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303:ごちうさライド



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。



本日のルート (powered by Ride With GPS)






おことわり。


当コンテンツのタイトルは「ごちうさライド」ですが、koi:著の日本の4コマ漫画作品「ご注文はうさぎですか?」  に関する内容は







1ミリもございましぇん。









「よし、言い切ったぜ」
「詐欺です!  すっごいタイトル詐欺www」






まあ、つまり、こういうことですね。






それではイントロどうぞ。





「……2年振りだな」
「シンギュラリティ、ですね」


時は3月末、というか4月最初の週末。年々、桜の開花と散り始めが早まりつつある昨今だが、一年通して、このほんの僅かな時期、それはそれは見事な景色を見せてくれる場所がある。





つまりこういうことだ(2018年撮影。映ってるのはrenas先生)。



昨今の情勢が本格化する2年前のちょうどこの時期が最後の来訪であったが、やはり春の訪れは、あそこで感じたいのだよ。




「行きましょう!  飯給へ!」
「もちろんだとも!」






シンギュラリティ(Hey!)






海士有木まではダイジェストで。


7:30、荒サイ堀切駅付近通過。





renas先生とのランデブー・ポイント。






「そういや、renas先生が新車を導入したらしい」
「あんちょるも引退ですか……」


7:43、平井大橋通過。





PLフィルター装着してます。






「ここも見慣れた光景だ」
「まっすぐ走れば千葉市街ですものね」


8:05、市川橋通過。





ここが旅の始まりさ。






「このトラスも見慣れたもんだ」
「先月も通過してますから」


8:18、真間川通過。





地元の桜の名所らしい。






「大先生!  写真撮りましょう!」
「今日は桜ハントだな」


9:10、稲毛市街通過。





ガラッと変わるんだ雰囲気が。






「道が広くなりました」
「幕張インターを境に雰囲気が変わるんだ」


10:09、市原市境通過。





千葉には反対から読んでも同じ市になる自治体が2つある。






「ちょっとルートを変えてみよう」
「山倉ダムの登りに日和りましたかぁ?」


10:29、五井駅通過。





あの旧国鉄車両は、多大な収支を叩き出している。






「これが見たかっただけなんだけどなぁ?」
「ぐぬぬ……」


10:44、養老川右岸部通過。





こういうマイナーなスポットでのんびりしたいな(後述)。






「写真だろ?」
「ほかに選択肢が、あるとお思いで?」


そして10:53、海士有木駅着。





もしかしたらここから東京直通便が出てたかもしれない。






黄色と桜色の競演


2017年に登録有形文化財に指定された、歴史ある木造駅舎が出迎えてくれた。





屋根は完治したらしい。






「ここまで来て、ようやくスタートって感じがする」
「ロードセクションのようなものですから」


今年は桜の一本樹が見事な華を咲かせていた。どうやら、このあたりの菜の花は刈り取られてしまったよう。





海士有木の一本桜。






「ですが、これはこれで素晴らしいものでしょう?」
「文句なんか一つもないさ」


海土有木駅は、千葉市街のベッドタウンとなって久しい。また、至近には山倉ダムなどの観光スポットもあり、鉄路で訪れても楽しめる。





チッパくん。






「……バッタもん?」
「こらこらこらこら」


それでは先を急ごう。R297を南下して、上総牛久へ。





そろそろ春の息吹を感じ始める。



上総牛久で補給食を仕込んでから、県道81にドロップインする。以前はこのあたりで補給しないと、終盤まで補給できる箇所がなくなる、ということがあったのだが、




「高滝湖にコンビニができたから、補給計画はだいぶ楽になった」
「時代ですね」


県道81は相変わらずのアップダウン区間。ようやく房総半島の里山区間が気合を入れ始めた。





この区間は本当にオススメなのさ。



