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359:島田さん&パンツァー#02



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。


【クイックリンク】

新装備
過去イチの悪天候
雨ライドのガイドライン   

謀反
そして雪まで舞い降りた。
ムチャ振りの割にはよくやった。





本日のルート (powered by Ride With GPS)






新装備


私事で恐縮だが、カッパを新調した





ゴアテックスなんて高級なやつでないことは確か。






「島忠で4000円くらいだった」
「ウィンドブレーカーみたいなデザインですね」


今まではポンチョを装備品に入れていたが、あれはあくまでも緊急用であり、着用時の走りにくさは他の追随を許さない。てかポンチョが雨ライドを嫌いにした説まである。





バタつくし身体痛くなるし撮れ高は下がるし……



で、昨年の9月に岡山らへんを旅した際、朝から晩までずっと雨予報が確定していたので、開き直ってカッパ持ち込んでみたところ、これがまあまあイイ感じだった。




「で、買ってしまった、と」
「これくらいの値段なら、お試しでもアリかと思って」


そしたら、ちょうど出撃でもしようかと考えていた週末、何やら天気が乱れるっぽい。つまり、買ったカッパの性能を試せるということ。




「ちょ、ちょっと待ってください!?  それ、わたしは泥だらけになるのでは……?」
「疑念ではなく、確定事項なんだよなぁ」


エルコスさんマジごめん。





岡山のとき振りの、朝から雨っていう。






過去イチの悪天候


さて、6:10に出発して、即カッパ着用




「あぁぁ、大先生のバカーっ!?」
「なんかこの時期いっつも雨なような気がする」


思い返せば、昨年は宮崎から志布志へと向かう道すがら、やはり雨だった





このときも散々だったなぁ(#339より)



ただ、エルコスさんには申し訳ないが、カッパ着用で今日を凌げれば、今後雨ライドに対しての耐性は間違いなくつくだろう。ちゃんと帰ったら洗車とメンテナンスするから、ちょっと我慢しておくれ





いつもの荒サイも、今日はどんより。



さて、今回の目的地であるが、こんな状況なので手軽に100キロ走れてサクッと離脱できるところがいい。色々と考えた結果、




「大洗に行こう」
「片道、およそ110キロ程度ですね。目立った難所もなさそうですし……」






今日の目的地はここ。



ルートとしては単調で、ひたすらR6を北上するだけである。天気が良ければ、土浦からりんりんロードに入ってもよいのだけれど、




「実を言うと、左肩を故障した」
「大丈夫なのですか?  雨ライドなどして?」


まあ今日は、あまり無理をしないでいこうと思う。





とっとと都内を脱出しよう。



さて、荒サイから綾瀬を経由し、亀有で環状7号へ。そこから少し走ってR6を左折。金町の京成踏切を渡り、江戸川を渡って千葉県入り。







1時間以上費やした。










こんなに遠かったっけ?






「うっそだろ!?  1時間で11キロ!?」
「途中、たくさん信号に捕まってましたから」


この驚くほどのスローペースは、その後も尾を引くことに。





途中、歩道走行を強いられる箇所も。






「おかしい……  こんなに進まないってことある?」
「風がよくありませんね。一日通して、北東からの風が強いです」






パタパタ靡いてやがる。こっち側に。



いくらしばらく乗っていなかったからとはいえ、25キロでの巡航すらキツい、ということがあってよいのか。





やっと柏まで来た。






「取手まで、あと11キロ……」
「今日はすごく遠く感じますね」


雨と風。ダブルで責め立てられてしまうと、こちらとしては打つ手がない。それでも、茨城県境には8:36着。





縦に長い茨城の入口。






「カッパの塩梅はいかがですか大先生?」
「なんでもっと早くにカッパ導入しなかったかと悔やまれる」


ここまでの区間、まあまあに雨脚が強く、シューズはぐっちょぐちょに浸水していた。しかし、カッパ上下を着用していたお陰で、全身は快適そのもの。おまけにカッパが保温の役目を果たしてくれていたので、寒さもさほど感じず。




