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270:熱闘!  若狭路センチュリーライド2019



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。画像提供:renas先生






本日のルート (powered by ルートラボ)

三方→若狭→敦賀→美浜→熊川→小浜→三方(実測158.4km)




ダブルヘッダー


佐渡の余韻も冷めやらぬ5月某日、おっさんとチタンフレームは、揃って東京駅にいた。




「今回は輪行ですか」
「さすがに二週連続で月曜休みは取れない」






八重洲口からのアクセス。



2年前に出場し、わりと好印象であった若狭路センチュリーライドに出場するためである。

ところで、5月というのは我々の界隈では大会の繁忙期、となっている。主軸を佐渡にセットすると、だいたいその前週にグランフォンドKOMORO、後の週に若狭路が入ってくる。




「今年はKOMOROの出場を見送ったのですね」
「あんなんトラウマでしかねぇ」


昨年、全行程降雨という極めてエグい状況下で、ワタクシめのメンタルと千早ジャージはボコボコにされ、エルコスさんは汚された





物理的に汚れた千早さん(2018年のGFK終了後より)。






「もうっ!  そういう表現の仕方はいけません!」
「何をいう、佐渡の最後のほうでエロい声出しt……」
「うぁぁぁぁあぁぁあぁっ!?」


頭を抱えて頽れたエルコスさんはちょっと置いておいて。……そういうことがあったので、KOMOROは外してもらった(renas先生は出場したがってたが)。その代替として、若狭路のエントリーをしたのだが……




「なんか暑くなりそうな予感がする」
「大丈夫でしょうか、renas先生、暑さに弱いのに……」






輪行してて気が付いたが、トピークの何かが落ちてた。






乗り手のポテンシャルとケーブルの話


新幹線の車内で、先週の佐渡の原稿を打ち込みつつ、米原を目指す。





ひかりに乗車。岐阜羽島でのぞみに抜かれるので、選択肢はこれしかない。






「renas先生にとっては、かなり不利な条件だ」
「大先生、ちょっとズルいですよ?」


お察しいただいている通り、かつて佐渡完走後に力尽きてたrenas先生もすっかり実力をつけ、今やコッチが喰われかねないほどのレベルになった。そうすると、少々脚質に違いが表れてきて、




「私は平地か、緩い登りのほうが得意なんだが」
「renas先生は、割とヒルクライムに特化してますね」


曰く、「どうせ登れば疲れるんだし、疲れる度合が一緒なら、ペースを上げた方が良い」とのこと。一回の走行距離が長いワタクシめのように、「いずれやってくる山場に備えてペースを抑える」という考え方とは相反している。





2014年のGF軽のときの1枚。このとき既に登りでは太刀打ちできなくなっていた。



その結果、renas先生は坂に強くなってしまった。ただし、その代償として、




「暑いです……  地面からの照り返しも、危険なレベルですよこれ」
「死んじゃうかなぁ……?」


renas先生は暑さに弱い。実はこういう理由で、過去にツール・ド・のとの参戦を断られた。




「renas先生にとっては、不利な条件だ」
「大先生、絶対ズルいです」






米原では3両を増結。名古屋乗り換えでもよかったかな?



さて、米原で特急しらさぎに乗り換える。敦賀までは1区間であるが、車内はかなりギュウギュウ詰め。

そして、敦賀で小浜線に乗り換えようとしたとき、モバイルバッテリーとアクションカムをつなぐケーブルを忘れてきたことに気付く。




「またやっちゃったなぁ」
「R27のバイパスに行けば、電器店があったはずですよ」


という訳で急遽、エルコスさんを復元してケーブルの買い出しに向かう。のだが……




「クッソ暑い」
「タイヤが溶けちゃいそうです」


なにせ、呼吸すると肺が痛い

とりあえずケーブルは入手できたものの、今から敦賀に戻っても、12:20東舞鶴行には間に合いそうにない。それに、この暑い中、次発の13:13を待つ気にもなれない。




「西敦賀駅に向かうのはいかがですか。それなら12:20のに追いつきますよ」
「距離は……  敦賀に戻るのとそんなに変わらないか」






西敦賀で袋詰め中、片膝がつけなかった(熱くて)。



という訳で、熱気と向かい風の中を走り抜け、12:15西敦賀駅へ。案内看板なんてないから迷子に注意だ!




