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330:超実踏日記6〜ヤマイドウ17・アウトテイクス〜



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。





しゅくだい鹿ノ子ダム


ヤマイドウ13のときに宿題としていた、鹿ノ子ダムの来訪をしてきた。





道東には、こういうフォントの標識が良くある(釧勝峠とかにもあった)。






「2年振りの来訪ですね!」
「こっちのほう、来なかったからなぁ」


前夜、温根湯温泉のつつじ公園で一泊し、早朝からアクセスした次第である。運搬車で




「なんか天気が安定しないんだよな。雨降りそうだし」
「うまく噛み合わない感じですよね」


ただ、最終的に運搬車で来て正解だった。2年前は道道247で中里集落まで来て、そこでダムを諦めたわけだが、仮にダムを往復しようとした場合、片道約15キロほどの通信不可能エリアが。




「無理しなくて正解だった」
「本当ですよ。あの時行ってたら、最悪、遭難でしたよ」


という訳で、2年越しの鹿ノ子ダム。





ダムそのものは典型的な重力ダム。



ある程度の説明はこちらに譲るが、北見地区の上水道を担う、比較的新しいダムだ。

人里離れた位置に作られたこのダムだが、良質な釣りスポットとなっていて、特に冬場はワカサギ釣りで賑わうのだとか。





実はよく見ると、湖面ギリギリまで到達できる箇所があり、そこで釣り糸を垂らすことができる。



そんなダムであるが、湖の北側を道道1050号線が通る。道道88からのアクセス路にもなっているのだが、




「これ、どこかと接続する予定の道だったのでしょうか?」
「そんな感じがするね。どうなんだろう?」






置戸の街まで、だいたい19キロといったところ。



一応、奥まで行くとダート道になり、十勝三股のほうと接続するような記述もあるのだが、2023年現在ゲートが閉まっていて、たぶん通り抜けはできないだろう。




「そうでなくたって、これ出るぞクm……」
ガッ!「……………………!?(プルプルプルプル)」


さて、このダムは先述のとおり、ダムカードの発行対象となっているほか、地域に開かれたダムということで、観光施設も用意されている。





右側のスペースがキャンプサイトだったらしい。






「ただ、あのキャンプ場は閉鎖されてるっぽいな」
「2008年より閉鎖されているようですね」


あそこからだと、ダムを見上げる素晴らしいロケーションなのだが、現在は立入ができなくなっている。

あと、管理事務所脇の案内板に、面白いものを見つけた。





チームナックス3代目サブリーダー。






「あ、onちゃんヤスケンだ」
「安田さんが湖の紹介をしてくれるみたいですよ?」


押したら、湖いっぱいに広がるヤスケン節。さすがだ。





安田さんも言ってたが、このあたりは野生動物が豊富。奥には観察施設もある。






「あー、だけどこの看板見て気付いた。昔は十勝三股と繋がってたんだな」
「本当ですね。昔は通れたのですか……」


そんな鹿ノ子ダム。2023年現在では道道88からの道道1050が唯一のアクセス路となる。そして、自然豊かな場所ではあるが、引き換えに電波は飛んでないので、来訪の際はその点に注意して欲しい。





ダムの天端は道道になっている。ここからおけと湖を撮影するのが良いだろう。






車団地のゴミ事情


コロナ禍が始まった2020年頃から、北海道の公共施設などから、一斉にゴミ箱が消えた。

そして、北海道ローカルのセイコーマートですら、ゴミ箱を置かない店舗が増えた。

これについては賛否両論で、それぞれに於いて主張も多々あるだろうし、こちらとしては遊ばせていただいている立場だから不必要に発言するのもなんか違ぇし

ただ、現実問題として車中泊してるとゴミは増えていく。焚き火したついでにゴミ燃やすというイリーガルの行為はもはやこれまで!?  レベルにならない限りは慎みたい。それでは何かいい方法はないのか、と考えていたところ、道の駅メルヘンの丘めまんべつでこんなの見つけた(2023年現在の情報です)。





ただのゴミスポットではない。よく見ると……



これは公共のゴミ箱で、当然ながら道の駅側が処理をしてくれるのだろうけど、よく見るとこんなのが書いてあった。





有料のゴミ袋を販売しているらしい。



で、これをさらに読んでみると、北海道開発協会が主体となって取り組んでいる事業、ひがし北海道エコ・エリアキャンペーンというものが関係していることが分かった。

旅のゴミは基本持ち帰りだけど、どうにもならんなら地域のルールに則って処理しなさいよ、ということで、主に道東地区の協賛施設にて、有料でゴミを引き受けてもらえる活動をしているのだそう。





