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341:ビワイチ!#04



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






イントロです。



5:24、米原駅東口サイクルステーションのチェックから計測開始。





この時期は5時半ともなれば明るくなる。






「この流れもいつも通りだ」
「結局、ここから始めるのが便利なのです」


首都圏から新幹線で米原直結。ビワイチの定石ではあるのだが、敢えて問題点を挙げるのなら、チェックが東口にあることと車中泊がしにくいことくらいか。




「守山の周辺でしたら無料駐車場などあるみたいですが」
「美崎公園だろ?  あそこ24時間開放してたっけ?」


調べてもらったら、やはりそんなことはなく、8:30から17:00までしか解放していないうえに火曜定休らしい。




「彦根港の駐車場も使えそうですが……」
「目的外使用になるから、微妙なんだよな」






結局、駅前駐車場に停める。基本的に一日600円。



結局今回は、近江母の里で仮眠して、早朝に米原駅前の駐車場に運搬車を停めた。




「仮眠、ですか」
「明確に車中泊を禁じてたからね」


仮眠と車中泊の定義は曖昧だが、駐車スペースにテントや焚き火台を広げているわけでもないので、一応仮眠扱いでいいだろう。





いつも通り、入江橋から湖岸道路へ。



さて、4回目のビワイチであるが、前回が2021年だったので3年振りである。その3年の間にチェックポイントやレギュレーションが変更になったようで、




「米原スタートの湖北エンドが封じられました」
「どういうこと?」


従来はチェックポイント4箇所で完走扱いとなったため、エルコスさんのいう米原駅、近江母の里、長浜港、湖北みずどりステーションで達成できたのだが、それが4エリアを1つ以上チェックする方法に改められた。




「この4つは、いずれも湖北エリアになります」
「難易度が爆上がりしたのね」






よくみると「湖北エリア」って書いてある。



なお、地図上で推測する限り、もっとも難易度が低そうなのが近江高島駅、琵琶湖マリオット、彦根港、米原駅の4エリア4箇所で、これなら後述するサイクリストの聖地に立ち寄れるほか、湖北の山越えを完全にスルーできる。




「もっとも、我々にはあまり影響がない」
「結局、全てのチェックを回るのですものね」


このルールは2022年4月より適用されたので、久しぶりにビワイチ走ろうかなー的なサイクリストほど罠に嵌るので注意したい。




「とりあえず、認定システムのリンクを用意しますね」
「相変わらずメタいなぁwww」


で、エルコスさんが用意した琵琶湖一周のトップページがこちらで、認定システムのリンクはこちらから。ユーザー登録が必要なのでまずは登録をしておこう。





道の駅近江母の里で2つ目のチェック。



さて、そうこうしているうちに長浜港までやってきた。ここは早朝だと問題文が読めないので注意したいところだ。




「確か城の話だったような……?」
「ダメですよネタバラシは!」






確かこのシャッターの中にあったような気がする。






過去イチの魔法



6:25、長浜港チェックを出発。





整備が進んで、自転車の通行帯はさらに拡大された。






「米原駅から1時間。ずいぶん時間が掛かりましたね」
「山岡家でメシ食ってた」


県道331さざなみ街道を北上していくが、さすが黄金期間中のビワイチだけあり、こんな早朝からご同業が多数。





ガチ勢の方がすれ違う。



意外だったのは、時計回り、すなわち逆打ちのサイクリストがまあまあ多かったということ。




「湖一周のセオリーから外れるのですが……」
「低速ルートならまだしも、車道組もそこそこいるな」


ビワイチのルート整備は、湖に近い反時計回り側に集中して行われており、むしろ反対側は未整備であることの方が多い。特に、ナビラインの印字が成されていない箇所が多く、ミスコースが発生しやすいのだとか。