「こんな日に迷子になったら、干からびてしまいます」
「ぞっとするね」


こうして、renas先生より2時間ほど早く、三方の駅に着いた。





そして復元中も、片膝をつけなかった(熱すぎて)。






合流、そして鬼畜和菓子の話


沿線の野焼きが延焼して、列車が遅延して一時は到着が16時過ぎという緊急事態になりつつも、どうにかこうにかrenas先生も会場入り。そして、着いた第一声が、




「暑い。実家に帰る」
「……宿にか?」






そして前夜祭が始まって。



そして、前夜祭が行われ、豪華景品があたるジャンケン大会が始まり、「まあいつも通り何も当たらないだろうな〜」とか思ってたら、ワタクシめ含めて勝ち残りが12名




「……やっちゃった?」
「やっちゃいましたね」






登壇するワタクシめ。



ちゃっかり景品をもらえた。ただし、和菓子だったのでそのまま職場への土産となった。

その後、恙なく前夜祭がお開きになり、本日の宿へ。前回と同じくわたなべ館に投宿するのだが、今回は自走である。





世久見の海岸線までの下りは、とても秀逸なんだけどね。






「つまり、世久見のトンネルを越えます」
「うん、もう家に帰りたい」






ただの慰安旅行だったらよかったのになぁ……



こうして無事に投宿し、やれ明日の準備だ、晩飯だとやってるうちに、大会当日を迎えた。

世久見から若狭町役場までは、件のトンネルを越えてもだいたい30分で着く。5:00出発でコンビニに立ち寄り、5:35会場入りする。




「今日は暑くなりそうだから、水分は必須だな」
「絶対ですよ。今日ばかりは、命に係わりますから」


とはいえ、最初のエイドはレインボーラインのほぼ頂上、距離にして17キロ程度なので、とりあえず宿で1本だけ充填し、最初のエイドで冷えた水に入れ替える作戦とした。





今年もサンバの皆さんが応援に駆け付けてくれた。



ところで、関西圏のこのテの大会というと、割とご同業は少なめ、という印象を持っているのだが、





千夜ニキ。






「いたな」
「鬼畜和菓子がいたな」


その直後、鬼畜和菓子ご同業の人がコンタクト、なんか記念撮影された。




「気のせいかなぁ、去年のKOMOROで見たような……」
「そっくりさんじゃない?」






2018年のGFKより(renas先生提供)。菱野の登り手前で、確かに同じ人が通過していった。



大会は、6:00にオンタイム進行でスタート。我々もだいたい6:05にはゲートを通過し、まずは最初の難関、レインボーラインへ。

序盤はのんびりと、とか思っていたら、renas先生がいきなり飛ばす





最近は、renas先生が前に出ることが多くなりました。






「SPM?」
「こちとら帰りの新幹線が決まってんよ!」


なるほど。ワタクシめはいつも自由席利用だから気にもしてなかったが、指定席を事前に押さえてしまうと、こういうデメリットがあるのか。そもそも大会が交通の便の悪い地域で催されると、帰りの時間を気にしなければならないか。




「次回は運搬車ですかね?」
「ただアレはアレで、結構しんどいんだよね」


現在、月曜日に出席必須の会議があるため、先週穴をあけて今週もとはやりにくい。そうでなくても17:00に来客があるのでそもそも休めない。弊サイト開設から18年経過して、ワタクシめもすっかり忙しくなった




