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206:一人で花見(逆打ち編)



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。







久里浜港まで。



本日のルート・その1 (powered by ルートラボ)


3月の終わりに近づくと、無性に房総半島が恋しくなる。……ごめんなさいウソつきました。気が付いたのは出撃前夜、というか日付が変わってたので当日の話。過去に前日に召集というムチャに対応してくれたrenas先生に、







正直連絡できんかったwww






そんな訳で気が付いた5時間後の6:24、とりあえず重い腰を上げて、エルコスさんを叩き起こす。まずは久里浜港を目指す。






増上寺の桜は満開の模様。



さて、久里浜港ということから判る通り、今回は房総半島入りするにあたり、久里浜から東京湾フェリーを使う。今まで房総半島を主題にすると、たいがいは船エンド、すなわち金谷港まで走って、船に乗って久里浜から輪行、というパターンが定石であった。






横浜市に入る。



というのも、久里浜に至るルートのメインルートとなるR16には、追浜の先、田浦周辺にいくつかのトンネルがあり、主要幹線であるこの道路の交通量を考えると、トンネル内はかなり難易度が高そうだ、と、常日頃から思っていたのだ。

ただ、こちらは自転車乗りのトップ1パーセント、最強の最強だが、さらに鍛えられてやろうではないか。






そうこうしているうちに。



8:11、鶴見中継所を通過。

このルートは昨年のGW期間中に通ったことがあり、ひたすら続く信号待ちに辟易させられたのだが、今日は比較的つながりが良く、サクサク進む。8:34に横浜の駅前を通過。このあと、今まで走ってきたR15を離れ、R16へと乗り換える。






しばらくはR1のお世話に。



横浜の街は、まだまだ朝早くて静かなものだったが、徐々に交通量の増加とともに忙しなくなる。そして、55キロほど走って金沢文庫を通過すると、道は徐々に上り下りを繰り返すようになる。






ご同業も多くが南を目指していた。



転勤と通勤経路の変更によって、自転車に乗る機会は激減してしまった。しかし、エルコスさんは緩い登りをグイグイ引っ張ってくれる。



「大先生、重いです。いくらなんでも不摂生過ぎでは?」
「うう、ごめんよぉ」


そうこうしていると、トンネルが見えてきた。






浦郷トンネル。



ご覧のとおり、歩道はあるが申し訳程度。路側帯はほぼ皆無。そう、これが高難易度たるゆえんである。






無に等しい路側帯。



……しかし、別に右走行(当然違法行為)しているわけでなし。後続車に気を付けながら一気に抜ければ良いだけである。トンネル自体はそれほど長くないので、気合を入れればそれほど難しくない。

ただ、トンネルの数が多い。2つ3つどころではない。その都度気合を入れた走りを強いられるが、時々制限速度を厳守する原付や、一般的な巡航速度で走行する自転車などをパスする必要が出てくると、気合と同時に







度胸






をも求められることになるが。






前の原付が絶賛法令走行中。



横須賀でR134に乗り換え、4キロほど走ると久里浜港だ。途中、桜がちらほらと現れるが、どうもまだ満開には程遠い。房総半島ではどうだろうか。






そこそこ咲いてはいたけど。



久里浜港には10:28着。なんと、10:20に出航したばかりで、次の便は11:25。



「久々にやっちゃいましたね」
「うぐぐ……  どこでしくじったか……」


残念なことに、ほかに房総半島へと渡る手立てはない。やむなく1時間の待ち合わせ。なお、金谷までは40分の船旅で、自転車1台で1050円の運賃ナリ。






三浦半島を脱出するぜ。






久里浜港から。



本日のルート・その2 (powered by ルートラボ)


金谷港には12:05着。






下船直前。



上陸と同時にR127を北上。このあとは毎度おなじみ久留里まで進み、そこから県道32で月崎へと出てから、いつもの抜け道で飯給へと向かう。海風を受けながら海岸線を流すと、ご同業の姿と多数すれ違う。併せて、バイクツーリングの集団にも。良い天気、良い陽気、まさにツーリング日和だ。