参考までに、めまんべつではこの金額。



この取組は、調べた限りだと道東を中心に行われているようだが、ヘタに不法投棄したり、無関係の施設のゴミ箱にご迷惑をかけるくらいなら、むしろ有料で後腐れなく処理できる分、とても有り難い。

……まあ、さすがに今コンビニで買って飲み食いしたゴミまで持って帰ってくれってのはちょっとどうかと思うが(実はそれが原因で、今年のセイコーマート使用率が下がった)、北海道を車中泊して回るユーザーにとっては、一つの解決策として、覚えておいて損はないだろう。





まあ一番望ましいのは、ゴミが出ないようにその土地のお店でお金を落とすことなんだけどね(今年も勝手丼は食べた)。






津別という街


大空町の美幌から、R240を南下することおよそ15キロほどで、津別という街に着く。





周辺がまあまあな観光地なので、意外とマイナーな街。



美幌と阿寒湖を結ぶ街道筋の途中にある小さな街だと最初は思っていたが、古くから林業が盛んであることは、道中の景色で理解した。





そこかしこに製材所があって、木の香りがする。



街は北海道によくある、中心部が栄えて、ひとたび郊外に出ると一気に自然が押し寄せるという、アレである。





コンパクトだが、ひととおりの施設は揃っている。



ここには、とある喫茶店の存在を知っての来訪だったが、考えてみればこの場所、ちょっと南下すれば相生、釧北峠を経て阿寒湖へ至るし、北上して女満別まで至れば、丘陵地帯を走り回って戻ってくることができる。それに北海道三大秘湖と云われるチミケップ湖も至近で、結構楽しめそうなスポットなのかもしれない。





庁舎は新しく建て直しているところだった。



宿泊も、安い所だと5000円台からあるようなので、この街をベースに探索をするのは興味深いだろう。





街の交通の要衝はバスターミナル。釧路、北見のほかに旭川への便がある。



アクセスだが、R240以外にも、北見市街から道道217号線を用いるのもアリで、タマネギ畑を脇に見ながらのライドが楽しめる。





ちょうど収穫の真っ最中だった。






しゅくだい千歳第一発電所


前回、時間切れで宿題ということにした千歳第一発電所に来訪した。





ゲートオープン。






「来訪までにもっと時間がかかるものと思っていました」
「あっさり来訪したな」


商用電源としての発電所、というわけではなく、苫小牧に居を構える王子製紙という企業が、自社の工場で使用する電力を賄うために造られたものである。





だいたいの概要図






「千歳川沿いに発電所が連なってるな」
「電力需要の増加に合わせて、増えていったのでしょう」


なお、発電に用いられる水は、支笏湖から流れ出たもので、発電の用に就いた後は、基本的に千歳川に放出される。

で、ふと疑問に思う。




「水量はいい。落差はどうする?」
「この先に秘密があるようですね」


一般的に、水力発電所の出力にはHQという要素が絡んでくる。Hが有効落差、Qが水の流量である。ゆえに、水力発電の適地は、落差がガッツリ取れて、水がわんさかある場所、ということになる。黒部ダムとか見りゃ納得だべ?





水量は充分にあるようだ。



公園を奥に進んでいくと、導水路を渡る。そして、その先に水圧管路があったのだが、





すげぇ落差。






「ぬぉっ!?  なんじゃこれ!?」
「千歳川の渓谷ですね。これなら落差もバッチリじゃないですか」


これは正直驚いた。鉄道が通るほど緩い勾配が続く道道16号のすぐ横に、とんでもない渓谷があった。

この一風変わった地形のおかげで、建設のために鉄道が通せて、豊かな水量と落差で発電ができるという、好条件を得ることができたのだろう。





落差があるので、安定のペルトン。



文献によれば、かつてはこの渓谷沿いに職員宿舎が建てられていたとも云われている。往時はさぞ賑わっていたのだろう。





この谷の深さは想像できなかった。



残念ながら発電設備の見学はできないようだが、千歳川沿線の発電設備概要を知ることができるし、渓谷の景色はなかなか見応えがある。隠れスポットではあるが、寄る価値はあった。




