2012年版ガイドライン 実地踏査シリーズ スキー百本勝負 ほぼ月刊動画工房 ステキなダムn選 トップページ 用語辞典        リロード時刻:2025年04月06日(日)18時00分


269:まったり走るスポニチ佐渡ロングライド210



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。画像提供:renas先生、同行者:nsjさん






本日のルート (powered by ルートラボ)

佐和田→相川→大野亀→両津→多田→小木→素浜→佐和田(実測206.6km)




イントロです。


さて、毎年5月のお約束、スポチニ佐渡ロングライドに今年も出場してきた。

いつもの旅の相棒renas先生に加え、今回は飛び入りゲストとして、ときわ台で美容師やってるnsjさんを迎えて、3人での参加、なのだけど……




「うわー! すごい、デローザですよ!」
「おお、ヴェローチェがついてる。いいなーぁ」
「あ、あの、その……  よ、よろしく、おねがいします……」






恐らく値段だけなら3人の中で1番高い。



なんと、ときわ台で美容師やってるnsjさん(長いので以下:nsjさん)の愛車というのが、デローザのR848というカーボンフレームであった。しかも、




「なんか我々とは互換性のないコンポーネントがついとる」
「これまたなんとブルジョワな……」
「いやいや、安物ですってば」


とはいえ、やはりカンパニョーロとなれば、エントリーグレードとはいえ侮れない。2018年にはカタログ落ちしてしまったとはいえ、カンパコンポ10速の最後の砦として、未だファンは多いという。




「こりゃ油断すると、喰われるかも……」
「き、気合を入れましょう!」






気合を入れるマシン達。なお、3台乗せるには車載ベッドを下さなければいけない。



そんな具合で身構えつつも、気さくなnsjさんを連れて3人で佐渡入りとなった。ちなみに、nsjさんは初佐渡。こちらは7年連続7回目の出場ということで、やはり気合が入r……





日焼けしてないほうのチルノ。






「それでもやっぱり、あんちくしょうなんですね」
「最優先事項だ」


なお、nsjさんはソッチの属性じゃないことを前もってお知らせしておきます。




「ええぇっ!?  せっかく予備のジャーj……」
「やめれ」






renas先生は、安定のデレ(ご覧のとおり、3人とも完走してます)。



ちなみに、ワタクシめとnsjさんはバックカントリースキー界隈でのお知り合い。そんなnsjさんにダイレクトアタックするrenas先生に乾杯。





後述するが、今年の宿は敷島荘が取れた。






好天のうちに






ときわ丸に乗船。



今年もトッキーに運んでもらい、とりあえず乗船と同時に昼メシへ。





座るところがこれっぽっちもない。






「こんなに混むんスか!?」
「これもしきたりさ」


そのあと、12:35のフェリー名物である、輪行袋保管エリアへ。





荷札がないと容易に取り違える。






「うおっ!?  なんじゃこれ!?」
「名物です」


こういうことが起きるので、送付される書類の中にある荷札に、ゼッケン番号と氏名を記入して袋に結わいつけておくのが決まりとなっている。さもないと、




「迷子になっちゃうんだよねー」
「え、あの、それはイヤです……」






載せきれないとこうなる。一時に比べ、とんでもない輪行状態の個体はなくなった。



幸い、こちらの3台は運搬車の中。我々はというと、両津港到着まで惰眠を貪らせていただく。





魚偏に毛と書いて何とやら。






「なんだこのトド?」
「期せずして良いものが撮れたぜ」






renas先生とnsjさん。ちなみにあのトド画像はrenas先生の隠し撮り。



さて、両津港に到着後、すぐさま佐和田の会場入り。いつも通りサクッとゼッケンと引き換えt……





オレンジ色。









なんか色が違う。









「気が付いたらA3カテゴリになってた」
「どういう事です?」


実は、2019年度エントリーにおいては、出場カテゴリーの選択ではなく、完走予想時間を申請するという、新しい形式で行われた。そして、ワタクシめもrenas先生も、実走行時間であるネットタイムではなく、途中休憩を加味したグロスタイムで申告してしまったのである。




