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223:ちょうちんライド



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。






本日のルート (powered by ルートラボ)

北千住→蒲田→横浜→栄→藤沢→茅ケ崎→小田原(実測104km)




イントロです。


さて、諸般の事情で、仕事のネタに小田原ちょうちんを題材にした何かをすることになった。



「小田原の伝統芸能ですけど、どうするおつもりで?」
「さあ。そもそもこのネタ自体、企画倒れになるかもしれないし」


ただまあ、悲しいサラリーマン技術者は、掴むものがあれば藁でも掴む。ということで、久しぶりに小田原まで走ることにした。

小田原までの道は、過去に何度も走っているので無問題。今回は、ルート的に高低差が少ないだろう、鎌倉経由を選択。ここ最近、気温も上昇して自転車で走るのに適した気候になってきた。海沿いの道は、さぞ気持ちいいだろう。



「水着のおねーちゃんも拝めるし」
「大先生……  そんなキャラでしたっけ?」







職場の周辺を通過。ご存じ大田区の要塞。



まずは第一京浜を南下して、川崎市へ。

途中、職場に寄って、うっかり持ち出しちゃった備品庫のカギを返却。なくしたら大事だ。



「どうせ明日出勤するなら、そのときでもよかったのでは?」
「精神衛生上、よろしくないし」







ご同業に紛れつつ、間もなく横浜。



そして、横浜の駅前を抜ける。

春先の休日とあって、やはりご同業が多い。対向するのはきっと多摩サイ狙いだろう。同方向に往くご同業は、横浜を境にアチコチに散っていく。あるご同業はみなとみらい方面へ、あるご同業は三浦半島方面へ。



「この吉野町三丁目交差点ってのが、だ。運命の分かれ目なんだ」
「……と、言いますと?」
「まっすぐで鎌倉、左折で三浦半島」
「なるほど」







運命の分かれ道、こと吉野町三丁目交差点。



ちなみに、左折して三浦半島方面へは、過去に行ったことがある。東京湾フェリーを利用するには、ほぼ一択となる道だ。






上大岡を通過。



直進すると、上大岡を通り抜けて、ちょっとした丘越えの果てに、環状4号線にぶつかる。この辺まで来ると、ご同業の姿もまばらになる。

環状4号公田交差点を右折。少し走ると、鎌倉市の看板が。






まずは第一のチェックポイントに。



県道21号沿いに走り続ければ、鶴岡八幡宮を経て海岸線に出れる、のだが……



「この鎌倉女子大前交差点ってのが、だ。運命の分かれ目なんだ」
「……と、言いますと?」
「左折で鎌倉、直進でジェラートだ!」
「飯田牧場ってそんな位置にあったんですか!?」







これを直進しようかね、っていう状態に。



気が付いてしまったのだ。地図を見ると、ここから5キロ程度走った先に、飯田牧場の文字があることに。



「ジェラート食いに行くぞー!」
「やたー!」







ただし、一発ヒルクライムがあるけどな。



という訳で、軌道修正することに。環状4号線のこの区間は、車幅が狭い上に、小雀公園のあたりにはまあまあな手応えの丘越えがある。うまいことクルマを捌きながら登っていくと、大渋滞ポイントで有名な原宿交差点。






ここがかつては呪われた場所だった。



それを越えて横浜医療センター脇を通過。県道403を左折して少し走れば、飯田牧場である。






境川CR。



途中、ろんぐらいだぁす!  でお馴染み境川CRを跨ぐが、その先の信号を左折すると、通り沿いに飯田牧場はある。正に、本編に出ていたとおりの佇まいで……






……閉まってるぞ?





「なんでだーっ!?」
「……あー、営業は10時からでしたね」







んで、到着時の時刻がコレ。



開店まであと40分。ここで待つか、諦めるか。……しかし、今回の目的は小田原ちょうちん。ジェラート待ちでちょうちんが造れないとあっては本末転倒。結果、決断は、



「また今度来るっ!」
「あらー残念……」


このまま藤沢駅方面へと南下し、県道30号湘南新道を右折。どん詰まりがR134で、ここまで来るとようやくゴールが近く感じる。






ここから一気に湘南らしくなって。





「それでもあと30キロほどある」
「全然ゴール遠いじゃないですか」


湘南といえば波乗りの聖地。ぼちぼち漁師の店とサーフィンショップが増え始めてくる。湘南名物、サーフボードキャリア搭載の自転車が増え始めてくると、浜須賀交差点が見えてくる。ここを右折して30キロ走れば、ゴールの小田原だ。






海が見たくなって、砂だらけのサイクリングロード側へ。





「海だー!  海ですよ大先生!」
「……競泳水着のおねーちゃんいないかな?」
「バカっ!」


そしてこのあたりになると、ふたたびご同業が増える。そして、だいたいがハイペースで、時速30キロ程度で流していると、あっという間に仏契に。

……と、ここらで少々小腹が減ってきた。走行距離は70キロを越えたあたりで、むしろここまで補給食無しで走っていたことが問題なような気がするが、とりあえず糖分を入れておく。






