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351:常軌を逸したスタンプラリーをやってみた。



往復約5400キロの、なか゛いたひ゛か゛  はし゛まる..






公式が暴走した。


日本に存在するフェリーを運行する海運会社のうち、商船三井グループとフェリーさんふらわあが2023年に合併した。





こちらの賊企業と合併したわけではない。





・首都圏-北海道航路のwebサイトはこちら
・関西-九州航路のwebサイトはこちら





前者は大洗-苫小牧航路を運行、また後者は主に関西-九州方面の航路を展開していたが、もともとは商船三井というひとつの親会社から始まり、ときに分割、ときに他社と合併しながら今日に至り、ふたたび吸収合併したという形になったのだけれど……




「実は微妙に違います」
「え、違うの?」


エルコスさん曰く、「『さんふらわあ』を冠した船の祖先は、日本高速フェリーになります」とのこと。その後、日本沿岸フェリーに営業権譲渡が成されたのだが、それが改称、会社解散など諸々を経て、後に商船三井となった。なお、会社としてのフェリーさんふらわあは、商船三井の完全子会社として、2009年に設立された。




「なんだかややこしいなぁ」
「まあ、ひとつの親会社が分割、合併って説明で大雑把にはよいかと思いますが」


そんな複雑な経緯で、このたび合併した商船三井さんふらわあが遂にやっちまった




「アレをやるのですね?」
「もう諸々押さえてあるんだ」


エルコスさんが、ワクワクしてるのかドン引きしているのか判らない表情を浮かべながら言った。無理もない、こりゃ誰が見てもイカレてる(誉め言葉)し、運営ですら







合併記念で無茶苦茶をした






……って言ってるくらいなのだ。





本気を魅せ付けなければなるまいて。



さて、その企画ことさんふらわぁ端っこスタンプラリーであるが、レギュレーションとして、


①佐多岬と宗谷岬にあるARマーカーをアプリで読み取ること

②それぞれの岬を、さんふらわあ2隻以上で訪問し、船内にあるARマーカーを読み取ること


この2点を満たし、スタンプ4つで制覇となる。なお、ARマーカーを読み取るためにスマホにアプリを入れておく必要がある。





COCOARっというアプリを使うらしい。






「関西航路は3種類ありますが」
「どれか一つでいいらしい。志布志航路の乗船券は確保してある」






実はいつか乗ってみたかった航路でもある。



実施期間は2023年10月1日から、2024年9月30日までのキッカリ1年間。どうせ夏には北海道に渡るのだから、今のうちに九州地区を狩っておこう。




「ですが、これを完踏する挑戦者って……」
「旅好きか、もしくは我々のような愚か者のどちらかだろう」






こうして我々は宮崎へ飛んだ。






Mission1:佐多岬を狩る(20240329)


さて、はつもうでのときに宣言していた通り、3月末に宮崎空港へ飛んだ我々は、志布志まで移動したのち、





志を激押し。



翌日、志布志でレンタカーを借りて、佐多岬を目指した。





1日借りて3000円だった。






「レンタカーなんですね……」
「悲しい顔するなって。これには理由がある」


2024年現在の情報だが、佐多岬を自転車で踏む場合、宿をどうするかという問題が発生する。というのも、以前利用したホテル佐多岬は、2023年以降、休館状態が続いていて再開の目処が立っていない。





多くの旅人を迎え入れた宿だったのだが。



おまけに、佐多岬周辺は宿泊施設がほとんどないため、根占あたりの宿をベースに佐多岬を往復するというプランしか立てられない。その場合でも片道37キロ、累積上昇量690という難ルートである。




「おまけに帰りのフェリーは今日なんだ」
「ほとんど弾丸旅行じゃないですか」


よって、17:55のフェリーに間に合わせるためには、もはやレンタカー一択なのである。志布志から佐多岬までは、距離にして約100キロ。沿線にはショートカットできそうな高速道路はほぼないので、片道2時間以上の行程となる。




「では、鹿屋を経由して海岸線に出てしまいましょう」
「ほいきた」






鹿屋市街を通過中。



早朝の通勤渋滞が発生しつつあるR220で鹿屋市街を目指す。大隅半島有数の市街地で、航空自衛隊と体育大学で有名だが、不思議と鉄路が通っていない。




「どうやっても車社会が揺るがなさそうですね」
「鉄路を敷いたところでバスのほうが早いのかもな」


一応、かつては大隅線という国鉄の路線が敷かれていたのだが、結局は錦江湾をフェリーで渡ったほうが早かったりするし利便性も良い。桜島フェリーが24時間営業していることからも見てとれる。





海沿いの道をだいぶ下ってきた。



さて、R269を南下し、根占まで来た。指宿・山川と連絡するフェリーの乗り場がある街で、2024年現在、佐多岬へアタックを仕掛けるための拠点となっている街だ。





地元の守り神か?






