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305:渋峠・リローデッド  #05



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






気付けばもう5回目。


渋峠登頂シリーズだが、考えてみたら今回で5回目だった。




「どんだけ好きなんだ、って話だ」
「良いではないですか」


ファーストアタックは2015年。このときはさらに、乗鞍畳平まで狩ってた。





天狗山ゲート→国道最高所の区間タイムは2時間3分。



2回目は2017年のとき。雪の壁はあったがだいぶ溶けだしてた。




「エルコスさんが骨折して、復帰後いきなり登ったやつだ」
「あのときは本当に耳を疑いましたよ」






天狗山ゲート→国道最高所の区間タイムは2時間13分。



そこから3回目まではだいぶ間が空き、久々の登頂は2021年のこと




「白根山の火山活動で、自動車ですら通れない時期がありました」
「ホント、あれは痛かった……」






天狗山ゲート→国道最高所の区間タイムは1時間54分。



このとき、初めて2時間切りを達成したわけだが、次の4回目登頂ではその記録を大幅に延長した。




「上板橋連合とのセッションでしたから」
「何回マスタングしたか覚えてないや」






天狗山ゲート→国道最高所の区間タイムは3時間3分。



そして、満を持しての5回目であるが、言い出したのは案の定、この遷移金属




「大先生!  雪の壁見に行きましょう!  見たいでしょ?  見たくてしょうg……」
「目ぇキラキラさせて迫らないでよエルコスさん」





雪の壁とは。


2回目の登頂時にも写りこんでいたが、R292志賀草津道路が開通し、ゴールデンウィークまでの僅かな期間限定で、山田峠と2連ヘアピンの間に雪の壁が現れる。

除雪の際、道路のぶんだけ掘削していった結果、路側部分の雪だけがこんもりと残ることで、このような壁、というか回廊が出来上がるのだが、雪の当たり年だと、それが5、6メートルほどになるという。





まあ、つまり、こういうことですね。



毎年、これくらいの時期になると観光客が大挙して押し寄せるわけだが、これを見るためには当然登らなければならない




「じゃあ、行きますか」
「はいっ!  よろしくおねがいします!」


いつもの天狗山駐車場に運搬車をデポし、天狗山ゲート通過が8:29。





すべてはここからはじまる。






「2時間切れるかなぁ?」
「切れるかどうかではなく、『切る』のです!」


まずは青葉山までの森林地帯。いつも通り34×25でじんわりと。





やたらめったら追い抜かされる。






「大型連休らしく、交通量が多いですね」
「危ないと思ったら停まるからね」


天狗山の駐車場でも感じたが、今日は格段に交通量が多い。そのほとんどが県外ナンバーだ。

そして、おなじみ駐停車禁止が出てくれば青葉山・殺生ゲートまであとちょっと。





初見には刺激的な警告。



この区間、この看板までは比較的ゆるふわな登りが続くのだけれど、このラスト1キロ区間で突然斜度がきっつくなる




「ヤンデレか!?  これは新手のヤンデレか!?」
「28Tを使ってください!  序盤で脚を使い過ぎないで!」






青葉山にて。



青葉山8:55着。例によってレストハウスは休業しているので、呼吸を整えてすぐさま殺生ゲートを超える。ここからしばらく、名の由来となった殺生ヶ原地帯。天然の硫化水素出まくりで駐停車禁止が指定されている区間だ。




「巷では、ここでナウシカごっこをするのが自転車乗りの嗜みと聞きます」
「……少しどころかメチャクソ肺に入ってるんだが」






身体にはあまりよくないが、5分で肺が腐るようなレベルではない。



そこを過ぎれば、絶景区間の谷底ゾーン。アベレージ6前後の連続した登りで、標高を上げていく。





あの谷の上のほうまで登っていきます。



この区間が、序盤の山場となる。まあまあな斜度に加えて、断崖絶壁の谷底を這うように往くからだ。




「にしてもきっついな。硫化水素吸い過ぎたか?」
「まだまだ身体が馴染んでないのでは?」


しかし、吸ってしまったのは硫化水素だけではなさそうだ。私事だが、加齢とともに喉が弱くなり、冷たい空気などを激しく吸い込むと、決まってお約束の咳が止まらなくなる。ヒドいときには痰も出る。





