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254:超実踏日記3〜来訪が高価なダム〜



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。







イントロです。


こないだ久しぶりに、凸とオフ会をした。

片や部署の科長、片や自称:総務部の上役、ということで、なかなか昔ほどのヤンチャができなくなった(立場的にも年齢的にも)のだが、まあ久しぶりにセコンドにでも就いていただきたい、と申し出たところ、





稟議はあっさり通った。






ちなみに、車両1台で頭数が複数、ということは、単純に1人当たりの出撃に要す負担額が減る、ということである。つまりは、高速だって乗り放題、挙句の果てには







第二石油類燃やし放題






という、大変オイシイ状況になっているのである。

そんな訳で、カネに困らない展開を迎えて、とりあえず温めておいたネタを、バシバシこなしてしまおうと思う。






総務部の上役。






実踏1:有峰林道への道。


今回のターゲットは、来訪にカネがかかることでお馴染みの、有峰ダムである。このダムに到達するには、普通車で1900円の通行料を必要とする有峰林道を通らなければならない。

ダム自体は富山県に位置し、発生する電力も北陸地方を潤すものである。アクセスに関しても、富山側からが便利ではあるが、1本だけ、岐阜側からもアクセスできる道がある。

その道は、飛越トンネルで山地を貫き、南は高山市上宝町はずれの位置でR471にぶつかる。つまり、安房峠を抜けてから、丹生川ではなく新穂高方面に行けば良いのだが、






おれを越えて行け。









安房峠もカネかかる。






首都圏から有峰ダムに行こうとすると、それくらいゼニの話になってしまうのである。

さて、凸を回収したのが7:30。まずは、中央道を目指すのだけれど、案の定渋滞し始めていた。

そこで、東八道路経由で八王子までシタミチを使う案が採択されて、あっさり通ったものの、







渋滞は小仏で起きている。






よって、相模湖まで延長を申し出て、そして採決が下った。






ただしシタミチだって詰まる。



小仏トンネルの登り側は、現在拡張中でイロイロやり始めているが、むしろ下り側の拡張をお願いしたい。圏央道ができてから、さらにヤヴァいことになってるし。

山梨県に入ってしまえば、だいぶ流れは良くなる。右側車線の通行帯違反の車両を適度にあしらいつつ、12:10には松本インターから流出。






飛騨高山への玄関口でもある。



昼飯にでも、と、行きつけの懶亭に寄ってみれば本日休業の札。幸先が悪すぎる。






奈川渡ダムはもう定番である。



おまけに、R158を北上すればするほど、強まる雨脚。ここにきて、林道が通れるかどうかが心配になる。こういう時、セコンドがいると便利で、凸に調べてもらう。その結果、







通れるらしい。






ただし、ひとつ心配なことがあって、







16時で閉まるらしい。











これは急がないといけないやつか?



釜トン分岐のところで13:00前。あと3時間でダムに辿り着いて富山に抜ける必要がある(20180701追記:公式webページによると、20:00以降通行禁止となってました。どういうこっちゃ!?)

いまだ閉鎖中の安房峠を回避する安房トンネルを抜け、料金所先の交差点を直進。左折すると丹生川で、右折だと平湯ターミナルを経て安房峠に至る。つまり、純粋に上宝方面を目指すなら、混雑する温泉街をパスしたほうがいい。道は完全な下り基調で、県道475交点までは労せず。ただし、クルマでよかったってレベルの斜度だが。






栃尾交差点



交点である栃尾交差点を左折し、15分ほど走ると、浅井田ダムの手前で右折できる道にぶつかる。山之村キャンプ場に至る道である。






この看板が目印



首都圏からだと、ここが有峰林道へアクセスできる最短の場所である。ただし、この先しばらく、スタンドや商店から遠ざかるので、特に燃料はしっかり給油しておくことを勧めたい。

道は、完全に舗装された林道のそれである。途中の山之村周辺は少々栄えてはいるものの、基本的に人里からは大きく離れている。県道484に合流してすぐに、人里離れた林道に据え付けるにしては大層な電光板が現れる。






この先に控える、何かスゲーやつの予感。



そこからさらに登っていくと、飛越トンネルが口をあけている。有峰への入口である。






異世界への入口。もちろん冬季は門が閉まる。






実踏2:有峰ダム


山田昌作という人がいた。北陸電力の初代社長である。北陸地方の電力事情を憂い、他の地域と比較しても圧倒的に水力発電の適地が豊富な北陸地方に、水力発電設備とダムをボンガボンガおっ建てた、ダム界のレジェンドである。






偉業については、ぜひ現地で。



この有峰ダムも、戦前に富山県によって建設が成され、しかし戦時中に放棄されたものを、これはオイシイぞと再開発に着手し、常願寺川水系である和田川の水をはじめ、周辺のあちこちから引水し、おおよそ2億立方メートルのキャパシティを持つに至った。






それがこのダムである。



余談だが、日本発送電の解体に伴い、電力事業を10地域に分割(いわゆる2016年4月以前の一般電気事業者)した際、北陸地方にもかかわらず黒部川と庄川の水利権を関西電力に持って行かれたという因縁のようなものがあったかどうかは分からないが、総貯水量でいうと、







