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322:ナリタクエスト



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






イントロです。





「鰻が食べたい」
「突然過ぎませんかwww」


で、鰻といえば成田山である。フロントフォークにステッカーを貼るのが作法とされる、あの成田山である。

幸い、自宅から片道でだいたい70キロくらいなので、日帰りで往復が可能な距離である。天気もいいし、ちょっと遊びに行こう。





まずはいつも通り、荒サイから。






「ただ、ちょっと肌寒い」
「陽が昇れば温かくなりますから」


で、その主なルートとして、たいていはR14で千葉市街まで行き、そこからR51を北上するのが一般的ではあるのだが、それは速攻でエルコスさんからダメ出しを受ける。




「交通量が多くて走りにくいですよ?」
「それじゃ、他に案ある?」


あるにはあるのだが、それはものすごい遠回りルートだった。




「エルコスさぁぁん?」
「言いたいことは分かりますが、これには理由があります」


実は、最初に提示されたルートというのは、R6を松戸まで行き、そこから内陸部を突っ切って利根川沿いの木下に出てから、成田線沿いに南下して成田に向かうというものだった。なぜそのルートを?  エルコスさんはこう答えた。




「ここくらいしか快適な道がないのです」
「あー、道が狭いのか……」






後に思い知らされる路肩の狭さよ。



あと、道が入り組んでてわかりにくい、とも言っていた。

ただ、実際にどんなものなのか見てみたくもなったので、R14で市川に入った後、県道59号木下街道を北上してみることにした。




「路肩が狭くて交通量が多いです。お気をつけて」
「さぁて、どんなものか……」






江戸川を渡ります。






高速道路は通れるのか?


右手に大きな施設があるなぁ、と思ったら、船橋法典駅を通過した。どうやらこの施設、中山競馬場らしい。





特定の日曜日に人で溢れる駅。






「JRAの看板が見えますね」
「これから午後にかけて賑やかになるんだろうな」


北方十字路、馬込十字路の各交点付近では一時的に流れが悪くなり、さらに東武野田線の踏切を通過するのに四苦八苦。おまけに右折待ちでけっこう詰まる

この道、地図上では、R6とR14の中間を往くので、なかなか面白そうではあるのだけれど、この走りにくさはちょっと難点かなぁ。




「結局のところ、どこもこんな感じのようです」
「どこか1本くらいないのかね、穴場的な道」


これは帰路で思い知らされたが、残念ながら市川や船橋周辺の主要な街道筋は







だいたいこうらしい。









「これ以外の道ですと、複雑すぎてナビがですね……」
「マジかい」






徐々にマシになってきた。



鎌ヶ谷で新京成の踏切を渡った後は、少しずつ交通の往来が減り、走りやすくなった。風向きはやや向かい風なのだけれど、久しぶりの出撃でウッキウキなのか、今日のエルコスさんはよく走る




「すげぇノリノリじゃないの?」
「はは、わかりますか?」


左手にJRAの競馬学校が見えてくると、道は二手に分かれる。木下街道は右に曲がるのだが、





ただ、本線は左方向直進。






「どちらを通っても、最終的には一緒になります」
「じゃあ、直進するか」


するとすぐに、R464交点に至る。





ほぼ高速道路のようなもん。



成田へと直行するには、北総線を挟むように続くこの道をひたすらまっすぐ進めばよい。のだが……




「走れるのか?  この高速?」
「ダメとは書いてないのですが……」


すると、ご同業が一台、印西方面へと走り抜けていった。どうやら、大丈夫っぽい、のか?




「物は試しだ。行ってみよう」
「段違いに交通量が多いです。気を付けてくださいよ」






一応、車道側に自転車通行禁止の標識がないことを確認したつもり。



で、走ってみたが流れが速いこともあって危険ではあるが行程が進む。こりゃワープするにはちょうどよい、とか思っていたら、





やはりあったか。









ま、そうだよね。









「むしろここまで標識がなかったのが信じられん」
「とりあえず歩道に逃げましょう」


R16小室インターチェンジで強制退場を受ける。……まあ、怪我する前に終了でよかったわ

結局、この高速道路には乗ること叶わず、R16の歩道をちょっと走り、ふたたび木下街道を北上することとなった。





結果的にこの高速道路爆走、ただの遠回りとなった。



さて、千葉ニュータウンの北側、のどかな田園地帯を進んでいくと、木下の手前で突然視界が開ける。





地理的には、この先に利根川がある。



そして、水上オートバイを引っ張る車列に何度も追い抜かれる。





団体さんかな?






