2012年版ガイドライン 実地踏査シリーズ スキー百本勝負 ほぼ月刊動画工房 ステキなダムn選 トップページ 用語辞典        リロード時刻:2025年04月06日(日)15時33分


221:新東名がさらに伸びたよ!



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。







中京圏に革命が起きた。


新東名高速道路の浜松いなさJCTと豊田東JCT間がつながったのが、2016年2月13日のこと。

部分延伸を繰り返し、いつになったら完成するのかな、と興味が尽きないこの路線。そのうち、浜松と名古屋間がしばらく未開通のままで、この状態じゃあ乗り継ぎが面倒だし、そもそも音羽蒲郡周辺の渋滞多発箇所はそのまんまじゃねーか、という思いを常日頃から抱いていたが、今回の延伸でそれがだいぶマシになったように思う。

んで、せっかくだから初乗りでもするか、と思い立ち、薄い本の取材も兼ねて金曜夜に石和の健康ランドに逗留。翌日、燃料を満タンにして甲府昭和インターから高速に乗った。






出発~。



ちなみに、運搬車にはスキー板が乗っかっている。とりあえず、明日はシャルマン火打で滑るのだけは確定しているので、糸魚川まで行くことにする。







新東名経由でね。











なので笹子トンネルを潜ります。



一度、小仏トンネルを抜けて圏央道へ。そして海老名JCTから東名に乗る。






まあ、予想通りっちゃあ予想通り。









渋滞はデフォルト。






どうみても本線の利用が少ないのだから、ジャンクションに分岐するほうの車線を増やしてほしいと。






富士山が見えてきた。



15分かけて渋滞を抜け、東名を西へ走らせる。都夫良野区間は穏やかなもので、労せずして御殿場JCTへ。ここから新東名にシフトして、一路、中京圏へ。






新!  新ですよ!



新東名は、さすが高規格で作られているだけあって、流れが速いしスピードも出やすい。浜松までは楽々ドライブである。






ひたすらまっすぐ!



途中、挙動のおかしいBMWがカッ飛んでいき、その先で華麗に事故ってたなんてイベントもあったりしながら、浜松いなさJCTを通過。






つい最近までは、ここで旧東名に。



ここから新規開通区間となる。旧東名(便宜上ね)だとアップダウンが連続する区間だが、新東名は気にせずにトンネルでブチ抜いていっちゃう訳で。

ただし、そんな新東名にも弱点はある。なんと、本線が軽く渋滞しだしたのだ。






流れてはいるのだけど、状況はよろしくない。



場所は岡崎東インターの先、才栗トンネルの手前辺り。ここが軽く登り勾配になっていて、ちょっとした渋滞スポットに。しかも、このあたりのトンネルはつめれば3車線という感じの幅しかなく、拡張は大変そうに思う。

今後、ハイシーズンにおいてここら辺がどういうことになるか、興味を持って見守ろうと思う。






愛知県に入った。



ところで、開通区間にはPA、SAが2箇所あるのだが……






FULLですよFULL!



どちらもまあまあな混雑っぷり。岡崎SAで小休止を取ろうと思ったのだが、






ようこそ、とか言ってる場合か?









渋滞してた。






岡崎SAは、下り線が「森のエントランス」、上り線が「岡崎宿」をモチーフとしたつくりになっていて、個人的には旧宿場街をイメージした上り線のほうが好き。






上り線側の外観。



んで、上下線どちらも見れた訳だが、このSAは上下線集約型なので、上下線のどちら側からでも楽しめる。昭和の時代では旧東名の専売特許のようなものだったが、今では海ほたるなんかが上下線集約型だ。






スタンドは上下で1箇所。よく見るとフェンスで区切ってる。



JH時代では考えられないことだが、今ではSAやPAがひとつの観光名所となっているし、それぞれに特色があったりうまいものが食べられたりして、立ち寄るのも楽しくなっている。……休憩したいだけの場合は別にして。






賑やかなんだが、食べ物の行列がハンパない。



買い出しを済ませて再出発。このさき新東名は、豊田東JCTを抜けて伊勢湾岸道へ。直進すれば名港トリトンを抜けて四日市方面へ、豊田JCTから旧東名にシフトすれば名古屋、小牧方面へとつながる。このつくりであればジャンクションに起因する渋滞は起きないだろう。






新東名はとりあえずここまで。



走った感触としては、旧東名のバイパス、というよりかは東名の新しい幹線というイメージで、単に首都圏-中京圏の移動であれば、文句なしに新東名である、という感じである。これで、首都圏部分の延伸に期待が持てる。