ひとつめの丘越え、圏央道下を潜る登り区間を越えると、高滝湖に至る。ここの湖岸沿いの桜並木は、隠れた穴場スポットである。




「隠れた穴場、とは?」
「うーん、飯給に行けば分かるかと」


これについては後述するとして、まずはおっさんとチタンフレーム、春の息吹を楽しもうではないか。





観光客も多くないので、この辺りはマジでオススメです。



このあと、高滝ダムを経由してR297に戻る。途中、小湊鐵道の踏切を渡るが、




「ちょうど、来そうだね」
「見ていきましょうよ」






平日なんかはキハ単なんだぜ。



この日は3両繋いでいた。やはりこの時期、花見目当ての観光客も多いのだろう。

その読みは的中し、12:15到着の里見駅では、





内も外もこんな感じだよ。









みっちりじゃねぇか。









「すごい人出ですね」
「さっきチラッと見たが、車両のほうもみっちりだった」


やはり人間は正直である。バーチャルだのオンラインだの並べたところで、リアルには敵わない





大賑わい。



駅舎周辺はすごい人の入りで、とてもエルコスさん転がして写真を撮る雰囲気ではなかったが、駅の北側にある踏切周辺が、やはりいい感じで花が咲いていて人気が少なめ。




「そっち行ってみるか」
「はい!」






駐車場経由で。こっちのほうが人少なくてオススメかも。



エルコスさんを被写体にしてパシャパシャ写真を収めつつ、ちら、と時計を見ると時刻は12:25。例年のペースと照らし合わせると、ちょっと遅れているようだ。





菜の花だってバッチリさ!



適当なところで撮影を終えて、飯給の駅を目指そう。




撮り鉄とラビットハウスの共演






飯給の交差点。



さて、飯給駅が近づいてくる。




「大先生ストップ!  何か書いてありますよ!」
「どれどれ……」






これのでかい版はこちらからどうぞ(ただし約2メガあります)。



そこには、飯給の名の由来が記されていた。読むと、壬申の乱があった頃の歴史が記されていた。大友皇子が戦乱に敗れ、房総のこの地に敗走した際、現地の村人から手厚くもてなされたことから、飯を給うという語を採り、飯給と名付けられた、とのことだ。

「いたぶ」と呼ばれる前は、「いいたも」と呼ばれていたという。これは、先述の伝承が由来となっている。




「じゃ、撮るからそこを動かないでね」
「グラグラしてますけど、大丈夫ですよね!?」






めだたんぼー?  漢は黙ってツールカン。



その後、飯給の由緒からわずかな距離で、飯給駅着。




「んー……」
「どうなさいました!?」


2年前とかこんな感じだったっけ?  私は過去の記憶を呼び起こしてみる。ついでに、エルコスさんにも同じことを依頼。

そして判明した事実。それは……





敢えて画像を加工してますが、奥のほうに注目。






「増えてますね。三脚が」
「だよな。もはや撮り鉄の撮影会状態だ」


人が多いのだ。しかも、神社前の田圃周辺に、ずらりと。





もうあちこちで撮影大会が繰り広げられてた。



世界一大きいトイレなど、観光地としての要素をいくつか含んでいるので、仕方ないとは思う。だが、我々にとって飯給駅というのは、里山区間に人知れず存在する、静かな小駅だったはず。




「なんだか……  雰囲気が……」
「あー……  やはりか」


過去の記憶と合致し、思わず溜息が出た。





2015年当時の飯給駅。



かつて、穴場であった場所は、今では観光地化されていた。俗物化した、とまでは言わないが、なんだかのんびりしにくい雰囲気となっていたのが衝撃的だった。特に、三脚立てたガチ撮り鉄勢なぞ、下手に振舞えば何されるかわからんし




「大先生!  それは偏見ですよ!」
「すまん。だけどなぁ……」


私もエルコスさんも、何となく気付いていた。ここは居るべき場所じゃないな、と。





みんなの駅だから、我儘は厳禁だよね……



とりあえず、お座成りに写真撮影を済ませ、ダメもとだが月崎駅に行ってみるか、となったとき、徐にエルコスさんが声を上げる。




「大先生!  ラビットハウスが!」
「知ってる。だが、あそこは予約せi……」






キッチンカーが出てたことで、予想外の事態に。









テイクアウトやってるぞ!?









