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314:ヤマイドウ15〜しゅくだい北落合〜



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






北落合まで。


7:17、道の駅南ふらの発。





そうはいってもキャンピングカーの利用が多い。



R38幾寅にあるこの道の駅は、この周辺の探索をする際のベースとしては最適である。ただし、車中泊をするには死角が乏しかったり、駐車場のキャパがやや物足りなかったりで、利用の際にはややコツが要る。




「そういった場合ですと、思い切ってかなやま湖に逗留するのがよろしいかと」
「あっちは停めてても文句言われなさそうだしな」


今回は、ヤマイドウ14のやり残しである北落合の往復。行程的にショートライドで、午前中には帰って来れるだろう。

さて、道の駅脇から北落合にアクセス。





他にも国道からアクセスできる道はあるが、ここが一番わかりやすい。



空には雲が広がっているものの、曇天というほど暗くはないし、徐々に回復傾向にありそう。これは期待できるかも。




「今年の北海道はこれがラストになるかもしれない。抜かるなよ?」
「もちろんです!」


丁字路まで来たら左折。ここから緩やかに登り勾配となる。





谷底を登っていく。



さて、北落合の存在を知ったのは、弊サイトでも度々出てくる高地さんのwebページから。観光地化されていない、いわば天然の原風景が広がっているということで、2016年に一度来訪している。

その後、幾寅周辺に訪れる機会はなかったが、今年に入って、そのチャンスに恵まれた

ただ、その際は帰りの交通機関の都合と、天候の悪化の可能性を考えてサスペンデッド。今回の来訪となったのである。





分岐があらわれた。






「ところで、この東幾寅というのは?」
「北落合の地区よりも、やや北西にある地域です」


直進すれば神社と小学校を経て北落合の集落に至る。ただ、左折して東幾寅を経由しても、北落合には到達できるようだ。




「行けそうな道?」
「未舗装の箇所がありますが、問題はなさそうです」


と、いうことで、折角来たのだから新規開拓をしてみよう。





鬱蒼とした森の中。



登り勾配の斜度としては、北落合に向かおうが東幾寅だろうが、それほど大きな差はない。インナーに入れてクルクル回していれば、面白いように前に進む。

本州の峠道と違って、北海道のそれは自転車に優しい峠道が多い。鼻歌混じりくらいの余力で、小動物焼却施設まで来た。





キツネとかタヌキとかかな?



ここから舗装化工事が始まり、少々足場が悪くなる。




「慎重に走ってくださいよ。こんな鬱蒼としたところでパンクなんて……」
「俺だってイヤだわ」


こうして、幾寅から続いていた鬱蒼とした森の中の道は、登り勾配が一段落したのと同時に終わり、視界が一気に開けた。





東幾寅の風景。



そこは、農耕地がどこまでも広がる、静かな高原地帯だった。




「うん、悪くないね」
「その余韻に浸っているうちに、写真撮りましょうよ!」






景色もいいけど、空もいいのよ。



このあたりは、富良野の名産である夏野菜、にんじんやだいこん、じゃがいも等を栽培しているという。その作付面積が途方もないので、とにかく色んな方向に目移りしてしまう。

あと、美瑛や上富良野のように、観光地化されていないという点は特筆である。ほとんど観光客とすれ違うことはなく、時折トラクターに追い抜かれたりするくらい。




「大先生、写真撮りましょう!」
「何枚目だよwww」






このあと、まあまあな枚数撮らされる。



さて、東幾寅の中心まで来た。道はここで右折。

ここから北落合までは、ちょっとした谷を越える。幾寅から登ってきた際に並走していた川のようだ。





地理的に見ると、幾寅川を挟んで北落合と東幾寅が別れているようなイメージ。



それを過ぎると、北落合の集落に出る。位置としては、小学校の裏手くらいのところに。




「ここを左折すれば、農免農道の最高地点です」
「このあたりは記憶があるぞ」


左折してしばらくすると、珍しいことにご同業と邂逅する。4サイドの本格派だ。




「ランドナーですよ。やはり似合ってますね!」
「……アレ?」






いや、まさか、ねぇ……?



