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184:ツール・ド・ちば2013(2日目)



text & photo:ymr20xx@y-maru.com





いつもどおりのルートですな


宿でしっかり朝飯を食ってのスタート。東和田に会場が移ったことで、かなり時間的な余裕ができた。会場そのものは狭いが、野毛平よりかは全然良い感じである。





スタートします。


ただ、スタートして10キロくらいでもうエイドステーションというのは早すぎるんではないかい?





スポンサーということもあるんだろうな。


ここからは昨年と同様のコースで、まずは蓮沼に出て、白子らへんを通ってから睦沢方面へと潜り込み、大多喜の山を越えた後はR465を南下、もはや御馴染み粟又ルートの







ドギャァァァン坂






に挑んだ後に勝浦ダム経由で県民の森、というやつである。





蓮沼までは抜き所もないのですっと張り付き。


なかなかペースが合わないものの、ストレスを感じるほどのことはなく、蓮沼まではずっと指導員の後方に陣取った。追い風だったのも幸いし、労せずして蓮沼着。ここからは一松の海水浴場までずっと海沿いである。

ここらで、ヘッドライトもテールライトも、電池残量が底を突きかけててボンヤリとしか光ってないことが判明。renas先生を先行させて、コンビニで補給する。





うっかりからあげ棒とかも買っちゃったが。


ちょうど、後方集団が信号待ちをしているのを見つけたので、また指導員ブレーキに巻き込まれるのはちょっと勘弁と思い、その直前でコースに復帰。しばらくは一人旅である。

基本、いつも単騎なもので、集団走行よりも気楽に走れる。エルコスさんも良い仕事をしてくれて、この区間を30〜35km/hくらいのペースでのんびり流す。





この辺り、左手がすぐ海。


そうこうしているうちに、昨日増し締めしたシートポストのあたりから、ギシギシアンアン音が出始めた。これはもしや、ネジの締めが緩い時に出るアレだろうか。しばらく気にせずに走っていたが、やはり小さな異音はどうにもこうにも気になるもので、どこかで一度増し締めするかな、と考えているうちに一松海水浴場到着。

メカニックの手を借りてグリスアップとシートポスト締め直しを施し、再出発。





とりあえずギシアンはしなくなった。


このあと内陸部に潜り込み、おなじみ県道150号線を大多喜方面へ。ここは、睦沢と大多喜の街境がちょっとした丘陵で、ここである程度篩い分けされるのではないか、と予測する。このルート自体は、景色よし、線形よし、ギャラリー多数、という大変おいしいルートであり、個人的には大好きな道である。秋口だと柿の実が成ってたりして、そういうのに風情を感じてしまう。





沿道からの応援がなかなか熱い。


で、件の街境。予想していた通りここで集団の速度が一気に落ちる。思うに、上り坂だという事にビビってるのか、一気にギアを落としすぎなんだと思う。その結果、いきなり速度が落ちて、前が詰まり、ダンゴになる、と。

で、そんなのに巻き込まれるとマイペースが維持できなくなってつらいので、ここぞとばかりに抜きに出る。そして声が上がる。







チルノが行ったぞ!










そうそう、大切なことを言い忘れてた。


ちなみにこの日の勝負着は、日本の伝統芸能、こと湖の青いあんちくしょう。やはり三日のうちどこかで着ないとなぁ、ということで。これでTDCでは、全部の日程で着たことになる。





へぇ、よかったねー、のrenas先生はGSRの13年モデルを。


で、あらかたぶっちぎって街境を越えて、坂を下ったところが昼食会場。ここでのんびりメシを食うのだが、これから山登りしようって時に揚げ物弁当。こりゃ胃腸が弱い人にはしんどいな。ワタクシめは平気だが。





そして山登り前に自業自得のトラブルを発症。


ここからは大多喜の山を登り、上総中野の先でもう一山、そしてドギャァァァン坂である。このとき、微妙にリヤの変速にもたつきがあり、あと入りにくいギアがあったので調整しながら走る。……のだが、調整ネジの回し代が余裕なくなってきて、仕方なくディレイラー側のアジャストひねくっているうちに、







トップ3枚に入らなくなった。






トップにしてても16Tにチェーンが掛かっているという摩訶不思議状態。しかし、ここで停まって直していると、先ほど登りで抜いたてゐさんに抜かされてしまう(別に何も問題ではないが)のと、まあどうせしばらく登りなので、トップ使えなくてもいいか、ということで、そのまま大多喜の登り区間に突入する。