対向車線にはナビラインがないし、低速用の自転車道は湖側にある。



なので、特別な理由か何かがあるのだろうと考えられるのだが、それにしてもすれ違うご同業をよく見かける。




「相対的に見れば、すれ違う数のほうが多くなりますけどね」
「そりゃそうか」


皆、同じ方向に同じくらいの速度域で走っているのだから、確かにそのとおりである。そんな世間話をしつつ、湖北みずどりステーションには6:54着。





かつてはここでビワイチの認定ができた。



当然、店は営業時間前である。チェックだけ済ませてすぐに出発。




「それにしても……  すっげぇウキウキしてるな」
「わかります?」






低速ルートのほうの整備も良くなった。



佐渡対策として、既にエルコスさんにはキシリウムプロという名のドレスを着させているのだが、それの影響か、フレームがGen2になったからなのか、はたまた単にエルコスさんが走りたがってるだけなのか。それくらい今日はよく走る。

大音交差点を7:14に抜けると、最初の難関、賤ケ岳の登り区間に入る。





ビワイチ有数の登り区間。






「さあ、いきますよー!」
「過去イチ魔法が効いてるwww」


グイグイと加速し、あっという間に旧道のトンネルへ。





賤ケ岳トンネル。かつての交通の難所。



この区間、アベレージ7の登り勾配が約1キロ続く難所で、初心者サイクリストほど登るか、圧迫感のあるトンネルを往くかという究極の2択を強いられる。もっとも、推奨ルートは旧道のほうで、大変っちゃあ大変だが時間をかければ登れない坂じゃない。




「初めて来たときは結構な雰囲気だったんだが、このトンネル」
「すっかり綺麗になりましたね」


余談だが、トンネルを出たあたりが琵琶湖北限のビュースポットになっていて、これも推奨ルートの理由になっている。





下りの途中、飯浦集落を見下ろす景色も悪くない。



そこから下っていき、R8の現道と合流したら、すぐに県道336を左折。





遠くに湖西線の高架が見える。



線形から推測できる通り、賤ケ岳の旧道も湖岸沿いを往くこの道もR8の旧道である。現在では長大なトンネルでバイパスしているが、かつては北陸道の幹線として使われていた。




「今じゃすっかり自転車で走りやすい道だ」
「ですが、時折往来がありますね」


どうやら釣り客の利用もあるようで、湖のほうを見ると大勢の太公望の皆さんが釣り糸を垂らしていた。霞ケ浦の時もそうだったが、湖といえば釣りがセットになっているようで、沿道には釣り用品を取り扱う店もちらほら見受けられる。




「琵琶湖は淡水湖で、しかも北側は水質が綺麗ですから、泳げるらしいですよ?」
「木崎湖みたいだな」






ほんの僅かな区間、R8を走る。



さて、R8に復帰して北上。R303の手前で道の駅あぢかまの里に立ち寄る。ちょっとトイレ休憩を……




「おっさんになるとトイレが近k……」
「そういうの言わなくていいですっ!?」






実はビワイチ推奨ルートから外れている道の駅。



道の駅周辺にはコンビニなど商店が揃っているので、補給が必要であればここで済ませておくとよい。このあとR303を左折し、右手に湖西線の高架を見ながら走ると、岩熊トンネルへの登り区間になる。





