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184:ツール・ド・ちば2013(3日目)



text & photo:ymr20xx@y-maru.com





第三の刺客。






エコホテル華屋からスタートです。


さて、昨日のゴールの際、たぶん(というか明らかに)ワタクシめよりも若手の方から、あんちくしょうジャージのことを色々聞かれた。残念なことにアレは4期ロットを最後に再販していないんだよね。

まあ、辺りを見回せばてゐさんを筆頭に、なかなか痛いジャージに手を出されている方は多いもので。

なもんで、我々のジャージってのはそれほど痛くないのだよ。周りがすごいから。事実、





今年も参上です。仕事休ませてくれなかったので1日だけですが。






ショッカーと……








もちろん中身は漢です。ただ、奴らガチで速いです。






シスターズ。




まあそんなんだってもんで、こちらがいくら何かした所で、それほど大したことはないのである。だから過度な期待はしてはいけない。そう、例え我々が、





renas曰く、需要<供給、だってさ。






ニトロプラスの稼ぎ頭と……








ペダルたん。レア(マイナー?)過ぎて誰も元ネタわからず。






JK




だとしても、だ。




ハンガーノック?


本日のルートは、安房グリーンラインを経由して三芳村、そこから峠を2.5個越えて(主催者発表)内房の海沿いに出る。そして富津岬へと戻るルートであるが、全行程でもっとも距離が短い。

スタート時には先頭に立った。そのあと千倉まではずっと先導付で走ることとなる。





外房の海沿いを走る。サーファーが多かった。


ただ、こちらが煽ったのか指導員のテンションが高かったのか、始終ハイペースで進む。特に、登り坂ではこちらのペースに合わせて進んでくれるので進んでくれるので、ストレスが少なかった。そのせいで後続は千切れたりしたが。

フラワーラインに入り、千倉の市街地に近づくと、毎年御馴染みのチャリ部を捕捉。こちらよりも速い班に入っていて千切れたか。しかし、いざ走ってみるとこれが速いのなんのって。





回を追うごとに着実に強くなってるママチャリ軍団。


チャリ部先頭のまま、ちくら・潮風王国に到着。ここで、昨日スコンと落ちたシートポストを締めた際に再び出始めたギシギシアンアンを治すべく、もういっかいクランプを増し締めをする。とはいえ、正直怖いのは、音からして明らかにオーバートルク、たぶんシートポストとの相性が悪いのだろう。せっかく出来上がったばかりのマッシーンを壊さないためにも、なるべく早くに対策を考えなければならない。

で、走り出してみれば、やはり収まりが悪い。renas先生を先行させ、もう一度締め直してから、本日最初の山場である安房グリーンラインに突入する。ここは登り始めが比較的緩い勾配で、その勾配のままトンネルに突入し、出たところからがひたすらアップダウン、という丘陵地帯を絵に描いたようなルートである。ここでエルコスさんの本領が発揮され、最初のトンネル区間でいきなり加速を始めるのだ。メーター読みで時速19キロ、調子が良ければ20キロ台に乗る。あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!





上がって下がって、下がって上がって。


そして、登りでガンガン抜いたかと思ったら、下りでズンズン抜かれるというあ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!  状態に突入。エルコスさん、せめて下りも頑張ってください





丘陵地帯の後は、田園地帯に。


んで、もうすぐ道の駅三芳、ってところで異変発生。ズドンと何かが憑いた。おおぅ、こりゃハンガーノックかね、一日目のrenas先生と同じではないか。慌てて最後に一つ残していた味付きザーメンに手を出す。即時復旧、だけどできれば何か食べたいなぁ。それが無理ならせめて赤缶チャージしたい。

既に到着していたrenas先生に事情を話し、とりあえず補給を、と思ったら、そもそも店が改装中でやってない。TDCの最大の難点は、補給食の薄さなのかもしれない。こと、色々な大会に出場し、色々なものを見てしまうと、そういった部分が気になってくる。

仕方ないので赤缶チャージと、食べられるだけチョコを頬張り、タイヤのエア圧をキッチリ8キロにセットした。実は納車時に8キロにセットしてもらってから一切手を付けていない。それでも走れるエルコスさんに感謝したいところだが、ここからは少々マジで行く。




本日の山場






ギャラリーの応援のもと、いよいよ峠越えに。


エイドの出始めにこそ、エルコスさん(というかチタンフレーム)の特性というかどうしても加速で遅れてしまうが、この際スキマが開いたら抜かされてもいいや、くらいの大らかな気持ちで進む。一旦スピードに乗ると、30キロ程度の巡航はとても楽で気持ちいい。そしてその勢いのまま、最初の峠道に突入する。





峠その1はここを左折です。


峠道といっても、南房総市と鴨川市の境を通るちょっとした丘である。のだが、比較的上り区間が長いので、インナーギアで長期戦、が定石となるかと。んで、すぐ後ろにrenas先生がいるので、ふと声をかけた。「さあ、最初の登りだよ」と。

帰ってきた言葉は、「いやー、来ましたかー」……あれ?







