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番外17:proboxインプレッション



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。







イントロです。


私事だが、諸般の都合で、運搬車ことハイエースを……。







ちょっと貸すことにした。










これを約1週間貸します。






「だいたいみんなこんなふうに書き出すよね」
「クライマックスの直前でCMに入るアレですね!」


ちなみに、貸した相手は映像制作業で、1週間ほど機材積みっぱなしでロケ先に遠征するのだという。

ただ、こちらも土曜日曜でクルマを使う用事があり、全くの足なしは結構困る。それを伝えたところ、レンタカーを手配してくれるという。





……で、何にしたかっていうと、






「なので、プロボックスにした」
「大先生らしいです」


プロボックス(とサクシード)は、前々から気になっていた車種。曰く納期とクレームのツインターボとか、平日昼間の公道最速とか、その噂は途切れることを知らない。







噂のブラック具合は無視する。






運搬車に乗るようになってから、4ナンバー車のポテンシャルが気になるようになり、おまけにそんな噂を聞いてしまった以上、やはり乗ってみたくなるもんである。そんな具合で、プロボックスのハイブリッド車を押さえてもらった。





早速、ドライブですわ。






簡単な紹介ですが……


今回借りた個体は、2021年モデルのGXグレード(と思われる)。ハイブリッド車の中では一番安いヤツだが、それでもハイブリッドである。




「と思われる、とは……?」
「グレード名までは書いてなかったんだよ」


一応、エルコスさんに調べてもらったところ、初年度登録、グレード別装備などの要素を勘案した結果、おおむねGXで間違いないだろう、という結論に。





ドアサッシがボディ色なので、たぶん……  とのことだ(上級グレードはブラック塗装)。



グレードは低いが、積載能力が劣っているわけではない。幸い、床面は汚れてもすぐ拭き取れる塩ビレザー。とりあえずエルコスさんを横倒しにしてみる。





鱗状の突起があるので、思いの外滑らない。






「収まりはいいな」
「走行中にズレる感じもないですね」


とりあえず基本的なポイントは抑えたので、細部に目をやっていこう。





この固体は、運転席以外の窓がパワー(でクルクル回す)ウィンドゥ。エンジン停まってても開閉可能。



このテの車両だと、シートがチープで乗り心地が悪い、というのが定説なのだが、




「思ったほど悪くない」
「フロントシートはよさそうですね」


ただし、リヤシートは商用車である。





う〜ん……






「せ  ま  い  w」
「オマケみたいなシートですね」


足下の間隔は御覧の通り。3名とか4名とか乗車になるとそれなりにキツそうで、2名乗車で使うと割り切る必要はありそうだ(リヤシートは緊急用)。





実際に座ってみると、まあ足はこんな感じ(窮屈)。



ただ、2名乗車と割り切れれば、荷室の積載性能はかなり良く、前後輪を外す必要はあるものの、余裕で2台載る。がんばれば4台くらいはイケるだろう。





2名乗車を想定し、前後輪をバラした状態で積んでみる。






「……これ、寝れるんじゃね?」
「やはりそこをチェックしますか」


で、寝てみた。身長175センチのおっさんが足を延ばして寝れた。助手席を一番前まで出して、シートの隙間を手荷物で埋められれば、さらに余裕ができる。





普通に寝れた(ただし凸凹してるので敷物は必要)。






「6輪生活の基本形をクリアしましたよ!」
「見込み通りだ。侮れん……」


こうなるとさらに気になるもので、リヤシートを展開した状態で積んでみることに。





まだまだ余裕あり。






「横向きで積めました!」
「主任の時は積めなかったんだよな、この向きで」


あくまで推定だが、リヤシート展開して3名乗車しても、キッチリ3台積めそうに見える。同じステーションワゴン区分だが、ステータスを動力性能に全振りした主任とはエライ違いだ。





エルコスさん初陣の時。この時はあんちょるを上にして鏡餅状態で運んでた。



改めてリヤシートを倒し、エルコスさんを積みなおして寝てみる。普通に寝れる





ただし、バックドアと頭とのクリアランスはこんなもん。






「そうなるとここに荷掛けフック増設するか……」
「素地剥き出しですから、改造の幅は広そうですね」






ここにナッター打ち込んでアンカーフック増設すればバンジーコードが使えるだろう。






ドッカンターボ


オーディオについては、標準で2スピーカーのみのオーディオレス。各自、好きなユニットを入れてください、という感じであるが、レンタルした個体にはナビがついていた




「ということは、ブルートゥースが使えるな」
「はい、大丈夫ですね」






問題なく動いた。



もはやメディアの持ち込みは過去の話となった。スマホと連携すれば、ネットから曲を拾うこともできる。

そんな訳で、お気に入りのアップテンポのナンb……




「林原めぐみさんの「街へ出よう」ですね!」
「……君のようなカンのいい遷移金属は嫌いだよwww」


そんなカンのいいエルコスさんとともに、とりあえず東名高速へ。





土日の昼間なので、案の定混んでた。



実は舟部精工さんところのG3ベアリング一式と、もはや入手は困難になりつつあるモチュールのテックグリス(400g)が入手できたので、ハブベアリングのグリス打ち替えをする予定だった。なのでこのまま、朝霧のアジト方面へ。




