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207:運搬車インプレッション〜ナラシ運転〜



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。







ローンという名の背水の陣


私事だが、クルマを買い換えた。






ワンBOXのオーナーだぜ。



ん?  ちょっと前にスタッドレス買い替えたとか言ってなかったか?  ……というのはこの際







聞こえない。






まあ、以前から磯野鈑金の営業車をレンタルしていて、さらにそういう用途の仕事が激増したこともあって、墓石のマニーをキャッシュで収めたあたりから、資金繰りを本格的に取り組むことにした。






すべてのはじまり、というか「だいたいこいつのせい」というか、の磯野鈑金社用車。



加えて、主任は9月には2回目の車検を迎えるので、まだ車検が残るうちに(ついでにまだ無傷なうちに)思い切って乗り換えを決意したのであった。ちなみに、費用は主任の売却金額やら何やらを全部つぎ込んでイロイロやった結果、総計280万円という、







主任の価格とほぼ同額






で決着がついた。と同時に、金融機関からお金を借りて、ふたたび5年間の強制労働が確定したのだった。






ちなみに搭載されてるオーディオはカーナビではない。当たり前の話だが。



こうして、スキーのシーズンをすっかり棒に振るという犠牲を払い、4月2日に4代目のクルマが納車された。念願のハイエースである。




スーパーGLという名の玉座


……oyajiの形見であるアルファードを手放したのは勿体なかったのでは?  とは言われたが、その当時はまだあんなでっかいクルマを所有する気になれなかったので、それは納得している。それはそうと、新しいクルマであるが、名前を







運搬車






とする。……え、味気ない?  大丈夫、21世紀の書物には、主要キャラクターに浄眼機とか、明らかに生き物の名前じゃないのをつけてるもあるくらいだし。

んで、この運搬車、当たり前だが運転席が高い






どれくらい、って、料金所で通行券が真ん中の吐き出し口から出てくるくらい。



こりゃ運転席じゃない。コクピットだ。

あと、そこらのミニバンと異なり、フロント部分の出っ張りが少ない(セミボンネッットスタイルではない)ことから、恐ろしく小回りが利く。また、車幅が5ナンバーサイズなので、ぶっちゃけ







主任より小回りが利く。






そう、あのいろは坂と京急の鉄人のように、コマネズミのようにクルクル回るのだ。こりゃ正直、運転していて面白い。






もっかい磯野鈑金社用車。最近はこういうストンとなったデザインのが少ないんだよね。



運転してみた感触としては、思った以上に腰砕け感が少なく、初めての経験となるディーゼルエンジンも、自転車に例えるならクロモリフレームのようなジワジワ感があって、コツさえ掴めば普通に乗れるしそこそこ速い

そんな面白い玩具に、オーディオと革巻きハンドル、その他小物をインストールし、ちょっとナラシのために遠出してみることにした。




慣らし運転という名の暴挙


ところで、最近イニシャルさんの手ほどきを受けて、ZINEの制作編集なんかをやっている。






このためにアドビのIDを導入。現在第四巻編集中。世に出す機会がないけど。



その4巻がもうちょっとで校正上がりになるのだが、その中でどうしても必要な画像が1枚、入手できていない。JR烏山線とエルコスさんのコラボレーション写真であるが、せっかくなので、それを撮りに行こうと思う。

土曜日、それとは別の用事で南アルプス市の桃源郷マラソン関連の画像を撮りに行く用事があったので、朝霧のアジトから南アルプスへ。






桃源郷マラソンの前日にやって来たのですよ。



そのあと、甲府昭和ICから、遥か遠い先にある、東北道西那須野塩原ICへと旅立った。






このとき、まだ577キロ走行のド新車。



約300キロの旅路だが、ナラシ運転には最前だr……






おい、どこへ行く!?









またやりやがったな!?






