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307:朝霧強化合宿5〜kazと遊ぼう!



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






イントロです。


上板橋連合のkazが、TREKエモンダを手に入れてだいたい2年くらい経つ





TREKエモンダSL5 Discの2020年モデル。



その間、ノリと勢いだけで、乗鞍に連れ出したり渋峠に連れ出したりしているうちに、スバルラインが







ホームコースになったwww










やればできる子。






「自転車乗りの悪い習慣ですよ!」
「まあ、結果的に走れるようにはなった」


ただ、そんなkazだが、ロングライドの経験というのが走ってる割に乏しく、こないだの大型連休中にnsjさんとカスイチをやったのが、ある意味記録に残る初めてのロングライドなんだとか。せっかくなので、どこかに引っ張り出してあげたいのだが……




「そういえば、朝霧のアジトにちょっと用事があるんだけど」
「行く行く。ちょうどヒマだったんだ」






そしてこのあと、意気揚々と肉を焼く。






こちとらお手軽ルートのつもりだが。


で、某月某日、kazの職場でちょっとした内職をこなしたあと、その足で朝霧のアジトへ。

明日のルートを考えるのだけど、いかんせんこのあたりはだいたい山しかない。そこへ、




「平坦がいい」
「無茶いうなって」






だいたい山しかない(大切なことなので2回言いました)。



自転車乗り始めの頃のrenas先生のようなことを宣うた。繰り返し言うが、このあたりはだいたい山しかない(3回目)。

とはいえ、まったくないわけではない。こういった場合、だいたい富士五湖を回って戻ってくるプランを勧めている。





なんなら山中湖を一周しても良い。



細かいアップダウンはあるものの、他のルートと比べると、基本的に平坦に近い。




「ウソですよ!  全然平坦じゃないです!」
「自転車乗りの悪しき習慣が……」


とはいえ、ここ以外のルートなんて思いつくはずもなく。まあ大丈夫、登りはあるけどアウターで処理できる坂ばかりだし、それに行って帰ってくるだけだから、実質獲得標高は0だ。