「これ、ホントに1500t!?」
「結構パワフルですよね」


エンジン出力はたったの74馬力しかないが、低中速の加速がものすごく良く、市街地を走っている分には何一つ不満はなく、むしろ運搬車より快適。ハイブリッド車の特徴通り、ゼロスタートは61馬力+17.2キロの同期電動機で持ち上げ、そこにエンジンのアシストをして加速する、というようなイメージだ。

というのも、試しにEVモードで走ってみたが、やはり速度が上がるにつれてもたつきが感じられたから。意図的に出力を絞ってるのかもしれない。

それに合わせるミッションは、今やどこでも見かけるCVT。個人的にはあまり好きではないのだが、





Bレンジなんて初めて使ったが、これはこれで。






「このBレンジの使い勝手のよさよ」
「バンバンお使いになられてますね」


多段ギアのイメージで操作してはいけない、ということが理解できれば、これはこれで結構楽しい。Bレンジは言わば、どの速度域からでも強めにエンジンブレーキがかけられるポジションという位置づけだと思えばいい。

ターンイン前にBレンジで減速し、ターン出口でDレンジに戻してアクセル踏んで加速。あとは習熟すれば楽しく走れるだろう。




「ちょっと強く踏んでみるか」
「あまりスピードを出し過ぎないように」


で、試しに80キロ巡行からキックダウン気味にアクセルを踏んでみたところ、




「な  ん  だ  こ  れ  www」
「わーっ!? 出し過ぎ出し過ぎっ!?」


ケツをドカンとどつかれたような加速を始めた。スピードメーターの針は、昔なら「ぬうわ」とか「ぬえわ」とか表現していたイリーガルな領域へ。

考えてみたら、この車体の重量は1100キロちょっとくらいしかなく、そりゃあ加速もいいよね、という話。おまけに、フルパワー時はエンジン出力にモーターアシストがつき、単純計算で135馬力の出力になる。これによるパワーウェイトはだいたい8.6




「ツインターボじゃねえ、ドッカンターボだwww」
「さすがトヨタ最強の営業車ですね!」


こりゃあ確かにプロボックスに仏契されたという巷の声が聞かれるのもわかる。CVTとの組み合わせも秀逸で、運搬車両としての素質は極めて高いということは判った。





メーター周りはシンプルそのものなので、誰にでも扱いやすい。






驚愕の燃費


エルコスさんのハブベアリング事案も無事終わり、帰郷してレンタカーを返却。今回の走行距離は約400キロとなった。……で、燃料を満タンにするのだが、





こんだけしか減ってなかった、だと……!?






「リッターあたり、21.5キロです」
「……うっそだろ?」


あれだけ走り、あれだけドッカンターボして、給油量が18リッター強。あのガソリン単価の高い竜泉で、5000円以下で満タンにできた。




「なんか、時代の流れにコテンパンにされた気分だな」
「これが現実なのですよ」






それじゃあ返却に行こう。






まとめ


キビキビ走るし、荷物も積めるし、燃費もいいし、車団地もできる。こんな良いところづくめのプロボックスは、新車で買っても179万円からのお買い物。高級車志向でなければかなり面白い車両である。

半面、気になったところを挙げると、

シフトレバーが低い……慣れの問題か、もしくは社外の延長バーを入れよう。

CVTのレスポンスの悪さ……これも慣れの問題。現行ラインナップはCVTオンリーなので余計にそう。

高速時の安定性……タイヤ幅を少し広くすれば安定するかも。

ステアリングがチープ……社外のステアリング交換か、エアバッグ付きの他車流用で。

……とまあ、こんな感じである。





太腿よりも下らへんにレバーがある感じ。ハイエース慣れしてるので何度空を掴んだか。



運転するのが好きで、カスタマイズが好きで、荷物を沢山積んで距離を走るようなタイプの人には、プロボックスは最良の選択となるかもしれない。参考までに、レンタル代金でいうと、エコノミー車とスタンダード車の中間くらいの金額設定になっていることが多いようだ。




「ハイエースの四駆にハイブリッド出たら買い替えるかも」
「そんなにですかwww」






余談だが、こういうテーブルや収納の多さは、徹底したリサーチによって採用されたのだそうだ。












TITLE:proboxインプレッション
UPDATE:2022/06/08
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