直進すると近江塩津駅を経て敦賀に至る。



先ほどの賤ケ岳トンネル区間と同じくらいの長さの登り、……のハズなのだが、明らかにこちらの方が長く感じるし、勾配もこっちのほうが急に感じる。




「まあ、何てことはない」
「最初が急で、それを越えると勾配が緩みます」






何気に8パーもある。



とはいえ、巡航速度は一気に落ちるので、この区間は歩道を走ったほうが良さそうだ。トンネルを潜れば、永原駅まで下り勾配が続く。





ここまで来れば一安心。






「これで山場は越えましたね」
「油断はできない。過去何度も、向かい風という峠が……」


7:56、永原駅着。かつては湖西線の電化の関係で折り返し駅であったが、現在では遠く姫路のほうに直通する列車も発着する。





ふるさと。



そしてここでのチェックを終えたら、琵琶湖岸方面へ南下し、湖岸沿いにマキノを目指す。さすがに桜の季節は終わっていて、新緑のトンネルがどこまでも続いている。





ご同業の数も増えた。このとき微妙に向かい風だったと思う。






「そんなに急ぐ旅でもないですから」
「写真だなw」


ところが、案の定忘れ物の悪癖は健在で、本日は三脚を忘れた。ただ、代替品は持ち歩いている。





ピントあってねぇ。






「ボ撮ルンです、ですね」
「こいつをうまく使えば何とかなる」


ただ、こいつはもう終売という情報もあり、これがなくなったら代替品を自作しないといけない。




「一番の問題は、三脚を忘れない、ということなのですが」
「言うなって」






何とか撮れた。






西エリアへ



8:25、海津集落に到着。





ここから折り返し。



R161を左折だが、その1本手前の生活道路に入る。金ピカでお馴染み迎賓館前を通る道だ。




「次のチェックは今津港になります」
「確かこのまま湖沿いにトレースすればよかったはず」






実は謎が多い(象牙屋さんの所有という説)。



速度を上げたければ国道一択なのだけれど、確か今津港のチェックは意外と近かったはずなので、まあゆっくり往こうか。





途中、こんなのもある。



このあたりは、水泳場やキャンプ場が点在している他、宿が多く立ち並んでいる地域。一泊でビワイチを達成しようとするサイクリストが1日目のフィニッシュ地点として設定することが多いらしい。




「急な飛び出しが多い地域です。慌てずに走ってください」
「そういえば、ちらほらご同業を見かけるようになったな」


そして、竹生島へのクルーズ船が発着する今津港には8:49着。





住宅街の中に突然現れる。






「問題はずっと据置なんだな」
「新しいチェックが出来ると、追加されるようです」


そしてここからは、短い区間でチェックポイントが連続する。旧レギュレーションでは完走認定が得られやすい区間のひとつとして挙げられていたところ。




「まずはステージクス高島になります」
「風車村のところだね」


かつて道の駅があった場所に、ブルジョワジーなグランピング施設が建っている。湖岸沿いに10キロもない距離だ。





あと6キロか……



その道すがら、常用の50×18が良い仕事をしてくれて、気持ちいいくらいに脚が良く回る。時速30キロ台を維持するのがすごく楽な感じだ。




「大先生、気持ちいいですね!」
「めちゃくちゃゴキゲンじゃねぇかwww」






風車が見えてきた。



9:10、STAGEX高島着。ここのチェックを済ませると、次は近江高島駅だ。




「大先生、写真写真!」
「ちょっと待て。ボトルどこに立てるか……?」


風車をバックにパチリ。そういえば風車が回っていないところを見るに、今日は強い風が吹いていないのか。





やっぱり三脚は必要だったな……



願わくば、走り切るまで強い風は勘弁してもらいたい。





それじゃ出発しようか。



ふたたび湖岸沿いを走り、大溝城下の街並みには9:42着。通りを抜けると近江高島の駅があり、確かでっかいガリバーがいたはず。




「毎回思うんだが、ここ結構静かなんだよな」
「観光地としてのポテンシャルは充分あるはずなのですが」






城下町であると同時にR161の旧道でもある。



観光地化が進んでいない穴場であるが、もしかしたら何かと噂の白髭神社のほうに流れているのかもしれない。5月3日と4日で大祭が開かれるようなので、その時はもっと賑やかになるのだろう。