「今度からきちんとネットタイムで申請しよう」
「まあ、A1カテゴリのほうが制限時間多く取れますから」


これはnsjさんも、エントリーした後に気が付いたと言っていた。まあ、割と貧脚の人でもA3カテゴリで十分走り切れるし、nsjさんもA3でエントリーだったので、一緒に走れるという意味では都合が良い。ただ、どうしても制限時間に不安のある人は、推奨はしないがもにょもにょ的な検討はしてみても良いかもしれない。

実際、A1よりも速くゴールするA3の人はいるし、私設応援団長こと悪魔おじさんだってA1カテゴリーで皆を応援しつつ、制限時間をたっぷり使いきってゴールしてるくらいだし。つまり、ミもフタもない言い方をすると、




「カテゴリー分けの仕方が間違っとる」
「あらら、言っちゃった……」






よく見ると悪魔おじさんのゼッケンはA1カテゴリに。



結論から言うと、ワタクシめたちは全員完走できたわけなので、これでAカテゴリであればどこを選んでも問題ない、ということになる。まあ、気楽に行ってみよう。





今年も始まりました。



ということで、6:05スタート。ホールショットとなったので、カメラの写り具合を確認しながらスタートランを流す。初参加のnsjさんは、ツール・ド・東北に出場したり趣味で180キロ程度走ったり、そもそもバックカントリーしちゃう人なのできっと大丈夫。とはいえどれくらい走れるかは未知数なので、チラチラ後方を確認しながら走る。





いつも通り、火力発電所脇を抜けていく。



沢根、稲鯨のアップダウン区間で集団の速度がガツンと落ちるが、こちとら7回目の出場でコースプロフィールは把握済み。スイスイ追い抜いて先行する。

んで、下り区間にさしかかると、ピタリと後方につけていたrenas先生が、存在を主張s……







きゅーーーーー……









「な、何事ですか!?」
「花火でも上がるんか?」






オレのボーラワン、いい声で啼け!



正体は、renas先生のボーラワン(カーボンリム)。ブレーキをかける度に、とてもイイ声で啼く




「シャマル音に続く、新しい煽りだ」
「すごいよマスター!  カッコイイ!」






ウチらは前走車を、主にシャマルと咳とカーボンリムで煽る(画像のは咳担当)。



畜生め、評価は高価なパーツなんかで決まってなるものか。エルコスさん、真の姿を見せt……




「そりゃあわたしだって、良いパーツを装着したいんですけどね……」
「お願いだからスネないでぇぇぇっ!?」






言っちゃあアレだが、キシリウムプロもまあまあ良いホイールだぞ?



まあ、そんな世間話をしながら、6:51相川エイドを通過。これもいつも通りであるが、今回はrenas先生も相川飛ばしをしてきた。




「時間が読めなかったから」
「マスターが安全策を選んだ……」






最近、ちょくちょくrenas先生に引いてもらうことが増えた。



なお、昨年の相川通過は6:10。この時点で約40分ビハインドなので、心情としてはここから捲くりたいのだが、




「昨年は大佐渡の全エイド飛ばしてます。捲くるのは現実的ではありませんよ!」
「むぅぅ……」


エルコスさんの言うとおり、昨年度の時間軸に戻すのは余程のこと。ならば、せめて両津まで4時間以内での到達に目標を切り替えてみようと思う。





佐渡太鼓で応援してくれたり。この大会の楽しみの一つでもある。



途中のトイレ坂でrenas先生と別れ、そこからは一人旅である。3月にステムの高さを変更し、シートポストを新調した際のチューニングが絶妙で、さほど疲れることなく7:58にはZ坂へ。




「ちょっと人が多いですね」
「やはりスタートが遅い分の影響が出ているのかな」






Z坂の攻略に入る。



まずはインナー固定にし、23Tと25Tあたりを行ったり来たりしながら取り付く。序盤の急なところを越えてしまえば、あとは惰性で何とかなるのはお馴染みである。そして、第2ターンでの撮影ポイントもこれまたお馴染みで。