登りも楽々こなすリカンベントのてゐさん。


大多喜駅から上総中野までの区間を解説すると、まずB&G海洋センター周辺にきつめの上り下りがひとつ、そのあと集落を抜けた辺りで二度目のヒルクライムとなる。トンネルを潜って丁字路を右折、そのあと二つ目のトンネルを抜ければあとは下り基調で上総中野である。

B&G坂は、距離が短いのでその気になればダンシングで片付く。そのあとのヒルクライムは長期戦で行くとよい。





B&G坂の登り始め。


で、変速問題は、下った先の上総中野で片付けた。トイレついでに上総中野駅に立ち寄り、そこで調整をした。何がいけなかったかって、ネジ締め過ぎてテンションかかり過ぎ、トップに落ちないという症状だ。本来であれば一番テンションが抜けた状態(つまりリヤ側トップ)で調整しなければいけなかったのに、それを怠ったことが原因である。焦って何かをするな、という良い見本である。





上総中野駅とエルコスさん。


すっかり調子が良くなったところで、それでは先に進む。R465は、老川交差点までのところにひとつ上り下りがあるが、ここはごく普通の登りなので、長期戦の構えで登っていけばよい。ただし、この先にみんな大好きドギャァァァン坂が待っている。





ここまで来れば、あとは下り。


老川交差点の看板が見えた辺りでインナーロースタンバイ、さもないと変速が間に合わない。そして交差点を左折すれば、御馴染みのドギャァァァン坂だ。





ドギャァァァン!


10パー、10パーと呼んでいたが、renas先生がステキな名前をつけてくれた。写真じゃ判りにくいが、間違いなく初見殺しの坂である。距離的には長くないので、ダンシングでクリアするかインナーローでじわじわ行くかでクリアできるが、ぶっちゃけ不慣れな人は押した方が良いレベル。その凄さは、ここぞとばかりにサイスポ岩田編集長が写真を撮る始末。renas先生のロガー計測に拠れば、10パーどころか20パー越えてたりするらしいし。

ああ、みんなに愛されているんだねドギャァァァン坂。



……そういえばこの日終わったあとにrenas先生から聞いた話だが、





老川交差点まで超まったりペースの2台



老川交差点手前でrenas先生、追いつく。



交差点、左折。



ガンダッシュ開始。





( Д)゚゚   ←今このへん




ああ、みんなに愛されているんだねドギャァァァン坂。





閑話休題。ドギャァァァン坂を越えてしまえば、あとは定期的なアップダウンの繰り返し。時期的に粟又見物客が少し多く、下りの時には注意を要する。あと、勝浦側からのハイカーが比較的多くルートを歩いているので、特にブラインドコーナーは気をつけたい。

このあたりはいつもバテバテで、インナー固定で走っているのだが、エルコスさんは意外と登りで粘ってくれるので、疲労感が内藤さんのときと比べて少ない。結果、要所要所でアウターに入れて加速できるようになった。そして、概ねアウターを入れるのが、緩い登り勾配で、お陰で結構なペースで会所トンネルまでたどり着いた。





緩い登りのときの回した分だけ伸びる感触は病み付きになる。


勝浦ダムの坂を長期戦モードで越えてしまえば、あとは県民の森まで下り基調。そしてゴールまで激しい登りはなくなる。本日のお仕事、ここまで、という感じだが、ここで(恐らくは)上総中野で抜かれたrenas先生に追いつく。まだまだ登りなら負けないぞ、ということが判った。





みんな芝生に寝転がってぐんにょり。


ラストスパートはいつも通りのルート故、特筆すべきことはない。renas先生も、今回はパナのブルベエディションなる超長距離タイヤに換装しての参戦だったので、パンクというマイナートラブルに晒されることはなかった。

その代わりといっちゃあ何だが、エルコスさんのシートポストがずり落ちていた。どうりで疲れるわけだ。一松海水浴場で締めてもらったのでは、まだ緩いってことなのか。





実はこの辺り、すっげぇしんどかった。


とりあえず明日はぎっちぎちに締め込んで乗り切ろう。そう思いながら、ゴールしたのだった。





二日目ゴール!


ゴール後は宿に直行して、適当にウダウダしつつ時間つぶした後、鴨川ではもはやお馴染み長久さんでメシ食って、明日の準備して就寝。そういや長久さん、TDC参加者で客足が途絶えないというミラクルが起きてて、TDCは鴨川に潤いを与えているのだなぁ、とつくづく感じてしまう瞬間であった。




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TITLE:184:ツール・ド・ちば2013(2日目)
UPDATE:2013/10/17
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/184_tdc2013/tdc2013_2nd.html/