「新鮮だったわ」
「やはりフィールドワークは大切ですね!」


見学可能時間は9時から15時と短めで、しかも熊出没地域なのでちょっと難易度は高いが、支笏湖観光がてら訪れてみるのも面白いだろう。





ヤマイドウ16のときは、17時を回ってたので当然アウト。



余談だが、千歳から向かう場合は、道道と並走する支笏湖公園自転車道を使うとよい。元軽便鉄道路線からの転用で勾配は緩めだし、なによりクルマの往来を気にせずに走れる。





R453交点付近。かつてはこのあたりに駅があった。






北落合で栽培されているもの


ヤマイドウ7および15で北落合を訪問しているが、農免農道最奥地、いわゆる680m地点には、北落合地区の営農を紹介する看板が掲げられている。





こいつ。要するに、この看板で折り返す。



で、この看板に作付作物だったり面積だったり、その他必要な情報が示されているのだけど、資料としてキチンと撮影してこなかったので、とりあえず撮っておこうと思う。





牧草、蕎麦、ジャガイモ、ニンジンのほかに、牧草や麦もやってるらしい。



このあたりの広大な土地を開拓し、現在に至っている。賑やかさとは無縁の場所だが、狩勝峠越え、あるいはトマム輪行のちょっと前に、寄り道してみると面白いだろう。





獣害対策もあるが、給水設備の導入にも力を入れ、現在の形が作られている。






ラッキーピエロ


函館周辺に展開する、ラッキーピエロというハンバーガーチェーン店がある。





これは江差店の様子。開店前で列ができている。



「セイコーマート」は知ってるけどラッキーピエロって何スか?  という声はそこそこ聞く(あくまでも身内限定)。だが、道南に於いては、知らない人はいない、というレベルで有名店である。

というのも、ラッキーピエロは意図的に道南地区のみに出店を行い、しかもPRは口コミで行いマスメディアでの自社宣伝をほとんど行わないという戦略を取っているからである。そもそも、名が広まったのも道南を旅するライダーからの口コミだと言われている。

そんなラッキーピエロであるが、店舗ごとにメニューに違いがあるほか、公式webサイトにも具体的なメニューや金額が掲載されていない。あくまで、店舗に行ってはじめて判明するような感じである。





何せハンバーガーだけじゃない。ラーメンとかあったりするのだ。



余談だが、ラッキーピエロで買い物をすると、メニューと金額が書かれたチラシが同封されるので、それを大切にしたほうが良いだろう。

※公式サイトはこちら!





港北大前店のチラシ。あと、店舗ごとにコンセプトが違い、ここはプレスリーだった。






温根湯温泉の足湯


これはヤマイドウ13のときの話、いつか温根湯温泉で一泊してみたい、ということをのたまった訳だが、





しっかりした旅館がある。



人気がある温泉地ゆえに部屋が取れなかったり、そうでなくても盆の時期は混む。そして、まあまあイイ値段がする。なので、ここで一泊するのは敷居が高い。……と思われがちだが、実は温泉街のすぐ近くに、つつじ公園というキャンプ場があり、ここが無料で利用できる。





広めの駐車場がある。ちょっと焚き火はしにくいか。



なので、ここに一泊すれば宿泊費はタダである。そして、温泉も至近にある。





温泉まで行くアシもある。



日帰り温泉を行っている施設があるものの、温泉街の中心には足湯があるので、そちらを楽しむのもアリである。





もちろん無料。



キャンプ場から足湯まではおよそ1キロ強の距離。そして、R39に出ると24時間営業のコンビニがあるので、足湯で温まった後に一献キメるのも一興かと。





あぁぁ、生き返るわぁぁ……



形はどうあれ、ひとつ夢が叶った。





単純な車中泊でいいなら、近くに道の駅もある。






本別のトンテキ


これは、また聞きのまた聞きの、そのまたまた聞き、という遠いレベルで入手した情報なのだが、道東の本別という街には、トンテキというソウルフードがあるという。





浮舟さん。北海道中川郡本別町北2丁目2−1、Tel:0156-22-2356。



大将の角  誠さんが代々の家業を継ぎ、その際にメニューとして載せたものという。しかし、最初のうちは全く売れず、辛抱に辛抱を重ねたのち、口コミで存在が知られるようになった。





