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210:脚が痛くても完走できる佐渡ガイド



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。photoスペシャルサンクス:renas先生。





本日のルート (powered by ルートラボ)




ネット12時間ギリ切りとか。


さて、今年で3回目の出場になるスポニチ佐渡ロングライド210に、renas先生と、スペシャルゲストのKNIの3名で出場してきた。






ゲストにずん子を着させたった。



KNIは、7月のアストロマンの実踏も兼ねて。我々は、まあロングライドを楽しめ、という具合の、いわば







ほぼ同窓会






的なノリでの出撃となった。

んで、土曜日の早朝、4月からウチにやって来た運搬車で、renas先生とKNIを回収。そのまま関越道に乗る。






北上中。渋滞無くてよかった。



初登場のKNIは、自称プロのアマチュアトライアスリートという、訳の分からないカテゴリに属する人で、プライベートではひとり箱根駅伝ロングライド24時とかやりつつ、睡魔に負けて落車して







手を骨折






とか、武勇伝に事欠かないオトコである。そんな彼の玉座はビアンキのフルカーボン。今回の目標はどれだけエイドに寄らないかである。もはや勝ち目がない。

さて、そんな若手は置いといて、我々はというと、renas先生は安定と実績のシャマル、ワタクシめはロングライドの絶大なるお供であるオープンプロ……






ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!









骨折しやがったwww






もうね、本当に、ちゃんとした整備スタンド買うよ。マジでさ(泣)。

ということで、予備用で取っておいたキシリウムエキップを引っ張り出し、軽く調整してインストール。これでやってやんよ!  とか思ってたら……






ロキソニン・チューン。



えー……  前回の旅で痛めた左足ですが、再発しやがりました。症状としては、踏み込んだ時に、違和感というべきか傷みというべきか、そういうのが現れる、という状態。後述するが、ボランティアの学生にストレッチをお願いしたところ、







これ、肉離れじゃ……












( Д)゚゚






という、ありがたくない考察まで戴き意気消沈。こんなにも完走できる自信がない大会はいつ振りだろうか。

ということで、出発前から、自己ベストは狙わずに佐渡を楽しむという方向にシフトしたのであった。……え、負け戦?  負け犬の遠吠え?  いえいえ、







敗戦の弁






ですから。というか、既に勝ち目ないですから。




という訳で、雨が降る中を新潟へ。道中、運搬車にあるエグゼブティブ・モニター・ビューイング・システムという名のmp2プレーヤーで、昨年の佐渡動画(renasバージョン)をおさらい。KNIに事前指導を施す。






佐渡汽船乗船前。このクルマのほとんどに自転車が積載されてる。



ある程度の感覚をつかんだところで、佐渡御用達、12:35発カーフェリーの客となる。ゲート側からの乗船は初めての試みだが、既にあちこちで自転車モードに。

乗船後、相変わらずの船内はお約束。しかし……






これはねえよ。



輪行袋くらい持って来いよ、と言いたいところだ。






一年ぶりの佐渡。



船は大きな揺れもなく、定刻に両津港に到着。ここから会場となる佐和田に移動する。国道350号は、下船のタイミングと相まって、参加者のクルマで混雑気味だが、それでも30分もかからずに会場到着。






着いて、少ししたくらいから開会のセレモニーが。



磯の香りが、1年ぶりの佐渡を感じさせてくれる。まずはゼッケンを引き換え、そのあと抽選に。といっても何も当たらなかったが。

ここで先述のマッサージを受け、肉離れ情報を得たのであった。






走れる気はしないが、とりあえずビール飲んで忘れよう。






全然役に立たない佐渡ガイド


5:50、佐和田出発。ここから海岸線に沿って一周するのだが、今回は脚に爆弾が仕込まれている上、ホイールがキシリウム+レースAの23Cというハードモードだったので、もはや無理はせずに全エイド立ち寄り+オススメポイント推し、という、極めて







やる気を感じない






言い換えれば流しプレイ的な感じで行くことに。






では、スタートです。








【1】相川エイド




スタートして、海沿いに走ること20キロで現れる、最初のエイド。参加者の幾何かは、あっさりとスルーするポイントでもある(実際、過去2年間はここに立ち寄ってない)が、ここのエイドでのみ楽しめるわかめそばがオススメだ。