「手賀沼のほうに向かうみたいですね」
「そうか、ここから我孫子って近いもんな」






木下まで来た。






見知らぬ街を抜けて


かつては脇往還の宿場町で、現在は印西市の中心となった木下。そのロードサイド店舗が並ぶ道は、バイパス道路に良くある光景だ。





道はこの先、2車線道路に。






「見知らぬ街に来た感がある」
「まあ、実際に"見知らぬ街"ですから」


県道4号交点を右折し、利根川沿いの道に出る。築堤上にも何やら道があるみたいで、そちらには県道の番号が振ってあった。





よく見ると標識とか立ってる。






「自転車道のようですね」
「上がれるところがあったら上がってみよう」


で、上がってみると、ちょうど栄町との境界があった。





左に流れてるのは利根川。



ここから、利根川下流域を見渡すことができて景色はとてもよいのだけれど、残念ながら進むべき道はここではなく、土手下の旧道であることが発覚。

ふたたび車道に降り、横断歩道も何もない難易度高めな丁字路を、どうにかこうにかして曲がり、安食方面へ。





印旛沼から続く田園地帯が広がる。






「このあたりは、難読な地名が多いことで知られます」
「成田線の駅名もその傾向があるよな」


湖北と書いて「こほく」とかはまだいいほうで、先ほどからずっと出てきた木下の読みは「きおろし」、安食は「あじき」、布佐は「ふさ」、下総松崎に至っては「しもうさまんざき」という具合。

ただ、これら名前には由緒があるそうで、休日ともなるとそれら由緒に紐づけて周辺を散策する観光客がとても多いのだという。





こんな具合に遊歩道も整備されていて。



成田線の線路と並走すること暫し、安食の駅には9:55着。




「大先生、写しn……  何してるのですか?」
「いや、味わい深いみどりの窓口があったから」






オンライン全盛だってのにグッとくる。



あと、撮らなければ撮らないで遺恨を残しそうなので、瓦屋根の駅舎をバックに一枚納めておく。





当然、三脚なんてない。



安食の隣は下総松崎で、その隣が終点の成田。ようやく折り返し地点が見えてきた。ほどほどに休憩を取って、成田を目指そう。





市境は割とすぐだった。



ところで、千葉県には至る所に古墳があったことで知られる。下総松崎駅から始まる関東ふれあいの道には、古墳をたずねるみちという路線名が付いているほど。

駅の西側には印旛沼、東側は古墳群。そんなロケーションで、しかも道は交通の往来の少ない田舎道。遠回りではあったが、木下周りとなるこのルート、悪くないどころか、むしろいいかもしれない