スタッドレスの皮むきのときにやりそこねたことをやろうと思う。すなわち、先に開通した舞鶴若狭自動車道の走破である。






まずは中央道を西へ。



簡単に解説すると、北陸道敦賀と中国道吉川をつなぐ161.8kmの本ルートが開通したことで、狭義では大阪圏の大都市区間を通らなくてよいことによる高速料金の恩恵が。広義では宝塚の大渋滞をパスできる恩恵が、それぞれ生まれたのである。






南信の辺りはまだまだ桜も見頃だ。



そんな訳で、例によって一筆書きの大回り乗車である。中央道を小牧まで走り、名神、中国と乗り継いで吉川ジャンクションから舞鶴若狭道に至る。その後敦賀から北陸道を新潟まで走り、磐越道経由で郡山、そして終点の西那須野塩原まで。参考までにこのルート、総距離は1300キロを超え、通常料金で26000円もかかるという、







超ドMルート






……である。






取り返しがつかなくなる瞬間(長野道ならまだ取り返しがつく)。



諏訪湖SAで温泉入りながら作戦会議とエサの捕食を行い、13:25に諏訪湖SAを出発。

ここから小牧まではよく通るルートで特段のことはない。まだ散っていない桜が見事に花を咲かせている、というくらいだ。






阿智の300R手前。いわゆる「中央道の死神」。



さて、運搬車のほうは、2000rpmあたりを超えないように慎重に運用する。こいつのエンジンは3800rpmで144馬力を絞り出す設定になっているが、まだまだ本領を発揮させるには早すぎる。しかし、時速100キロ程度の巡航ならこんな程度でもよく走るし、ノーマルであれば、時速120キロが4速のギア比で2500rpmという塩梅である。お陰で燃費は思いのほか伸びがあり、極端にぶっ飛ばさなければ、空荷に近い状態でリッター11キロは走る。






そして恵那山トンネルに飛び込む。流れは順調。



恵那山トンネルを抜けて岐阜に入ると晴れ間が見えだした。高速道路程度のワインディングであれば、ノーマルでもよく曲がるし、阿智の300Rすらも、インベタの時速100キロでアクセルオンで飛び込める(空荷の状態でだけど)。思いのほか高速での運用は快適で、ごんぶとのトルクもあってストレスは皆無だ。






そして舞台は東名、名神へと移る。



養老SAを過ぎると、関ヶ原の峠越えに入る。トイレすらなかった上石津PAや、「名神の死神」こと今須トンネルを過ぎて、瀬田までやって来たのが16:30。まだまだ先は長いが、走破するルートとしては半分も来ていない。







やりすぎじゃね?






もはや遅い。運悪く、京都圏の渋滞にも巻き込まれだした。






スマホは地図代わり。すっかり現代っ子になったもんだ。



ワタクシめは、運転時のクセで、ちょんブレをかけるときにサイドブレーキを多用していた。主任、ことインプレッサの購入理由で一番優先順位が高かったのもこれである(エクシーガは5ATだが足踏み式だった)。しかし、ハイエースのサイドブレーキは今や懐かしのステッキ式。サイド引こうものなら大きく屈まなければならない(レバーが遠い)。

よって、サイドちょん引きからの卒業をしなければならなくなった。……のだが、ハイエースディーゼルのエンジンブレーキは、殊の外







よく効き過ぎる。











そして舞台は中国道に移った。



お陰で卒業はチョロかった。あっさりと新たな運転法をマスターし、16:55、吹田JCTを通過。宝塚の渋滞地帯を突破するが、運よくスルー。……と思ったら上り線が鬼のような渋滞






ちょっと尋常ではない。



なんと、宝塚の頂上で事故発生。結局この渋滞は神戸JCTまで伸び、14キロもの大渋滞に。

反対方向で良かったぜ、と胸を撫で下ろしながら、17:20、吉川JCTを舞鶴若狭道へ。いよいよ折り返しである。






いよいよ折り返し地点(とはいえ行程の半分も来てない)。



舞鶴若狭道は、かつて舞鶴道と呼ばれていた。しかし、若狭方面を経て北陸道と繋がったことで名称変更したという経緯がある。路線としては舞鶴側に行くほど、対向2車線道路が増える、という塩梅である。京都北部を通る区間は基本的に山を貫くようなルートで、若狭周辺にしても山のほうに道を通したので、トンネルはかなり多い。






福知山までは2車線道路。進路変更禁止区間もある。



西紀SAで小休止する。ここで給油するが、この先ルートでいうと北陸道南条SAまで給油できる施設がない。一応、三方五湖PAで緊急用の燃料は売っているようだが、あくまで緊急用であることに留意したい。