「季節外れの寒さとまで言われていたのに……」
「これ、もっとコンパクトに収納できるなら全然アリだろ」


まあもちろん、これが夏場とかになると評価も変わるのだろうが。蒸れまくって着れたもんじゃねぇ





このあと順調に北上を続け……



土浦に着いたのが10:37。この区間のR6は、片側二車線となって市街地をバイパスするのだが、




「旧道に逸れましょう」
「時間はかかるけど、そっちのほうが走りやすそうだな」






中村陸橋交点。左奥がR6バイパスで、今まではそっちに突っ込んでいってた。



という訳で、中村陸橋交点でR125に乗り換える。土浦市街を通る市街地路線となるが、その途中でこんなものが現れる。





このあたりで整備された自転車道、ということは……






「りんりんロードですね」
「そういや元の筑波鉄道って、土浦起点だったな」


つくばりんりんロードの南端が土浦駅周辺であることは有名であるが、今までの来訪はいずれもつくば市街からだったので、指摘されるまで失念していた。よく見るとちゃんと鉄道遺構まであったりして。





これ、ホーム跡だな……






「写真撮ろうと思ったのですが、この雨では……」
「まあ、やるだけやってみよう」






まあ、何とかなるもんだ。






雨ライドのガイドライン


土浦からさらに北上を続け、大洗を目指す。水戸まで走ってから水平移動するか、鉾田を経由して海沿いに出るか、ルートを考えながらの進行である。





小美玉市に入った。



最終的には大洗まで走り切り、走行距離は約117キロとなるのだが最後までカッパは脱げなかった。ただし、色々とわかったこともあって、




「多少荷物になったとしてもカッパ。これでQED」
「確実な雨予報であれば同意です」


ただし、晴れ予報が出ている上での緊急用として、あるいは夏の時期に限定するなら、荷物が軽くなるポンチョも捨て難い。これはケースバイケースで決めればよいだろう。





これだけサイズが違うのも特筆点。上がポンチョで下の赤いのがカッパ上下。



シューズについては諸説があり、個人的な見解だとあってもなくても結局グチョるという感じ。ならば割り切ってカバーなしで走り、投宿したところでしっかり脱水して翌日に備えたほうがいい。幸い、古新聞さえあれば一晩でシューズは乾く




「古新聞も入手しづらくなりましたが」
「コンビニでスポーツ新聞買うか、ダイソーでもらってくるかだな」






こうしておけば一晩で生乾きくらいにまでは確実に回復する。



あと、サイクルキャップはあったほうがいい。ツバが雨を防いでくれて、視界が格段に良くなる。





いつ買ったかすら覚えていないが、雨の日は重宝する。



装備品についてはこんな感じ。少しは雨ライドがマシになるかと思う。




「カメラ類はどうでしょうか?」
「むしろこっちのほうが緊急事態」


まず静止画用のコンデジであるが、レンズ拭きがないと水滴と曇りで撮影どころではなくなる。ないときは最悪、トイレを借りた際にペーパーを少々拝借して、レンズをクリーンにするくらいしか対策がない。





これ見た瞬間、「あ、オワタ\(^o^)/」と。



次にGoProだが、どうも浸水したっぽく、前ディスプレイが水滴で曇ってしまった。




「もしかしたらバッテリーカバーの閉まりが弱かったかもしれない」
「社外品でしたよね、そのカバー」


USB給電用ポートのついたカバーに替えているのだが、たまに取付が甘いときがあって、どうもそこから水が入った可能性がある。どのみち降雨時はUSB給電なんでできないので、純正のカバーに取り換えて使えばよかったのかもしれない。





今までは大丈夫だったのだが……(#352より



結局、水滴は乾燥によって取り除けたが、GoProの挙動が若干おかしくなってしまった。




「バッテリー残量あるのに電源落ちる」
「壊れてしまったのでしょうか?」


ちょっと様子見をしながら使っていこう。




「そういえば、インスタ360は?」
「とんでもないことになっとる」






しっとり。









衝撃映像









「え……  ずぶ濡れじゃないですか……?」
「違う、レンズカバーの中が曇ったんだ」


どこから湿気が入り込んだか不明だし、なんならこのカバー、特殊な接着テープで留まっているので簡単に剥がれない。よって、曇ったまま使用をしなければならないが、





なんじゃこれ?









