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本日のルート (powered by Ride With GPS) 新装備私事で恐縮だが、カッパを新調した。 ![]() ゴアテックスなんて高級なやつでないことは確か。
今まではポンチョを装備品に入れていたが、あれはあくまでも緊急用であり、着用時の走りにくさは他の追随を許さない。てかポンチョが雨ライドを嫌いにした説まである。 ![]() バタつくし身体痛くなるし撮れ高は下がるし…… で、昨年の9月に岡山らへんを旅した際、朝から晩までずっと雨予報が確定していたので、開き直ってカッパ持ち込んでみたところ、これがまあまあイイ感じだった。
そしたら、ちょうど出撃でもしようかと考えていた週末、何やら天気が乱れるっぽい。つまり、買ったカッパの性能を試せるということ。
エルコスさんマジごめん。 ![]() 岡山のとき振りの、朝から雨っていう。 過去イチの悪天候さて、6:10に出発して、即カッパ着用。
思い返せば、昨年は宮崎から志布志へと向かう道すがら、やはり雨だった。 ![]() このときも散々だったなぁ(#339より) ただ、エルコスさんには申し訳ないが、カッパ着用で今日を凌げれば、今後雨ライドに対しての耐性は間違いなくつくだろう。ちゃんと帰ったら洗車とメンテナンスするから、ちょっと我慢しておくれ。 ![]() いつもの荒サイも、今日はどんより。 さて、今回の目的地であるが、こんな状況なので手軽に100キロ走れてサクッと離脱できるところがいい。色々と考えた結果、
![]() 今日の目的地はここ。 ルートとしては単調で、ひたすらR6を北上するだけである。天気が良ければ、土浦からりんりんロードに入ってもよいのだけれど、
まあ今日は、あまり無理をしないでいこうと思う。 ![]() とっとと都内を脱出しよう。 さて、荒サイから綾瀬を経由し、亀有で環状7号へ。そこから少し走ってR6を左折。金町の京成踏切を渡り、江戸川を渡って千葉県入り。 ![]() こんなに遠かったっけ?
この驚くほどのスローペースは、その後も尾を引くことに。 ![]() 途中、歩道走行を強いられる箇所も。
![]() パタパタ靡いてやがる。こっち側に。 いくらしばらく乗っていなかったからとはいえ、25キロでの巡航すらキツい、ということがあってよいのか。 ![]() やっと柏まで来た。
雨と風。ダブルで責め立てられてしまうと、こちらとしては打つ手がない。それでも、茨城県境には8:36着。 ![]() 縦に長い茨城の入口。
ここまでの区間、まあまあに雨脚が強く、シューズはぐっちょぐちょに浸水していた。しかし、カッパ上下を着用していたお陰で、全身は快適そのもの。おまけにカッパが保温の役目を果たしてくれていたので、寒さもさほど感じず。
まあもちろん、これが夏場とかになると評価も変わるのだろうが。蒸れまくって着れたもんじゃねぇ。 ![]() このあと順調に北上を続け…… 土浦に着いたのが10:37。この区間のR6は、片側二車線となって市街地をバイパスするのだが、
![]() 中村陸橋交点。左奥がR6バイパスで、今まではそっちに突っ込んでいってた。 という訳で、中村陸橋交点でR125に乗り換える。土浦市街を通る市街地路線となるが、その途中でこんなものが現れる。 ![]() このあたりで整備された自転車道、ということは……
つくばりんりんロードの南端が土浦駅周辺であることは有名であるが、今までの来訪はいずれもつくば市街からだったので、指摘されるまで失念していた。よく見るとちゃんと鉄道遺構まであったりして。 ![]() これ、ホーム跡だな……
![]() まあ、何とかなるもんだ。 雨ライドのガイドライン土浦からさらに北上を続け、大洗を目指す。水戸まで走ってから水平移動するか、鉾田を経由して海沿いに出るか、ルートを考えながらの進行である。 ![]() 小美玉市に入った。 最終的には大洗まで走り切り、走行距離は約117キロとなるのだが最後までカッパは脱げなかった。ただし、色々とわかったこともあって、
ただし、晴れ予報が出ている上での緊急用として、あるいは夏の時期に限定するなら、荷物が軽くなるポンチョも捨て難い。これはケースバイケースで決めればよいだろう。 ![]() これだけサイズが違うのも特筆点。上がポンチョで下の赤いのがカッパ上下。 シューズについては諸説があり、個人的な見解だとあってもなくても結局グチョるという感じ。ならば割り切ってカバーなしで走り、投宿したところでしっかり脱水して翌日に備えたほうがいい。幸い、古新聞さえあれば一晩でシューズは乾く。
![]() こうしておけば一晩で生乾きくらいにまでは確実に回復する。 あと、サイクルキャップはあったほうがいい。ツバが雨を防いでくれて、視界が格段に良くなる。 ![]() いつ買ったかすら覚えていないが、雨の日は重宝する。 装備品についてはこんな感じ。少しは雨ライドがマシになるかと思う。
まず静止画用のコンデジであるが、レンズ拭きがないと水滴と曇りで撮影どころではなくなる。ないときは最悪、トイレを借りた際にペーパーを少々拝借して、レンズをクリーンにするくらいしか対策がない。 ![]() これ見た瞬間、「あ、オワタ\(^o^)/」と。 次にGoProだが、どうも浸水したっぽく、前ディスプレイが水滴で曇ってしまった。
USB給電用ポートのついたカバーに替えているのだが、たまに取付が甘いときがあって、どうもそこから水が入った可能性がある。どのみち降雨時はUSB給電なんでできないので、純正のカバーに取り換えて使えばよかったのかもしれない。 ![]() 今までは大丈夫だったのだが……(#352より) 結局、水滴は乾燥によって取り除けたが、GoProの挙動が若干おかしくなってしまった。
ちょっと様子見をしながら使っていこう。
![]() しっとり。
どこから湿気が入り込んだか不明だし、なんならこのカバー、特殊な接着テープで留まっているので簡単に剥がれない。よって、曇ったまま使用をしなければならないが、 ![]() なんじゃこれ?
