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本日のルート (powered by Ride With GPS) 末恐ろしい計画案(未遂)さて、Y丸本舗的には夏といえば乗鞍登山なのである。 ![]() 年に一度のお楽しみ。
……で、7月1日にエコーラインが開通するというタイミングで、以前からやってみたかったことをやろうかと。このネタ自体はだいぶ昔に計画していたものだが、なにぶんエグいので封印していたのだ。 当初予定のルート (powered by Ride With GPS)
んで、今年に入ってから意気揚々と乗鞍入りしたところで、とんでもないものを見てしまった。 ![]() ……うっそだろ?
有料道路の安房トンネルは自転車の通行ができない。平湯からタクシー輪行という荒技もやろうと思えばできなくはないのだが…… どうやら今回はこのルートは無理みたいだ。いつも通り鈴蘭に向かっt……
![]() ほおのき平で一泊。 ハードモード余談だが、岐阜県側の乗鞍スカイライン自体は、2002年にY丸號で走破済である。
![]() 今は亡き料金所。夫婦松展望台のあたりにあった。乗鞍ラストイヤーと書かれているのに注目(2002年10月撮影)。 この当時は、最後だってんで畳平の駐車場は大渋滞してたりして、今の雰囲気とは大きく異なっていた。そして何より、自転車の通行が禁じられていた時代なのだ。 ![]() 銀嶺荘の隣にも建物があったみたいだ。そしてマイカーの数よ(2002年10月撮影)。
![]() こんな具合で自動車天下だったのだ(1999年6月撮影)。 その後、マイカー規制が始まってからは、当然のように通る術を失った訳である。しかも、自転車に乗るようになってからも、チョイスするのはいつも長野側。 そういった訳で、どうせ乗鞍に登るので、今回は変化球を投げてみることに。
![]() このあたりは濃飛バスのテリトリー(長野側はアルピコ交通)。 さて、7:30ほおのき平駐車場を出発。 ここは冬季にはスキー場の駐車場となる。また夏季には、畳平行のバスが出るターミナルとなっている。
平湯側だと、市街地外れのあかんだな駐車場を使うことになる。ただし、こちらはあまり勧められないのだという。 ![]() そもそもほおのき平が結構高いところにある。
そもそも、スカイライン起点の平湯峠までは、どうやってもエグい登りが待っているのだという。ちなみに、ほおのき平からスタートした場合、この斜度が据え置きで距離が2.7キロに短縮されるという。
結局のところ、平湯側とほおのき平側で比較した場合、前者のほうが というレベルでしかないのだという。 ![]() その幾分かマシなルートで、ヒルクライムイベントが開かれるという。 さて、R158を登っていくと、Ωカーブがあらわれる。その内側には、高山わんわんパラダイスという、あfろ先生が泣いて喜びそうなホテルがある。 ![]() コテージとかもあり、愛犬家にはテーマパークのような場所のようだ。 そこからさらに登り続けるのだが、スカイラインの取り付きまでで既にエグい。 ![]() 勾配は5%前後くらい。まだ淡々と走れる。
まあ、この時点でエルコスさんも気付いているはずだ。今日はのんびり往くぞ、と。 そうこうしているうちに、7:51県道5号交点着。ここではトランペット型のインターチェンジ形状をしていて、本線からランプウェイに流入するのだが、 ![]() 左に逸れるんだけどさぁ……
その言葉通り、いきなり足腰にズドンと負荷がかかるようになった。もう真っ直ぐ進めないので、フラフラ、ヨタヨタ、登っていくことに。 ![]() このあたりでだいたい8%前後。これがずっと続くのさ。
ただ、幸いなのは天気の良さと、新緑の翠が眩しいこと。個人的には夏の時期の飛騨地方は割と好きな地域なので、とりあえず勾配のことは忘れて走りに徹しよう。 ![]() 送電線の下を抜けていく。
これもしきたりさ、的な展開になるかと思ったら、「なぜそのチョイスなんですかwww」と爆笑された。そんな他愛もないやり取りをしていると、突然視界が開け、青空が見えた。 ![]() 県道485交点が見えてきた。その交点が平湯峠である。 8:27、平湯峠着。かつてのR158屈指の難所だった6.3キロ区間をシバくのに、ざっと1時間かかった計算だ。
もちろんだとも。抜かりはないぜ。 ![]() 屈指の難所でもあるが、ここからの絶景は筆舌し難い。 激坂区間![]() 乗鞍スカイラインの起点。 ここからがスカイライン区間になるのだが、とりあえず水の残量を確認しておく。
この区間がハードモードと言われる所以がこれである。途中で補給できる箇所がほとんどないのである。 一応、先述のホテルとかで何とかなりそうな気がするものの、全区間通じて、商店はおろか自販機すらない。 エコーライン側であれば三本滝や位ヶ原で補給することは可能なのだが、スカイライン側はそういったのがひとつもないので、事前にストックした物資がすべてとなる。幸い、ボトルの水はまだまだ残量がある。
……と、唐突に気付いたのだが、スカイライン入口付近には、ちょっとした駐車場のようなスペースがある。規模は大きくないものの、自由にクルマを停めてよさそうだし、何よりご同業がセットアップ中じゃないか。 ![]() 駐車場扱いにはなってないが、登山客向けに開放されているっぽい。 これなら、ほおのき平ではなく、こちらに運搬車をデポすればよかった。そう抗議すると、エルコスさんはこう返す。