ただし量は少なめ。











もう少し盛ってほしいな。



まあ、正直なところ、元気があればここは飛ばしても差し支えないと思われる。ここからさらに20キロ先の入崎エイドでも、充分に補給できるだろうから(つまりスタートから40キロ地点)。

相川までは、七浦海岸沿いに走る区間でアップダウンが続くものの、激坂という感じはなく、丘陵地帯を乗り越えていくようなイメージで。交通の大半は、バイパス路の役割をする県道31に集中するので、交通量の少ない道を大きく使って越えても良い。ただし、地脚の有無がハッキリと出る区間なので、いきなり渋滞することもあるので注意しよう。






この区間で10キロ地点を通過する。








【2】入崎エイド




入先エイドは、言わば「入先機関区」みたいなもので、この先の登り区間に向けた準備をする場と思うと良い。この先補給ができるのは、次のはじき野か、その少し手前の大野亀ロッジとなるからだ。






ここからエイド利用者は増える感じ。パスする参加者もいるが。








【3】Z坂




入先からZ坂までは、やや薄めのアップダウン区間となるが、巡航速度がガクンと落ちるような感じはない。このあたりからトンネルも多くなり、前後ライトがマストとなる。それよりも、行けども行けどもZ坂が見えてこないので、ある意味生殺し感がパネエのだが、実際のところ、地理的な問題で、ヤツは







唐突に現れる。











ゼェェェェェット!



ただ、ここは屈指の撮影ポイントでもあるので、登りはじめの位置にある郵便局周辺は、必ずと言ってよいほど集団停車しているので、それを目印に頑張れば良いかと。あと、毎年高確率で、巡回のパトカーが止まっているのも目印にはよろしいか。実際のところ、登り勾配はパトカーら辺から始まる。






そして登り始めた。



Z坂は、全体の構成からみれば序盤の登場なので、思いの外ツラさは低い。ただ、公称11%を謳っているだけに、斜度はきつい。登りはじめから最初の折り返しまでの区間が、距離が長く斜度もきつめな感じ。言い替えれば、そこを越えればあとはどうにでもなる、ということか。そして、ふたつめの折り返し地点は、隠しエイド、と揶揄されるほどの立ち寄りポイント。たいていはここで記念撮影してから、残りの登りをこなす。






その隠しエイドからの画。



ふたつめの折り返し後、さらに300メートルほど登る。下から見ると、Zの先端で坂は終わってそうに見えるが、実際にはその先にもしばらく登りは続いている。騙されてはいけない。






そのあとしばらくはこんな感じの道を走る。








【4】大野亀坂とロッジ




目の前に、桃みたいな巨大な岩が見えたら、それが大野亀である。葦が生い茂る中の登り区間だが、きついのは第二ターン周辺で、ここのイン側がまあまあの斜度。タイム狙いでなければアウト側を通ってやり過ごせば、あとは地道に登り続ければ良い。第三ターンの先くらいに、例年コスギフォト撮影部隊がスタンバってるので、良い笑顔でクリアしよう。






大野亀。



大野亀区間の終わりにある大野亀ロッジは、これまた隠しエイドである。トイレがあるほか、ロッジで補給もできる。また、大半の参加者が手を出すのが、ソフトクリーム350円。天気が良ければ、だいたいこの辺りで気温も上がってくるので、ソフトクリームが美味しくなるはずだ。






今年は食べられたぞ。



ロッジから、はじき野までの区間は、まだ少し登りが続く。しかしやがて終わると、今度は下り基調に。このあたり、追い風を捕まえれば、ヒャッハー! できる。実際、この区間の巡航速度は40キロ近くなり、脚に余裕があれば、そのままはじき野をパスできるほど。

はじき野から両津までは、呆れるほどに平坦なので、意外とはじき野をパスする人は多いらしい。






【5】両津BS


弁当ステーションは全員が強制ピットインになる。休憩なしで出ることはできるが、せっかくなのでメシでも食べよう。というのも、ここから先は、ABどちらのコースも、30キロ以上エイドがない区間になるからで、特にAコースは、実質エイド間距離がもっとも長い区間になるからだ。両津だけは、本気で休んだほうが良いと思う。