レンズ損傷の保護でつけたカバーだったが、雨のたびにこれでは話にならない。レンズ保護を諦めるか、着脱が容易なカバーにするかして、雨天時はカバーなしで運用したほうがよさそうだ。 実際問題として、レンズカバーの水中での使用は推奨されていないようで、どうしても、という場合には潜水ケースを使用しなさい、と。
結論として、雨天時の撮影に関しては、潜水ケースレベルの防水対策をガッツリ行うか、撮影そのものを諦めるか。この二択になりそうだ。
![]() 結局、雨は止まず…… 謀反13:20、R6を外れて奥谷交点へ。ここを右折し、県道16号を涸沼方面に進路を変える。 ![]() ようやく、大洗の文字が。
主要幹線を外れると、交通量も激減して走りやすくなる。……ここでいう走りやすさとは、事故りにくいと同義であるが。 ![]() のどかな田舎道。
そういえば今履いているタイヤも、トップは触ってわかるくらいつるぺったん。 ![]() さすがにタイヤはこの後交換した。つるぺったんどころかカーカスが御開帳してたので。
ついでにグリスアップも必要だな。しっかり水抜きしないと、意外なところで錆が浮いていることがある。 ![]() 桜に気を取られていたら、奥の方に…… しばらく走ると、左手に大きな湖が見えてきた。涸沼という汽水湖だ。
![]() 何やら施設があった。 14:04、いこいの村涸沼に到着。ここから、涸沼の全景が見渡せる。 ![]() 考えてみたら、茨城ってこんな感じの湖が多いような。
ヤマトシジミが名産なのだとか。その湖越しに見える対岸が、目指す大洗の街になる。あと残り10キロくらい。
![]() 大洗に入った。 その後、鹿島臨海鉄道の高架沿いに北上し、R51交点まで来れば、遠くに海原が見えるようになる。大洗港到着は14:45となった。 ![]() 見慣れた景色。
雨、風、シーズンイン…… 言い訳の材料には事欠かない。 ![]() 大洗といえば。 さて、大洗港といえば北海道方面発着のフェリーが出航する港であったり、夏には海水浴客で賑わうことで有名であるが、隣接の常陸那珂港とともに、茨城県下有数の漁港としても名を馳せている。大洗といえばアレ、なアニメ作品にも登場するアンコウのほか、シラスの水揚げも有名である。ということは……
![]() もはや欠かすことはできない。 寿司でハラを満たし、磯前神社の大鳥居で当然のように撮影タイム。時刻は16:05になっていた。 ![]() 大洗の鎮守。
……で、そのまま大洗港へ。 ![]() ここが北海道への玄関口。 時刻的に、苫小牧からの夕方便の貨客を下ろしたところらしく、折り返し大洗発の乗船手続きのためにターミナルは人で溢れていた。 ![]() 3月だが結構埋まってた。春休みシーズンだからかな?
