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272:NORI-Climb#04



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。20210914改題。それ以前は「乗鞍山登り4th」






本日のルート (powered by ルートラボ)

鈴蘭BT→畳平BT→鈴蘭BT(実測40.0km)



イントロです。


2019年の夏休みシーズンになりました。例年だと、高速は混むわ、宿は取れないわで良いことなしのこの時期ですが、働き方改革とかいう







わけのわからないもの






の余波をくらい、8月第三週に職場が閉鎖されるというミラクルが起こる。




「さぁて、どうするかなぁ……」
「どこか、お出かけになられては?」


出かけるといっても、はてさて、どこへ行こうかな。なんて考えているうちに、ハタと思い出す。




「そういや、今年はまだ山登りしてないよね」
「あら、いいじゃないですかそれ!」


という訳で、我々は乗鞍を目指した





今年も天気に恵まれたぜ。






自転車界の針T・R・S


金曜日の退社後、すぐさまエルコスさんを運搬車に乗せて、R20をえんやこら、と西へ走らせる。いつもの鈴蘭駐車場に着いたのは、日付が変わって土曜日のド深夜。




「さすがに、過ごしやすいですね」
「標高1000mを越えると、夏でも車中泊ができるぜ」


明けて翌日。徐々に暑くなってきたので目を覚ますと、そこかしこにご同業





そして見るからに軽量なやつや〜



考えてみたら、翌々週には乗鞍のヒルクライム大会が控えている訳で、どう考えても







非公式な公式練習









「大先生!  めちゃくちゃ矛盾してます!」
「矛盾って前に、言ってることがメチャクチャだな!」


ただ、どう見てもソッチ系な方が多い……  どころか、ソッチ系のご同業が、みるみるうちに







駐車場を占有。









「こりゃ、アレだ。針T・R・Sだ」
「自転車界の針T・R・Sですね!」






針T・R・Sの具体的な例。



気が付くと、駐車場の利用者のおよそ半分がソッチ系のご同業。もう半分が登山客(バスに乗り換える)。ぼちぼち出発するか、とエルコスさんをスタンバイし、坂馬鹿チャレンジのスタート地点に立ったのが7:11。




「ちょっと遅いくらいでしょうか」
「それでも、首都圏早朝発の到着よりかは早いと思う」






ここからスタートです。






登頂に2時間30分かかる。


乗鞍界隈のクライマーからすると、鈍足と言わざるを得ないこのタイムが、ワタクシめの乗鞍登頂に要する目安である。正しくは、2時間30分以内に登頂したい、なのだが。




「なので、登りは写真撮影なしで行くよ」
「わかりました。ご武運を」


とはいえ、タイムに縛られるのは本意でない。あくまで、己の限界を超えることが重要なのだ。……と盛大に言い訳したところで、三本滝までの第一セクション。8キロで300アップするだけなので、お手軽な区間ではある。




「脚の調子は良さそうですね。40分で登りきれそうです」
「まずは第一関門は突破か」


ただ、ここでいつも通りの失態を。三本滝の湧水でボトルの水を補給しようと思っていたのだが、どうやらレストハウス営業中しか湧水を出していないらしく、水が補給できない





2017年の画像より。レストハウス前にこういうのがあったのだ(今年はなかった)。あと、飲用に適さないらしい。






「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?」
「うん、言いたいことは分かる。そして返す言葉がない」


幸い、自販機が生きていたので、ここでボトルに水を補給。すぐさま、位ヶ原山荘までの8キロ550アップとなる、第二セクションへ。

かもしかコースを横切るように九十九折れで高度を稼ぎつつ、ゲレンデを過ぎてさらに登ると摩利支天のバス停に到着する。この区間で、多くのご同業に追い抜かれ、多くのご同業とすれ違った




「もう登ったってのか!?」
「5時過ぎに鈴蘭をスタートした人なら、十分可能性がありますね」


摩利支天から、次の停留所である冷泉小屋までは、そこそこ距離がある区間。ヘアピンでは、イン側がだいぶエグい斜度になっているので、アウトから攻めるか、インをダンシングで突破するか、選択を迫られる。




「アウトから攻める」
「対向車とぶつからないでくださいよ!」


そして、冷泉小屋まで来れば、位ヶ原山荘まで、残るヘアピンは3つ!




「違いますよ大先生!  5つです!」
「そんなバカな。記憶違いだというのか!?」






アクションカム切り出し。4つ目のヘアピンを見て、マジ絶望しかけた(笑)。









記憶違いでした。









「ほらー」
「こ、心が折れるわ……」


冷泉小屋の停留所から、位ヶ原山荘までにあるヒアピンは5個である。ここ、テストに出るから覚えておこう。

その位ヶ原山荘には、9:00到着。ここでは、湧水を頭からかぶって冷却するだけで、すぐに出発。5キロで360アップの第三セクションに突入する。9:04出発なので、あと36分以内に走りきらなければならない。




