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339:World 9~黒霧ライド~



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






エルコスさんGen2、と新装備





私事だが、エルコスさんのフレームが新しくなった





いやさパッと見、違いなんて分からんのだけれども。






「おニューのマテリアルボディです!」
「Gen2ってやつだな」


初代のフレームは、あちこちクラックが入るたびに修理してもらいながら、かれこれ11年乗り倒した。ぼちぼち修理するよりも乗り換えを考える時期に来ていて、







さらに新しいクラックが追加。






なので、ショップの社長と相談の上、思い切ってフレームを新調することにした。ただ、エルコスさんの癖は充分に理解しているし、何より他に乗りたいフレームがあるわけでもなかったので、同じジオメトリで小変更を施したものをオーダーした。




「細かいところが変更になってますよ」
「あ、なんかイボ生えてる」






もちろん仕上げそこないなんかじゃない。



ステーを削ったり雌ネジを追加したりしたが、一番のポイントはシートステイに追加された謎の突起




「こうやって使うんだよな」
「正解です。チェーンフックと呼ばれているものです」






これでテンションが保たれてチェーンが暴れない。



ランドナーとかには普通に装備されていたものを、エルコスさんにも実装してみた。




「これで輪行が少しだけ楽になりそうですね!」
「試してみたいねぇ」


そしてもう一つ、エルコスさんを引き取りに行った際、ショップのセール品として、こんなのが売られていた。





またバッグが増えてしまった……






「特大サドルバッグだ」
「いっとき流行りましたよね」


通常、軽く10Kは超えるだろう価格で売られているこの類のバッグだが、ホリゾンタルフレームに装着できることを実写で確認できたのと、驚きのバーゲン価格だったので、思わず買ってしまった。




「これは是非とも使ってみませんと!」
「案ずるでない。ちょうど3月末じゃないか」






現代の旅の扉。






疑惑


10:10、宮崎空港発。





南国感溢れるヤシの木々。



今回は早朝便で宮崎空港に降り、ここから約100キロ離れた志布志まで走る。これは佐多岬のときにやり損ねたプランである。

ただ、宮崎空港のある宮崎市域から串間・志布志方面へと向かうには、都城経由のルートと、日南線が通る海沿いのルートの2通りがある。今回は都城経由のルートを選択したのだが、




「都城にはパラダイスがある」
「この呑兵衛めw」


 



楽園。



nsjさんの命の水である黒霧島。それを醸しているのが霧島酒造で、都城に工場と本社がある。どうやら、土産物屋があったり、工場見学ができたりするらしい。




「『一度は行ってみたかったんやぁぁ』とか仰るおつもりで?」
「もちろん。ただ、それだけでもないんだけどね」






空港から南下していく。



県道367から県道13へ。清武を経由してR269に乗り換える。やや大回り気味ではあるものの、ニュータウンのような高台があるようで、それを迂回するルートを引いていた。




「考えたら、宮崎ってそんなに走ってなかった」
「まったく走っていないわけではないのですけどね」






清武市街を通過中。



実はエルコスさんで宮崎県を走ったのはたったの一度。志布志424の帰りに、吉都線乗り換えの待ち時間を利用して一度は見てみたかった西都城の高架駅を見に行っただけなのだ。




「詐欺ですね」
「詐欺ゆーなw」






ぼちぼち桜の花びらも開いてきた。



なので、今回の出撃である程度ガッツリ走っておきたかったのだけど、どうせなら、と都城再訪とした次第。我ながら完璧な計画だ。





渡辺美里も空に楯突くレベル。









天気がクッソ最悪であること以外。









「我々は志布志に嫌われてんだろうか?」
「なんでこの日だけピンポイントで雨なんですかーっ!?」


諸々の予約の関係で、どうしても志布志着は28日でなければならなかったのだけど、その前後日は見事な晴天なのだとか。1日くらいズレないものかと、このあと何度も天気予報と睨めっこはしてみたものの、良くもならなきゃ悪くもならず。ちなみにこのまま降雨だった場合、通算で3連敗である。