衝撃映像パート2









「360度カメラの役目を成していませんねこれ」
「まさかまさかだ」


レンズ損傷の保護でつけたカバーだったが、雨のたびにこれでは話にならない。レンズ保護を諦めるか、着脱が容易なカバーにするかして、雨天時はカバーなしで運用したほうがよさそうだ。

実際問題として、レンズカバーの水中での使用は推奨されていないようで、どうしても、という場合には潜水ケースを使用しなさい、と。




「まあ、雨の日は撮影するな、と」
「言っちゃダメですって」


結論として、雨天時の撮影に関しては、潜水ケースレベルの防水対策をガッツリ行うか、撮影そのものを諦めるか。この二択になりそうだ。




「水滴まみれの画像も、味があるということで」
「静止画はまだしも、動画だとなぁ……」






結局、雨は止まず……






謀反


13:20、R6を外れて奥谷交点へ。ここを右折し、県道16号を涸沼方面に進路を変える。





ようやく、大洗の文字が。






「直感的に、こっちのほうが大洗に早く着きそうだ」
「差はあまりないとは思いますが、信号待ちからは解放されるかと」


主要幹線を外れると、交通量も激減して走りやすくなる。……ここでいう走りやすさとは、事故りにくいと同義であるが。





のどかな田舎道。






「それにしても、ハンドル取られるな……」
「今日は風が強い日ですから、それもあるのでしょうね」


そういえば今履いているタイヤも、トップは触ってわかるくらいつるぺったん





さすがにタイヤはこの後交換した。つるぺったんどころかカーカスが御開帳してたので。






「帰ったらメンテナンスですからね!」
「タイヤとブレーキシューも交換だな」


ついでにグリスアップも必要だな。しっかり水抜きしないと、意外なところで錆が浮いていることがある。





桜に気を取られていたら、奥の方に……



しばらく走ると、左手に大きな湖が見えてきた。涸沼という汽水湖だ。




「ちょっと寄っていきませんか?」
「そうだな。涸沼は初めてかもしれない」






何やら施設があった。



14:04、いこいの村涸沼に到着。ここから、涸沼の全景が見渡せる。





考えてみたら、茨城ってこんな感じの湖が多いような。






「まあまあ大きいな」
「マリンスポーツが盛んなのだそうです。あと、海産資源も豊富で……」


ヤマトシジミが名産なのだとか。その湖越しに見える対岸が、目指す大洗の街になる。あと残り10キロくらい。




「結局、来れましたね」
「来れちゃうのよ。実際」






大洗に入った。



その後、鹿島臨海鉄道の高架沿いに北上し、R51交点まで来れば、遠くに海原が見えるようになる。大洗港到着は14:45となった。





見慣れた景色。






「だいぶ時間かかり過ぎた」
「さぁて、どれを言い訳になさいますか?」


雨、風、シーズンイン……  言い訳の材料には事欠かない。





大洗といえば。



さて、大洗港といえば北海道方面発着のフェリーが出航する港であったり、夏には海水浴客で賑わうことで有名であるが、隣接の常陸那珂港とともに、茨城県下有数の漁港としても名を馳せている。大洗といえばアレ、なアニメ作品にも登場するアンコウのほか、シラスの水揚げも有名である。ということは……




「メシ食べてくる」
「行ってらっしゃいまし」






もはや欠かすことはできない。



寿司でハラを満たし、磯前神社の大鳥居で当然のように撮影タイム。時刻は16:05になっていた。





大洗の鎮守。






「………………、えーっと…………、さんふらわあが着岸してましたね」
「ちょっと行ってみるか」


……で、そのまま大洗港へ。





ここが北海道への玄関口。



時刻的に、苫小牧からの夕方便の貨客を下ろしたところらしく、折り返し大洗発の乗船手続きのためにターミナルは人で溢れていた。





3月だが結構埋まってた。春休みシーズンだからかな?






「やっぱり相変わらずガルパン推しだな」
「……………………、えーっと、あ、はい、そうですね……」


ん?  エルコスさんの様子がおかしいが、気のせいだろうか?