確かに(上昇量)−(下降量)=0である。






「本来の意味でいうと、間違ってはいない」
「なんだそのゼロカロリー理論www」


余談だが、累積標高は1000アップである(上図参照)。





新たに購入したガーミソを装着して……



そんな訳で8:20、アジトを出発。

県道71ルートにするか考えたが、あちらは序盤にいきなり登りがあらわれるので、比較的穏やか(……と思い込んでいる)なR139を選択する。





反対側に渡るのに一苦労。



ただしこのルートの難点は、やたらと交通量が多いこと。特に、梅雨前の週末ともなれば、他県ナンバーのクルマやバイクで溢れかえる。

また、沼津・富士の港湾地区から、甲府方面といった内陸部への輸送ルートも担っていることから、大型車の往来が激しい。

こういった道に不慣れなkazを慮りながら、まずは本栖湖を目指す。本当はkazを前に出したかったが、成り行きでこちらが先行する。そして数分と経たぬうちに、




「kazさん、ロストしました」
「おお、あんなに小さくなって」






まだこの頃は大丈夫だったんだが……



平坦や下りではまだ何とかなるが、登りになると遅れだした。特に、芝桜祭り会場から本栖湖までの区間で、ちょっとした登りがあり、そこで離されてしまう。

登りのペース配分がうまくいってなく、最初は勢いよく突っ込めるけれど後半になると脚がタレる、みたいな状態か。




「少しスピードを落としましょう」
「そうだな。離れすぎても都合悪いし」


そうこうしているうちに、登り勾配は落ち着き、本栖湖までの下り区間に入る。





R300交点まで来た。



それを過ぎると、本栖湖はすぐそこである。




「脚が終わった」
「じゃあ休憩していこう」


といった感じで最初の休憩へ。ちょっと休憩のサイクルが短いが、kazのペースに合わせようと思う。





本栖湖の売店で小休止。



……で、本栖湖畔で休憩を取りつつ、これから先のルートを確認する。




「このまま国道沿いに進むと、精進湖があるよ」
「じゃあ、次の休憩はそこで」


余裕があれば、本栖湖を周回して浩庵キャンプ場を詣でるのもアリだったのだけれど、最初の登りで脚を







ソールドアウト






したkazは、その提案をキャンセル。




「アッアララァアアァ……」
。」


国道に復帰後、ほとんど平坦みたいな道を北上する。およそ5キロで精進湖だ。





精進湖は上九一色方面に長いので、国道からはちょびっとしか見えない。






「……で、こっからまた登る」
「さいですか」


R358交点からは、赤池大橋、青木ヶ原大橋、瀬々波橋と3連続で橋梁を渡る。かつては山肌に沿って道が伸びていたが、改良工事でショートカットした部分だ。





橋梁部分。ゆるい登りだ。



で、この橋が西湖方面に登りの片勾配となっているのである。まあ、さほどキツくはないg……




「kazさん、ロストしました」
「ちょっとペース早過ぎたか」


結局、富岳風穴の時点で大きく差がついてしまったので、ここで小休止を取る。今回、kazはボトル忘れで、水分を摂れていない。




「ちょ、ちょっと水分……」
「よござんす」






相当、脚にキてるらしい。



さて、納車から2年が経過したkazエモンダであるが、いくつかのパーツが消耗による変更がされている以外は、ほぼ買った時のまま。だがここに来て、完組ホイールに興味津々、とのこと。