「誰もわからないですよそのガルフォースネタ」とクスクス笑うエルコスさんと共に、スカイラインに突入する。料金所跡には管理小屋があり、そこでこの先の道路状況を教えてもらった。曰く、2ヶ所ほど片側交互通行区間があるとのことだ。
ところがどっこい、その発言はすぐに現実のものとなった。 ![]() こんな斜度がそこかしこに。
怖かったけど、敢えて標高アップ量を聞いてみる。そしたら247mとのこと。アベレージ9とかじゃんかwww これじゃあ畳平に着くころには完全に脚が終わりそう。もう開き直って、1キロ間隔で撮影タイムを入れながら走ることにしよう。
![]() いくつもの沢を越える。このあたりだって勾配はきつめ。 実際に走っていても、あっちへフラフラ、こっちへフラフラしないと全然前に進まないという状況。もちろん、ワタクシめが衰えてるという説も否定できないが。
付け加えると、この区間はマイカー規制が敷かれてはいるものの、定期運航の路線バスが普通に通るし、工事関係の車両もバンバン通る。あんまりフラフラしていると後ろからハネられかねない。
なお、このゲロが出そうな激坂であるが、にゅうかわの塔とそこに隣接する夫婦松展望台まで来ると、少しだけ緩むという。 ![]() にゅうかわの塔。
ここの夫婦松展望台には、補給ポイントはないもののトイレはあるので、休憩ポイントとして活用するといい。そして、ここからの景色は秀逸で、
![]() ほおのき平のゲレンデ方面を望む。 ストックしておいた補給食をパクつきつつ、残りの行程を確認すると、残りはだいたい10キロほど。どうやら行程の半分は攻略していたようだ。
できれば4時間は切りたいと思うのだけど、このあと訪れた望岳台という展望スポットにて、なんか無理じゃね? と思うに至る。 ![]() あそこから登ってきたのですよ。
![]() 規模が小さいので見落としそうになるが、休憩するには最適なポイントだろう。 もうひとつの乗鞍このあと、若干緩くなった登り勾配とともに、ヘアピン区間が連続する。
![]() イイ景色。 ということは、景色がよくなる、ということ。そこかしこで撮影タイムを入れつつさらに登っていくと、起点から10キロのキロポストを通過する。
![]() そして、遠くを見渡せるようなポイントが増えてきた。 ところが、ここに来て脚がほとんど回らなくなった。補給をミスった、というよりかは、空アクビが止まらなくなっているので、たぶん高山病気味なのだろう。
暢気に言ってはいるが、既に標高は2500を越えてきている。空アクビだけでなく、息が続かない。
呼吸を整えないとキツい。情けない話だが、少しずつ登っていくしかなさそうだ。 ![]() この龍がうねりまくったような道を上がってきた。 森林限界を超えて、ヘアピンを2つ越えると、標高は2600に達する。
![]() そういえば志賀草津道路も有数の山岳道路だったな。 そして、左手に駐車スペースがあらわれた。平湯温泉下山口バス停がある。
そして、抜けた先には、もうひとつの乗鞍があった。 ![]() 桔梗ヶ原。 南北に貫く乗鞍岳の稜線上を往くスカイラインの、その両側に広がるハイマツの樹海。高山植物の楽園とも称される絶景が広がっていた。 長野側となると、これほどの高原地帯となると麓くらいしかなく、この景色は岐阜県側でしか楽しめない。言わば、もうひとつの乗鞍である。 ![]() どこまでも広がるハイマツの平原。
その読みは的中し、散発的にではあるが登り区間が現れる。 ![]() 最後のあがき。 ただ、その区間もさほど長くなく、やがて遠くのほうにエコーライン交点が見えるようになった。
そして、11:19に交点到着。なんとか4時間は切れたが、すっかりフラフラである。 ![]() 起点より14キロポストがある。
ガムボール的な発想いつも通り県境で撮影タイム。 ![]() 実はさっきの桔梗ヶ原周辺は、微妙に長野県域を通っていたりする。
![]() 今回は日本一標高が高いバス停にて。 そして、定石通り畳平へ。 ![]() 畳平バスターミナル。
残された銀嶺荘は、改修工事の最中であったが、お馴染み日本自動車道最高地の標はそのままであった。
![]() ここが日本の車道でもっとも高い場所(厳密にはさっきのバス停のほうが高いが)。 そして、定石通りお守りを購入し、お約束の蕎麦を所望。 ![]() いずれまたkazに食わせる予定の蕎麦。
そして、ひととおり今年の乗鞍を楽しんだ後、我々は下山を開始する。 ![]() 改めて見る稜線上の道。とても魅力的に見える。 さて、今回は岐阜県側を攻め立てた…… というよりかはコテンパンにされた訳だが、様々な媒体で言われる、「初心者は避けたほうがいい」「上級者向け」という理由はよくわかった。 序盤の長い距離登らされる激坂、補給箇所と休憩ポイントがほとんどない、標高2000を越えてからの攻防、などなど、不利な要素は数え上げるとキリがない。 ![]() あと、長野側と比較して、ご同業の姿は多くない。 しかし、桔梗ヶ原周辺の絶景、その手前のS字区間、そして森林限界を越えたあたりからの飛騨地方の展望など、ここを走った者だけが目にするインセンティブもあることは事実。 いつもはエコーラインばかりの人も、たまにはちょっと背伸びして、このハードモードを攻略するのは、決して夢物語とはならないだろう。 ![]() 飛騨の夏空はホント魅力的なのさ。
![]() ほおのき平には12:58着。 |