そんな訳で、10:12下総松崎駅着。




「大先生、写しn……  何してるのですか?」
「いや、懐かしいプルトップ落ちてた」






今時こんなプルトップの缶なんて売ってないだろう。



あと、撮らなければ撮らないで遺恨を残しそうなので、エルコスさんと一緒に写っておく





大切なのは、創意工夫。



さて、駅を出てからすぐに、ちょっとした丘越えをする。そして、登った先には成田山の文字が。





成田山へは、このまままっすぐ進めばいいようだ。






「水戸街道我孫子宿から続く、成田山新勝寺を詣でる街道が起源ですから」
「そういや、松崎街道という文字もあったな」


この看板が出てきたということは、成田は目前、ということになる。ふと、あることを思い出した。




「成田湯川の駅って、近いの?」
「行かれますか?」


京成がスカイアクセス線を開通させたとき、中間駅として新設された駅がある。確か、下総松崎駅が最寄りだったと記憶していた。ただし、乗換駅として推奨していないが。





ここ入る(マジ)。






「……ここ?」
「これが最短ルートになっているようです」


確かに、こりゃ乗換駅として推奨されない理由もわかる。そもそも道が分かりにくい

んで、小径をウネウネ進んでいくと、突然新しい道が現れ、そして自然豊かな景観の向こう側に、場違いなまでに立派な高架が。





なんか速いクルマがバンバン走ってるんだが。






「あそこが成田湯川駅です」
「すんごい立地だなこりゃ」


こんな自然豊かな場所に駅を作って……  と思ってたら、高架を境に街が開け、比較的新しめの住宅街が形成されていた。あと、一日単位貸しのコインパーキング。




「このあたりは、成田ニュータウンの北側になりますね」
「また見知らぬ街に辿り着いたわ」


どうやらこの駅は、ニュータウンの需要を満たす役割をしているようだ。確かに、ここからなら都心まで1時間かからず、乗り換えなしで到達可能だ。





特急しか停車しない駅(ウソついてない)。






成田空港に関する都市伝説のようなもの


10:40、賑わいを見せる成田山新勝寺参道に到着。





駅からだと、まっすぐ歩いてこのあたりに出る。






「もう既に鰻の香ばしい匂いがする」
「それにしても、賑わってますね」


総門へと下っていく道すがら、周囲には土産物屋が並び、名店と名高い鰻の店の前には







長蛇の列。










成田山で名の通っている駿河屋さんでも、昼前で待ちが発生。






「30分以上待ち、とありますが」
「それ以前の問題でさ」


そもそも駐輪場がないので、立ち寄ろうにも立ち寄れない。こういった場合、店を選ぶ基準は人気店とか待ち時間とかでなく、







駐輪スペースの有無






である。幸い、客用の駐車スペースがある店をみつけたので、そちらに厄介になる。あと、何となく蕎麦が美味しそうだったので、セットにした。





鰻福亭。千葉県成田市仲町394、一番人気のうなそばセットは1900円。






「ごゆっくり。わたしは待ってますので」
「鰻うめぇ」






そして観光も済ます。



さて、とりあえず目的は達成したのだけれど、折角成田まで来たので、どうしても確認しておきたいことがあった。




「何でも、成田空港へは、徒歩や自転車で到達することが不可能だという」
「それは初耳です。本当ですか?」






そもそも論だが、徒歩や自転車で空港に行く"まで"が困難。



成田空港は、国際空港であると同時に闘争の主戦場でもあった。このあたりは歴史の教科書に任せるとして、そういった経緯から、空港に入るためにものすごく厳重な保安検査を受ける必要があった。




「あった、とは?」
「今はだいぶ緩和されたんだ」


そのため、アクセスについては自動車か鉄道に限られ、そもそも空港敷地内に徒歩で入ることができる入口が、一切存在しない、と言われ続けていた。




「では、実際には違うのですね?」
「どうもそうらしい」


そして我々は今、第3ゲート前にいる。





歩道に設置された第3ゲート。



ここへは、成田市街から県道44号線を通り、さくらの山の下を潜ってからR295の歩道に上がるという、







ちょっとしたオリエンテーリング






を経て辿り着いている。このとき、歩道は成田市街方面側の歩道を利用する。、





地図でいうとこんな感じ。空港方面の歩道走行時は、必ず赤線のとおりに反対側に渡ること。



そうすると、歩道がそのまま第3ゲートに繋がっている。自転車も通れるらしく、しかも保安検査を受けることもなかった。




「……入れちゃいましたね」
「とはいえ、わざわざ歩いてくるか、という別の問題がある」


成田市街から少なく見積もっても6キロ近くあるし、強いて言えばさくらの山あたりで観光していて、「よーしパパ空港行っちゃおうかなー?」くらいの需要しかないと思う。あとは空港関係職員とか。





入ってしまえば普通の道である。ガードマンが多いくらいで。



まあ何にしても、空港敷地内には入れた。では、各ターミナルへはどうか?




「とりあえず空港西通りを南下していこう」
「歩道もありますが、車道も走れそうです」


それに、歩道は所々で行き止まりになったりする。なんだこのダンジョン





突然消失する歩道。



で、結局のところ、第二ターミナルまでは普通に到達可能だった。しかも、





ここの詳細については公式を参照。






「立派なサイクルステーションまでありやがる」
「前に広島空港で見たタイプですね」


んで、このあと第1ターミナルにも行ってみたが、途中で降りて移動をしなければならない箇所があるがこちらも普通に到達





スターアライアンス持ちなので、どちらかといえばこちらかな?






「あの都市伝説とはwww」
「振り回されましたね、わたしたち」


参考までに、それぞれのターミナルへは、第3ゲートから入港して空港西通り4交点まで直進。そこで、第1ターミナルは横断歩道を渡って歩道を道なりに進めば到達し、第2ターミナルは左折したあと空港東通り4交点で対向側の歩道に渡り、そのまままっすぐ進めば到達できる。