近江高島駅。






「チェックしました」
「次は……  新設されたチェックポイントみたいだな」


前回だと、この次は志賀の観光協会で、おなじみるぅたのパンで一息付けるポイントとなっていた。最近そこに、新しいチェックが1箇所増えたらしい。




「定点の手前のようです」
「どこだろう?」


志賀の手前、北浜というあたりらしい。とりあえず行ってみよう。





そういえば自転車レーンが広くなったような気がする。



さて、ここからほんの僅かな区間、R161を往くことになる。途中には、2024年現在何かと話題になっている白髭神社がある。





走りながら掻っ攫う。






「撮れた」
「交通量が冗談抜きで多いですよ!」


白髭神社に限らず、市街地が続く南端部を除けばここが特に路肩が狭い箇所となっている。あまりにも狭いので、1車線潰して自転車レーンにするほど




「むしろ走りやすくなってない?」
「問題なのは、大津市境より先の区間です」






渋滞も始まった。









確かに狭ぇ。






北小松のあたりは御覧の通りの狭さで、ビワイチの公式ルートですら迂回路を用意するほど。特に行楽シーズンは、この先の琵琶湖西縦貫道へと抜ける車でビッシリ詰まる。




「この先、県道307を左です」
「セブンイレブンがあったところだな」


ここまで逃げ切れれば、しばらくは往来に気を揉むことなく走れる。





それでも狭い区間は自転車道が並走している。






「この自転車道の部分には、601号の番号が付けられています」
「同じ道で2つの番号がついてるのか」


そして、近江舞子の駅に近づくと、琵琶湖レイクオーツカの文字が。どうやらここが新設チェックらしい。





このあたりは民宿やゲストハウスが多い。






「湖沿いの……  あ、アレですね」
「なんか工事してない?」


どうやら2024年6月末までリニューアル工事中らしい。玄関前にチェックがあったのでクリア。





夏には営業再開するらしい。






「営業再開すると、ビワイチに最適な宿になりそうですね」
「米原スタートだと、丁度この辺が中間点になるはずだしな」


そして、このあたりは月見浜という名勝地になっていて、琵琶湖の景色が美しいほか、浜遊びができるスポットにもなっている。ここから先、大津の市街地に突入するので、湖水浴ができる南限がこのあたり、ということになる。




「ではでは、お写真のほうを……」
「魔人インスパイヤかよwww」






あと何枚撮るつもりなのよ?



さて、比良の駅を通過し、我々が定点と呼ぶポイントにも無事到着。




「これは法律です!」
「そうでしょうなw」






聞くだけ野暮だったか。



で、10:43志賀駅着。





びわ湖バレイの最寄り駅。



駅前の観光案内所でチェックを受けた後、当たり前のように、





天然酵母がウリらしい。






「これも法律です!」
「雁字搦めじゃねぇかwww」


ただ、思いの外早く着き過ぎた。予定では、だいたいこの辺りで正午を迎えるハズで、実際に過去2回はそうだった。




「どうなさいます?」
「パン買って自販機のある所で休憩しよう」


という訳で、るぅたでクリームパンを1つ買い、駅裏手の公式ルートに潜り込む。





生活道路なので飛ばし過ぎないように。



で、首尾よく自販機を見つけたので、軽くコーヒーブレイクしておく。





最高のコーヒーブレイク。



このあたりまで来ると、大津・堅田の市街地が遠くのほうに見えてくる。具体的には、蓬莱駅と八所神社を過ぎたあたりから街が栄える、という印象。





街が近づいてきた。






「ここから先は市街地です。お気をつけて」
「交通量が一気に増えたな」





市街地戦



和邇駅を過ぎ、堅田の市街地に近づくにつれ、生活の往来が爆発的に増えた。もはや、そこら辺の市街地を走っているのと大差なく、そしてそこかしこで詰まる




「どてるしに寄りますか?」
「今日はいい。このまま進もう」






ソフトクリーム・エイドもできる自転車屋。



市街地特有の渋滞に紛れながら、同じ方向に進むご同業の車列に紛れながら、あっという間に琵琶湖大橋までやってきた。




「もちろん直進ですよね」
「ハーフが許されるのは小学生までらしい」






前を往くご同業もこのあと左折した。



そんな時代遅れのネットミームを口にはしたが、エルコスさん曰く、「独自研究の域ですが、近年ではハーフビワイチが主流のようです」とのこと。

まあ、簡単に考察してみたが、ハーフでも160キロあるので距離的には充分。それに東岸の守山地区には無料駐車場とプロショップが数多くあるし、マリオットホテルは認定システム上で湖南エリアに含まれるし、すぐ近くにサイクリストの聖地像も新設され、起終点とするのに都合がよいどころか良過ぎるほど




