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306:小熊ライド



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






たぶんこれが一番ラクです(個人の感想)。


8:21、鹿島槍スポーツヴィレッジを出発。





センターハウス。ここをベースとしよう。






「なぜここからスタートなさるのです?」
「理由がたくさんあるから、走りながら説明する」


中綱ゲレンデ側に少し進むと、右手に林道が現れる。ここを登っていく。





右手の道。



右手には北アルプス、左手は仁科三湖を見下ろす素晴らしいロケーション。こりゃあ写真撮影ばかりで遅々として進まない





簗場・中綱の集落を見下ろしつつ。






「小熊山なんだが、どう考えても初心者のハードルが高い」
「と、いいますと?」


小熊山へのアクセスは2通りある。木崎湖キャンプ場からの道と、今走っている鹿島槍スポーツヴィレッジからの道だ。

前者の場合、およそ10キロに渡って、アベレージ5.6、最大12%の登りが連続する。言うなれば







ちょっとした登山






となる。半面、後者の場合は距離5.6キロでアベレージ2.2という、一気に難易度が下がるというプロフィールなのだが……




「どうやら落とし穴がありそうですね」
「中綱からスポーツヴィレッジまでが、鬼畜なんよ」


冬場は鹿島槍の林間コースとなる道は、麓からスキー場までの距離3.2キロ、そして







アベレージ10.1。






言うなれば釜トンネル×3である。





話とは関係ないが、ガードレールがないので下りとかは要注意。






「まあ、激坂登ってヴィレッジで休憩できるってメリットはあるんだけど」
「初心者にしてみれば、トラウマですね」


こんなん、おねてぃ観た勢いで凸ってきた、事情を知らないロードバイク+アニメ大好き少年たちの心をポキポキ折りかねない訳で。




「そこで、他にルートがないか考えたときに、もう一本あるのを思い出した」
「グランフォンドのときに通った道ですね!」


鹿島槍へのアクセスに限定するなら、実はもう一本ある。大町温泉郷から県道325を北上、爺ヶ岳スキー場を経由する道だ。





スキーシーズンだと、中央ゲレンデに直通できる唯一の道となる。



この道も最大12%の登りはあるものの、大町温泉郷から緩めの登りで標高を稼いでいるので、スポーツヴィレッジ手前の一番しんどい区間は2キロ程度しかなく、しかもアベレージは5.3%まで緩和される。




「なので、今回はそのルートを実踏してみようと思ってる」
「わたしも賛成です。是非そのルートでいきましょう!」


……で、たくさんある理由の2つ目を話そうと思ったら、どうみても人外のUNK





熊か猿か鹿か(鹿のフンではなさそうだが)?






「そういや、名前の通り、このあたり熊が多いらs……」
ガッ!「……………………!?(プルプルプルプル)」


ちなみにこのあと、猿を見た。





北アルプスの景色が素晴らしい。



そして、2つ目を話そうと思っているうちに、パラグライダー場に着いちゃった





ここが聖地とされた絶景の場所。






「30分しか経ってませんね」
「鹿島槍スタートだと、こういう利点があるんだよ」


余談だが、鹿島槍スポーツヴィレッジではサマーシーズンにゲレンデをキャンプ場として開放していたりするので、キャンプしつつ自転車も乗りたいという







各務原なでしこスタイル






のサイクリストにも充分対応できる。

さて、小熊山パラグライダー場には8:55着。




「大先生!  写真撮りましょう!」
「もちろんだとも!」






もちろん定番の画角で撮っておこう。



こうして、サイクリスト憧れの、木崎湖を見下ろすロケーションでパチリ。

そして、あらかた撮り終わって、真実を見つけてしまった。





それは初耳だ((4)に注目)






