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幕間〜持ち物に関する考察〜


「ところで大先生」 「はいなんでしょう?」 「わたしのサドルバッグですが、いったい何をお詰めになっているのですか?」 「旅の荷物ですが何か」 昨年と同様、今回の旅も、大先生はサドルバッグひとつで行ています。もっとも、その他の荷物は宅急便でデポしているので、実際にはもっと荷物があるわけですが。 ただし、気になるのでいったい何が入っているかを聞いてみることにしました。



オーストリッチS−2を使用。シートステーに括り付けてるのがビビーサックのポール。



「雨具と、インフレーターと、ビビーサック本体と、あとシュラフカバー」 「……でほとんどパンパンじゃないですか」 ちなみに、ポールはフレームにバンドで括り付けています。 「これにちょっとした着替えとかが入る」 「お土産とかは入らない感じですね」 実際には、入らない荷物はバッグに括り付けて走ることがほとんどです。 「サイドポケットには、薬とかモバイルバッテリーとか入れてるよ」 「ちょうどいい感じに収まってますね」 ガシェット類の電源構成を検討した結果、複数の充電器を持ち運ばなくてよくなったので、電源周りはスッキリしています。だいたいこういった荷物の構成で旅をしています。 「でも、もっと容量が大きい方が良いのでは?」 わたしの問に、大先生はこう答えます。 「あまり入れすぎるのも野暮だし、結果的に重くなるから」 たとえば、キャラダイスには帆布生地で15リットルくらいの容量のバッグがあるそうです。ところがそれを選ばなかった理由が、これなのだとか。まあ、あまり詰め過ぎてもリヤヘビーになって機動力に影響が出ますから。



輪行袋はこうやって着けてる。タオルは感想の意味も込みで。



「ただ、今回の旅で言えば、荷物の構成で失敗したことが2つある」 と、唐突に大先生から問題提起。はて、何でしょうか。 「冬用のインナーと短パンは入れるべきだった」 北海道の7月初旬、そして8月下旬は、朝晩共によく冷えます。夏用のインナーでは対応できないこともあります。実施問題、開陽台の夜明けでは、大先生はシモ・ヘイヘの出来損ないみたいに、ポンチョを被って寒さを凌いでましたから。 「ああっ、内緒にしてたのに!?」 「照る照る坊主の失敗したような感じになってましたよ(笑)」 あと、短パンは宿泊時にあったほうが良いです。特に宿に泊まるような場合、ちょっと外に買い物に行きたいときとか、ないとレーパンをもう一度履かなければなりません。洗濯しちゃってたら身動きすら取れません。 「宿題、ですかね……」 「最後の最後で、大きい宿題だな」 大先生はため息交じりで、そう言いました。



シモ・ヘイヘの出来損ない。






次の日へ。












TITLE:幕間〜持ち物に関する考察〜
UPDATE:2016/07/24
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