「それに南岸まで行っても、あるのは瀬田の唐橋とミシガンチェックだけです」
「それ考えると南岸に出向く意味はあんまりないなぁ」


こういったことから、わざわざ市街地戦という危険を犯すリスクを避けて、北側ハーフで琵琶湖一周とするケースが増えたような印象。





途中で水を追加したが、市街地はこういった補充が容易という利点がある。



ただ、ビワイチでは上級ルートと低速ルートの2種類が設定されており、上級ルートのほうは相変わらず瀬田の唐橋を経由するフルビワイチルートを案内している。




「まあ、琵琶湖疏水とか、見どころは沢山ありますから」
「ユーフォラッピングの京阪電車もな」


そんな世間話をしているうちに、いつしか大津の市街地に入っていて、12:07大津港に到着。





ギリ12時切れるかと思ったが、琵琶湖疏水は外せなかった。



ここは通称ミシガンチェックと呼んでいるが、認定システム上でも一番南側にあるチェックポイントとなっている。タイミングが合えば、停泊中の外輪船ミシガンを拝むことができる。




「いないねぇ」
「12:30までお待ちになれば戻ってくるみたいですよ?」


いやいや、今日は思いの外よく走れているので、この流れを止めたくないなぁ。




「では、あの噴水のところでいかがでしょう?」
「あ、うん……  うん?」


今サラッと自然な流れで写真撮る方向に誘導されたなwww





大噴水は健在だった。



で、改めて時計を見てみるのだが、これ前回よりも1時間以上早いぞ?




「うまくいけば、宿題にしていた長命寺の蕎麦が食べられるかもしれません!」
「やる気出た!」


それでは先を急ごう。とりあえず瀬田の唐橋まで南下してから、東岸側に渡って道の駅草津だ。





まずは唐橋を目指そう。



余談だが、近江大橋西詰交点付近は、自転車で通り抜けるのはかなり難易度が高く、また事故も起きやすい構造をしているので、自信がなければ途中からサイクリングロードに入り、橋の下を潜って膳所港側を通ったほうが良いだろう。





こんな具合に。






「近江大橋で折り返してもよいのでは?」
「いいんだけど、それだと琵琶湖の真の南限を拝めない」


12:35、瀬田の唐橋着。ここにはビワイチ起終点の看板が建っており、公式にもここが起終点として扱われている。





この橋を渡ってビワイチが始まる。



近江大橋から南へせいぜい3キロくらいの距離なので、せっかくならこちらを通過しておきたい。




「それでは北上して、琵琶湖の南限に行きましょう」
「確かコンビニがあったはず。ちょっと休憩もしていこう」






そしてここから琵琶湖が始まる。






自害を懇願する遷移金属



さて、折り返し地点を過ぎて、残すところ約70キロといったところ。そしてこの区間、個人的には







いい思い出がひとつもねぇ。






ここを通過するときはたいてい夕方、下手すりゃ日没寸前だったりするし、過去3回とも、ここの区間は向かい風だったり脚の売り切れだったりで全然進まないという苦い経験しかない。