最高地点に向けて登り勾配は続いていくが、このあたりになると終着地点は視界にロックオンしている。何せ、道がまっすぐだから。




「大先生、そんなにお急ぎになって何の意味があるのです?」
「つまり、アレだ。写真だなwww」






特記するが、このあたりはだいたいどんな場所でも映える。



そして、終着地点には遅々として辿り着かない。でも焦らない。これもしきたりさ。





すぐ目の前がゴールなんだけどね。



そして8:42、ようやく農免農道最高地点に到着した。





最高地点から振り返って見た景色。



ここからの景色は、広く展開する農耕地と日高の山々が折り重なって、……というか広大な自然が広がっている。そして改めて気づいたのは、とにかく無音、ということ。

農機具の音は聞こえど、それ以外の余計な音がない、澄んだ音が印象的であった。




「そういえば、この辺って何を栽培してるんだっけ」
「主にジャガイモやにんじん、といったところですね」






そういや書いてあったな。



このほか、牧草や蕎麦の栽培も行っているという。そんな農耕地を、ただぼけーっと眺めているのだけど、不思議と飽きが来ない。





狩勝の方面を望む。



なんとなく、脳内がスッキリしていくような感触。うん、やはり北落合を来訪して正解だった。




「リフレッシュになりましたか?」
「存分に」






余談だが、道はこの先も続いている。ただし未舗装で袋小路になるが。






落合を経て、幾寅に戻ろう。


8:58、最高地点を出発。





余談だが、こういう農業関係施設もこういった場所ならでは。これは営農用水の給水設備。



ここから落合まで……  どころか幾寅まで下り基調。ヒャッハー!  できるけど油断は禁物である。なぜなら、放牧中の牛が道路を横断していることがあるから。




「6年前はありましたよね」
「覚えてる」






勢いよく下るのは控えたほうがいい。万が一が起きても、救援が望めないこともあるから。



そして、往路では立ち寄れなかった神社を詣でて、地元を見守る神様に挨拶しておこう。





北落合神社、とある。



農耕地の神様らしく、境内に畜魂碑が建てられていたのが印象的だった。





家畜の魂を祀っているのだろう。



2014年に統合によって閉校した北落合小学校脇を通り、落合方面へと下っていく。このあたりは、ラフティングするのに適した流れの川と並走していくのだが、すぐに木々に囲まれ展望がなくなってしまう。




「このあたりって、登りの行程のほうが景色を楽しめるね」
「仰る通り。わたしもそう思います」


とか会話をしてたら、突然獣の鳴き声が




「ひっ!?」
「いや違う、なんかある」


よく見ると、路肩にスピーカーと色付フラッシュライト。





近づいたり動きを感知するとビカビカ光って唸り声が聞こえる。






「モンスタービームD−057型、だそうだ」
「あーびっくりしたぁぁ」


昨今、北海道では羆による未曽有の獣害が発生していて、どうやらその目的で置いてあるらしい。これでどの程度効果があるかはわからないが、かといって全くないよりかは幾許かでも期待値が上がるのだろう。





パドルのシンボルが描かれた看板の施設を目にするようになる。



ラフティングのベースをいくつか通り過ぎると、自動車の往来する音が聞こえるようになる。もうすぐR38交点である。





手前の子供たち、バランス崩してクルマの方に突っ込まなければよいのだが。



すると今度は、トラクターの代わりにボートを牽引した車両とすれ違うようになる。これからラフティングに向かうらしい。車内に目をやると、参加者が結構な人数乗っていた。




「南富良野はカヌーが有名ですから、こういうアクティビティも盛んなのですよ」
「少しずつ需要も回復してるみたいだな」






川遊びにはちょうどよさそうな川だし。



9:32、R38交点に到着。ここを右折して、すぐにJR落合駅。





2ヶ月ぶりの来訪。



そういえば、reliveでコースマップを作成する都合上、スマホ側でも画像の撮影をしておかなければならない。ただ、スマホをマウントする三脚のパーツはない。




「何か代わりになるものを探しますか?」
「トップ1パーセントをナメてはいけない」






マウントに成功。






「すごい、何とかなってる!」
「創意工夫で何とかなるもんだ」


ここも、そう遠くない未来、鉄道駅としての役目を正式に終えることとなる。それまでに、もう一度来訪できるだろうか。





R38に復帰。往来が一気に増した。



さて、落合駅を辞した後は幾寅を目指すのだけれど、こう何日も走り尽くしていると、もはや道が登りなのか平坦なのか下りなのか目視で判別できなくなる。




「サイコンに瞬間勾配計がありましたよ」
「それを見る限りだと、平坦なんだよな」






コンフィグで表示を弄れるのがありがたい。そして何気に瞬間勾配計は役立つ。



GPS計測なので多少の誤差もあるだろうが、とりあえず信用しよう。





トラクターと行き交うのもこのあたりでは日常の光景。



10:06、幾寅の市街に戻ってきた。なんぷカレーでお馴染み、なんぷていは暫くの間臨時休業が続いている。いつかまた復活してくれると嬉しいのだが。





なんぷていは、宿泊も受け付けていた。このまま廃業とならないことを願いたい。



そして10:11、道の駅ふらのに戻ってきたが、本日の走行距離40.3キロ。全然100キロに届かないショートライドではあったが、見どころたっぷりで充分満足できた。




「距離ばかり追い求めなくても、楽しいものでしょう?」
「仰る通りでwww」






南富良野町にも洒落たカフェがいくつか開店し、今後が楽しみだ。












TITLE:宿題は早めに片付けよう!
UPDATE:2022/09/11
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