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297:NORI-Climb#06



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。




本日のルート (powered by Ride With GPS)




イントロです。


10:35、県境着。




「2時間45分ですね」
「うっわ……」






通算6回目の乗鞍です。



最速タイムを叩き出した2年前の19分遅れってのは、こりゃ一体いかがなものか。




「白状してください大先生、昨日、どれだけ召し上がったのです?」
「えっと、……浴びるほど」


エルコスさんが呆れている。確かにスタート時点で軽く残ってるなー、って自覚はあった。

まあ、言うても途中、三本滝と冷泉と位ヶ原でまあまあな休息時間を入れていたので、そのぶんを加味したら……  いや、言い訳にしかならんか。





なんならここでがっつり休憩した。






「帰ったら罰ゲームですよ?」
「笑顔で言うな。却って怖いわ」


という訳で、今年の乗鞍を総括してみようと思う。なお、道中の画像はアクションカム切り出しか、さもなくば下山時に撮影したものである。




「撮影もしてないのに、このタイムって……」
「お願いだからそんな憐れむような眼で見つめないでよwww」






なんならホイールだって決戦用なんだぜ?






第1セクション(鈴蘭〜三本滝)


まず、序盤のセクションであるが、今回は単騎出撃なのでバスターミナル駐車場からスタート。




「このときはまだ天気が良かったのですが」
「雨降らないだけマシだよ」






ずっとこれくらいの天気なら有難いんだが……



本来であれば、昨日に登頂する予定だったのだが、起きたら路面がしっとりする程度に降雨していてキャンセルしたのだった。

天気予報によると、今日は晴れるとのことだが、生憎と頂上は曇り空っぽい。

この区間はまだ脚も元気で勾配も優しく、34×25あたりでクルクル走れる区間だ。





軽く100アップ。






「結構、ご同業が多いような気がします」
「8月末の大会が流れて、みんな溜まってるのかもしれない」


こうして、マイカー規制の開始ポイントである三本滝には8:22着。昨今の情勢からか、レストハウスは営業してなかったが、自販機は稼働していた。




「さぁて、ここからが本番だな」
「この時はまだタイム更新の期待がありましたよ、わたしは」






ここまで38分経過。ペース的にはまあまあ。






第2セクション(三本滝〜位ヶ原山荘)


さすがに乗鞍山登りもこれで6回目になり、コースレイアウトもある程度わかってきた。個人的には、この第2セクションが一番きっついと感じる。




「摩利支天から冷泉までが長いんだよ」
「最急勾配ポイントがあるのも、この区間ですね」


三本滝ゲートを潜ると、自転車に優しくないテキサスゲートが鎮座。





恐らく区間内ではここだけだったと思う。






「これ、勢いよく下ってきて吹っ飛ぶヤツだわ」
「このあたりで放牧でもしていたのでしょうか?」


まあ実際、このテのグレーチング溝の類は、放牧している牛や馬の他、野生の猪や鹿にとってもバリアとして働くという。





かもしかからの展望。これもしきたりさ。



そこから少しずつ勾配がついていき、かもしかゲレンデを登り切ってさらに少し行くと、を経て摩利支天バス停へ。





摩利支天バス停。






「脚は回るんだが、腰が痛い」
「重たいギアを踏み過ぎですよ」


いや、たぶん私が肥えたからだと思う。そして、ここから冷泉小屋までが距離が長い上に登らされる一番イヤな区間となる。

参考までに、2年前に登頂したときはこの区間に21分要している。さて、今回は……




「23分だね」
「2分オーバーしてます」






じりじり遅れだした。



冷泉小屋から位ヶ原まではヘアピン5個。それぞれのヘアピンで一気に勾配を稼ぐが、アウトから攻めるかインを一気に襲うかは好き好きで。

位ヶ原山荘には9:36着。そういえば……




「すげぇ寒かったなここ」
「頂上の気温を見たら、納得しますよ」






区間タイムは67分。冷泉小屋でがっつり休み過ぎた。






第3セクション(位ヶ原山荘〜畳平)