青線が第1ターミナルへの道。赤線が第2ターミナルへの道。



加えて、空港東通りは、第2ターミナルの駐車場に面しているが、その駐車場からターミナルにアクセスできるし、何より駐輪場がある





たぶん空港関係者用と思わしき駐輪場。






「あ、ご同業が輪行を始めてますよ!」
「これから郷里に帰るんだろうな」






善き旅だったのだろう。



対して、成田空港から脱出する方法であるが、これは空港西通りを北上して第3ゲートから離脱するか、空港東通りを北上して道なりに離脱すればよい。後者の場合、終端が信号付きの交点になっていて、右折すれば成田市街、左折で芝山方面に至る。





ここに出てくる。






「で、右折すると最初の第3ゲートのところに戻ってくる」
「まるでダンジョンですねwww」






サイクルステーションに、簡単な地図が示されている。



ともあれ、これで成田空港に徒歩で入ることが確認できた。あと、自転車m……




「現実として、大先生は自転車で出入りします?」
「しねぇ。おとなしく京成使うよ」






余談だが、成田空港から出るときにはわかりやすい誘導看板があちこちに建っている。






安らかに眠れ。


さて、空港から市街まではR295を使う。





巡航速度がバカ速い。



歩道の整備状況がよろしくないので、結果的に車道を往くのだが、交通量が多くてまあまあ危険

おまけに、市街手前で東関道の成田インターがあることと、市街入口の寺台交点がジャンクション形状になっていて自転車に優しくない




「インターの手前に側道に出れる箇所がありますよ」
「そこから離脱するか」


そこからアップダウンの激しめな市道をウニウニ進み、県道44に出たら右折して市街を目指す。





市街までは下り基調。






「にしたって丘越えがエグい」
「まあ、もともとこの辺りは平坦な場所ではありませんでしたから」


そして、高台を降りたところがインターじゃないほうの寺台交点。今度はここを左折して、R51を酒々井方面へ向かう。





成田市街は、新勝寺参詣と空港利用の結節点とベッドタウンが混ざりあい、結果にぎやかになった。



印旛沼の北側を通る道は長閑で魅力的だったが、せっかくだから一般的なルートも確認しておきたい。この道はやがて千葉市街に至るが、




「酒々井からR296を使うことで、船橋の周辺まで近道できますが」
「その道はどうなの?」


エルコスさん曰く、メチャクチャ狭いし混むらしい。まあ、それも致し方ない。千葉市街まで出てしまうとR14の逆走しか道がないし、もう何度も通っているので雰囲気は存じ上げている。たまには新しい道を開拓してみよう。

酒々井の丘越え途中でボトルが底をついた。水の補給がてらコンビニピットインに興ずる。





renas先生曰く、エナドリらしい。






「ここはrenas先生スタイルでいこう」
「昼過ぎですが、少し暑いですね」


そして、丘を下ったところで右折。R296に入る。





酒々井、佐倉の街の中を往く。店舗が多め。



R51と比べて周囲の巡航速度がガクッと落ち、また路肩も広くなって走りやすい道になった。これがずっと続くのであれば、この道は悪くないと思う。




「残念ですが、船橋に近づくにつれてですね……」
「そういう死の宣告イヤだわぁwww」


地理的には、佐倉の市街を抜けるようになっている。このあたりは京成の本線が通っていることもあり、ニュータウンが形成されていて、




「地図を見てもすぐに分かるくらい、広範囲に住宅街が広がってます」
「東京まで1時間圏内だから、住みやすいんだろうな」






このあたりもニュータウンの中。もう少しで臼井。



そして、寺崎北交点で一旦R296を捨て、直進する。国道はこのあと、染井野の住宅地を北側から迂回するように遠回りするが、突っ切れば近道になるし、結局R296に復帰する。

少し高台を走るかな、と思ったが、実際には大した登りでなく、あっさりと臼井に抜けた。




「さ、ここから道が狭くなりますからね!」
「随分早かったなぁ」


まあ、もう少し具体的にいうと、この先ユーカリが丘を越えて、R16と交差したその先くらいからが激狭区間となるのだが。

ところで、先ほどから駆動系からパキパキ異音がするようになった。




「どこか緩んだかな?」
「チェックしておきます。しばらく慎重に走っていてください」


シーズンインの際に、ポジションを色々いじくったのだが、その時の締め込みが甘かったのかもしれない。そんなことを考えながら、いきなり周囲が栄えだす。ここが伝説のAGT路線があるユーカリが丘である。





特徴的な大きい建物はウィシュトンホテルユーカリ。






「何でも、一日乗車券でホントに始発から終電まで乗り通した猛者がいるらしい」
「ここ、一周するのにたったの14分ですよ!?」


2020年9月に成されたこの偉業は、SNSどころか公共放送を巻き込んででとんでもないことになったという。





これが伝説のユーカリが丘線。



そんなユーカリが丘を過ぎると、確かに路肩は狭くなり、そして砂利が浮き始めて路面が荒れだす。




「なーんかまたパンクしそうな予感が……」
「やめてください。まるでフリみたいじゃないですか」






ぶにょんアゲイン。









エイダァァァァァァァァァァ!?