「アイスコーヒーもあるのか!」
「これは是非ともrenas先生に自慢しましょう!」






ラビ●トハウスの珈琲ですよー(広義で)。






「なーんか、最後の最後で救われたな」
「諦めたら、そこで試合終了ですからね!」






なお、豆はオリジナルブレンドの飯給珈琲。千葉県市原市飯給863、Tel:090-2555-8816。桜の時期は電話予約必須だそう。



少し元気が出た。時代の変化とともに思い入れの場所が変わるのも仕方のないこと、と悟りながら、ここだけは一生変わらないんじゃね?  でお馴染みのグンマーロード区間へ。





第四種踏切もまだまだ健在。



房総半島に多く存在する素掘りトンネルのうち、この区間のトンネルのいくつかは、地元の観光ポイントとして名を馳せている。




「荒れている割に、往来がありますね」
「トンネル見に来た人みたいだ」






五角形の断面になっているのは、脆弱な地盤に対応した結果なのだそうだ。



そんなトンネル群を抜けて、月崎駅に着いたのが13:11。




「大先生!  写真撮りましょう!」
「ちょうど五井行が来たからな」






大繁盛だったが、こちらは撮り鉄勢少なめで割とのんびりできた。






里山の本気とサイバーパンクの共演


さて、月崎ではある決断を迫られる。久留里を経由して金谷に至る通称船エンドか、安房鴨川に至る長久エンドかだ。

言うなれば、内房か外房の選択になる。チョイスの比率的にはトントンで、今まではなんとなく気分で決めていたフシがあるのだが、




「ギリギリ養老渓谷でも決断できそうですから、そっちのほうに行ってみませんか?」
「そうだねぇ、あっちはだいぶ御無沙汰だったし」


という訳で、県道32、県道81を経て、養老渓谷方面へ進む。





上総大久保までの区間で踏切を渡るが、この辺りも隠れスポットなんだよな。



その途中、臨時駐車場があって、突然人が湧いてきて、ふと右を向いたら、





そりゃメガネの大佐だってそう言うさ、ってレベル。









すげぇ人だかり。









「なんだあれ?」
「菜の花を撮っているみたいですよ?」


ちょっと興味が湧いたので、寄り道してみよう。

どうやら、ここは石神菜の花畑というスポットらしい、ということが分かった。おだやかで牧歌的な風景が広がり、小湊鐵道と菜の花の共演が楽しめる場所だという。……のだが、




「いや、むしろ広角で撮る里山風景のほうがグッとくるぞ」
「灯台下暗し、ですね」






おっさんとチタンフレームの意見が一致した。



言い得て妙である。せっかくなので、エルコスさんを被写体に、何枚か撮っておこう。





大山祇命を祀る神社があった。山の神様だ。



そのあと、養老渓谷駅には13:45着。駅前では、ちょうど地元のお祭りが催されていた。





養老渓谷の日2022というお祭りでした。






「せっかくだから、何か食べておこう」
「そういえば、今日ほとんど補給してないじゃないですか!」






「落とすなよ」と言われた、極めて高難度のジェラート。



養老渓谷の駅から、レンタサイクルで観光ができるようになっている。このあたりはアップダウンが激しいが、自転車で周遊するのは楽しいだろう。特に秋のシーズン、粟又の滝あたりまで往復するくらいなら、さほど難易度も高くない。




「それはウソですね。あそこには……」
「ドギャァァァンがあったな」






クラシックルートの入口。



という訳で、老川交差点へ。R465、県道81、県道178の交点である。





……そのすぐ脇にある現道の交差点。粟又の滝まで観光バスが入りやすくなった。






「第765回、ドギャァァァンチャレンジー!」
「オォォォォォォォォイ!?」


この交点付近を起点とする県道178旧道区間は、かつてTDC参加者を絶望の淵に叩き落とした伝説の激坂区間。renas先生はその見た目のインパクトから、ドギャァァァン坂と名付けた。