「もーぅ諦めた。どうせバッグがデカいんだから雨具で固める!」
「あぅぅ、走り初めで汚れるんですね……」






どこらへんで雨に降られるか、ってことだ。



さて、曇り空ではあるものの雨の匂いとは無縁な空の下、清武でR269に至る。左折して都城方面に向かうが、いきなり登り坂である。




「ここから青井岳のあたりまで、20キロ弱の登りです」
「今回一番の山場なんだよな」


R269は、宮崎と都城を結ぶ主要な街道であり、比較的大型車の往来が目立つ道。あまり自転車で走ることには向いていない道なのかもしれない。




「もうひとつ、R10というルートもあるようですが」
「そっちもそっちで大型車の往来が多そうだ」


エルコスさん曰く、「宮崎と都城を結ぶ道はこの2本しかない」とのことで、黒霧島に恋焦がれていないのであれば、志布志へは日南経由のほうが正解なのかもしれない。





時折トラックが追い越しかけられなくて、渋滞を作ってしまうほど。



さて、田野の街をバイパスで通過すると、本格的な登り勾配に入る。都城まではあと30キロ残しているが、登り区間はおよそ10キロ程度だろう。




「さてさて、これがシーズンインか」
「いつも言ってますが、無理はしないでくださいよ?」


 

んで、登り始めたところ、無理ができないことが判明。




「路肩が狭い」
「大型車に煽られまくりですね」






あと、登坂車線がある程度には斜度がある。



そして、ここにきてサドルバッグが悪さしはじめる




「なんかリヤが重たい。ダンシングが難しい」
「ぐぁんぐぁん振られる感じがしますよ!?」


サドルバッグ自体はごっつぃベルクロテープ4本で留まっているだけなので、慣性をつけると結構揺れる。荷物が増えれば揺れはさらに大きくなるわけで。

バッグの大きさに挑戦すべく、今回は荷物を少し多めに積んでいる。バッグの積載能力は申し分ないのだが、その代償として走行性能はスポイルされてしまうことが判った。




「まあ、我慢できるレベルだからいいんだが」
「旅程によって使い分けが必要ですね」






もう適度に間を取りながら登っていこう。



さて、青井岳の手前が最初の登りのピーク。そこから下っていくと、赤い鉄橋が見えた。




「あ、大先生停まってください!」
「どうした?」


エルコスさん曰く、「ここからすぐのところに、ダムカード発行対象のダムがある」とのこと。しかも、片道せいぜい1キロ程度の道程らしい。





ここを左折らしい。






「往きますよね?」
「もちろん」


天神ダムという名前のそれは、田野、清武地域の田園を潤すべく、2001年に完成した比較的新しめのロックフィルダムである。この地域では、大根の栽培が盛んなのだとか。





ローカル線の橋脚かと思いきや、れっきとした日豊本線だったり。



ダム手前からちょっとした登り勾配が続く。先述のとおりリヤの重さが気になっていたので、大人しくインナーに入れる。




「あ、やっぱり楽」
「バカなんですか!?」






見えてきた。



さて、12:10天神ダム着。





年中無休で発行してくれるが、巡回時などで待たされることも。



ダムカードをゲットし、これから山之口手前のもうひとつの山場を越える。




「都城周辺は14時頃から雨予報です。急ぎましょう」
「せめて都城まで天気が持ってくれれば……」






ダムの中央部で都城市に入る。ちょうど境界上にダムがあるのだ。






楽園


山之口で右折してR269を走り、13:05に都城市街着。路面はしっとりしていた





降雨量1ミリ程度だったので、まだカッパは出してないが。






「間に合わなかったかぁぁ……」
「いや、まだ諦めるには早い」


とりあえず、楽園……  こと霧島ファクトリーガーデンまでは走り切ってしまおう。





次の交点を右折なのだが、カッパの導入を迷うほどに降ってきた。



市道を右折し、しっとりからぐちょぐちょに変化した路面と格闘すること暫し、大淀川を渡った先に、巨大な工場群が。





正しくは、霧島酒造志比田工場という。






「あれですね」
「あれが黒霧島の楽園か……」


13:45、霧島ファクトリーガーデン着。





工場内にある。もちろん見学は自由。



とりあえず、最初にすることといえば……





ちゃんと挨拶はしておこう。






「参詣だろ」
「試飲するものかと」


失礼なw  それに試飲なんてしたらエルコスさんに乗車禁止になってしまう。もっと言えば、ここから志布志へ輪行する手段がないので、ここでギブアップ宣言することもできない。




「仕方ないから、土産を買ってここから送ってしまおう」
「持っていくには嵩張りますからね」


有難いことに、ゆうパックで地方発送することができるようだ。送り先は首都圏なのだが。





悪魔の誘惑。もちろん他にもたっぷりある。









拷問だろこれ?