近江大橋を潜るまでは、市街地然とした雰囲気が続く。






「大丈夫です!  今日のわたしは絶好調ですから!」
「おお、頼もしい!」


Gen2フレームとドレスの効果もあるのだろうか、思っている以上の疲れを感じることなく前に進む。





無料で使えるキャンプサイトが立ち並ぶ。






「あ、あと水分はきっちり摂ってくださいね。前回、それで失敗したでしょう?」
「そういや干からびてたな」


付け加えると、今日は北からの軽い向かい風が吹いてはいるが、前回のように身体が持っていかれるようなほどの強風ではなく、むしろ無風に近いような感じ。

これなら勝つる!  と手ごたえを感じながら、13:20道の駅草津に到着。





農産物のバリエーションが豊富。






「ここから次のマリオットホテルまでは、10キロないくらいですね」
「じゃあ休憩はそこまで我慢でいいか」






琵琶湖大橋まで戻ってきた。



そのマリオットホテルには14:04着。湖岸道路を挟んだ湖側に、サイクリストの聖地像ができたというので、ちょっと拝みに行ってみよう。




「何でも、ビワイチに感動した女性が、思わず取ったポーズをモチーフにしているそうです」
「思わず取ったポーズ、というのが気になるが……」






思わずとった女性のポーズ(原文ママ)。









なぜなだぎなんだ?









「女性の方って、感動するとこういうポージングするのか?」
「いやいやいや、わたしに聞かれましても……」


ちなみに、この思わず取ったポーズには裏話がある。日本のファッションモデル、田中セシルさんがスポーツ誌の企画でビワイチを走った時に取ったポーズがモデルとなっていて、像は2017年に完成、除幕されたのだという。そりゃプロのダンサーならここまで脚も上がろうぞ




「このポーズで記念撮影してからビワイチに出かけて欲しいそうですよ?」
「無理無理無理無理!  出発前に腰ヤッちまうわw」


という訳で、改めて琵琶湖マリオットホテルへ。





ジャイアントストアが目印。



4回目にして気付いたが、ここには湖岸浴客向けのシャワーが備わっていて、自由に使えるっぽい。




「ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛、ギモチィィィィッ!」
「もう声がホラーなんですがwww」


そしてホテルの隣には、ビワイチ利用者のための無料駐車場がある。





美崎公園の駐車場。



やはり営業時間は8:30から17:00で、夜間の滞泊はご遠慮ください、とのことだった。車中泊組にはなかなか厳しい環境である。




「ちゃんと宿に泊まりなさい、ということですね」
「確かに。一泊しながらのビワイチだと、また視点が変わるんだろうな」


さて、このあと長命寺までの区間で、野洲市と近江八幡市の境界をそれぞれ越える。このあたりはたいがい強い向かい風を喰らっているというイメージしかないのだれど、今回はエルコスさんが頑張ってくれた。





野洲市に入る。






「今日は大丈夫!  一気に行きましょう!」
「うぇーい」


長命寺までの道程、向かい風の強かった前回はたっぷり1時間かかっていたが、今回は40分強で駆け抜けた。橋を渡った先で長命寺方面へ左折する。





長命寺より先にも道が続いているので、そちらを楽しむことも可。






「お疲れさまでした。蕎麦食べましょう!」
「これで宿題を一つ片付けられるな」


14:46、長命寺に到着。





……おや?









やってねぇな。









「エルコスさぁぁぁん?」
「え、なんで!?  どうして!?」


狼狽えるエルコスさんだが、Gen2になってもこの流れ、キライジャナーイ





長命寺のチェックは自販機に。



で、エルコスさんが必死こいてリサーチした結果、2023年12月で閉店したというインスタ公式が出てきた。




「……ダメだからね?」
「もういっそ自害させてください……」


フレーム運用して1年どころか数か月しか経ってないのに、なに物騒なこと言い出すのかこの遷移金属。仕方ないので彼女をがしっ、と鷲掴みにして、




「かわいいかわいいかw……」
「うわぁぁんっ、一思いに殺してぇぇっ!?」


うん、フレームは新しくなったがちゃんとエルコスさんだった。ただ、期待していた蕎麦は不発に終わってしまったので、仕方ないから赤缶で誤魔化しておこう。





燃料投下。



季節外れの夏日模様で、だいぶ水分が抜けていたようだ。赤缶が恐ろしい勢いで吸い込まれていく。お陰で一息つけたが、休憩にだいぶ時間を費やしてしまった。

ここから能登川水車へは、お馴染み能登川の牧場区間を抜けていく。ここは農道扱いなので堂々と通っていいかどうかは賛否が分かれそうだが、そろそろ代替ルートの開拓を考えてもいいのかもしれないな。