安定の激坂。









やはりいつ見てもドギャァァァン。









「もちろんインナーでいいよね?」
「許可します!」


で、登った。割とあっさり





まあ、慣れと熟練度だな(交差する道路が県道178現道)。






「うーん、もうちょっと苦悶の表情が欲しいのですが」
「出来の悪いエロ同人みたいな展開すなwww」


で、登り切ったところで、これからのルートを再考する。このまま直進すれば外房の鴨川方面に至るのだけれど、




「やっぱり船かなぁ……」
「となれば、R465を西に走ってください」


結局、今登ったばかりのドギャァァァンを下山。老川交差点を左折して、亀山湖方面に針路を変える。





このあたりの3ケタは、だいたいこんな感じの道。



少しずつ道幅が狭くなり、併せて良い感じの里山風景が広がり、そして







本気を出し始めた。










しばらく9%が続くようだ。






「やっべぇ加速しねぇ」
「区間平均6パーセントです。焦らずに行きましょう」


ずっしりとくる登り勾配と、稼いだ標高を吐き出す下り勾配が断続して現れる。割と脚を使わされる区間となった。




「これ、どこまで続く?」
「……聞かないほうがいいかもしれませんよ?」


ゲンナリしているうちに県道81交点を通過。蔵玉トンネルを抜けて、亀山湖まで一本道だ。





上総牛久から続く県道81号は、ここを左折して天津まで至る。



その蔵玉トンネルであるが、工事中らしく、信号で交互通行になっていた。





蔵玉トンネル。






「拡張工事を行っているようです」
「だいぶ大がかりだな」


やがて信号が青に変わり、トンネルにドロップイン。





なんかサイバー青い!(語彙力)






「わっ!?  なんですかココ!?」
「田舎道が突然サイバーになったぞ!?」


トンネル内部が青色LEDで照らされ、壁面の模様もあって異世界のような雰囲気に。

どうやら、トンネル内の簡易照明のようだけれど、突然現れた光景には面食らった。トンネルを出てから分かったのだが、トンネルを拡幅する工事の最中、往来を閉鎖させないように仮囲いを施して往来を通し、仮囲いの外側で工事を継続する、という運用をしているようだった。





これによって、二車線が確保されたトンネルになるらしい(あと、入る前からちょっと青い)。



恐らく工事が完了すればこのサイバー空間も見納めとなるだろう。良いタイミングだった。

蔵玉トンネルからはずっと下り勾配。やがて、橋をいくつか渡るが、川面で船を浮かべる光景が見えるようになると、そこが亀山湖である。





釣りやSUPなんかで訪れる人が多いのだそう。



房総半島有数の景勝地でもあるこの湖だが、久留里線の終着駅があったはず。




「寄りませんか?  ルートの確認をしましょう」
「そうだな」






もしかしたら上総中野を経て大原まで繋がってたかもしれない駅。



14:44、上総亀山駅着。駅前はひっそりとしているが、古き良き時代の街角の風景を残している。駅前には、見事な花を咲かせた桜の樹が。




「大先生!」
「わかってるわかってる。ちょっとそこに立ちな」






上総亀山の双子桜。



一日に9本の発着があるこの駅、地元客の利用のほかに、観光客の需要もあるようだ。ただ、次の便は17時台で、列車を拝むことはできなさそう。

そもそも、船エンドを選択した以上、これから内房側に抜けなければならない。見ると、R410、R465と乗り継いで上総湊に至るのが最短距離のようだが。




「まあ、これが無難か」
「わかりました。それではナビを開始しますね」






余談だが、ここから輪行エンドも頭をよぎった(未遂に終わった)。






日没とロバート・マイルズの共演


さて、一口に「R410、R465と乗り継いで」といっても、その難易度は悪魔城ドラキュラの死神レベルで高い。





この脇道みたいなほうを往く。






「ここです!」
「……うっそだろ?」


この脇道が、両国道の供用区間だという。半信半疑で進んでいくと。





しっかりおにぎりが掲げられてる。






「どうですか?」
「まじかよ……」


緩めの登り勾配でR410の久留里方面現道を跨ぎ、房総半島名物の素掘りトンネルをいくつか潜り、鍛冶屋商店の交点を左折。





反対方向からだと、標識が完備されててわかりやすい。






「左折してください。まっすぐ行ってはダメですよ?」
「絶対迷うわ」


ただ、このあたりの道は初見という訳でなく、自転車だったりオートバイだったりクルマだったりで何度も通ってはいた。その当時の記憶がすっかり飛んでしまった訳だが。

なので、房総スカイラインを潜るまでの区間も、「なんとなく登り勾配かなー?」くらいの記憶で走っていたが、トンネル直前でいきなり勾配がハネ上がる





桜にダマされちゃいけない。






「まーじーかー!?」
「トンネル見えてますから!  頑張って!」


15:28、大岩トンネル着。





この上を房総スカイラインが交差。房総はこういった地形がかなり多い。



過去の記憶が確かなら、目立つ登りはここまでで、あとはせいぜい登り返しがちょっとあるだけだったはず。




「そんな目で見ないでください。だいたい合ってますから」
「よかったぁぁぁ……」






ここを左折。直進すると南房総まで運ばれる。



トンネルを抜けて下っていき、R465とR410が分岐する交点まで来た。このあたりは見覚えがある。確か2015年に訪れたとき、この近くに直売所があったはず。小腹も空いていたので、ちょっと休憩していこうか。