「そんな状態でクルマなんか出したら……」
「死んじゃいますね」






いつの間にか10キロほど走ってた。



そんな世間話をしているうちに、レインボーラインの入口へ。まずは8%勾配を600mほど駆け上がる。

鬼畜和菓子さんをパスして上機嫌、とか思ってたら、renas先生が視界から消えた




「おっさきー!」
「坂3つでバックミラーから消してやんよ!」


こうなると勝ち目がないので、こちらはこちらのペースで。





後半のタレを警戒して、少し抑え気味に登る。



このあたりは野生動物の宝庫で、時たま現れたり、まれに路上にフン的な何かが置かれていたりと、罠が多彩。




「料金所を過ぎました。あと1キロで勾配が緩みますよ!」
「んじゃ1段上げるか」


レインボーラインは、序盤に8%勾配の坂があり、それが料金所まで続く。料金所を越えてしまえば、あとは緩めの登りに転じ、それがエイドまで続く。





風光明媚なところを通っているので、景色目当てに立ち止まりたくもなる。






「スピードは出てないが、脚は回るね」
「ゾーンに入ってますよ」






ようやく最初のエイドが見えてきた。



こうなると、周囲を見渡す余裕も出てきて、少々撮影などしつつ、最初のエイドに到着。

そういえば、この大会のエイドでは、飲料のカップを持参しなければならないのだが、




「どうせ水しか飲まないからボトルでいいや」
「ミネラル不足になりますよ!?」






ここではオレンジが供されたので、貪るように喰らう。



先着していたrenas先生と合流し、早々に次のエイドである水晶浜へ。

ところで、エイドを出てからもうちょっとだけ登るのだが、前回は初見、ということもあってアウター発進し







血の味を感じた。






今年は予習済みなのでインナーでそつなく。





renas先生はしきりにアウターで行け、と煽るが、今日はマジで死ぬぞそんなことしたら。



話題は、坂のてっぺんに釘宮がいるかいないかだったのだが、気が付くと楽園追放ネタになり、そして、




「コナンじゃない高山みなみ、って何年ぶりだろうか」
「まあ、コナンとエンドースメント契約だから」


まったく釘宮じゃない話になってたり。





下りの途中で撮った、遷移金属と炭素繊維。



レインボーラインの下りを経て、1キロの登り返し。そのあと下って、いよいよ水晶浜への道となる。





この1キロの登り返しにノックアウトされる参加者はそこそこいるようだ。



コース全体としては、8の字を描くようなレイアウトになっていて、ちょうど左上の部分といったところか。このあたり、若狭米の田園地帯を縫って走る。





快晴だと、水面に山々の景色が綺麗に映る。



若狭米もそうだが、このあたりは海の幸と山の幸が豊富で、自然豊かである。そのためか、野生動物の楽園という一面も持ち合わせている。





やたらと距離が近い。






「絶対に、左にコケないでくださいよ!」
「物騒な電牧だなぁ」


その後、県道225号を経て敦賀半島へ。遠くに美浜原子力発電所が見えるようになると、アップダウンが安定し、絶好のしーさいどうぇい!  になる。




「なんか乗れそうな列車を見つけたぞ」
「相手はクラブチームです。油断は禁物ですよ!」


果たしてエルコスさんが指摘した通り、タダ乗りしたその列車はベラボーに速く、ちょっとした登りでも速度がちっとも緩まない。




「こっちゃぁ先週の疲れが残ってんのによぉっ!?」
「うわーん、きついよぉっ!?」






やはりクラブチームの車列はエグいぜ……



完全に市中引き廻しの刑である。それでもなんとか食らいついて、水晶浜へは8:05到着。ここでは名物のへしこ茶漬けが戴けるので、ようやくまともな固形物を所望できる。




「やっと一息つけるぜ」
「また補給忘れだしましたね」






へしこがイイ味出してる。



空はだいぶ明るくなってきて、気温もグングン上昇。幸いなのは、やや薄曇り、というところだ。これがド快晴なら目も当てられない。




「熱中症になる前に、行けるだけ行きましょう」
「まあ、もう軽く熱中症気味なんだが」


まずは県道33で半島東側へ。





敦賀半島も結構な山地形。横断にはトンネルを使う。



そのあと、南下して敦賀市街へ。しばらく住宅街をうろうろ。





位置としては敦賀市街の西端をかすめるような感じ。



県道225にぶつかったところで、若狭方面へ引き返す。標高100m程度しかない関峠を越えると、





関峠、というかちょっとした丘越え。



道は下りに転じ、R27バイパスを潜ったところで、





こちらのコンビニも、すっかり馴染になった(2回目だけど)。









アイスコーヒー・ステーション(AS)









「ちょっとカフェイン摂ってくる」
「まあ、暑いからね」


大会によっては、公式のエイド以外で、こういったセルフエイドが発生する(時には民間の野良エイドも出る)。色々賛否はあるだろうが、きっちり地元にお金を落とす、という意味では良いことだろう。何より冷たい飲み物が手に入る