「フルクラムとかカンパニョーロとか?」
「デザインがカッコイイからキシリウムで!」


やはりマヴィックは偉大だと思う。たぶんあの黄色いクルマのせいだ。





その際は、現行ホイールからパーツ全部ひっぺがすのだそうだ。



あと、タイヤは現状でレースAエボ4の28Cを履いているとのこと。正直、28Cは重たい、という印象しかないのだが、




「わたしが履いている25Cが230グラム、対して28Cは240グラムですよ?」
「誤差じゃねーかwww」


巷では、タイヤを太くしたほうが転がり抵抗が小さくなる、という考え方もあるようだ。時代の変化だな。





ちょっとした休憩ができるオアシス。時間があれば風穴も見てみよう。






下るということは、登るということである。


風穴からもう少し進むと、県道71交点。そのあと道の駅なるさわに至る。





芝桜祭りとかで道が混むときは、県道を迂回するほうが圧倒的に早い。






「ハラへった」
「朝飯まだだったな。もう少し先にコンビニがある」


天神山に至る交点にコンビニがあった。朝霧高原から山梨県側に進んだ場合、ここが最初のコンビニとなる。





すげぇ賑やか。



ところで、今日に限って、やたらとオートバイが多い。そして、皆一様に天神山方面へ。




「ふじてんで何かイベントでもあるのかな?」
「これでしょうか?」


エルコスさん曰く、ハーレーダビッドソンのオーナーズイベントが開かれているらしい。




「スワップミートと書いてありますね」
「なるほど。どうりでカスタム車両が多い訳だ」


そんな訳で、瞬く間にコンビニは大渋滞。




「食うもの食って、とっとと出発しよう」
「同感」


コンビニ周辺から河口湖の市街地に向けて、下り勾配が始まる。





言うなれば、天神山の入口がピークだった。



言うなれば、今まで稼いだ登りのぶんを吐き出すに等しいため、フィニッシュポイントが同じ今回のルートの場合、それは自動的に







下ったぶん、登りなおす






ことに他ならない。





大田和の交点から片側二車線になり、そしてさらに下る。






「下るなー、くだるなぁぁぁ……」
「珍しいタイプの断末魔だ」


kazの悲鳴を聞いていると、DEFYに乗りたての頃のrenas先生を思い出す。誰しも、登りはイヤだよなぁ。




「大先生も、そういう頃があったでしょう?」
「あったけど、エルコスさんのおかげで嫌いじゃなくなった」


………………………………。




「だからぁ、顔を真っ赤にしてモジモジすr……」
「バカ……」


さて、おっさんと遷移金属がイチャイチャしながら行程を進めること暫し。一旦R139を外れた我々は、河口湖のほとりまで来た。





ようやく天気も回復してきた。



地図を見れば一目瞭然だが、富士五湖のうち、西湖と河口湖は、微妙にルートから外れた位置にある。R139からだと、だいたい100mほど標高を下げる。




「登るんだな、これ、登るんだな……」
「大丈夫。大したことないから」


まあ、たいがいはこの大したことない







アテにならない






のだが。





これからまんまと騙されます。



しばらくは、河口湖のほとりをのんびりと流す。さすが陸上競技経験者のkazは、平地だと普通についてくる。





湖畔サイクリングは王道の気持ちよさ。



しかし、ひとたび登り勾配に差し掛かると、どうしても遅れてしまう





街全体が、富士山の方角に向かって登っている。






「前に出て欲しいんだけどなぁ」
「だって道がわからないし」


グループライドであれば、一番遅い人のペースに合わせるのが基本なのだが、こんな具合でkazを先行させにくいし、走っている道も幹線道路が多く、マスタングがしにくい状況。

仕方ないので、ちょくちょく後ろを振り返りながら、間隔を維持するようにしよう。





河口湖インター付近。ちょっと気を遣う。



中央道の河口湖インター付近はちょっとした難所で、交通量の多い織り込みを処理しなければならない。




「一人だと気にならないんだが……」
「まあ、kazさんもバイク乗りでしたから、大丈夫ではないでしょうか」


そうはいっても今日は週末の日曜。天気も良いし、割と交通量は多いのよ。





渋滞を嫌って、この時間から帰京をする車列も多い。



おまけに冨士浅間神社のあたりは、毎度のように渋滞するし、





この渋滞を回避するのに540円払うかどうかでいつも葛藤する。



挙句には左折確認しないでクルマ突っ込んでくるしwww





こっちくんなしwww






「あぶなかったぁぁぁぁっ!?」
「歩道に逃げてたのもあるけど、見られてないんだよなぁ」


そんな具合で、後方のkazと渋滞しまくる車道に集中しつづけ、道の駅富士吉田に着いたのが11:08。自称23歳の桜織ちゃんがお出迎えである。





飲酒だって合法だぜ。



ここにはモンベルストアが併設されていたり、富士山頂レーダープレイなる迷言でお馴染みの富士山レーダードーム館があったりで、メチャクソ賑わいを見せている。





大盛況。クラフトビールを出すレストランとかもあって、団地にも最適か。



さて、ここで恒例のソフトクリームタイムをしつつ、これから先の行程を確認する。予定では、あと4〜5キロ走れば山中湖で、とりあえず一周して帰ろうか、みたいなプランだった。




「もう既に35キロ強なんだけど」
「誤差誤差www」






見通しの甘さは、この信玄ソフト並だ。



今回、kazには事前に、「全行程、だいたい70キロくらいだから」と伝えていた。これは、山中湖を周回して往復するプランでの距離だ。すなわち、







とんでもねぇどんぶり勘定






である。

ただ、せっかくだから富士五湖をすべて見ておきたい。すなわち周回はイヤだが山中湖には行きたい、とのことなので、じゃあ先端だけちょびっと、みたいな話になr……




「ばっ、バカーッ!  公衆の面前でなんてことを!?」
「え……  どこ?」


顔を真っ赤にして激怒した遷移金属は、その後落ち着きを取り戻し、そして全身を紅潮させて、沈んだ。まあいい、これもしきたりさ。





……ドンマイ。






自転車乗りあるある


道の駅富士吉田からR138を経由して山名湖までは、先述の通り片道5キロほど。ほとんど平坦に見える薄い登り勾配と格闘しつつ、ラストの諏訪神社周辺で湖に向かって下り勾配になる。程よく負荷のかかる走りやすい道だ。





そして、お約束の……






「kazさん、ロストしました」
「歩道を使ってマスタングするか」


前後を入れ替えて、後方から観察。SPD-SL使いなので、ペダリングとかはあまりロスがなさそうに見える。ギア比も、いま、自分が回せる最適なギアを選べているから、決して無理をしているわけではない。





ライディングは、見ていてスムーズなほうなんだよね。






「経験値が解決しそうだな」
「ほとんどロングライドしていないと言ってましたものね」


何せ、デビューでいきなり乗鞍である。悪い先輩に唆された好例で、後に「ヒルクライムよりロングライドのほうがしんどい」という名言を残す始末。





渋峠ぇ?  ワンパンっすよ!(あくまでも演出です)