2019年現在、道が拡張され撮影がしやすくなった。






「撮影だ。休憩じゃない」
「何でもいいです。ここで撮影も『しきたり』ですよね!」


なんか最近、主従関係が崩れかけてるマイレボリューションなんだが、まあ原因はワタクシめだな。





2019年のZ坂からの景色。



そんな訳で、第2ターンから跳坂トンネルに入り、サミットへ向かい……




「大先生ストップ!  ここ見てください!」
「すげぇな、よく気が付いたな」






第2ターン直後より。今登ってきた道を見下ろせる。



第2ターンの撮影ポイントなんかメじゃないポイントがそこにあって――――




「むしろこっちのほうがイイじゃないですか!」
「勉強だな。ここを我らの定点にしよう!」






とはいえそれほど大きな違いがあるわけではない。






「大先生、一緒に写りm……」
「三脚がない」


まあ、三脚があったって交通量が多すぎて無理だろう。早々に立ち去り、8:27大野亀の登りに取り付く。ここは序盤の第二の山場とされてはいるが、どうせ大野亀ロッジで途中下車するし、麓からロッジまではさほど距離がない。途中の折り返しのイン側がエグい斜度になっているが、ダンシングでクリアできるし、アウト側はそれほど急じゃない。




「まあ、7回も来てりゃコースも覚えるさ」
「全然余裕じゃないですか」






そんなに構えるような坂ではないから安心してほしい。



登りは大野亀ロッジを過ぎてもしばらく続くが、序盤の斜度とは無縁で比較的緩めな登り坂である。参加者の半数くらいはロッジに寄らず先を急ぐようだが、もう半数はロッジに寄っているように見える。





大野亀SS。






「ソフトクリームが飛ぶように売れてるわ」
「すっかり佐渡の名物になってますねこれ」


まあ、これもしきたりさ





残念なことに、撮った写真が軒並みピン外れしてる(ソフトクリームがボヤける)。



350円払ってソフトクリーム補給し、再スタートする。およそ6キロ走るとはじき野エイドであるが、今回は寄ろうか、それともスルーか……




「水が少ないですね。今日は暑くなる予報ですから」
「安牌とるか」


さんざん迷った結果、立ち寄ることに決めた。ボトルの水の残量を考えると、間違いなく途中で底をつくのがわかったからだ。





何年かぶりに立ち寄った。



はじき野では、空のボトルに水を補給しただけで出発。このときrenas先生は大野亀、nsjさんは恐らくZ坂周辺にいるだろうと予測。




「待たれなくてよいのですか?」
「両津で合流すればいいかな」


例年だと、小木か素浜でrenas先生と合流するパターンだが、今回は初参加のnsjさんがいるので、そのあたりも考慮しなければならない。nsjさんのポテンシャルを測る意味で、100キロくらいは単独で走ってもらおうと思う。




「この時点でヘバってたら、完走は困難だからな」
「確かに」






出発。しばらくはこんな地形を走る。



9:00はじき野発。エイドを出て下りきったヘアピンの先がガッツリ目の登り。初見だとギアの選定をミスって立ち往生必死のイヤらしい区間だが、それを知ってるので易々とクリア。

あとはちょっとしたアップダウンはあるものの、比較的速度が乗りやすい道が続く。




「これは、もしかしたら4時間切れるかもね」
「切れるかも、じゃなくて、切りましょう!」






そして今年も無賃乗車に走る。



心躍るような景色の下、タダ乗りJDFを駆使しつつアベレージを上げていく。このあたりを走る頃には、スタート時の薄暗さは完全に消え去り、抜けるような青空になる。心なしかエルコスさんも嬉しそう




「エルコスさんちょっと飛ばしすg……」
「あはは、今日くらい許してくださいな!」


仕方ない許そう。ただしワタクシめがバテない程度にお願いしたい。





気が付くと、4000番台(Bカテゴリ)が混じるようになってきた。



さて、そんな感じでマダンテ状態に陥ったエルコスさんによって、35キロ巡航で両津を目指す。風は無風からのチョイ追い風。おかげで普段はなかなか入らない、50×16が仕事をする。