「ちょっと力が入らなくなってたから助かる」
「だから、補給の計画をですねぇ……」






自然休養村管理センター。



直売所、こと自然休養村管理センターで、ストックしておいたジャムパンを頬張る。ここには自販機やトイレ、水道があるので、近隣で休憩を取りたいときには有り難いポイントである。




「世界一うまいジャムパンがここにあった」
「でしょうねwww」






かつて、「とびきり美味しいスイーツ」と称し、薄皮あんぱんと羊羹を出したミニベロ女子がいたな。



さて、現在の時刻は15:37。食べ終わって即出発して、金谷には何時に着くだろうか?




「まずは17時金谷着を目指しましょう」
「さすがにその時間で最終が出るってことはないか」


頑張って早着すれば、フェリーターミナルに隣接している回転寿司屋で地物の魚を楽しんでもいいだろう。いよいよ、フィニッシュの算段を立てる時期に来た。





それでは海を目指して。



早々に補給を終えて、R465を海へ向けて下り始める。

途中、房総スカイラインの終端である東粟倉交差点を経由することとなるが、その手前でショートカットできる箇所がある。





もちろん案内看板なんて気の利いたものはない。






「ここ?」
「ここです!」


集落を抜けてR465に復帰。左折すると、思い出したかのような登り区間。そして下りに転じると、桜のトンネルが。





言うまでもないが、桜の数だけ名所があるのだよ。






「これくらいの桜がちょうどいいですね!」
「さすがに飯給はちょっと人が多すぎたよ」


天羽の地名が見えてくると、内房の海原が想起できる。そして、交通量が増え、道が軽く渋滞し始めると、そこが上総湊の交点。R127との分岐点でもある。





たいていのクルマは都心方面への帰還組。



この交通量の多さは、房総の主要道路と土休日が絡み合ったときに顕著となる。館山道が整備されて久しいが、このあたりは休日にだいたい渋滞する。




「自転車で助かるよ」
「渋滞とは無縁ですからね」






ようやく海が見えた。



暖簾が下がった梅乃屋を通過すると、金谷港フェリーターミナルまでは残り5キロ程度、といったところか。





竹岡駅前で残り4キロ……






「これ、17時前に着けますよ!」
「久々にFableが響くぜ!」


すかさずエルコスさんが反論する。「いいえ、childrenですっ!」……と。





富津金谷インター交点を過ぎた先、最後のトンネルが。



そして、大日トンネルを抜けた先に――――





明らかに岸壁寄りにゆっくり動いてやがる。









着岸してねぇか?









「エルコスさん、あれ何時に出る船?」
「少々お待ちください。えーっと……」






このあと、乗るかどうか尋ねられた(この時点では1本見逃すつもりだった)。



調べている間に、金谷港着。時刻は16:51で、10分まくった計算になる。そして、次便はというと……




「わかりました!  17:20です!」
「ん?  あと30分後?」


ちなみにそれを逃すと、次が18:25、そして19:20が最終となる。既に太陽は西の空に沈みつつあり、気温は一気に低下。そして悟った。







寿司食ってる場合じゃねぇ。









「えっ、地物の寿司ってあれだk……」
「無理無理無理無理っ!」


17:20出航とはいうが、船と飛行機は鉄道と違って飛び乗りゃいいって問題でもない。これより早い時間に乗船していないと置いてかれてしまう。





あくまでも、船が動き出す時間、という意味(抜錨したりブリッジ外したり車両固縛したりする時間ではない)。






「寿司は宿題だっ!」
「そんな顔して言うなら、1本遅らせればいいのに……」


日没の寒さは堪えるのだよ。

ただ、あまりにも悔しかったので、普段では絶対にキめないノンアルコールビールに手を出す始末。





余程、飢えてたんだな……






「あ、案外イケる」
「ダメですよ?  変なクセがついてしまいますから」


これにて本日の出撃は終了。走行距離は実走値で147キロだった。





そして、陽が落ちると本気で寒くなった。












TITLE:タイトル詐欺
UPDATE:2022/04/04
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