んで、バナナフラッペにしてみた。






「はぁ、生き返るぜ」
「今日はフラッペですか」


涼を獲りつつ固形物も戴いてしまう。

さて、ひと心地着いたところで再出発。来た道を戻るようにして、第3エイドの美浜総合公園へ。ちょうどこのあたりが中間地点となる。





これも、狭義では痛ジャージか。






「なんかドラえもんいたな」
「だいぶリアルなのが」


ぽつぽつ、ご同業の姿を見つけるようになった。そして、我々に遅れて、鬼畜和菓子の人も。




「楽しくなってきた」
「しかし、驚くほどP勢がいないな」


これも地域差なのかもしれない。そういや2年前も似たような感想を述べてたような。





美浜総合公園エイド。



ところで、ここのエイドでは名産の梅を使った補給食が供されるのだが、




「私、梅が食べれません」
「なんと!?  初耳だ」


衝撃の事実。つーか、ここの補給食、原則全部ダメじゃん。





つまり、これらは原則NG。






「よって、手持ちの補給食を戴きます」
「勿体ないよマスター」


なるほど、あの梅どら焼きはrenas先生にとって、真の鬼畜和菓子だったか。





そして、エイドでの供与物より魅力的な、悪魔の壺。






鯖とASとパピコと蛇の話


10:30、美浜総合公園発。その直前、renas先生より現時点での累積標高が発表され、





アップの累積が765m。






「もはや何でもいいんだな」
「手当たり次第ですね」


なお、我々の隣に停まっていたのがLOOK  765オプティマム。もはややりたい放題である。





先を急ぐ。



さて、若狭町役場のあたりでハーフ80kmコースと分離し、いよいよ後半戦である。ここから熊川宿を経て、小浜、若狭・世久見の海岸線を通ってゴールとなる。




「まずいですね、さきほど補給した水が、湯になってます」
「……マジで?」


確かに、水分を求めて口に運べば、そこには清涼感なんてこれっぽっちも。

こりゃ、もう一回くらいASかな、と考えているうちに、R27丹後街道と並走する田舎道へ。





交通量が少ないことだけが幸いか。



交通量がグッと減ってゴキゲンではあるものの、地味にアップダウンもあって、脚に来る。




「エルコスぅ、先行くねー……」
「ちょっと大丈夫!?  倒れないでよ!?」


登りに強いrenas先生も、すっかり暑さにやられ、フラフラに。





R27からカントリー倶楽部方面へ。



倉見峠の手前でR27に復帰し、峠を越えてから左折して熊川宿へ。後半の難所、カントリーの登りへ。




「距離は短いですが、勾配が急なので、焦らないように」
「インナーローでゆっくり行くか」


去年は容易にゾーンに入れたので快適だったのだけれど、今回は体力の消耗が甚だしい。正直、レインボーラインよりきつかった





瞬間的に10%以上を記録するような坂。






「ま、こういう日もあるか」
「あまり歓迎はしたくありませんが」






ここまで来れば、あとは下りである(そして皆、休んでる)。



登りのてっぺんでrenas先生が待ってたので、ここで合流。ここから熊川宿までは、延々と下りになる。




「さ、早くハヤシライス食べよう」
「アイスコーヒー飲みてぇ」






熊川宿。ちょうど昼飯時でもある。



11:35、熊川宿到着。前述のとおり、ここでハヤシライスをたらふく食べ、お湯になった水を水に変え……