ようやく半分まで来た。



結果、両津に到着したのが10:06。2分オーバーで4時間切はならず。




「はじき野の休憩で喰われたな」
「あー、残念!」


とはいえ、序盤は問題なく走り切った。いよいよ正念場の後半戦である。





それじゃ、休憩しつつ後続を待つか。






マスタング兄貴、あらわる。


さて、renas先生とnsjさんを待つ間、佐渡の定番となったストレッチブースへ。

出発前から脹脛がカタいなぁと思っていたので、ちょっと施術してもらう。……のだが、




「あだだだだ、ピキっつった!?」
「なんでストレッチしてもらって脚攣ってんですか!?」


ストレッチがトリガーになって、太腿内側が攣るという悪循環。まあこれはアレだ、塩分が足りてないのだろう。

できるだけ水を飲み、補給食にも手を出してはいたが、好天の下で汗と共に抜けていった塩分は、どこでも補給していない。




「塩!  塩を舐めてください!」
「ここ、塩あったっけ?」


運が悪いことに、両津では弁当は出るが俵握りが出ない。つまり、塩の補給ができない訳で、




「味噌汁でいい?」
「最善の判断です」


やはり味噌汁=補給食説は正しそうだ。





とりあえず3杯いただいた。






「ボトルの中身、味噌汁にすりゃイイのに」
「無茶言うなって……  て、着いたか」


10:40、renas先生が到着。ここで、nsjさんと合流する旨、了承を得た。





renas先生も、速攻で洗顔へ。






「マスター、今年のお弁当はどうかな?」
「……列ができていない」


いや、それが普通だからさ。2016年に企画されていろんな意味で話題になったバイキング形式ではなく、今年も数種類の中から好きな弁当を選ぶ形式だ。お陰で弁当の入手はスムーズである。




「大先生、お弁当食べました?」
「さっき味噌汁をたんまり戴いた」


実は、それほど腹が減っていないのである。先述の塩分補給という意味合いと共に、味噌汁しか口にしていない。

そうこうしているうちに、nsjさんも両津に到着。弁当を選びにかかる。





申し訳ないが、やはり供給スピードが速い方がいい。






「だいせんせぇ?」
「怖い顔しないでよ。多田で俵握り食べるからさ」


とはいえ、途中で力尽きるのも怖いので、もう一杯味噌汁に手を出す。




「お疲れ様、どう?  走ってみた感想は」
「た、楽しかった、です……」


どうやら楽しんでもらえているようだ。しかしここで、nsjさんから衝撃の告白。




「実は、脚が攣りそうで……」
「なんと!?」


脚が攣りやすいというnsjさんは、出走前にコムレケアでドーピングを施しながら走っていたそうだが、ここに来てその効力も怪しくなってきたという。





nsjさんのカモシカのような脚、そろそろ限界だと。






「2液混合の2RUNがありますぜ!」
「そんな2RUNがあるか!?」


という訳で、renas先生が2RUNを進呈。もはやジョブが薬師である。





両津クローズが12:00。現時点で、猶予は45分程度。



11:15、両津エイドを出発。ここからはnsjさんを先頭に、集団で進んでいくことに。




「すまんが演算してくれ。このペースで走り切れるか?」
「エイドで長居しなければ問題ないはずです」


ワタクシめの要望を知ったエルコスさんは、即座に問の真意を理解し、演算を行った。そのためには、エルコスさんの演算能力をもってしてm……




「思いっきり、楽園残響をパクりましたね」
「インスパイアです」


まあ、演算の結果はあっさり出た訳だが。





まずは、おばちゃんエイドへ。



とりあえず、次の多田には13:00までに着いている必要がある。アベレージで20キロ+αくらいでいいだろう。ただし、小佐渡の開幕であるこの区間には、恐らくインナーが必要となる坂が