「自転車乗りあるあるですね」
「あるあるだな」


で、12:00山中湖着。





R138からだと県道729交点で山中湖とご対面となる。



山中湖は一周約14キロで、周回すればギリ100キロに届くかどうかという感じだが、既に脚が売り切れ気味のkazの提案により、今回はここで折り返す。

ところで、このあたりは2021年の東京オリンピックで自転車ロードレースの本コースとして使用されていた。確か、R413道志みちを通るルートだったと思う。その関係で、ここにはモニュメントが建てられていた。





羽目を外す遷移金属。






「フォー・オブ・ア・カインd……」
「秒だなwww」


ここから復路となる。ところで、お気づきだろうか――――




「そういえば、西湖を見てませんね」
「あそこだけは、ちょっと特殊な位置にあるからね」






そういえばまだ見ていない。



厳密には河口湖もなのだが、この2つの湖は、国道に面した位置にない湖で、訪れるにはちょっと脱線気味に逸れなければならない。特に西湖の場合、アクセスルートが実質3つしかないので、工夫が必要だ。




「河口湖を経由して、直接西湖に行く」
「あ、あぁー……」


これを聞いて、エルコスさんは何かに気づいたようだ。





浅間神社に寄り道して、河口湖を目指そう。



さて、河口湖の市街に戻り、国道から外れ、うにうに進んでいると、13:08道の駅かつやまに到着。





この道の駅は、ちょっとわかりにくいところにある。



その後、西湖を目指す。県道710号を湖沿いに進み、途中で21号に乗り換えるだけだ。





この先を左折。



そして、その道というのが、





そそり立ってやがる……!?









激坂2連ヘアピン。









「言ってよぉぉぉ!?」
「あーオイシイオイシイwww」






一つ目のヘアピン。そして高度が一気に30mほどハネ上がる。



距離自体は短いのだけど、手前から直登する様子が見える上に、あの見えてる部分がゴールじゃないので、初心者ほどこのワナに引っかかる。




「自転車乗りあるあるですね」
「必ずと言っていいほど、こういうことやるよね」






しかし脚をつかないのはさすが。



悲鳴を上げてはいるが、さすが陸上競技経験者。普通にいいペースで登れてる。2つめのヘアピンをダンシングでこなし、トンネルを抜ければ、そこが西湖である。




「お疲れさん。ここが最後の湖だ」
「……死んだ」


すっかり燃え尽きるkaz。だがもうここまで来れば、9割方片付いたようなもんだから、もうちょっとがんばれ。





立地がそんなんなので、他の湖と比べると人が少なくて静かだ。



さて、ここからは前後を入れ替えつつ、もっかいkazの乗り方を観察してみる。……といっても、考察に困るくらい普通に乗れてるのだが。




「ヒルクライムみたいにペースが一定じゃない分、ロングライドのほうがしんどい」
「なるほど。上がったり下がったりだもんね」


kazが愛して止まないスバルラインも、5合目直下の平坦区間を除けばずっと登り勾配である。それに対して今回のルート、まあまあアップダウンが連続するので、曰く、「登りの勘所を掴んだと思ったら下りになる」、そして下ってるうちに勘所を忘れ、その直後に







また登る。






これが一番堪える、とのことだ。





よって、今回のルートは、未知の領域だったのだとか。



薄い登り勾配が連続するような箇所だと、感触的にこちらのマイナス2〜3キロ程度の速度で巡行できることがわかった。こればっかりは経験値がモノを言うので今すぐにどうにかなる話じゃないが、巡航速度を維持できるのは重要だと思う。





という話をしながら最後の小休止を。



そんな話をしながら、R300交点まで戻ってきた。残すところ約5キロなので、もう勝ったも同然である。kazの要望により、ワタクシめが前を引く。そして、




「kazさん、ロストしました」
「燃え尽きたか」






あと、後続が詰まったらパスさせる技術と余力は教えておきたいな。












TITLE:kazと遊ぼう!
UPDATE:2022/05/27
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/307_kaz/kaz.html