「エルコスさん、もうg……」
「『ゴール』って言ったら罰金ですよーw」






エルコスさんと一緒だとどうにもならんので、このあと東京に送った。



さて、ファクトリーガーデンを出たのが14:25。酒の誘惑に40分も囚われていたのだが、幸いにして雨脚が一旦和らいだ。もうしばらくカッパの出番を遅らせることが出来そうだ。




「折角だから、もっかい西都城駅を詣でよう」
「でしたら、左折がよさそうですね」


こうして、高架を頼りに西都城駅に着いたのが14:38。





都城島津家の家紋入り駅名標。






「別に何かがあるわけではないんだけどね、この駅に」
「そういうのって、多かれ少なかれ、ありますよね」


初来訪より7年が経ったが、駅は相変わらずの風景であった。なお、エルコスさん曰く、この駅の高架化は1979年だそうで、奇しくもワタクシめと同い年であることが判明。




「何か運命めいたモンでもあるのかな?」
「それはそれで面白いじゃないですか」






なお、駅の裏側は普通の住宅街。



なお、かつてはこの駅から志布志線という路線が伸びていた。1987年に廃止となったが、残存していれば志布志に至るエスケープルートとして活用できた。

高架化が成された1979年の話にはなるが、エルコスさん曰く「15:31の日南線直通に乗れば、16:26に志布志に着いていた」とのこと。鉄路なら1時間か。




「さて、我々はどれくらいで着くのだろうか」
「距離にして40キロ強ですから、2時間といったところでしょうか」






それでは志布志を目指そう。






暴発


都城からは、県道109と県道63を乗り継いで志布志に向かう。このあたりは、大部分が旧国鉄志布志線の線路跡をなぞるルートとなっている。





標識にも志布志の文字が。



雨雲の谷間に入ったのか、路面は乾き始めている部分としっとりしている部分が断続的に表れる。泥撥ねが気になる程度にはしっとりしているのだが、




「バッグが防いでくれています」
「マッドガード代わりになってくれるのは有り難い」






なるたけ水溜まりには突っ込まないようにしよう。



さて、金御岳のインターを越えて、ちょっとした丘越え区間を経て、15:33志布志市に入る





424……  アレ?






「……ちょっと待て。いつ鹿児島県に入った?」
「えーっと、ちょっと確認してみますね」


エルコスさんが記録していた映像を少し巻き戻してみてみると……





衝撃の事実。






「こんなんわかるかーっ!?」
「わたしも気が付きませんでした。これはわかりにくい……」


いつの間にか曽於市にいて、気が付いたら志布志市に入っていたという。どうせなら、もう少しわかりやすい県境になっていてくれると有り難いのだが。





わかりやすい県境の代表(イメージ)。



志布志市境を越えて、さらに進んだところに道の駅松山がある。到着は15:40。




「ちょっと休憩しましょうか」
「あと20キロあるかないかくらいか?」






ケーキ屋さんが併設。うまそうだったのでチーズケーキを戴いた。



これである程度勝算が見えた。あと1時間もあれば到着できるだろう。




「これでギリギリ雨からも逃げられれば完璧だな」
「ははは、さすがにそこまでは……」






ザーザー降り。









だよねー!