4連荘






でやってくる。その1段目、通称「おばちゃんエイド」が最初の難関となるが、




「ペースが合わないので先に行く」
「あぁ……  待ってくださぁぁぁい……」






そのおばちゃんエイド、総出で応援。



ここで差が出てしまう。過去には累積50mまで厳守を宣言していたrenas先生も先行する始末。しかし、引き離してしまうのもアレかなぁ、と思いに思い、導き出された結果が、





なぜか逆方向。









Mustang






しかし、こちらが考えていたほど差は広がっておらず、nsjさんのポテンシャルが垣間見れた。




「脚攣りが解決できれば、物凄い戦力になると考察します」
「同意だ。そう考えると少々惜しいな」


ただし、平地なら速度を合わせることはできても、登りに差し掛かると差が開いてしまうので、マスタングを義務としたのだが、renas先生はとっとと先行。




「ちょっと、あんちょる!  戻ってきなさい!」
「ムリムリムリ、許してぇ!」






マスタングを放棄した漢。



というやりとりが続き、およそ120キロ地点を過ぎたところで、




「ちょっと写真撮ってく」
「ションベンしてぇ」


ここで一時的にnsjさんと離脱。renas先生はウミネコを激写し、ワタクシめはメインタンク・ブローである。





海水浴場のトイレで一服。renas先生も合流する。



そんな訳でnsjさんと大きく間隔が開いてしまうものの、20キロ前後でドライブしているnsjさんがよほどの高速化でもしない限り、こちらは余裕で追いつく。




「久々にやるか」
「SPMだな」


もはや昭和の人にしかわからないネタだ。だがそれがいい




「だからあれはどう計算しても空気抵抗……」
「ロマンがあればそれでいい」






沿道の応援でもブーストがかかるぜ。



幸いにして、120キロ地点を越えてしまえば、インナーに入れるような登りはしばらくなくなるので、時速30キロ付近で追撃ができる。その結果、赤玉のあたりで追いつくことができた。




「確かこの辺りでしたよね」
「去年のコースの合流点な」






右に曲がると激烈な難易度と絶景が待っている。



久知川ダムを経由して両津へのショートカットとなる県道319号線交点を過ぎれば、多田まで残り10キロ強。道はここから未改良区間となって道幅が狭まるが、雰囲気があって良い。

猥褻なトイレ、こと松ヶ島ヒストリーパークを通過すれば、多田のエイドは目と鼻の先。





こんなことがありました(2015年のrenas先生の動画より。このときだけ真ジャージでした)。






「なんですかその猥褻なトイレって……」
「2015年のときの、renas先生の動画参照」






なお、2015年のときは、絶望的な向かい風で、2人して死んでました。



そういった訳で、多田には12:58着。ここでエルコスさんが再計算を行う。

曰く、「のんびりはできないが、ちょっとは休める」くらいの時間はとれるようだ(具体的には、13:15には出よう、となった)。そんな訳でrenas先生はカメラを回しに、nsjさんはニコチンチャージに、ワタクシめは洗顔に行く。





ここに来て、ようやくおにぎりと塩が供されることに。



例年はこのあたりで、小木の到着時刻を予測したり、使い切った脚でこれからどうするかを考えたりするのだが、今回はnsjさんのペースで走れるのと、そもそもA3カテゴリなので昨年の到着時刻に追われることもないので、ある意味すげぇ楽




「どう?  楽しんでる?」
「はい、た、楽しい……  楽しいです。すごく景色がキレイで……」






景色がキレイなことに関する作例(renas先生の画像)。



まあ、これには個人的に同意なわけで、佐渡のハイライトは南半周の小佐渡に集中していると言っても過言ではないと思う。もちろん大佐渡にも見どころはいっぱいあるが、自転車で走るなら、やはり小佐渡区間が良い。ただし、