人違いでした。






てかrenas先生どこ行った?

後で聞いたが、renas先生のオーバーペース防止対策として、手ごろなペースの人に無理やり付く、という方法を取るのだとか。その結果、登りでペースに巻き込まれ、遅れるのだとか。個人的な戦法なのでとやかくは言わないが、可能なら自ら攻めに出ることも必要だと思う。無理しない範囲で、であるが。





だらだらと登る。


で、ここでもエルコスさんが火を噴いた。明らかに2年前の同じ場所とは感覚が違っていた。だって加速するし。これがチタンの能力なのか、なんて思いながら、とにかく60回転前後の低い回転で粘るように上る。一回転させるたびに、ぐいっ、ぐいっと加速する感覚はまさに異次元で、これが粘るフレームなのかとえらく納得したり。いずれにしても、ここでも登りでバカスカ抜いた、ということだ。





二つ目の峠でも同じように伸びるような加速を見せた。


ただし、下りでは逆にズンズン抜かされる。下りが苦手になったわけではないのだが……?

県道182号に入ったあたりで、雲に太陽が隠れた。驚くほど陽気が良かった今年のTDCも、最後を惜しむ涙雨となるか、なんてことはなく、過ごしやすい気候のまま環南小学校に到着。ここまで来れば、あとはひたすら下り基調である。

ここでrenas先生を待つが、それほど待たずに到着。数年前ならこの時点でえらく待たされるのになぁ、なんて思いながら。

さて、最後の昼食であるが、ここには弁当発売元の万葉軒さんが移動販売車を出していて、豚汁やら肉うどんやらを(有料でだが)提供していた。正直思った。





こりゃずるい。




スポーツして塩分抜けた身体に、味噌やら醤油やらのダシ汁がどんだけ麻薬かをよくわかってらっしゃる。





んで、豚汁を買った。


対するrenas先生、なんと「腹が減った」という理由で、肉うどんをオーダー。これが強烈にうまそうなのである。こりゃずるい、ワタクシめも欲しくなるじゃないか!







我慢できなかった。しかも350円だし。


うん、ぶっちゃけ弁当いらんから肉うどん提供してくれ。という気分である。




パレード・ラン


出発前に、renas先生が自転車をどこに置いたか失念、というお茶目なイベントがあったものの、残すところ30キロ程度となった。再スタートするとしばらくは下り基調。時々思い出したように上り返しがあるが、そこはすべてダンシングでクリアする。

R465から湊交差点を右折、しばらくR127沿いに北上した後県道256へと折れるルートとなるが、この区間が交通量の多いうえに路肩が極端に狭いという、明らかに事故が起きそうな状態になっていた。しかも、この日は三連休の最終日で交通量が増えているのだ。

こういうときに限って、指導員を先頭にダンゴ状になりたがるのだが、こんな狭いところでそれやっちゃうと、クルマも自転車もストレスが溜まりそうだと思ったので、ここらで一気に引き離すことにした。県道256まで逃げてしまえば、あとは交通量のほとんどない、自転車で走りやすい区間となる。





パトカーが前に出れない程度の詰まり方。


佐貫町から最後のエイドステーションである下洲海岸駐車場まではひたすら緩い下り。すぐに後方にだれか張り付いた。チギるべく、下り坂を利用して一気に加速、時速45キロまで加速するも、しっかりケツを突かれる。抜きにかかるような様子はないので、適度に引っ張っていくと、途中の信号待ちで、引いてくれたことに対する謝辞を受けた。ちくしょー、ちぎれると思ったのになぁ。





そして海岸線に出る。


下洲エイドは、自転車を砂浜に停めるという超・ご無体な仕打ちを受ける最終エイド。ちなみにフィニッシュまでの距離はたったの9キロで、このエイドの意味が若干わかんない。ここでバナナを補給し、ラストランに入る。もしかしたらフィニッシュゲートを潜る前の準備として設けているのかもしれない。ただ、砂浜はちょっとカンベンしてほしい

最後は富津岬の展望台前をぐるっと回って、ゴールの総合体育館へとたどり着く。





あと3キロちょいかな?


ゴール前にてゐさんを抜く。思えば三日間、近いところにいて接点はなかったが、妙な親近感だけはあったよなぁ。抜くときに「てゐさんファイトー!」って声かけたら、笑ってやがりましたが。

そして、14:15に無事ゴール。





ゴールです。


ということで、今年も無事終了、である。




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TITLE:184:ツール・ド・ちば2013(3日目)
UPDATE:2013/10/17
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