にんにく焼きを注文した。1750円でライスが付く。



やがて、雑誌やテレビでも紹介された。その中には、森崎博之、大泉洋などの北海道を代表する有名人の名前もあった。これにより、全国区の人気が生まれ、中には海外から足を運ぶ旅行者の姿も。





肉キャニオンがここにもあった(400グラムはあるらしい)。



満足である。食べ応えあり、それでいて歯ごたえはふっくら。にんにくたっぷりのソースも相性がいい。

ただ、ライスと合わせるならば、デミグラスソースのノーマル「とんてき」の方が良かったのかもしれないので、これについてはまた別の機会に再訪して確認してみたいと思う。





本別は道東の小さな街。味のある店も。



店は、道の駅のすぐ裏手にある。店の前はそれほど広いわけではないので、道の駅の駐車場を使うのがよろしいかと思われる。近くを旅した際は、ぜひ試してみよう。




とかち亭という穴場


R274日勝峠の清水側に、とかち亭というレストランがある。





街道沿いにあるレストラン、というよりかは……



このレストラン、古いツーリングマップルを見ると、かつては「日勝グリーンピア」と名乗っている、いわゆるドライブインだったようだ。





2006年8月当時のとかち亭。



道東自動車道が千歳側で接続する以前は、道東へのメインルートは日勝峠を越えるこの道であり、当時は多くのドライブインが軒を連ねた。2023年現在、そのほとんどが店を畳んでしまったが、この店は今も現役である。その理由の一つに、ここでは牛とろ丼が食べられるのだ。





見よ。これが牛とろ丼だ。



十勝清水の食肉加工会社が販売する、生食用の牛肉をフレーク状にし、アツアツのご飯に載せて丼にしたものである。もちろん、生食に適した加工が施され、安全に戴くことができるのは言うまでもない。

もうおわかりであろう。これがマズイとでも思うか?





わさび醤油がこれまた合うんだよ。



うろ覚えの記憶だが、実はこのとかち亭、道東自動車道延伸に際して、店を畳むかどうか葛藤があったようである。そりゃそうだ。往来が高速に移れば、わざわざ難所続きの日勝峠を利用する車両は少なくなる。

それでも、少なくないツーリングやドライブ客に訴求し、今でも牛とろ丼を用意して、この店は日勝峠の麓で営業している。





そういや牛玉ステーキ丼なんてのもあってですな……



高速の影響かは不明だが、このとかち亭はキャパシティがあるおかげで、ゆったりと利用できるケースが多く、清水町の飲食店で”待ち”が発生していても、ここはすんなりと食事にありつける可能性が高い。なので、十勝地方へお越しの際は、高速利用もよいが、ぜひとも日勝峠を経由してきて欲しい。そして、高速よりも下道を勧める理由として、最後にこの絶景を挙げる。店舗の脇が展望台になっているのだ。





この十勝平原を見て、十勝に入ったことを実感する。






フェリーを待ちながら


本州から渡道する際、玄関口となる港は、2023年現在だと函館、室蘭、小樽、そして苫小牧ということになる。特に首都圏からの場合、大多数が苫小牧に着く。

その苫小牧から北海道を去る場合、船の時間に合わせて到着できれば理想だが、たいていの場合ちょっと早めに着いて、手続き開始を待つことになる。

問題なのは、苫小牧のターミナルにある駐車場は、90分までなら無料だがそれ以上だと有料ということである。





よって、放置ができない(80分くらい単位で一旦退出しないといけない)。



また、ウチらのように待ち時間に執筆をするようなユーザーだと、どこで待てばよいのか、という問題が生まれる。

ただ、これには一定の解決策がある。フェリーターミナル周辺には商業施設が多く存在していて、特にクルマで5分くらいの位置にマックがある。ここならコーヒーで粘りながらキーをパチパチできる。





マクドナルド36号苫小牧店。24時クローズなので大洗行深夜便にも対応可能。



また、洗濯物が溜まってきているようであれば、コインランドリーを利用してもよい。幸い、こちらもターミナル近くにある。





件のマックから歩いていける距離に。他にもいくつか点在している。



また、日帰り温泉の施設もあったりするので、これらをうまく活用してみてはいかがだろうか。





R36沿いになごみの湯。オールナイト営業ではないが、時間をつぶすのには丁度良いだろう。












TITLE:ヤマイドウ17・アウトテイクス
UPDATE:2023/09/15
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