「大先生、言ってることが矛盾してます!」
「真実だ」






きっと往年の宿場町は、こんな感じで賑わっていたのだろう(さすがにロードバイクはないが)。



後追いの鬼畜和菓子さんとの会話より、やはり昨年のKOMOROに出ていた人ということが判明した。




「来年は出ますか?」
「正直、トラウマでしかない」


そのあと、一足先にエイドを出発するのだが、出てすぐのところでトロ鯖串焼きの屋台が。





とても魅力的な屋台があった。






「購入と喫食を申請……  いや食わせろ!」
「最優先事項というヤツですね!」






つか、もう一本食べたかった(ただし飲酒欲求が伴う諸刃の剣、素人にはオススメできない)。



とってもおいしかったです(本日一番の感想)。





あと、熊川宿の堀でクールダウンするのも粋。脚が攣る危険を伴うが。



熊川宿エイドを出てすぐに、ミドル120キロコースの分岐がある。この大会は途中でのカテゴリ変更は認められていないので、ロングでエントリーしている参加者は強制的に左折させられる




「つまり、走りきるか、リタイヤかだ」
「なかなか重たい選択ですね」


そしてすぐに、コンビニを発見。




「寄港と補給を申請……  いやアイスコーヒー!」
「さっき休憩したばっかりじゃん!」


ちなみに、前回我々がゴールしたのは15:30頃、今回はギリ16時前。絶対このASが影響してる。





明らかにタイムロスしてるが、最早どうにもならない。






「あと、何度も言うようにアイスコーヒーのスペルは……」
「体力が回復できれば何だっていい!」


しかし、今日に限って言えば、この涼をとる作戦も焼け石に水のようで、若狭西街道に入ったあたりで気温はさらに上昇。





実はこの時点でだいぶフラフラでした。



そこに来てアップダウンとチョイ悪坂である。もはやトンネルがオアシスである。




「もうずっとトンネルならいいのに……」
「トンネルから出たくないな……」






佐渡の時の教訓が活きた。



とまあ、そんな具合なので、renas先生と紳士協定を結ぶ。




「直売所でパピコ」
「いい意見だ」






紳士協定の結果、前回と同じように直売所エイドに不時着。



13:40、若狭ふれあい市場加斗店に不時着。やはり同じことを考えていたご同業が多数不時着し、アイスと飲み物が飛ぶように売れていた。あと、水道を貸してもらえるので、ここぞとばかりに洗顔である。




「はぁ、生き返るぜ」
「随分と干からびてましたからね」


このあと海岸線に出て、小浜の海浜公園まで走る。だいたい10キロくらいだろうか。




「持つかなーぁ……」
「諦めたらそこで試合終了、って神奈川の高校の先生がですね……」


それじゃあ、ちょっと頑張りますか。





この県道は、車道と歩道で番号が異なる(県道802号線)。



若狭西街道を外れ、R27を潜り、県道235を海岸線沿いに東へ。





R27もちょっとだけ走る。うまいこと国道を回避するルート設定が成されている。



R27にぶつかり、小浜方面へ走ると勢浜トンネルに出くわすのだが、その直前を左折。

あとは小浜の海浜公園まで道なりである。





R27と違い、自転車で走りやすいワインディングロードである。






「よし、何とかなりそうだな」
「一安心ですね」


……て油断してたら、目の前にちっちゃなヘビがエンカウント。避けようとしたらまわりこまれてしまった!