パンツァーがフォーするのも変わりなく。



余談だが、大洗発の夕方便は、土曜日19:45の出航というダイヤとなっている。乗船開始は18:00からなので、日中の勤務であれば1時間くらい年休を取って輪行ででも来れば、ちょうどいい時間に到着できるだろう。また、深夜便というのもあり、そちらは25:45出航なので仕事終わりに余裕で乗船することもできる。




「いつかまた乗ってみたいなぁ」
「……あ、取れちゃった」








今、なんつった?










なんだこのカードキーは!?(コンバット越前風)






「オォォォオイィィィィッ!?」
「違うんです、違うんです、ピッってやったらピコーン! ってwww」


すっかり陽が落ちた18:15、我々はさんふらわあ  さっぽろに乗船していた。




「エルコスさぁぁん!?  クッキングストォォォップ!  ディナーメイキングスt……」
「ごめんごめんごめんごめんごめんwww」






こりゃ雨ライドに駆り出されたエルコスさんのクーデターだなwww






そして雪まで舞い降りた。



本日のルート (powered by Ride With GPS)





翌14:00、我々は苫小牧港にいた。





幸い、積雪はなかったが。






「……やったなwww」
「久々にスマッシュヒット決めましたwww」






参考までに、自転車もオートバイと同じ区画に収容される。



これ、どうやって東京に帰るのよ?  そのあたりはエルコスさんも抜け目なく、しっかりと帰りの航空券を押さえていた。19:30新千歳発のフライトを。




「北海道滞在、わずか5時間半って……」
「チェックイン猶予も含めると、3時間ですね」


ただ、冷静に考えると3時間のフリータイム。思ったほど余裕はないが、全然ないという訳でもない。





そういやハラ減った。



とりあえず、北海道の友であるセイコーマートで遅い昼食を取りつつ、限られた時間で何ができるかを考える。そして出た結論が、




「ここから追分までが35キロほどです。そこで輪行なさっては?」
「追分なら特急も止まるから、ちょうどいいか」


という訳で、R234を北上することに。





岩見沢方面へ。



日高道の高架を潜ると、車線は片側1車線になる。時折、大型トラックに追い抜かされるが、本州とは違い大きく距離を置いて追い抜いていく。




「本州以南のトラックとは大違いだ」
「優しさが違いますね」






道もひたすらまっすぐになる。



ただ、路側帯の舗装の荒れっぷりは全然優しくない





ぼっこぼこ。






「あぁぁぁぁぁぁぁぁ……  いったぁぁぁぁい!?」
「バチクソ怖ぇ!?」


油断すると割れた舗装にタイヤ取られて吹っ飛びそうになるし、大型車両が築いた轍でエルコスさんはフラつくし、地面からの衝撃で腕は痛くなるし。

おまけに、心なしかなんか遅い。感覚としては、昨日の走りに似たような。……ということは、





tenki.jpより引用。苫小牧~安平周辺の風向きに注目。









今日も向かい風。









「ダメだこりゃ」
「やること成すこと、全部裏目に出てしまいました」


しかし、しょんぼりしている余裕はない。既に我々は、遠浅駅までやってきてしまったのだから。





複線区間の駅だが、なかなかに過疎。



まだひとつ前の沼ノ端であれば、千歳線に乗ることができた。しかし、ここまで来てしまうと、来た道を戻るか追分まで走り切るかの二択しか残されていない。





とはいえ来た道を戻るというのも、またしんどいし。



現在時刻は15:10。ちょっと時刻表でもと覗いてみると、次の追分方面行は16:15。




「1時間5分のアドバンテージで、どこまで進めるか、ということだ」
「余程のことがない限り、追分まで到達はできると思います」


過去にも似たようなことがあったが、結局のところ、ここでやめて1時間強を待機するくらいなら、その分先に進んだ方がいい。鉄道運賃を安く済ませられるし、何よりウチの遷移金属は割とアクティブなほうだから。