海岸線を往く。



湊の交差点を曲がり、内陸部へ。ここからは徐々にアップダウンを繰り返していくことになる。関尻の交差点を国道方面に曲がると、最初の山場を迎える。沿線には菜の花が咲き乱れ、思わず立ち止まってパチリ。






見事な咲きっぷり。



しかし桜のほうはまだまだらしい。






ぽつぽつと。



いかにも房総半島らしい、開けた田園地帯を挟み込む丘陵地帯。橋を渡る、その下を通る林道群。そして点在する集落。うん、renas先生が言うように、良い流れで来ているぞ






集落と集落をつないでいく。



西粟倉の交差点を右折。ここでご同業とすれ違うが、そちらは県道93方面、マー牧の登りに突っ込んでいった。うーん、好きだなぁみんな。

こちらはR465方面へ。細い道に適度なアップダウンと、走りでのあるルートを進むこと暫し、久留里方面の分岐にやって来た






交差点……!?









どこ?











え、ここか?



ここらしい。当然、迷ってしまったのですぐ脇にあった直売所で小休止し、地図を確認。時刻は13:32、補給食でハラを満たしながら、飯給までのルートを確認する。このまま直接久留里へ向かってもよいが、まだ時間がありそうなので、上総亀山駅でも詣でてみようと思い立つ。






ドデカミン休憩中。疲れた時には甘いもので。



R410は狭隘路線。緩い登りに攻め応えのあるコーナーが続く。……が、






こんな感じの道が続く。





「片側交互通行ですね。あ、信号変わった」
「登り坂じゃねえかコンチクショー!」


房総スカイラインを潜る大岩トンネル手前が法面補修の工事中で、ここは正直シンドかった。それを過ぎれば下り坂に転じ、大坂交差点へ。






……お!





「お、釜めしだってさ。ちょっと寄り道するぜエルコスさん」


思えば、昼飯まだだった。それだけに、この釜めしの看板は魅力的だった。……のだが、



「14時までみたいですね、営業時間」
「うっうっうっ il||li(つω-`。)il||li」


ただいまの時刻、14:05。つくづくツイてないものだ。……まあ、こういう日もあるさ。






釜めし「蔵」全景。



なお、釜めし蔵さん、できれば予約推奨らしい。炊き上がるのに時間がかかる。






とぼとぼと田園の中を往くことに。



傷心の中、地図を見るとこのまま進めば上総亀山に着くらしい。道なりに走り、R465に合流してしばらくすると、ようやく久留里線の線路が見えてくる。






久留里線の末端にて。



ローカル線の線路が途切れたところで一枚、パチリ。ここが上総亀山駅である。駅前には古き善き時代を感じさせる町並みが残り、極めてのんびりした時間が流れていた。






おばあちゃんがハイライトをくれそうなタバコ屋、みたいな。



久留里線の線路はここで途切れているが、歴史が変わっていたら、ここから上総中野まで延伸し、木原線と名乗っていたかもしれない、そういう可能性を秘めた場所である。残念ながら、延伸は夢の彼方に消え、木原線はいすみ鉄道と名を変えて、今日も元気に黄色いキハ単を走らせている。






上総亀山駅。



のんびりしてたら14:30を回った。そろそろ撤収のことも考えていかないといけない。まずはR465、R410と乗り継いで、久留里へ。そろそろ食料を補給したいな、と思っていたら、久留里の市街地にコンビニを発見。しこたま買い込んで、地べたで食べるのも何なので駅前に移動して遅めの昼食。

久留里は水の街。駅前には湧水が無料で汲めるようになっていて、ここでボトルの水も補給する。






水の街の豊かな水源。どっちかというと「井戸掘りの街」だと思うけど。



しこたま食べて15:30。ここから月崎までは山登りである。先行するご同業をオーバーテイクし、華麗な走りで登りをこなす。



「ずいぶんヨタヨタしてましたけどねー」
「言ったモン勝ちよ」







ここまで来れば、月崎駅はあと少し。



15:54、月崎駅着。観光バスが停まるほどの盛況だが、時刻表を見て納得した。16:02に上総中野行がやって来るではないか。案の定、菜の花とのツーショットを狙う人だかりが出来ていた。