いろんな種類のご同業がいるけど、やはりロードが多め。



西湘バイパスとの分岐を過ぎたあたり、大磯港のあたりで小休止。徐に、サドルバッグから夏用シュラフを取り出す。



「何をなさるんです?」
「薄い本用の撮影」


4月末に脱稿させる薄い本の第5巻。それ用の写真撮影をした。テーマは……



「スターライト・ホテル」
「つまり野宿ですね」







……オハヨウゴザイマス。



とりあえず、これ、という画像は抑えた。トイレ休憩をしたのち、R1に復帰する。

相変わらず周囲のペースは速いものの、極端に後れを取るようなことはない。途中、浅間神社脇を通りかかった時、



「桜、綺麗だね」
「そう言えば、今年は飯給に行けてませんでしたものね」
「……写真でも撮っていこうか」
「え、いいんですか?」


と、いう訳で、パチリ。






今更気づいたが、エルコスさんには鉄下駄がよく似合う。





「あは。どうですか大先生、いい感じで撮れてますか?」
「嬉しそうだなぁ」







ついでにもう一枚。



ラスト8キロ、一気に走り切る。途中、海を見下ろすような場所なんかも通り過ぎながら、11:25、小田原宿なりわい交流館に到着。



「んじゃ、ちょっくら行ってくるわー」
「行ってらっしゃいまし」







なりわい交流館にて。






仕事の話です(覚書)


なりわい交流館では、毎月第2、第4日曜日に、ちょうちん作りの体験をさせてくれる。体験料は1000円で、だいたい90分くらいを見ておくことを推奨。






こんな感じで看板が立ってます。



作り方、だが、基本的に作業工程を簡素にして安価につくることが小田原ちょうちんの特徴だという。そのため、単に作るだけなら小学生でも作れるようだ。

治具は、4本の支柱と上下の台座から成り立っていて、上の台座からの出っ張る量が4本とも違っている(下の台座からは出っ張らない)。一番長い支柱の対岸に二番目の支柱、交差する側に三番目と四番目の支柱を配置し、組んだ後に輪ゴムを引っかけておく。






支柱のでっぱりに注目。



こうすると、中骨に紙を張り付けたとき、支柱を抜く際に楽に抜けるのだという。

中骨には、かつては竹を使っていたらしいが、今では弾力性のあるプラスチックんも骨を使っている。接着剤も、昔は天然素材だが、今では木工用ボンドでいいらしい。






ボンドは若干水で溶いて、緩めにした。塗りやすくなる(緩すぎるとくっつかない)。



紙の大きさは、5尺サイズのちょうちんだとA4では小さいようで、B4を使うかA4を2枚張り合わせるか。あるいは大きさを小さくするか。このあたりは各自工夫すればいいだろう。






和紙に絵を描くか、最近ではプリンタに通せる和紙がある。



ちょうちん本体と上下の重化とは、虫ピンみたいな針で止まっているだけだった。もう少しがっちりしたつくりのほうが良いのかもしれないけど、とりあえず固定できていれば良いのかもしれない。あと、小田原ちょうちんの特徴でもある携帯性を確保するため、上の重化を少し大きめに作る(つまり、円周をちょっと大きめにとる)。これはボール紙を切り抜いてホチキスとホットボンドでくっつければ良さそうな感じだ。……ただし蝋燭は使用禁止な。






重化はこうなってる。ボール紙で作ったら、黒スプレーで塗るか。



こうして出来上がったのが、これ。






まあまあ良くできたようだ。



2時間くらい乾燥させれば完成という。中にLEDでも詰めて遊んでみよう。



「ただいまエルコスさん」
「あ、おかえりなさいまし」





当然、帰りは輪行で。


小田原の市街から、早川漁港までは目と鼻の先である。






見事な桜並木。



途中の桜並木を颯爽と潜り抜けると、その先には活気ある港町が。






昼時には駐車場待ちが起きるほどの良質スポット。



首都圏から絶妙な距離にあるためか、観光客で賑わうスポットである。そして、あちこちにご同業が。

余談だが、ワタクシめはよくふるはうすさんを利用する。



「まさか、サイクルスタンドがあるから、とかって理由じゃないですよね?」
「え、なんで判ったの?」
「そこかぁぁぁぁぁぁっ!?」


事実、ご同業の利用が多い店だ。






三食丼1800円。名物のアジフライがついてきた。



ハラを満たしたら、帰路に就こう。ちなみに、同じ道を戻る気はないので、小田原から輪行で帰ることに。余裕があればR134を東に走り、江ノ島でしらす料理ってのも悪くはない。

あと、小田原の駅前には、かまぼこの鈴廣の直営店がある。おみやげ、……というかTFBのツマミを仕込むには最適なので、覚えておくといいかも。

小田原から北千住までは、運が良ければ小田急特急1本で帰れるのだけど、残念ながら休日は17時まで運行されず。






残念だが、だからって新宿とか代々木上原で乗り換える元気はない。



よって、不本意だけどJRで帰ることにしたのだった。






小田原駅でゴール。












TITLE:ちょうちんライド
UPDATE:2016/04/10
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