暖かいコーヒーでも、と思ったが、とりあえず登頂が先である。コーヒーは帰りに戴こう。




「って、座り込んじゃったじゃないですか!?」
「もう腰が痛くてさぁ……」


ここでかれこれ10分くらい休憩してたと思う。ようやく重い腰を上げてスタートしたのが9:46だが、間違いなくこれが敗因の一つと思われる。





ゆうやく振り切れないと「ぉーん」されちまうぜ。



さて、位ヶ原山荘は標高2350メートルに位置しているので、渋峠はもとより、スバルライン5合目よりも高いところを、これから往くわけであるが、




「益々寒くなってきた」
「インナーグローブを持ってきたのは正解でしたね」


指貫グローブだけだと寒いと思ってチョイスしたが、これに救われた。ただ、ブレーキ操作時のレスポンスは悪くなるのが難点だが。





ようやくゴールが見えてきた。



ここから先は森林限界を迎え、背の高い木々がなくなる屈指の絶景スポット。なのでこれだけは言っておくが、タイム狙いじゃないなら撮影しながら登ることを強く勧めたい。




「酸素も薄くなる区間ですから、無理しないほうがいいですね」
「何より、勿体なくてさ」






この絶景よ。



ラストヘアピン通過が10:14頃。2年前の記録では、この残り2キロ区間を20分弱で走破している。




「あのときは頑張りましたから」
「今回はどれくらいで登れるのだろうか……」


最後の区間は、傍から見ると結構な勾配があるように見えるが、実際のところ28Tで持久戦に持ち込めば、決して困難な登りではない。こうして、県境到着が先述のとおり10:35となった。





ラストヘアピン〜県境区間は21分。このあたりは2年前と拮抗。






……で、結局敗因は何だったかっつーと、





「申し訳ありません。2年前のデータが一部未収得でした」
「んじゃ、4年前のデータと併せて、可能な範囲で表示してみてくれ」




区間 2017年のデータ
nori#03
2019年のデータ
nori#04
今回のデータ
nori#06
鈴蘭〜三本滝 35 36 38
三本滝〜位ヶ原山荘 53 59 67
位ヶ原山荘〜県境 37 41 44
所要時間 2:37 2:27 2:45
区間タイムの数値は単位:[分]。2018年は大弛峠に行ったのでナシ。2020年のnori#05は上板橋連合とのセッションのため3時間以上掛かってるのでノーカン。





「区間タイムは年々悪くなってますね」
「2019年のときは、休憩時間を削った結果だったのか」


特に、第2セクションの劣化がヒドいなぁ、と。そして思い出したが、2017年の時は県境手前で脚攣って時間食ったんだった(つまり今回は脚攣りよりも遅いタイムだった訳で)。




「休憩時間をどれだけ削れるかというところだな」
「それと酒量を考えてください。間違いなく二日酔いが原因の一つです」






大:「やっぱり?」  エ:「やっぱりです!」






救急車が来た。


畳平では、お馴染み定点での撮影と、





ここで撮るのもすっかり恒例。



これまたお馴染みのうまい蕎麦を戴き、





ここでしか味わえない至高の蕎麦(ただし自転車での来訪に限る)。



どうも岐阜県側は晴れてるっぽいんだよなぁ、とか感じつつ、下山の途に就いた。





ほおのき平方面は天気が良さそう(モチロン行かない)。






「余談ですが、畳平は気温7℃でしたね」
「9月の畳平ナメてたわー」






ちなみに去年は8℃だった。



さて、そういった訳であまりにも寒すぎた結果、ヒャッハー!  することもできず、また、登頂時に撮れなかった撮影などもこなしつつ、まずは位ヶ原山荘へ。





左奥に見える赤い屋根がそう。



コーヒー飲んで温まったら、さらに山を下りていこう。





いつかは泊まってみたいな。



ところで、2021年現在のエコーラインは、所々で災害復旧工事を行っているせいか、所々で信号の交互通行があったり、未舗装部分を鉄板で覆っていたりする。





下りであんなん現れたら流石に焦る(一応段差埋めのゴムマットは敷いてある)。






「結構、こういうのってトラブルの元になるんだよなぁ」
「慎重に下っていきましょう」


あと、今回気づいたのは、いくつかのガードレールに書かれていた、イタズラ書きのような何かの文字。これは……





これ、道か!






「登山道ですね」
「ははぁ、この獣道がそうか」


徒歩による登山であれば、車両ほど勾配の急さを考えなくて済む。九十九折れで登っていくエコーラインを突っ切るように、この登山道は設定されているようだ。

……と、ここで救急車が登場





まじかよ。






「そういえば、先ほどの鉄板の所で、ご同業が何かを待っているようでしたが」
「怪我はしてなさそうだったんだが」


エコーラインの新たな問題として挙げられている、自転車の関係する事故。マイカー規制後、さらにはここがヒルクライムの聖地と呼ばれるようになってから顕著になった。

かつて、この道は自転車の通行が一切認められていなかった時代があった。ふたたびそうならないよう、我々もできる範囲で気を付けなければならない。





こういった啓発看板も至る所に建つようになった。



12:10、三本滝着。

今回も乗鞍を楽しむことができた。感謝の気持ちを込めて、募金をしていこう。





ありがとねぃ。






「また来年も、楽しませてください」
「よろしくおねがいします」






この募金が、また来年もワクワクさせてくれる糧となる。



ここから鈴蘭までは目と鼻の先。蕎麦と温泉を堪能していこうではないか。










TITLE:2時間45分という体たらく
UPDATE:2021/09/17
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/297_nori2021/nori2021.html