こりゃいい写真が撮れるだろうさ。



撮り鉄の中には外野が入ることを好まない人がいるらしいが、せっかくなので現地の雰囲気を出すために、アマチュアのキャメラマンも入れてみた。






一期一会の女性車掌。



小湊鐵道では、女性乗務員の登用を積極的に進めている。この日も車掌は女性の方だった。



「鼻の下、伸ばし過ぎですよ」
「よいではないか減るもんじゃなし」


……エルコスさんが不機嫌にならないうちに先を急ごう。五井行きが47分に月崎駅に到着するようなので、飯給に寄って北上していくと、恐らく上総鶴舞あたりで捕縛できるだろう。走行距離は間もなく140キロを超えるので、まあここらが潮時だろう。上総鶴舞駅といえば数々のポスターや映像作品でロケ地になるほどの駅だ。終わりの場所としては申し分ない。






裏道走行中。



秘密の裏道に飛び込み、瞬間にして10%を超える登りをヒーコラこなしていく。このルートは月崎と飯給を結ぶルートで、3つの手掘りトンネルがある。今回初めて気づいたが、それぞれのトンネルには、案内看板が記されていた。






こんな感じのが。





「推定、って書いてありますね」
「たぶん、詳しい資料が残ってなかったんだよ。116年も前の話だし」
「これ、手掘りですよね。よく現存してますね……」
「くぐった瞬間に、崩れてきたりしt」
「じょ、冗談でもやめてください!」


まあ、たぶん大丈夫だろう。生活道路にもなってるくらいだから補強くらいはしてるだろうし。






補……  強?



16:21、飯給着。菜の花は完ぺき



「桜は、……まだでしたね」
「やっぱり4月かぁー」


3月ではまだ早いらしい。来年は4月に来ようと思った。






ぜひとも満開の桜が見たかったぞ。



さて、花見は無事に終わったので、このまま一気に上総鶴舞を目指そう。まずは里見を通過、このあたりで145キロ走破。さらに北上して、高滝を通過。高滝湖の桜は、まだ満開には程遠い。






里見駅。



そして、上総久保を通過、ここから県道81号を逸れて線路沿いに……



「……大先生?」
「あ、うん……」







上総久保駅全景。



予想外だったのだが、上総久保駅の佇まいに心を奪われてしまった。いやいや、こんなところで油を売ってるヒマはない、先を急がなければ。

……しかし、どうにもこうにも心に残る。この時点で、正直言って、ここで終わってもいいんじゃないか、という気がしてきた。



「なんかさ、『あなたはアイドルみたいな女の子しか興味ないの?』って見透かされてる気がしt」
「わかりにくいです、喩が」


こうなるともうお手あげ。走行距離は150キロを僅かに越えたところで、時刻は16:51。次の五井行は17:03。完ぺきではないか。ここで終わりにしちゃおう。






ちょうどよい終了。



葉が落ちた大銀杏の下でエルコスさんをバラし、最後に一枚パチリとやって、17:03五井行きの乗客となった。

月崎駅でパチリとやったときに写っていた、あの女車掌さんが乗務する列車であった。






この女性車掌さんには五井まででそこそこお世話になりました。






ちょっとした考察。


さて、ここからは覚書。前々回前回において、どちらも後半でハデにこむら返りをやらかしている。前々回に至っては、今回よりも走行距離が短い。前回に至っては、そもそも登りが存在しない。そんな状況があるにも関わらず、今回はこむら返りはおろか、翌日の筋肉痛すら起きていない。数か月の間、自転車に乗れていないという状態で、これはどういうことなのか。

考えられることはひとつだけ。今回は意図的に水分補給を多めにしたことだ。こむら返りの主原因に、水分不足と塩分不足があるくらいで、もしかしたら水分を多めにとることで、足が攣るのを防ぐことができるのではないか、と考えた(まあ当然といえば当然だが)。

冬場は汗をかかないと錯覚しやすく、ついつい水分補給を怠りがちだが、これからは意識して水分補給をしていこうと思う。






余談だが、タキザワで買った保冷剤入りのボトル、シェルが硬すぎて水が飲みづらい。












TITLE:リハビリ中
UPDATE:2015/03/30
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/206_hanami/hanami.html