「あ、またわたしの所為にしましたね?」
「ファクトだもん」


余談だが、遠浅駅から追分駅まで、R234を北上するとおよそ19キロ弱。向かい風補正が入っているとはいえ、エルコスさんの読み通りになりそうだ。




「なーwww」
「言うなってwww」


まあ、ここは神の啓示どおり、走ることにしよう。





目指せ追分。



追分までは、かなり緩い登り基調にもなっている。そこに向かい風も加わるので、頑張っても時速22キロくらいの巡航になってしまう。




「……どっちだ?  天候の問題かエルコスさんの不調か」
「なぜ大先生の劣化を候補に入れなかったのです?」


直近まで降雨があったのか、道の至る所に水溜りができていて、しかもそれをかわそうとする時に限って後続車がいたり




「大先生ちょっ……!?  水溜りに突っ込まないで!?」
「無理無理無理無理!?」


R234は苫小牧と岩見沢を最短で結ぶルートだが、ちょっと自転車では走りにくい道と感じた。

さて、隣駅の早来には15:32着。ここでふたたびGoProの電源が不安定になる。





早来駅。確かときわキャンプ場が近くにあったはず。






「寒さもあるのかもしれませんね」
「あと、今まで外部電源で動かしてたことが多かったから、電池単体だとこんなもんかもしれない」


一応ここで、GoProとインスタ360のバッテリーをフレッシュなものに交換しておく。恐らく、追分まで回しっぱなしにしても余裕で持つはずだ。




「次が追分駅です」
「新千歳方面の乗り継ぎを調べてくれないか?」


早来駅を出てさらに北上すると、追分まで残り11キロと表示があった。このペースなら、16時過ぎくらいには追分に着けるだろう。





ゴールが見えてきた。



ところがここから、春の北海道が自然の猛威を振るってくる。なんと雪である





もちろん片栗粉とかじゃない。






「なんか白いwww」
「気温もほぼ0℃になりました」


そして、向かい風もさらに強くなった感じがする。




「風景はいいんだけどねぇ」
「のんびりしていると、凍えてしまいます」






これが見えてきたということは……



石勝線の高架が見えてきたので、もうすぐ追分駅に着くとは思うが……




「大先生、あそこ左折です」
「ようやく追分市街か」


結局、追分市街には16:20着。エルコスさん曰く、「16:49に千歳行の普通がある」らしい。




「セイコーマートで買い物するくらいの余裕はありそうだな」
「大丈夫ですね」






駅からはちょっと遠い。



もうちょっと時間に余裕があれば、近接のあびらD51ステーションを詣でてもよかったが、そこまでの時間はなさそうだった。……もっとも、追分駅は特急停車駅だから、課金を厭わなければ16:49を見送ってもよいのだが。




「今日は流石にやめませんか?  空を見てください」
「雪が舞ってるなーwww」






よく見るとエルコスさんのタイヤがソルティドック状態に。



まあ、今日はこれくらいでカンベンしておこうか。16:25追分駅着で、ここで輪行を開始する。




ムチャ振りの割にはよくやった。


久しぶりに輪行したのでややモタついたが、それでも20分もあれば輪行余裕でした。16:35には列車を待つ身に。





特急の停車本数は増えているようだ。






「クリートカバーが嵌められない」
「雪が固まってこびりついてますよ?」


ストーブでクリートを温めながらガンガンぶっ叩いて、何とかクリートカバーを嵌めていると、既に16:49千歳行が入線していた。





あれか。






「跨線橋渡るのかぁ」
「普通列車はあちらのホームからですね」






よいしょっと。



人気のない跨線橋を渡り、千歳行のDECMOに乗り込み、エルコスさんを立て掛けて、次にすることは





ぜひともアテにしたい北海道の至高。









飲酒。









「北海道といえば氷下魚だ」
「日本酒のほうがよろしかったのでは?」


こうして、17:30にはエルコスさんを新千歳でパージして、早々に搭乗手続きを済ませてしまった。




「まだ2時間近くありますよ?  お土産を買ったとしても……」
「大丈夫だ、問題ない」






保安検査場内といえばここ。






「ここ、前にも……」
「まあまあ、いいではないか」


新千歳空港の保安検査場内にある寿司すず花は、リーズナブルな値段で寿司を頂ける。言わば、北海道の最後の晩餐という立ち位置の店だ。エルコスさんの言う通り、新千歳からのフライトのときは必ず立ち寄っている。





さらに一杯ひっかける。



最後の最後で、北海道らしさを満喫していると、窓の外では雪が舞い散っていた。




「春は遠いねぇ」
「もうすぐですよ」






もうすぐかぁ。












TITLE:北海道はただのオマケです。
UPDATE:2025/04/10
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