そして、弱ってるところに急斜面が。






「もう早速喉をヤラれた」
「満身創痍じゃないですか」


気合で谷を駆け上がれば、しばらく勾配が落ち着く。そして、9:39富士見駐車場着。





晴れてると富士山が見えるのだとか。



ここでも呼吸を整えるだけで、すぐに出発。




「大先生、写しn……」
「帰りに撮ろう。まずは登頂だ」


そしてL字を経て、白根山レストハウスは9:57通過。





残念ながらレストハウスで休憩はできない。



ここを過ぎると、万座三差路までが下り区間。そして、登り返して稜線の上に出てから、ちょっと下って山田峠。時刻は10:13。





と、突然、詰まり出した。






「なんか渋滞してるな」
「確か、あの先に雪の壁があったはずです」


そういえば、木々が白く色づいているのに気付いた。このあたりは、条件が揃えば未だ降雪があるのだろう。

そして2連ヘアピン手前、雪の壁があらわれた。





まるで回廊のよう。






「うおっ、これはすげぇ!」
「これですよ!  これが雪の壁です!」


こんなところ、よく掘ったものである。気付くとそこかしこに観光客が。そしてご同業だったりオートバイのライダーだったりが、思い思いに記念撮影を始めるもんだから、







そこかしこで渋滞が発生。










正直、見ていてヒヤヒヤはした。






「これ、だいぶカオスですね!」
「ちょっと一旦回避しよう。帰りにガッツリ撮ってやる」


時刻は10:16。道を滞らせることへの罪悪感とともに、頑張ればサブ2イケることが判明したので、そちらを優先した。さて、2時間切れるか――――




「絶対、だいじょうぶだよ!」
「だからそういうネタどこで仕入れてくんのさーwww」






あと、この日も開局してるハムがいた(ここら辺ではよく見かける)。






大盛況。


10:26、国道最高所到着。





やることはやった(WG-7は召されたので先代を引っ張り出した)。






「1時間57分。やりましたね!」
「まだまだやれるもんだな」


渋峠そのものは、ここから少し長野方面に下ったところにある。ここはあくまで、国道で一番高い所という意味でしかないのだが、





ここの駐車スペースは、他と比べてもだいぶ小規模。









メチャクソ渋滞してる。









「まあ、こういった碑は、格好の撮影ポイントになりますから」
「にしたって車道までハミ出してるぞ?」






帰りに撮った映像だが、こんな具合で本線を支障する始末。



こういった感じだと、あまり長居は無用である。とっととホテルのほうへ逃げてしまおう。





冬と春の競演。



ところで、渋峠といえば春スキーでも有名である。例年、ゴールデンウィーク明けまで残雪があり、半袖でスキーを滑る猛者も多い。





バブルの時代か?(しかもリフト方向に登り勾配になってる)。









いや、こっちもかよwww









「板持ってこなくて正解だった」
「持ってこようとしていたのですねwww」


10:31、渋峠ホテル着。ここらでちょっと休憩を入れておこう。このあと下山するだけ、とはいっても、喉は痛いしそれ以前にクッソ寒い





キンッキンに冷えてやがるぜ。






「氷点下かよwww」
「温かいコーヒーでも召しあがってきてください」


丁度、ろんぐらいだぁすとーりーず!  とコラボした到達証明があったので、併せて買っておこう。





限定2000枚とのことだ。



冷えた身体にコーヒーが染み入るが、周りを見てみるとスキー客はもちろん、ご同業も圧倒的に冬装備




「すげぇ場違い感」
「春とはいえ、このあたりは2000メートル越えてますから」






冬インナー+夏ジャージの輩なんぞどこにもいねぇ。



そしたら、次は温かい季節に再訪でもしてみるかな。




「そういえば、山田牧場の女将さんからお誘い戴いてませんでしたか?」
「もらってた。夏とか楽しそうだよな」


さて、そんな世間話をしつつ、ふたたび国道最高所に戻ってきた。相変わらず混んではいたが、何枚か撮影はできた。





撮影待ちの列が長すぎて、碑を撮るので精一杯。



そして、ふたたび雪の壁へ。




「大先生!  今度こそ写真撮りましょう!」
「ちょっと三脚は無理そうだなぁ」






ご同業も撮影に勤しんでいた。



こうして、往路でできなかった撮影分をこなし、ふたたび天狗山ゲートに降り立ったのが11:50。走行距離は実測37.8キロだが、累積1200アップの楽しい山登りであった。





ちょっと富士山は見つけられなかった。






余談






谷底めがけて下りながら、



渋峠登頂したのがゴールデンウィークの初日。休みはあと2日残っている。




「大先生、この前話していた小熊山の件ですが……」
「2連荘で山登りか」


だが、それも悪くない。このまま白馬を目指し、明日は縁川詣でといきますか。





あと、下山したら隣にすっごく気合の入った一台が停まってた。












TITLE:雪の壁
UPDATE:2022/05/09
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