「ネッピー?」
「根占だけに」


ちなみに、すぐ近くにはネッピー館という建物があり、何かグッズとか置いてるのかなー?  と思って行ってみたら、





お肌に良いらしい。









日帰り温泉だった。









「温泉はいいや。時間ないし」
「宿泊もできるみたいですね」


さて、そこからさらに海沿いを走り、R269の終端である伊座敷の集落からは、いよいよ山岳道路となる。

3月末ということもあってか、自走のご同業を多く見かけた。夏だと茹で上がるが、これくらいの時期だとさぞ走り易かろう。





後に佐多岬の駐車場で見かけたご同業。






「前に来た時は夏でしたね」
「お陰で脱水起こしかけたけどな」


こうして、旧佐多岬ロードパークに着いたのが11:00。そこから駐車場までだいたい15分程度走るが、途中には北緯31度線モニュメントがあったり。





違う、これじゃない(2009年に撮影)。






「一応、お約束なんで旧モニュを……」
「資料映像にしかなりませんよ?」






これが現在のモニュメント。



で、駐車場に到着。スタンプラリーのポスターは佐多岬の観光案内所に貼ってあるらしいが、





これか。









あった。









「こいつをアプリで読み取るのか……」
「でもこれって、画像があればどこでもスタンプを取得できるのでは?」






画像認識できない程度に加工はしてるが、念のために元画像を読み込ませてみたら……



どうやらGPS情報と紐づけがされているらしく、観光案内所の周辺でないとスタンプの取得ができないようになっていた。さんふらわあ船内のポスターも同様で、大阪南港に着岸してしまうと取得ができなくなってしまうようだ。




「ですよね。流石に不正対策はされてましたか」
「まあ、web上に垂れ流す人もそんないないとは思うが……」


さて、1つ目のスタンプをゲットしたところで、ここで引き返すか展望台へ行くかでちょっと迷う。




「行かなければ行かないで後悔しますよ?」
「ま、往復するくらいの時間はあるか」






やっぱり行く。



2024年現在は遊歩道の途中で崩落があり、迂回路が設定されていた。その関係でバリアフリー化が解かれていたので、特に車椅子ユーザーの方は注意されたし。





新しくなってからは2回目になる。



たっぷり1時間かけて岬の展望台を往復してきた。いよいよ志布志へと戻るのだけれど、




「ホテルの現状を確認していこう」
「2023年の4月で営業を終えてしまったようですが……」






OH……



かつて、多くの旅人を迎え入れた宿は、がらんどうとなっていた。




「まあ、我々が利用したときだって、客は我々しかいなかった」
「運営していくのも一苦労ですね……」


ただ、見覚えのないキャンプ場が、ロードパーク入口交点付近に出来ていた。





大泊キャンプ場とは違う位置にあるキャンプ場。新しくて綺麗。






「ライダーとかには向いてそうなんだけどね」
「テント持参のランドナー勢は大喜びでしょうけど……」


来訪難易度が爆上がりである。





ホントに宿事情は喫緊の課題だろう。



ただ、根占をベースにするというプランは絶妙であり、フェリー利用で山川に渡ってしまえば鹿児島中央まで輪行が可能になる。また、フェリー乗り場近くのなんたん市場では、自家製のうまそうな弁当を安価で販売しているので、是非とも利用したいところだ。





すぐ隣が公園なので、海を眺めながら食べても良い。






「……で、なぜサンドウィチなのですか?」
「このあと天下を取ったラーメンを食べるからだよ」






鹿児島ラーメン王決定戦初代王者。



さて、このあと大隅半島をウネウネして志布志に戻り、17:55の大阪南港行に潜り込む。





志を激押し(2回目)。



ここで二つ目のスタンプをゲット。これで南半分を狩ったぞ。




「次は北側ですね!」
「まずは船を押さえられるかが勝負だな」






次のスタンプは2730キロ先らしい。






Mission2:宗谷岬を狩る(20240814・20240818)