黒部よりも上。






そんな有峰ダムは、飛越トンネル先の料金所から、さらに17〜8キロほど山道を走る。晴れていれば絶好のドライブルートなのだが、今回はあいにくの雨。






そりゃあコペンだって地団太さ。



しばらく走ると、大多和峠との分岐がある。2006年にチャーハンとともに来訪し、通行止めの憂き目にあった道だが、2018年現在、通行止めである






左の道は、しばらく開通させるつもりがないらしい。



しばらく走ると、全体的にS字になっている、有峰ダムの堤体が見えてくる。

そして、道はこの堤体の上を通るようになる。道幅が狭いので、信号によって交互通行をしている。ダムではよくあることだ。






待ち時間はそこそこ長い。



さて、有峰ダムはダムカード発行ダムであるが、配布は有峰記念館で行っている。ダムの先の分岐を右折し、ダム湖沿いに走ると、ちょっと開けた場所にある。






有峰記念館。写っているのは凸。



ここの二階が、ダムの資料館になっていて、ここでのアンケートと引き換えにダムカードをゲットできる。有峰ダムで堰き止めた水によって発電が行われるわけだが、こういうのを見るのは楽しい。

そして、暴れ川だけあって、やはりここでの主流はペルトンであった。






わかりやすくペルトン。横軸のイメージ強かったからこれは意外。






実踏3:糸魚川へ


ダムカードをゲットできたので、明日の進行に備えて富山方面へと下山するのだが、この道がだいぶファンキーなので紹介したい。

まず、そこかしこで拡張工事中なのはよくあることなのだけれど、ちょうど拡張中の部分が鉄骨剥き出し






あと、砂利。



あと、あちこちトンネル掘削で通りやすくなっている。あのニンニクトンネルも拡張済み。






なぜニンニクなのかは謎。



旧トンネルはすっかり草木に埋もれている。






かつての本道。確かその当時、ここは信号で交互通行だったような。



あと、そこかしこに冬用の洞道があり、凸曰く「ホントに冬場、ここ歩いてるの!?」とのこと。






ちなみに、中はこうなってる。



そして、最大の問題が勾配のきつさ。とりあえず運搬車だと、2速で加速する。危ないことこの上ない。






亀谷連絡所。一応ここが有峰へのメインルートとなる。



富山側に降りると、岐阜側と打って変わって、いきなり人の気配が濃厚になる。






下界に降りてきた感がハンパない。



ここから富山地方鉄道沿いに走り、R8まで辿り着いたら、進路を東に取る。

目指すは糸魚川の定宿でお馴染み、不動滝のキャンプ場である。しかし、凸はテントを持っていないので、運搬車に寝てもらうとして……






市振区間は何かと物騒で、徒歩と自転車は迂回。こんなピクトグラムがあった。






実踏4:ビビーサック・リターンズ


まあ、元凶はゆるキャン▲である。






キャンプ場なう。



今年の夏は、キャンツーでもしたいなー、なんて思っていて、かれこれ2年ほど開封すらしてないビビーサックの動作チェックをしてみようと思いついたのである。







雨予報のさなかに。






幸いというか、糸魚川まで来ると雨は止んでいて、不動滝に至っては路面すら濡れていない。






ぶっちゃけた話、翌日はド快晴だった。



これ幸い、とばかりに、東屋の脇に設営完了。






ここをキャンプ地とする(by藤村忠寿)



以前も述べたとおり、こいつは海外のちょっと行き過ぎたウルトラライト・バックパッカーに大人気の超軽量テント(というかツェルト?)で、重量はたったの500グラム。ご丁寧に蚊帳もついていて、夏場でも充分使用可能となっている。しかし、フライレスでいけるようなつくりが災いし、







結露がヤヴァイ。











できるだけ換気をしておいたほうがよい。



連日の使用は、シュラフが残念なことになるので控えた方が無難、というステキな仕様になっている。

そして、ビビーサックの中ではほぼ活動ができないので、できるだけ屋根のある東屋周辺に設営した方が、何かと無難である。






もちろん酒は欠かせない。






実踏5:久比岐凛


久比岐自転車道のPRキャラである彼女のサイクルジャージが受付を開始しているらしい。道の駅能生で。






マリンドリーム能生。



んで、行ってはみたものの、ワタクシめの豊満なバディに適するサイズなんぞある訳がなく、あえなく見送りすることに。






凛ちゃんです。



ちなみに、SNSでrenas先生が懸念していた、取りに行く必要がある件については問題ない。ちゃんと送ってくれるらしい。






デザインは3種類。一番大きいサイズがサンボルトのXXL相当かな?






実踏6:三国川ダム


「さぐりがわ」と読むこのダムは、発電用途のほかに流域の治水に大きく貢献しているロックフィルダムである。






美しいほどに整ったダムだ。



ちなみに、ダムマンガ第二巻において、このダムが取り上げられている。






もちろん色紙も完備さ。



そこにも描かれているが、監査廊の見学を随時行っている(正しくは、毎日定時に見学を受け付けている)ので、そちら興味があれば足を運ぶのも悪くないだろう。今回は、帰りの高速の渋滞を嫌って見学をしなかったが、また機会があれば訪れたい。






発電用途のほかに、下流の治水も担っている。この景色も美しい。



帰りは、昨日食べ損ねた蕎麦を手繰るため、いつもの中野屋にお邪魔して、そろそろ夏が近いことをしっとり悟ったりして終了。






自転車に乗るのも良い季節だしな。





TITLE:ダムを愛でる
UPDATE:2018/07/01
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/254_works03/works03.html