「あぁぁ、遂に捕まってしまいましたぁぁぁ」
「諦めも肝心か」


ポンチョとブーツカバーを装着して、雨対策を行う。とはいえ、これだけ施したってどうせ足元はぐっちょぐちょになるのだ。宿に着いたら洗濯と脱水を入念に行えばいいや。





県道63で志布志を目指す。



曽於市南西部の台地は、あちこちが田園地帯になっているのと、平坦なようでまあまあ起伏がある。雨が降ってくるとこの起伏が厄介で、




「登りはまだいいんだ」
「ブレーキの効きが悪くなる下り勾配のほうが厄介ですよね」






思った以上にアップダウンが続く。さほど困難な登りではないのだが。



おまけに、微妙な向かい風でポンチョが煽られる。幸い、引っかけられるほどの交通量があるわけではなく、自動車はだいぶ距離を取って追い抜いてくれる。





リッター888円というわけではない。



鹿児島特有のリッター単価を表示させないスタンドが見えてくると、ちょっとした街の中心に入った。住所的には志布志市志布志町志布志となる。




「何かの呪文ですかこれ?」
「志が暴発しとる」






志が暴発した例(イメージ)。



今日の宿は志布志駅前にある、いつも利用してるホテルポラリス。もうあと5キロもないだろう。




「あー、もう終わりかぁ」
「そういえば、走行距離も100に届かなさそうですね」


まあ、スタートが午前10時で、その上行程の半分が雨である。内容としては充分だろう。




「意外かもしれないが、雨ライドも悪くないな、って思い始めた」
「大先生が暴発したw」






パンチドランカー状態。



速度は出ないしブレーキも効きづらいのだけれど、まあ終わってみればそれなりに楽しかった訳で。……で、高台部分から坂を下り、志布志市役所には17:11着。





この看板、ちょっと位置が変更になってた。



かつては志布志支所としての機能だけだったが、2021年に本庁移転があり、現在ではここが市の中心となった。




「ものすごい回数の腹筋をした聖地も健在だった」
「懐かしいですね」






ここで藤やんが424回腹筋を達成した



それでは、志布志駅を詣でてから宿へ向かうとしよう。撮影用の三脚をバッグにしまい、エルコスさんに跨り、







バキンっ!









「きゃぁ!?」
「チェーン外れたか?」


このサドルバッグは開口部を折り返した後、2箇所のサイドバックルに加えてフックのついたベルトを引っかけて開口部を閉じるようなつくりになっている。実際、サイドバックルだけで開口部は問題なく閉じてくれるので、長さのあるベルトは、しばしば装着を忘れてしまい、結果、





痛々しくひっ絡まる。









こうなる。









「ひどい……」
「速度出てなくてよかったわ。ちょっと待って、すぐ外すから」


幸い、ちょっと絡まってただけですぐに外れた。このバッグを使う際の要注意ポイントとして覚えておくようにしよう。





かつての鉄道の要衝。



志布志駅には17:24着。先述の、志布志線が現存していたら話で比較すると、プラス1時間といったところか。




「いえいえ、出発も1時間早かったので、2時間プラスですよ」
「雨の割には、頑張ったほうだな」






エルコスさんは袋に入れて部屋保管。ポラリスは駐輪場が難点なのだ。






大阪南港からの脱出


翌日は、あの雨模様が冗談だったの?  ってレベルで晴天になった。





さすがにキレそうになったwww






「あぁぁ、天気が1日ズレていればぁぁっ!?」
「まあまあ、楽しかったからいいじゃないか」


この日は別のミッションをこなし、17:55志布志港発のフェリーに乗船する。





もちろん、鹿児島で天下を取ったラーメンは忘れない。



志布志港への道すがら、こんな標識を見つけた。





よく見ると現在ではありえない行先が……






「2014年に廃止になった航路の名残ですね」
「まだ残ってたのか」


東京と那覇を、志布志経由で結んでいた航路である。これまた現存していれば、首都圏から1本で志布志入りすることができた。残念ながら2024年現在は、大阪南港とを結ぶ航路のみが残されている。幸いなのは、平日だというのに結構な乗船率であったこと。





志布志から唯一のフェリー航路。



なくすのは容易だが、復活には労力が要る。是非ともこの航路には今後とも頑張ってもらいたいものだ。




「じゃ、そろそろ時間だし、一旦袋詰めするよ」
「承知しました。ごゆっくり」






春休み期間中もあってか、まあまあな乗船率を誇っていた。



さて、明けて翌7:55に大阪南港着。





東京でいうと有明埠頭みたいな雰囲気の場所。



シャトルバスを横目にエルコスさんを復元し、早々にターミナルを後にする。

ところで、大阪南港フェリーターミナルの一般的な利用方法といえば、ニュートラムのトレードセンター前までシャトルバスで運んでもらい、そこからOsaka Metroなどを乗り継いで梅田や新大阪に向かうというもの。なぜなら、大阪市内へと至る夢咲トンネルも咲洲トンネルも、どちらも歩行者の通行を禁じているからである。