「入っちゃダメなのね」
「これは気が付きませんでした……」


そそくさと退場する遷移金属。そしてタイミングを計ったかのように、続々とパラグライダーの方々が上がってきた。





麓からハイエースでピストン輸送していた。






「ま、こんなもんだな」
「仕方ないですね」


ちなみに、ここでUターンして鹿島槍に戻るのもアリなのだが、先述の通り、ルートの開拓をしたかったので木崎湖方面へ下る。





この湖が木崎湖である。



ところで、2つ目の理由であるが、




「運搬車を置いておける駐車場が少ない」
「道の駅とかそういった場所がありませんね」


候補としては、ゆーぷる木崎湖の駐車場を借りるか、海ノ口駅の脇にデポするか、中綱ゲレンデの駐車場に置きっぱなしにするくらいしか候補がなく、そのいずれもが合法かどうか正直確証が持てない。




「そのぶん、スポーツヴィレッジの駐車場なら、問題なく停められる」
「なるほど」






余談だが、駐車場もキャンプサイトになるので駐車スペースはセンターハウスで確認すること。



他にもいろいろあるが、とりあえず抜粋するなら、登りの難易度と駐車場問題、この2つが主な理由である。





パラグライダー場を境に、下り勾配が始まる。



さて、およそ10キロの下りであるが、感じたことを言おう。




「登りのほうが楽だ」
「これだけ路面が荒れてれば、そうですよね」






ガレた岩とかもよく転がってくる。



この道は林道小熊黒沢線というれっきとした林道で、当然ながら一般的な公道と比べると整備状態は良くない。おまけに道幅が狭い、ガードレールがない、予想以上に勾配がきつい、等々おまけがつきまくり、常にブレーキがかかっている状態を強いられる。




「雨の日だったら詰んでますよ!」
「まったくだ」


それでも何とか降りきって、木崎湖キャンプ場に着いたのが9:37。





木崎湖側の入口。



ここから南下して大町温泉郷を目指す予定だが、もうちょっと寄り道できそうな時刻だ。




「それでは、縁川商店に行ってみませんか?」
「そうだね。木崎湖を一周していくか」






とりあえず反対側に回っていくか。






縁川は水曜定休です(今日じゃん)。


木崎湖の西側を、湖沿いに通る道を北上し、適当なところで右折してR148に出る。途中に、パラグライダーの着陸場があった。




「先ほどの場所から飛ぶと、ここに降りるのですね」
「上見てみ、結構飛んでるぞ」






あの山の上から降りてきたわけで。



ぽつぽつと、宙を舞っているのが見えた。今日は天気も良いし、これからも多くの人が宙を舞うのだろう。





きっちり撮影なんかを挟みつつ。



ところで、縁川商店であるが、エルコスさん調べによると水曜定休らしい。その水曜日というのが、




「今日ですねwww」
「持ってるなぁ、俺らwww」


9:53、JR海ノ口駅着。ここから縁川商店は目と鼻の先なのだが、何せ今日は定休日。





確か木像があったはずだが、なくなっていた。






「大型連休の時だけ、臨時でお店を開けていることは……」
「あるかもね」


どのみち縁川商店は通り道にあるし、開いてればラッキー、閉まってたらそれはそれで笑い話にでもすればいい。





アニメ第1期から20年経つらしいが、相変わらずファンに愛されている。



時間調整をして、縁川商店には10:01着。





縁川商店、ことYショップニシ。









やってるじゃん。









「持ってますね、わたし達」
「ネタに事欠かないな」


ただ、蕎麦をいただくにはまだまだ時間が早い。念のために今日は営業していることを確認したので、また後で立ち寄ることにしよう。





サイクルラックも完備。ご同業の利用も多いようだ。



このあと、稲尾駅の先でR148は木崎湖トンネルに入る。その手前に旧道との分岐があるので、もちろんそちらに進む。すると、木崎湖の南岸に出るので、せっかくだから撮影タイムとしよう。




「夏になると、木崎湖は泳げるみたいですよ」
「水が綺麗だもんな」






ボートやSUPなどのアクティビティで盛り上がるそうだ。



その後、木崎湖のローソンを右折し、大町の温泉郷を目指す。

地理的にいうとこのあたりから安曇野となる。盆地状の地形で平坦な場所が多い反面、西側には北アルプスが迫っており、田園地帯にアルプスがバックでドーン!  みたいな景色がそこかしこで撮れる。