近江牛が元気に育ってる。






「県道526に乗り換えて、西の湖の脇を通るルートがありますね」
「次はそっちを通ってみるか」


で、15:19能登川水車着。ここまで来れば、フィニッシュはもう目と鼻の先。だが、この時間でここにいるのは自己ベストで、考えている以上に早い。




「あー……  終わっちゃうんだー」
「また言ってるwww」






ここはカヌーも盛んに行われている。そして水車は動いていなかった。






実は国宝をスルーしてたという事実



能登川水車から最終チェックの彦根港までの区間距離は約20キロあり、勾配変化がほとんどないのでスパートがかけやすい区間でもあるのだが、どうやらこの区間に新たなチェックができたようだ。




「彦根に入った先、南三ツ谷公園にあります」
「街道沿いにあるのか」






遂に彦根入り。



ただ、このチェックは注意していないとうっかり通過しかねないほど、目印になるオブジェクトに乏しい。愛知川橋を渡った先にあるのと野球場があることくらいか。




「ナイター照明を見逃さないようにしましょう」
「ちょっと判りにくいなぁ」






何とかロストせずに済んだ。



それでも何とか見つけて、チェックを済ませる。ここは湖側にテント設営を認めている区画がある関係で、結構な利用者がいた。




「ちょっと赤缶入れていこう」
「またですか?」


よくよく考えてみると、ゲートウェイ認定されている米原駅を起終点とすると、この区間はクライマックスに近い訳で。その区間が20キロあるということは、初心者にとってはまあまあ修羅の道になるのだけれど、そこに新しいチェックポイントが設けられたということは、




「救済になりますね」
「まあ、ここが出来る前から沿道のコンビニは活用されまくってたからね」


さあ残りは10キロ強。気合入れていくか。





ドーピング。



こんなに明るい時間帯にこの辺を走っていること自体、初めての経験。するとエルコスさんがこんなこと言い出した。




「でしたら、彦根城を見に行きませんか?」
「彦根城?」


日本の国宝のひとつになっている城だが、彦根港のすぐ近くにあるらしい。





あと10キロないくらい。






「あのカインズモールの隣くらいにありますよ?」
「え、もうカインズに着いたの!?」






これが見えるということは、ビワイチの終焉は近い。



県道2号湖岸道路を北上し、カインズの緑色が見えてくると、彦根港はすぐそこである。到着は16:25で、夕陽が港全体を照らしてはいるが全然明るい




「あ、チェックポイントがありましたよ」
「よし、じゃあ終了処理をしてしまおう」






今津港と同じく、琵琶湖のクルーズ船が発着する。



……ところで、問題の解答といいヒントといい、どこかで見たことがあるような。




「南三ツ谷公園のものと同じじゃねーか」
「あ、そういえば」


実はそれぞれのチェックポイントにあるクイズは、2015年に初めて走ったときと全く変わっていない。個人的には、数年おきに問題をアップデートしてみるのも面白いんじゃないだろうかと思う。




「よし、申請できた!」
「お疲れさまでした」






新フレームのこうかはばつぐんだ!



このあと、彦根城の周辺をぐるりと回り、





あれは天守閣ではなかったと気付くのはもう少し後。



入江橋交点を右折。米原駅東口に到着したのは17:17。





まあまあ良さそうなマシーンが並んでた。






「まだサイクルステーションが営業してますよ!」
「この光景も初めてだ」


ここで計測終了。肝心の走行距離は209キロで、今シーズン初の200オーバーとなった。










TITLE:2024年のビワイチ
UPDATE:2024/05/04
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/341_biwa/biwa.html