「ここが一番、しんどいところだな」
「あとひと踏ん張りですよ!」


位ヶ原山荘をスタートする際、見上げると赤茶色の山肌に、水平に道が通っているが、あのあたりが実質のゴール地点となる。つまり、あそこまで36分である。





アクションカム切り出し。とはいえ、だいぶ上の方だ(およそ360m高い位置)。



道は、しばらくは木々に囲まれた森林地帯であるが、やがて草木の背丈が一気に縮まり、気が付くと草木の生えない地帯に突入する。いわゆる、森林限界を超えたのだ。




「あとちょっとですよ!」
「だが腰が痛い」


こうして、通称「最終ヘアピン」に到達したのが9:22。残り20分で2キロほど残した。




「行けるかなぁ」
「行くんです!」


腰を伸ばし、水を一口含んで、ラストの登りに取り掛かる。

最後の登り区間、右手に遮るものがなくなるので、まるで天に登っていくかのような風景を味わえる。ただし、左手にはスキーヤーがいる(笑)。





帰路で撮影。当然、あそこまでは徒歩で向かう。






「ぜってー滑走面によくない」
「それでも滑るのが、粋なんですよ」


大雪渓バス停、その脇にトイレ小屋。ここから残り1.5キロ。間に合うか――――




「間に合わせるんです!」
「頼んだぞ」


最後の区間は、草木も生えない(言い過ぎた)荒涼とした場所。もう山場はないので、28Tまで落として持久戦に入る。ふわっと脚が軽くなり、クランクが回りだした分、エルコスさんが前に出る。





そして、最高地点に到達。






「見えました!  ゴールです!」
「タイムは……」






9:37着。マイナス4分、ということは……






「2時間26分……」
「ね、切れたでしょ?」


こうして、なんとか4分残して、乗鞍登頂に成功した。




ここも割と針T・R・S


畳平に着いたので、まずはいつもの定点で一枚。





まずはこの看板で1枚。



次いで、乗鞍の本宮で御守をゲットし、





そして交通安全を祈願。



ぼーっとしていると、ご同業で溢れた





走り屋の皆さん。






「ここにも針T・R・Sがあった」
「登山客とご同業で、半々くらいですかね」


ただ、今回に限って多かったのが、リヤ2サイドの重装備組が多数いたこと。





ただ、マスプロ車改造が多く、ランドナーはほとんど見なかった。



夏の風物詩、でもあるわけだが、車列を組んでいるところを見ると、どこかの大学生かな?




「もう少し若ければ、やってたかもな」
「あれはあれで、体力使いますからね」


10:15、畳平から下山する。日本一高いところにあるバス停を拝み、





そもそもバス停の名称が「標高2716m」というのさ。



県境でサラッと記念撮影をしてから下山するわけだが、





続々とご同業が登ってくる。決して仁Dの新コースではない。






「やはり針T・R・Sだ」
「走り屋が集まる、的な意味でですね」


ここからはカメラを解禁する。まずは少々下って大雪渓へ。夏スキーのメッカではあるが、最近、ちょっとした変化を感じる訳で。





折り畳みが多いが、バス輪なのかな?






「なんか自転車多くね?」
「まさか……  自転車で板を運んだとでも!?」


いや、可能性はゼロどころか。自転車界隈では、まるよさんあたりがシクロポリスでネタにしてたから。

ちなみに、キャリアはなくとも自転車で板を運ぶことは可能である。ザックに板を括りつけて、背負えばいいのだ。




「まあ、私は絶対にやらん。腰が爆散する」
「二兎を追うものは……  ですね」






ヴェクターのSHIFT+マーカーのバロン(板)背負ってこの坂とか拷問すか(笑)



さらに下って位ヶ原山荘、なのだが、この頃になって、登頂するご同業が急激に増えた、……ような気がする。




「早朝首都圏組かな?」
「ちょうど良い時間ですから」






この時間のご同業は、ガチ勢からファンライド勢まで様々になる。



18:28、位ヶ原山荘着。ここに立ち寄ってはおでんを戴くのがルーティーンなのだが、腹が減ってないのでパス。代わりに飲み物を1本分けてもらい、小休止。





位ヶ原山荘の中。ちょっとフィルターかけてみた。



さて、ここの名物はおしるこである。ろんぐらいだぁす!  に載ったから。




「ただ、オーナーさんは知らなかったみたいですね」
「突然、出るようになったらしいからな」


位ヶ原山荘の2017年7月27日のブログを見る限り、最初は口コミだと思ってたらしい。

こういったPRの仕方も面白いよなぁ、とか感じつつ、ふと窓を見ると、





なんか貼ってあるしwww









がっつり宣伝しとるwww






今年もきっと、相当数のおしろこが出るんだろうなぁ。

さて、位ヶ原山荘を出発してすぐに、ふとあることに気付いた。




「……そういや、おしるこの話って、2年前もしてなかったっけ?」
「まるよさんに関する記述もですよ」


なるほど。乗鞍登りすぎてネタがかぶりまくるなこりゃ。





さすがにうどんげの話は出なかった。



実際のところ、確かに記事のネタになりそうな要素は枯渇しつつある。コースの走り応えはあるのだけれどね。それじゃぁ無理やり何か捻り出そうか、なんて考えていると、




「……大先生?  変なコトしたら……」
「しねぇって(笑)」


過去に散々なメに遭ってるエルコスさんに釘を刺される始末。まあ、それこそ変なコトをしないと盛り上がりにも欠けるし、かといっていきなりここでパンクなんてされても困るし。





かもしか定点にて。



そんな世間話をしつつ、三本滝まで下りてくると、





これは初めて見た。






「募金の協力、とのことですが」
「もちろんだとも」


今年も乗鞍で遊ばせてもらったので、感謝の気持ちを込めて募金をしてきた。

このあと、11:10鈴蘭駐車場着で、今回の出撃は完了。せせらぎの湯で汗を流し、それでは次、どこへ行こうかな……





少々雲が出てきた。山の天気は変わりやすいというが、絶妙なタイミングだった。












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UPDATE:2019/08/16(2021/09/14)
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