ただ、走っていてどうか、と言われれば、ひたすらまっすぐなので退屈っちゃあ退屈(前も同じことを言った)。アップダウンやカーブがある程度ある旧東名のほうが走りでがある訳で。それに、牧之原SAのトラックスペースで供される定食も捨てがたい。






2010年7月の画像から。大型車向けの施設。ゴミ箱だって大きいぜ。



いわば、中国道と山陽道、のような関係であるが、用途によって使い分けが出来る、という意味では、新東名の延伸は歓迎すべきものだ。副産物として、旧東名の渋滞が軽減された、ということもあるし。






何より、車線が広い。



将来が楽しみな新東名に、今後も注目していきたいと思う。






それでは、名神へ。






糸魚川へ向かう。


……ためには、北陸道に乗らなければならない。東海北陸道経由が距離的には最短だが、雪が降ってるらしい。






今季久々の、チェーン規制の文字が。



それとは別にして、米原経由のほうが、それはそれで見どころがたくさんある。なので、マニアならば(?)黙って北陸道をチョイスだっ!






余談だが、養老SA(下り)の、牛すじかけ丼がヤヴァかった。ヤヴァすぎて写真撮るの忘れた。






fig.01:上石津パーキングエリア


名神の関ヶ原インター手前にある、ちょっとしたスペース。ここはかつて、上石津という名のパーキングであった。






ここ。



JH時代にインフォメーションコーナーで配布されていた地図を見ると、売店はおろか、トイレすらないという珍スポットとして描かれているその場所だが、もともとは関ヶ原地域のチェーンベースという役割を果たしていた場所だ。今では管理施設扱いとなっているが、その全景は今でも健在だ。






ホントにトイレすらない。






fig.02:今須の死神


関ヶ原インターを越えた先で、左手にやたらめったら広いスペースが現れる。






左側のだだっ広い空間がそう。



本線はその先で右にカーブし、今須トンネルを潜って西へと向かう。……のだが、このトンネルは、名神開通時には存在しなかったトンネルだ。かつては、その広いスペースの先に本線があり、その先に、







今須の死神






こと、魔のカーブが控えていたという。シャレにならない程度の生贄を喰らってたらしい。

1978年に開通した短絡ルートによって、事故の発生は格段に抑えられたのだそうな。






死神はトンネルに封印された模様。






fig.03:葉原の旧線


舞台は変わって北陸道。アメリカンハイウェイ区間を走っていると、葉原トンネル手前の左側に、やたらと広い空間が。






ちょうどここから入れる。



下り線側から上り線側に、短絡ルートがあったようで、これはその名残らしい。冬季は除雪基地になっているが、夏季だと公務員フルチューンの乗用車とかが停まってることがある。




fig.04:運搬車の燃費


高速に乗る前に、燃料は満タンにした、と先述した。






そのときの走行距離がこんな具合。



ギリギリまで引っ張りつつ、糸魚川のインターを降りたところで給油。約61リッター呑み込んだ、ということは、あと10リッター余裕があるということか。






ほぼ、すっからかん。



普通に高速を、超燃費運転(だいたい80キロ巡航)すれば、700キロは余裕で走れる、ということが証明された。






満タン法で、ざっと12.6キロほど。






余談。


シャルマン火打でスキーを堪能した後、定番のR148南下で帰ることに。その途中、前々から気になっていた、湯原温泉猫鼻の湯に立ち寄る。平成7年の水害で崩壊した猫鼻温泉を復興させたもので、立ち寄り500円。

んで、驚いたのが外観。どうみても掘っ建て小屋です、本当にありがとうございました。






猫鼻温泉の全景。



しかしお湯は最高。源泉温度が高く、じんわりと温まる。






ハンドメイド感満載の露天風呂(これのみ!)



休憩所(?)では、近所の寄合をやっているし、究極のアットホーム感がそこにある。

ちなみに、オーナー曰く、建物前でキャンプ可。休憩所での宿泊も可(1000円で)だそうで、隠れファンも多いのだとか。

R148から椎葉峠へ至る旧道に逸れ、最初のシェルター手前を右折するという立地にあるこの温泉、秘湯マニアにはオススメな場所であった。

温泉を堪能した後は、定番の縁川で昼食を採り、長野へ抜けて帰京と相成った。






ごちそうさまでした。












TITLE:大回り乗車、ふたたび
UPDATE:2016/03/01
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/221_new_tomei/new.html