ん? エルコスさんの様子がおかしいが、気のせいだろうか? ![]() パンツァーがフォーするのも変わりなく。 余談だが、大洗発の夕方便は、土曜日19:45の出航というダイヤとなっている。乗船開始は18:00からなので、日中の勤務であれば1時間くらい年休を取って輪行ででも来れば、ちょうどいい時間に到着できるだろう。また、深夜便というのもあり、そちらは25:45出航なので仕事終わりに余裕で乗船することもできる。
![]() なんだこのカードキーは!?(コンバット越前風)
すっかり陽が落ちた18:15、我々はさんふらわあ さっぽろに乗船していた。
![]() こりゃ雨ライドに駆り出されたエルコスさんのクーデターだなwww そして雪まで舞い降りた。本日のルート (powered by Ride With GPS) 翌14:00、我々は苫小牧港にいた。 ![]() 幸い、積雪はなかったが。
![]() 参考までに、自転車もオートバイと同じ区画に収容される。 これ、どうやって東京に帰るのよ? そのあたりはエルコスさんも抜け目なく、しっかりと帰りの航空券を押さえていた。19:30新千歳発のフライトを。
ただ、冷静に考えると3時間のフリータイム。思ったほど余裕はないが、全然ないという訳でもない。 ![]() そういやハラ減った。 とりあえず、北海道の友であるセイコーマートで遅い昼食を取りつつ、限られた時間で何ができるかを考える。そして出た結論が、
という訳で、R234を北上することに。 ![]() 岩見沢方面へ。 日高道の高架を潜ると、車線は片側1車線になる。時折、大型トラックに追い抜かされるが、本州とは違い大きく距離を置いて追い抜いていく。
![]() 道もひたすらまっすぐになる。 ただ、路側帯の舗装の荒れっぷりは全然優しくない。 ![]() ぼっこぼこ。
油断すると割れた舗装にタイヤ取られて吹っ飛びそうになるし、大型車両が築いた轍でエルコスさんはフラつくし、地面からの衝撃で腕は痛くなるし。 おまけに、心なしかなんか遅い。感覚としては、昨日の走りに似たような。……ということは、 ![]() tenki.jpより引用。苫小牧~安平周辺の風向きに注目。
しかし、しょんぼりしている余裕はない。既に我々は、遠浅駅までやってきてしまったのだから。 ![]() 複線区間の駅だが、なかなかに過疎。 まだひとつ前の沼ノ端であれば、千歳線に乗ることができた。しかし、ここまで来てしまうと、来た道を戻るか追分まで走り切るかの二択しか残されていない。 ![]() とはいえ来た道を戻るというのも、またしんどいし。 現在時刻は15:10。ちょっと時刻表でもと覗いてみると、次の追分方面行は16:15。
過去にも似たようなことがあったが、結局のところ、ここでやめて1時間強を待機するくらいなら、その分先に進んだ方がいい。鉄道運賃を安く済ませられるし、何よりウチの遷移金属は割とアクティブなほうだから。
余談だが、遠浅駅から追分駅まで、R234を北上するとおよそ19キロ弱。向かい風補正が入っているとはいえ、エルコスさんの読み通りになりそうだ。
まあ、ここは神の啓示どおり、走ることにしよう。 ![]() 目指せ追分。 追分までは、かなり緩い登り基調にもなっている。そこに向かい風も加わるので、頑張っても時速22キロくらいの巡航になってしまう。
直近まで降雨があったのか、道の至る所に水溜りができていて、しかもそれをかわそうとする時に限って後続車がいたり。
R234は苫小牧と岩見沢を最短で結ぶルートだが、ちょっと自転車では走りにくい道と感じた。 さて、隣駅の早来には15:32着。ここでふたたびGoProの電源が不安定になる。 ![]() 早来駅。確かときわキャンプ場が近くにあったはず。
一応ここで、GoProとインスタ360のバッテリーをフレッシュなものに交換しておく。恐らく、追分まで回しっぱなしにしても余裕で持つはずだ。
早来駅を出てさらに北上すると、追分まで残り11キロと表示があった。このペースなら、16時過ぎくらいには追分に着けるだろう。 ![]() ゴールが見えてきた。 ところがここから、春の北海道が自然の猛威を振るってくる。なんと雪である。 ![]() もちろん片栗粉とかじゃない。
そして、向かい風もさらに強くなった感じがする。
![]() これが見えてきたということは…… 石勝線の高架が見えてきたので、もうすぐ追分駅に着くとは思うが……
結局、追分市街には16:20着。エルコスさん曰く、「16:49に千歳行の普通がある」らしい。
![]() 駅からはちょっと遠い。 もうちょっと時間に余裕があれば、近接のあびらD51ステーションを詣でてもよかったが、そこまでの時間はなさそうだった。……もっとも、追分駅は特急停車駅だから、課金を厭わなければ16:49を見送ってもよいのだが。
![]() よく見るとエルコスさんのタイヤがソルティドック状態に。 まあ、今日はこれくらいでカンベンしておこうか。16:25追分駅着で、ここで輪行を開始する。 ムチャ振りの割にはよくやった。久しぶりに輪行したのでややモタついたが、それでも20分もあれば輪行余裕でした。16:35には列車を待つ身に。 ![]() 特急の停車本数は増えているようだ。
ストーブでクリートを温めながらガンガンぶっ叩いて、何とかクリートカバーを嵌めていると、既に16:49千歳行が入線していた。 ![]() あれか。
![]() よいしょっと。 人気のない跨線橋を渡り、千歳行のDECMOに乗り込み、エルコスさんを立て掛けて、次にすることは ![]() ぜひともアテにしたい北海道の至高。
こうして、17:30にはエルコスさんを新千歳でパージして、早々に搭乗手続きを済ませてしまった。
![]() 保安検査場内といえばここ。
新千歳空港の保安検査場内にある寿司すず花は、リーズナブルな値段で寿司を頂ける。言わば、北海道の最後の晩餐という立ち位置の店だ。エルコスさんの言う通り、新千歳からのフライトのときは必ず立ち寄っている。 ![]() さらに一杯ひっかける。 最後の最後で、北海道らしさを満喫していると、窓の外では雪が舞い散っていた。
![]() もうすぐかぁ。 |