若狭湾が見えてきた。



左手に海が見えてきたころ、陽はとっぷり暮れて、ヘッドライトの出番となる。交通量が少ないため、前が詰まる、ということがあまりないのが救いである。






トンネル区間は極めて走りやすい。



オドメータが1000キロを超えたので、ここでちょいちょい負荷をかけていく。トンネルの直線部分で、3速で引っ張ってみる。エンジン特性としては、ハイギアで2000〜3000rpmあたりを捕えれば、エルコスさんの魔法状態にグイグイ加速して、それが伸びるような印象だ。結局、4速140キロで3000rpmというのが判ったところで元の100キロ巡航に戻る。






敦賀ジャンクション。



19:16、敦賀JCTから北陸道へ。このあとアメリカンハイウェイ区間を経て、福井の中枢へ。






土地利用の関係で上下線が反転(右側通行になる)。よって非常口も左側に位置する。



新潟まではずっと一本道で、特筆すべきは何もない。強いて言えば、クルマの運転中に顕著だが、何も食ってなくて腹減ったくらい。






黒部宇奈月温泉駅。今では新幹線も走っている。



23時を回り、長岡を過ぎると霧がひどくなる。東日本はずっと雨だったので、そんも影響が出ているようだ。日付が変わる直前で黒崎PAで小休止。期待していたスナックコーナーは全滅で、仕方ないので自販機で焼きおにぎりを購入、ハラを満たす。






舞台は磐越道へ。いったい何本の高速路線を乗り継いだか。



地図を見ると、磐越道に入ってから次の給油ポイントは磐梯山SAとなる。ここから100キロちょいの距離だが、燃料ゲージは3/4のあたりを指している。インジケーターによると、後続可能距離は130キロほど。どこまで行けるかを図るため、給油なしで磐越道に突入する。






会津若松までは片側1車線の隘路が続く。



阿賀野川SAを過ぎると、山岳部分を通り抜ける。実は個人的にはこの区間が苦手で、極めて退屈という印象しかなかったりする。ガス欠に気を付けながらテレテレ走り、磐梯山SAに到着したのが日付が変わった1:30過ぎ。さすがに眠くなったので本日はここまで、なのだが、さすがハイエースは荷室が広く、







普通に布団が敷ける






ので、ぐっすり安眠でございやしたよ。






660キロでエンプティランプ点灯。






撮影目的という名のイカサマ


翌朝、給油をして再出発。660キロ走行して、52リッターの給油。燃費としては10キロを突破していて大変優秀である。






磐梯山SA。



すっかり良い天気となった空の下、郡山から東北道に入り、8:08西那須野塩原IC通過。1246キロの大移動であった。






一発でナラシを終わらせてやったぜ。



このあとはR400からR294と乗り換え、烏山駅の撮影へ。沿線はアップダウン少なめで長閑な風景の中を走るので、自転車向きか。とか思っていたら、案の定ご同業とすれ違うこと多数。こりゃ天気も良くて自転車はさぞ気持ちいいだろうに、とか思っているうちに9:05、烏山駅に到着。






桜が見事な咲きっぷり。そりゃ自転車も多いよ。



烏山線は単線非電化の路線だが、蓄電池電車EV-E301系が運行し、いずれ同線のキハ40系を淘汰する計画らしい。面白いことに、烏山駅の一部(文字通り一部箇所)は剛体架線で電化されており、何かといえば同車両の充電目的とのこと。






不自然な剛体架線。いずれはこれが烏山線のスタンダードに。



取手から関東鉄道のステーション・サインやって、そのあと烏山線のステーション・サインやって、と、なかなか夢が広がるような気がしつつ、必要な撮影を終えた後、エルコスさんを







荷室に押し込む。











エルコスさんの本日の出番。実にこれだけ。



結局、エルコスさんに乗ることなく本日は終了。走行距離が2000キロを超えたので、一度オイル交換して本稼働に備えようと思う。






画像が余ったので。腕木式の信号は烏山駅にも。












TITLE:ちょっと神戸まで行ってきた。
UPDATE:2015/04/13
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