「あ、エルコスさんがツボったwww」
「〜〜〜〜〜〜なんでエイダ出てくんのwwwwww」


そういえば、今履いているアジリストTLRは、他のクリンチャー製品と比べて耐パンクベルトを省略して軽くしていることから、相対的にパンクしやすいと言われているモデルだ。実際、こないだのタンイチでもワイヤー片を拾ったし。

それに、うろ覚えだが履き替えてもうだいぶいい距離走っている。トレッドもよく見たらだいぶ平たくなっている。

そして、ここまでセルフチェックを進めていたエルコスさんから、あまり聞きたくなかった衝撃の結果を聞かされる。




「大先生、リムが裂けてます」
「なけるぜ」






こっちはマジでエイダァァァァ!?  だった。



思えば2015年くらいから使い続け、北は北海道、南は大隅半島まで駆け抜けたオープンプロ手組であるが、遂に寿命が来てしまった。




「しばらくはドレスな」
「むしろわたしはそちらのほうが嬉しいのですが」


正直、完組は輪行とか怖いんだよ。そうそう壊れるものでもないんだけどね。

ところでパンクのほうは、ちょうど対岸にコンビニ駐車場があったのでそこでサクッと直した。やはり犯人はコイツだった





コンニチワ、じゃねぇよ(怒)



修理を終えて、いつバッキリ逝くかわからない時限爆弾を抱えながら、東京方面へ進んでいこう。





勝田台を通過。



下市場交点でR16を潜ったあたりから、道は狭くなりついでに渋滞も始まる。このあたりは八千代市の中心部でもあり、右折待ちの渋滞が延々と続く、というようなイメージである。

そして、路肩が狭いのでひとたび詰まるとすり抜けができない。





これが結構長く続くのさ。






「我慢ですね」
「こりゃあ走りにくいわ」


途中、左手に物々しい金網で仕切られた施設が。場所柄、競馬関係の施設かと思ったが、




「陸上自衛隊の習志野演習場ですね」
「こんな住宅街にあるんだ」






ちなみにドローンも禁止と書いてあった。当然だよね。



ここらへんがだいたい津田沼で、この先新京成の踏切と、総武線の跨線橋を過ぎると、成田街道入口と名がついた交点に至る。





R296はここを右折してもう少し先。街道としてはここが起点になる。



ところでこの成田街道という名前であるが、元々は水戸街道の新宿から佐倉を経由して成田山新勝寺へと至る江戸時代に出来た街道なのだとか。成田山参詣が活発になったくらいの時期には、水戸佐倉道、あるいは佐倉街道という名前でも呼ばれていたのだという。

つまり、今通ってきた激狭な道は、かつては成田山参詣のための道だった、という訳である。




「このまま津田沼方面ではなく、直進してください」
「船橋のほうに行くのね」






船橋市街へ。






日帰りで150キロ






木下街道(県道59)交点まで戻ってきた。ここまでで1周回である。



16:35、市川市街通過。パンク修理で停まりはしたが、かれこれ2時間近く走り続けているので、小休止しながら帰りのルートを確認する。




「小岩から平井大橋方面ではなく、奥戸街道に抜けてみましょう」
「奥戸街道、聞いたことがあるな……?」


で、江戸川橋を渡り、東京に舞い戻る。





ここまで来れば、あとちょっと。



そのあと、小岩から奥戸街道に入り、直進していくと、





仕事柄、よく使う店。






「立石に出ます」
「ああ、ここに出るのか」


それなら、堀切橋を渡って南千住汐入を通って帰るとしよう。





スカイツリーが映えるぜ。



帰着間際にサイコンを見たら、走行距離147キロになっていた。




「あ、あ、あと3キr……」
「計測開始ポイントまでどれくらい走ったか補正してごらんよ」


積算計のほうで見てみたら、きっちり150キロを超えてた。自走日帰りの行程にしてはよくやったと思う。





あのビル群が汐入地区。北千住直通する場合はこの先墨堤通りを右折するとよい。












TITLE:ほぼダンジョン
UPDATE:2023/04/27
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