佐多岬来訪から5ヶ月弱、我々は八戸港にいた。





シルバーフェリー夜行便はマブダチ説。






「既視感しかないのですが」
「色々と便利なんだよ」


北海道と連絡するフェリーといえば、大洗に始まり、仙台、新潟、秋田、青森、大間と多彩にあり、その中でも利便性が際立っているのが八戸-苫小牧便だったりする。

シルバーフェリーの夜行便を捕まえられれば、八戸22:00発で苫小牧には翌6:00着(逆だと23:59発の7:30着)なので、船内泊を経て翌日早朝からの移動・活動が可能になる。また、運賃も大人6000円、ハイエースクラスの車両でも28000円程度であり、例えば青森周辺で予定があるのであれば、さらにこの航路は輝きを増す。




「今回は源たれを仕込むのと、墓参りというアクティビティを完了しなければならん」
「墓参りはアクティビティでしたっけ?」






徳も積めるアクティビティ。



余談だが、仙台→苫小牧は19:40発の11:00着(同19:00発の10:00着)で最繁忙期の運賃が40000円、秋田航路は北行がいずれも日中の運行になるため秋田への陸送と併せて2日必要になり、活用しやすいのは南行一択となる。




「わかりにくいのでリンクを出しておきますね」
「よろしくー」




仙台-苫小牧航路(太平洋フェリー)の運航スケジュールはこちら
秋田-苫小牧東航路(新日本海フェリー)の運航スケジュールはこちら



で、今回はこのまま十勝方面に向かい、そのあとは北上して道北を目指す。





なんだかんだで苫小牧に到着。






「ところで、宗谷岬のチェックですが、宗谷岬にないのを把握してますか?」
「どうもそうらしいんだよな」


前回の記事で盛大に茶番を繰り広げた我々であるが、ネタバラシをすると稚内駅にチェックがあることは事前にわかっていたし、なんならあの時点で







既にスタンプ取得済み






だったりする。




「そんなに都合よく間違えませんからわたし!」
「ちゃんと創作は創作だと宣言しとかないとな」






スタンプ取得日は8月14日。あいにくの天気だがサロベツ3号の乗客でごった返していた。



で、宗谷岬チェックはキタカラという駅ビルの1階にある観光案内所にある。……なのでうっかり宗谷岬で右往左往しないように気を付けよう。





ここにあった。






「これで3つ目ですね!」
「残りは帰路のさんふらわあ船内だから、もう安心だろう」


……で、時は流れて北海道最終日。さんふらわあの昼便に乗るのなんて何年振りだろうか。





苫小牧には西港と東港があるが、一般的なイメージは西港でよいと思う。



昨年と同様、ONEPIECEコラボ中ではあったが、そんな中、ひっそりと





乗客の大半(主に子供たち)は、船内のオリエンテーリングに夢中だったのだけれど。









コンプリート。









「それにしてもパンチのある企画だったな……」
「ですが、楽しかったですね」


めでたくクエストクリアし、応募も済ませて今回の企画はすべて終了。なお、このイベントは2024年9月30日まで行われており、関西航路と北海道航路のそれぞれ1便に乗船するという制限さえクリアできれば来訪の手段は問われないため、記事の執筆時点(2024年9月上旬)ではがんばればまだ間に合う

達成の報酬は11月くらいまでには届くらしいが、運が良ければ、片道のゴージャスな乗船券が当たるかもしれない、とのこと。




「当たるといいですね」
「ま、期待せずに待っとこう」






おつかれさん。






……で、届きました。


先日、運営からコンプリート賞が届いた。





問題は到達証明書だよ。






「ゴージャスな乗船券も、当たるといいですね!」
「既に383人も同じことやってんだぞ?」


乗船券のほうはこの企画が終了したのちの抽選となるらしい。まあ、母数がデカすぎて期待値はほとんどないが、カレーでも食べながら気長に待つとしようか……










TITLE:常軌を逸した企画
UPDATE:2024/09/09
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/351_stamp/stamp.html