「当然、自転車も通れない」
「ですが、南港周辺には自転車が走っています。どうやってここに……?」






よく見ると、そこかしこに自転車の姿はある。



結論を言うと、南港周辺へは歩行者や自転車の自走での往来は可能である。ただし、一旦南へ進み、南港大橋を渡って住之江区中心部に入らなければならないが。





いくつか橋を渡らなければならない。



ただ、このルートの難点として、大阪市内からだととんでもない大回りを強いられるということと、ルート上にあるほとんどの橋がえらく高い所を通っているという点。





結果、なみはや大橋みたいなエキセントリックな橋が出来上がったり。






「このあたりは海運が盛んで、大型船を通すためにこうなっているようです」
「……ん?  ということは、まさか」


ピンときた。そういえばこのあたりでは、そういった理由で公営の渡船が運行されていたはず。エルコスさんに調べてもらったところ、




「仰る通り、すぐ近くにありました」
「よぉし、これで橋を登らずに済む」


……まあ、実際のところ渡船って15分間隔とか30分間隔で運行していて運が悪いと結構待たされる。急ぐのであれば橋を渡ったほうがたぶん早い





この看板がないと、これが渡船の待合所とは気づくまい。



今回は運がいいことに、5分程度の待ち時間で乗車できた。まずは木津川渡船で船町へ。





庶民の交通の足として大活躍。



船町地区は鉄工所や造船所が立ち並ぶ、古き良き工業地帯。それらを抜けた先に、木津川運河を渡る船町渡船が。





2船目。



恐らくこれら工場へ向かう人たちの通勤の足になってるんだろうなぁ。そう感じたのは、下船した鶴町側の住宅街を見てのことだった。

……で、とぐろを巻く千本松大橋の麓を左折し、しばらく走って落合下渡船に着いた。





どうみても他所ん家の敷地内にしか見えない落合下渡船場。






「すごぉい、渡船のパラダイスじゃないですか……」
「恍惚の表情を浮かべるでないw」


これで木津川を渡り、西成区側の木津川左岸を北上すると、南海電鉄の汐見橋駅に着く。ここまで来れば大阪・ミナミであり、さらに進めば梅田の街に至る。





タイムスリップ駅舎もだいぶ綺麗になった。



今回は公営渡船を活用して大阪南港から自走するルートを引いてみたが、やはり時間的なことを考えるならトレードセンターからの輪行一択となるだろう。ただし、時間に余裕があって、ちょっとしたアクセントが欲しいときは、こんなルートで移動してみるのも悪くないだろう。何より、




「大先生!  大阪公営渡船って、他にも4航路がですね!」
「エルコスさんの渡船魂に火をつけちまったw」


さて、せっかく道頓堀まで来たのだ。朝食がまだだったので、金龍ラーメンでハラを満たしておこう。





本日の朝食。



この後は大阪駅まで走って終了、なのだが……




「どうせなら新大阪まで走り切りたいのだけれど」
「うーん、あまり良さそうな道がないのですよ」


一応、新御堂筋に架かる新淀川大橋は、歩道部分が自転車通行可。ただしスロープを押して通行しなければならないなど、割と不便。おおさか東線が開通する前は、赤川鉄橋の歩道部分が利用できたのだが。




「このあたりでは、長柄橋が近そうですが」
「そっちを試してみるか」






もう少しフランクに淀川を渡れんものだろうか?  って思いながら。



こんな感じで右往左往しながら、どうにか淀川を渡ることができた。ただ、自転車の往来に限定するなら、淀川河口部は自転車にとってはかなり辛い。もっとも、京都方面に向かうならそのまま淀川右岸を北上すればよく、淀川を渡る用事といえば新大阪に行くか伊丹空港に行くくらいだろうから、そういった場合はやはり輪行が最適解なのかもしれない。





まあ徒歩利用は少ないんだろうな。たいてい阪急とか使うのだろう。






「ですが、どうせ自走されるのでしょう?」
「まあね」






新大阪駅が見えてきた。



さて、新大阪駅には11:12着。ここで新幹線の切符を買おうと思ったら、どこもかしこも大行列




「東海道新幹線なら、チケットレスで買えたはずです」
「その手があった」






急遽やってみたが案外あっさりできた。



さすがに今回ばかりは紙の切符にこだわる気にはなれなかった。





特大荷物の規制が導入されたので、帰りはひかりの自由席(そんなに時間変わらないし空いてるので)。












TITLE:処女航海はいつもこう。
UPDATE:2024/04/03
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/339_kurokiri/kurokiri.html