「大先生!  写真撮りましょう!」
「よしよし、そこに立ちな」






なんにもないところが撮影スポットになる。



10:45、大町温泉郷着。





大型バスの発着がしやすいよう、広く取られている。



ここは自転車イベントの際にエイドステーションになることが多い場所で、立山黒部アルペンルート方面のバスも停まる。のんびりした雰囲気の場所なのだが、その一角にコンディトライ・アン・マリーレというケーキ屋さんがある。





長野県大町市平2811-11、TEL:0261-85-0702






「パリ・ブレストという幻のケーキを造るお店ですね」
「噂では聞くんだけど、食べたことはないな」


幻、とだけあり、限定販売とのこと。シュークリームがおいしそうだったので、せっかくだから休憩をしていこう。





イートインスペース完備。






「renas先生スタイル」
「大先生って、滅多にこういう休憩しませんものね」






シュークリーム250円、マドレーヌ140円、アイスコーヒー410円。



ちなみにここまでの走行距離はたったの25キロ。ロングライドとは程遠い距離だが、たまにはこれくらいのんびりした行程も悪くない。





これだけ景色が良いのだ。急いで走ったら勿体ない。






鹿島槍へのらくちんルート?


11:05、コンディトライ・アン・マリーレを出発。

ここからは県道325を北上し、鹿島槍を目指す。2014年と2017年に北アルプス山麓グランフォンドで通った道だ。





ホテル街を抜けていく道だったはず。






「そんなに勾配がきつくない、静かな田舎道だったと思います」
「天気が芳しくないって印象しかないなぁ」


2014年のときは生憎の曇り空だったし、2017年に至っては全行程で雨が降っていた。なので、雲一つない青空の下、この道を走るのは初めてのことだった。





この絶景よ。






「いい!  いいよこの道!」
「すごく景色がいいですね!」


遠くに天狗岳や遠見山を見ながら、時折ぽつりと民家が現れる以外は農地が広がる田舎道。行き交う往来もほとんどなく、時折思い出したように農機具を積んだ軽トラとすれ違うくらい。




「大先生!」
「写真だろ?  撮ろう撮ろう」






祠がバス停に。こんな味わい深いポイントがとにかく多いのよ。



爺が岳スキー場を通過し、時折下り勾配になったり急な登りになったりと起伏の変化を繰り返しながら進んでいくと、鹿島槍スポーツヴィレッジの入口交点に到着する。時刻は11:47。





直進の県道325はもうちょっと続くが、最後は行き止まりになる。






「お昼には走り終わってしまいますね」
「そうだな。帰りに縁川に寄れる」


記憶が確かなら、ここから2キロほど、最後の急坂が待っている。





記憶違いではなかった。



そして、登り坂が始まるのだが、やはりきついものはきつい。34×28まで落として登るが、よくよく考えたらインナーローまで落としたのはこれが初




「つまり今回のルートはそれくらい、全体的に登りがキツくない、ってことだ」
「最後の最後で一番キツい登りが待ってますけどね」


途中、撮影するために停まったが、ふと後方を振り返ると、鹿島槍の名の由来になった鹿島槍ヶ岳の雄姿が。





もうちょっと標高が上がると、ドーン!  感が増すはず。






「わぁっ!  すごいすごい!」
「どこ走ってもイイ景色なんだよなこの辺りって」


5月の大型連休くらいだと暑くも寒くもない、程よい気候の下で走れるので、この間走った嶺方峠とセットで行程に組み込んでも面白いかもしれない。




「お分かりになりましたか?  この間は、やはりこっちを選ぶべきでした」
「傷口抉らないでよ。結局デジカメ買い直しになっちゃったし」






ここまで来れば勾配も緩んでラストスパート。



結局、鹿島槍スポーツヴィレッジには12:00到着。走行距離は37キロで、累積標高は817m




「これ、普通にヒルクライム1回分のアップ量ですよ?」
「そう考えると、今回はこれくらいで丁度良いのかな?」






センターハウス前でフィニッシュ。



それでは急いでエルコスさんを収納して、縁川で蕎麦を食べよう。





山菜蕎麦にしてみた。












TITLE:キャンプのお供にショートライド
UPDATE:2022/05/15
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/306_kuma/kuma.html