「うわわわあっ、こっちくんな!?」
「きゃぁぁぁぁっ、避けて逃げてーっ!?」


……ちなみに轢かずに済んだ。





軽い集団走行状態だったので、全員がパニック状態に。






16:57敦賀行に間に合うかって話






最終エイド、小浜海浜公園。



14:30、小浜海浜公園発。

ここからゴールまでは約30キロで、昨年と同じタイムに戻すなら、アベレージ30キロ台が必要になる。




「無理ですね」
「茹で上がるぜ」






うだるような暑さになった。



加えてR162は、小浜湾、若狭湾、世久見湾と、入り組んだ地形の海岸線を綺麗にトレースするため、場所によってはアップダウンが甚だしく、延長の長いトンネルも多い。




「もう、ゴールしてもいいよね……」
「ダメです。ゴールは30キロ先です」


容赦のないエルコスさんに導かれ、もうちょっとクランクを回す。





海岸線の高台は、防衛の目的もあると以前学習したが。



この区間は、左手に海を見下ろす絶景ポイントで、景観だけならコース全体で屈指である。





映えるんだよ、この景色が。



本当であれば、ゆっくり走って撮影でも、と考えてしまうのだけれど、ここでrenas先生から衝撃の告白が。




「16:57のに乗らないと新幹線が間に合わん!」
「ちょっと待て、だいぶキツキツじゃね?」


んで、エルコスさんに計算させてみる。どうもこのペースでいくと、我々のゴール到着が16:00くらいで、そこからさらに完走証の受領と土産の購入とフロと……  アレ?




「そういえば、受領書の記名って、その場だったよね」
「地元の書道部の学生さんが書くと言ってましたね」


我々の脳裏によぎったのは、2016年の両津弁当事件の光景である。





弁当を手に入れるのに45分かかるというドンマイ(2016年の佐渡ロングライドより)。






「やべぇ、急がんと」
「最悪、お風呂もナシですよ!」


とりあえず、悠長なことを言ってる場合ではなくなった。ちょっと本気で急がないとアカンやつだ。




「全力ダーッシュ!」
「マスター!  あたしはちくわじゃないよーっ!?」






ラストの農道地帯は、ほぼ全開でした。



こんなことがあって、ゴールゲート通過は15:58。敗因はASで時間を掛けすぎたことである。2019年は5月から前例のない気象状況で、すっかり体力を消耗してしまった。

ただ、コース全体を通しての難易度の低さや、得られる絶景などは特筆すべきものばかりなので、できればまた参加してみたいと思っている。




「おお、よかった。並んでないぞ」
「それじゃ、名前を書いてもらいましょう」






2019年大会は、記名を地元の書道クラブの生徒さんが行った。



ゴール後、完走証に記名をしてもらい、これで若狭路センチュリーライドは終了。16:20には会場を出られそうなので、急いで三方の駅に向かおう。




「ただ、まあ、味気ないなぁ」
「ちょっとドタバタしすぎましたね」


もちろん改善策はある。レンタカーを押さえてしまうか、運搬車で来るか、だ。どちらも相応のデメリットはあるが、時間的な余裕はできるので、もう少しゴール後の余韻に浸ることができる。




「確かに、難しい問題ですね」
「まあ、クルマ運転するのは嫌いじゃないから、いいんだけどね」






ゴールしてから撤収まで10分くらい。豚汁もさざえも食べないで撤収。



さすれば、来年は月曜日のスケジュール対策を密にして、やはり運搬車で来るかなぁ。……なんてことを思いつつ、三方の駅には16:45着。




「あと12分しかないよーっ!?」
「12分もあるじゃない」


列車見てから輪行余裕でした。的な我々にとって、12分あれば着替えもできる。さあ、おうちに帰ろうか……





当然っちゃぁ当然だが、帰りの車内はご同業でいっぱい。












TITLE:熱闘、若狭路(マジで暑かった)
UPDATE:2019/06/09
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/270_waka2019/waka2019.html