「次の小木まではいいんだが、小木から先はエグくなります」
「マジで!?」


難易度でいうと(とりあえず沿岸部に限定すると)、圧倒的に小佐渡のほうが高い。それは、アップダウンという極めて分かりやすい形で現れる。多田のエイドを出てすぐにトンネル。比較的長いトンネルだが、その出口には





おい、まじか……









長蛇の列









「来たぜ小仏トンネル」
「違うよマスター、ここ佐渡だよ?」


ただ、この信号待ち、かれこれ3年くらい続いてる。毎回ここで信号待ちをしているような気がする。しかも待ち時間が長い





ちなみに、2015年当時も同じように工事してたので、少なくとも5年はやってる計算になる。






「エルコスさん、到着時間の再計算を頼む」
「ダメです!  オフラインです!?」


見たら圏外でやんのwww





とりあえず、赤泊まで来てみたが。



その後、小木までの区間でちょっとした登りがあったり、赤泊では北雪酒造の前を通過したり。




「renas先生、土産買っていかないの?」
「心配ない。密林で買う」
「ミもフタもねぇ……」


そして登り区間で先行してしまうワタクシめとrenas先生。当然のようにマスタングし、renas先生は先に行く





コース上で15基しかないらしい信号に捕まる。






「どうしてマスタンがらないのよ!?」
「許してよぉぉ、死んじゃうってぇぇ!?」
「皆さん……  どうしてそんなに余裕なんですか……?」






小木にて。



……とまあ、そんなこんなで小木には14:17着。nsjさんは速攻で洗顔に行き、renas先生はボトルに水を足しに行き、ワタクシめは、





紅い悪魔がそこに(注:スカーレットさんではありません)。






「ドーピングですか」
「ぬるいと効き目が落ちるんだよ」






ついでに水もぶっかけてもらって。






これは最新のCGです。


スタートから162キロ地点にある小木エイドは、またの名を小木機関区という。ここから素浜までの登り区間を前に、補給と休息を入れるからだ。




「このペースであれば、足切りの心配はないでしょう」
「まずは一安心だな」






さあ、それでは地獄の一丁目へ行くか。



補給、休息、そして洗顔を済ませ、小木を出たのが14:35。




「ですが、恐らくレモンの砂糖漬けは……」
「ガッデム!」


次のエイド、というか最終エイドの素浜で供されるレモンの砂糖漬けは、公式にアナウンスされていないが大野亀のソフトクリームと同じく隠れた銘品なのだ。





2017年より。レモンの砂糖漬けは早い者勝ち(数量限定)だった。そして今年も。






「ええいっ、家で作って食え!」
「ロマンがない……」


そうこうしているうちに、最初の登り。いきなりインナーが必要な坂だ。




「もう少し行くと、交差点を左折します。そこで一旦、勾配は緩みます」
「左折するところまでが登りですね!」
「左折した後は、……ちょっと自分の口からは」
「www」


そして左折した後も登り勾配は続き、その後宿根木のあたりで下がったり上がったりを繰り返していると、小佐渡有数のビュースポットである、長者ヶ橋へ。





ここで立ち寄るのも最優先事項なのだ。



ここは是非とも、初参加のnsjさんに見せなければ、ということでしばらく停車。すると、艦これジャージのおねいさんが、追い抜きざま、







「あ、チルノだ!」






なんだと!?( Д)゚゚










どうもチルノです(この戦装束で走って早7年目)。






「聞きました!?  確かに捕捉されましたよ!」
「今大会、東方勢は私だけだと思っていたんだが……」


今となっては青い初音ミクとまで揶揄されるチルノの存在を、はっきりと捕捉された。

なお、そのおねいさんの同行者の方が停まって(おねいさんは先に行った)、「久しくそのジャージを見てない」と言っていた。そりゃそうだ、ワタクシめが持ってる4期ロットが出たのがおよそ10年前、現存しているほうが奇跡に近い。

nsjさんが到着したのはその直後で、橋から眺める海原と、





海のほうは雄大な景色で、



橋から見下ろす港の集落を堪能してもらってから、





そして漁村はミニチュア感たっぷりで、



灯台ルートに挑んでもらう。





楽死い坂が待ってるZE!(あの上のほうに登ってく)






「絶対に上は見ないでください」
「wwwwwww」


見てはいけない、と言われると見てしまうのがヒトのサガ。見上げた先には、これから通るルートがハッキリと。問題なのは、だいぶ上のほうにあるということだけ。




「ご心配なく。あれは最新のCGです」
「いやいやいやいやいやいやwwwwwww」


んで、ここからが地獄の一丁目……  と思いきや、




「えらく快調に走るな……  さてはエルコスさん……」
「~♪」


なんということでしょう、エルコスさんがマダンテ状態に入っちゃった。





やけにスイスイ登っていくのだけれど……






「さあさあんちょる、さっきのお返s……」
「いやだー、やめてー!?」


普段登りでは手も足も出ないrenas先生にぴったり張り付き、あっという間に頂上へ。そしてそこには





悪魔が待ってたwww






「ぶっは!  おじさんだ、おじさんがいる!」
「一体どういう脚をしてるんですかあの悪魔は!?」


悪魔おじさんに見送られ、いよいよ素浜までの平坦区間に入る。この区間、2018年は国道を経由するコースに改められたが、今年になって一昨年のコースに戻された。

ということは……




「定点を通るんだな!」
「その通りです。さあ、カメラを準備してください!」






個人的に最強の撮影スポットでもある。



2年ぶりにガッツリ撮影できた。

灯台の登りで引き離したnsjさんと合流し、素浜到着が16:00。その直前のこと、コースの構成上、素浜到着前に140アップ区間の入口前を通過するのだが、





後に、「泳いで帰る」という名言が飛び出した。









nsjさん、2度見。









「なにアレ?」
「最新のVRです」


これからアレを登るとは、口が裂けたら言えない





素浜について。なお、正しい読み方が「そばま」ということを初めて知った。






昨年の借りは返す。


16:10、素浜発。前述のとおり、まずは140アップ。その途中で押しに入った魔理沙ねえさんをパス。





艦これジャージのおねいさん、こと魔理沙ねえさんのマシンは魔理沙愛たっぷり(曰く「正妻」らしい)。






「ちょっと待ってください、確かあの方、艦これジャージを……」
「衣装チェンジしたんだってさ」


新しいソリューションである。これならジャージ在庫をダブつかせているrenas先生も安心だZE!




「やったねマスター!」
「つーか、そのジャージどうやって運ぶんだよ!?」






たいてい無駄話しているうちに、140アップは終了する。



140アップを越えてしまえば、あとは国道坂だけ。地味に長い区間で、個人的には一番しんどい区間である。脚を残しているrenas先生を先行させ、こちらはマイペースで走る。初参加のnsjさんがいるので、どのみち200km地点には立ち寄るつもりなので、そこで合流して最後の区間を往こう。




「登り、早くなったよなぁ」
「えへへ、おっさきぃ!」






国道坂区間。ここが最もエグいと個人的には思ってるが。



いつもより1時間近く遅いので、参加者の層も多彩。押している人もいれば、のんびり脚を回している人、最後とばかりにスパートをかける人と、それはそれは多彩で。

ただ、走り方は人それぞれ。抜き去ることもあれば抜かれることもある。皆、ゴールを目指している。その表情はいずれも、幸せそうだ。




「ロングライドの真髄があるね」
「そうですね。これこそが真実ですよ」


そんな訳で、200キロ地点で待っていたrenas先生とあんちょるタソ。





遅かったな、待ってたぜ。






「待ちくたびれたぜ」
「遅いよエルコスぅ」
「きぃぃぃぃっ!?」


ただ、おっさん2人とチタンフレームとカーボンフレームは、すごく笑顔だったが。

そして、遅れること10分ほどでnsjさんも到着。





nsjさんは、今回が初の200オーバー。






「お疲れッス。もうこれで登りはないですよ」
「いやー、キツイっすねー」


そして、未知の領域への到達を祝う、遷移金属と炭素繊維




「やったね!  200キロだよ!」
「お疲れ様。調子はどう?」
「あ、あの……  わたし、走りきれたんですね」


そして例外なく、全員が笑顔だった





すっげぇイイ笑顔だったから使わせてもらいました



残り約10キロはウィニングランであるが、ここに来て佐渡は最後のあがきを見せる。向かい風である。




「さあエルコスさん、好きにしな」
「もちろんです!  こんな向かい風なんて!」






真野の街に来た。これで残り約8キロ。



すっかりマダンテ状態継続中のエルコスさんを、誰も止められない。真野の市街地から、まあバンバン飛ばすこと飛ばすこと。




「おいっ、後ろが付いてきてn……」
「大先生っ、もう、わたし、止められません!」






魔理沙ねえさんを急襲。



おい、まじか。挙句の果てには、最後の信号機を越えたあたりで50×16のフル加速。時速は優に40キロを超え……




「あぁ、あはぁ……」
「変な声出すなーっ!?」






仏契の果ての絶頂。



そして、はぐれたnsjさんを待つ間、renas先生に罵られる。




「はえーよwww」
「追いつけないよー」


昨年はまんまとrenas先生に捲られてしまったので、これで借りは返せたと思う。





戻って来たぜ。



なお、ゲート通過は17:32、今年はニパ子に刺されることはなかった。





ゴール後にもらえるのは、紙1枚の完走証と味噌汁1杯。だが、それがいいのだ。






そして最後はアンニュイに。


今回の宿は、我らの定宿こと敷島荘。実は2019年のエントリー時点では、日本旅行の斡旋から外れていた。では、どうやって宿を抑えたのか(しかも、開催日程を正確に的中させて)であるが、これが意外なところにヒントが隠れていた。





敷島荘。我らの定宿である。






「12月には判明していましたよね」
「まあ、公式スポンサーだし」


エルコスさんの弁にあるように、宿は12月の時点で仮押さえが完了していた。そして、大会事務局からの公式アナウンスを以て本予約、という流れであった。詳細は伏せるが、割と単純なしくみであった。





今回のお部屋。



んで、部屋はというと、今年もわかめ島だった。




「もはや実家扱いだな」
「カギが直っていればな」


心配ない。カギはとっくに直ってる。





そして祝宴。はじめての時は寝落ちして全部食えなかった。我々も成長したもんだ。



んで、明けて翌日。完走のごほうびに、いつも通り尾畑酒造と、





完走した者だけが買うことを許される酒蔵。



北雪酒造を詣でる。今年はもうダムカードの入手の必要がないので、これで結構時間が余る。そこであんちょるタソから提案が。





海外にもその名を轟かす酒蔵。






「y-maru先生、あたし、あそこにもう一度行きたいです!」
「あそこ、……って、あそこ?」


そんなよくわからないやり取りを経て、我々は急ぎ、赤玉から県道319に入り、棚田を駆け上がる。





そして、これである。






「なるほど……  ここの景色は秀逸でしたからね」
「えへへ」


恐らく今後、余程のことがない限りアンロックされない、佐渡ロングライド史上、最高難易度を誇り、最高の景色を魅せてくれる場所が、そこにあった。

そして、その景色を見るということは、今回の佐渡ロングライドも終焉が近いことを意味していて、





願わくば、まだここに着たくなかったんだ……






「あー、終わっちゃうんだ……  つまんねーなー……」
「また来年も。絶対ですよ?」


もちろんだとも、さっき敷島荘さんで、もう来年の宿も押さえてしまったからな。

そして、11:50小木発のあかねちゃんが、我々を本州へ送還する。楽しかった旅も、これまでだ。





佐渡を離れる一団を見ながら、アンニュイな気分に浸り……






「あー、明日から仕事かぁ」
「帰りたくねーなー……」
「ウチ、明日定休日で……」








何!?  Σ(´ⅴ`lll)










じゃ、また来年な。












TITLE:あんちくしょう捕捉される
UPDATE:2019/05/30
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/269_sado/sado2019.html