おにぎり弁当、果物、水分補給にストレッチサービスなどあるが、個人的イチオシは味噌汁だ。塩分とミネラルを一気に補給できるぜ。あと、おかわり自由。






昼食会場のおんでこドーム。








【6】多田エイド




多田エイドは、両津からおよそ40キロ先にある。この区間、前述の通り、エイドがない。また、海沿いの景色や古くからの街並みを堪能できるが、毎年この区間は、ほぼ高確率で向かい風に見舞われる(←ここ重要)。あのKNIが泣きを入れるほどの向かい風で、巡航速度のアベレージが落ちるのはたいがいここのせい






分岐を過ぎた直後の一枚。これからあの山の向こうに。



コースとしては、インナーに入れたほうが良いかな、というような斜度の坂が3箇所あり、それ以外はちょっとしたアップダウンがある程度。年々、路盤改良が行われ、道は綺麗で走りやすくはなっているが、反面、旧道のほうが雰囲気あって良いのにな、と思うこともあったり。






年々、路面改良が進んでいる。来年はも少し走りやすくなるかな。








【7】小木エイド


多田から小木までは、打って変わって22キロと短く、途中に赤泊などのまとまった規模の集落が現れるため、秘境感は薄れる。タイミングが合えば、道端でバーベキューしながら飲酒している現地の方から応援されたりする区間である。






多田スタート直後の信号規制区間は、昨年から引き続き。



この区間では、目立った激坂はないものの、スタートから140キロ以上も走って来ていて、さすがに脚も売りきれ気味では、インナーに頼らざるを得なくなるような坂がいくつか残されている。






小木エイド。



小木エイド、またの名を「小木機関区」。怒濤のようにやってくる登り坂の手前、ということで、ここは例年、ストレッチのボランティアが待機している。利用したことはないが、エイドを出てすぐにエグい登りが現れるので、ある意味ありがたいサービスである。ここまで来ると、身体のあちこちにガタがやってくるのが分かってらっしゃるのか、エアーサロンパスなんてのが置いてあったりする。有り難く使わせてもらおう。






そして芝生で涅槃に持ってかれる。小木といえば芝生だ。








【8】9%坂




灯台の手前で海沿いの道に降り、しばらく海岸線沿いに走ると、後半の目玉、9%が現れる。右折直後から登りが始まり、それが延々と続く。ここのイヤらしいところは、いつまで経っても終わりが見えないという点。そして、斜度がなかなか緩まない点。たいてい、後半になればなるほど、押しの割合が増す。いずれ終わるから心を折るな、と言いたいが、ある程度乗れている人でも、0.3のシャーペンの芯並によく折れる。そういう坂である。






右折直後から、本気で殺しにかかる坂が。



終端部分には、佐渡太鼓交流館があり、この期間中、参加者を鼓舞すべく、たたかいのドラムを鳴らしてくれる。これを目印にすれば、まだ少しはマシだろうか。






そしてrenas先生に抜かれた。



いずれにせよ、ここを攻略すれば、あとは素浜エイドまで、ひたすら下りである。






定点観測ポイントも無事通過。








【9】素浜エイド〜140アップ


素浜は最後のエイドで、いつもここでしか食べられないレモンの砂糖漬けと、回収車がお出迎え。ここを出たら、泣いても笑っても残り30キロ。あとは地脚とマシンを信じて走りきるしかない。






エイドでの供出物。砂糖漬けが飛びぬけて捌けてる。



エイド自体は、海岸線に面していて、砂でクリートが填まらなくなるのが玉に傷。そして、エイドを出た直後に現れる、通称140アップ。直線上に登っていく様は、有り難いのか有り難くないのか。どちらにしても、ここも押しが入るポイントであるのは間違いない。何とか登りきり、国道まで出られたら、しばらくは下りである。






先を見てはいけない。見るとヘコむから。








【10】国道坂


そして、個人的には一番エグく、かつもっとも稼ぎやすいポイントである最後の難関、それが国道坂である。タイプとしては、幹線道路にある、ちょっときつい登り坂、なのだが、並み居る難関を抜け、もうすぐゴール! というタイミングで現れるそれは、普通の人ならまずキレる。そして、ここも前述のふたつに負けず劣らず、距離が長い。この区間は、左を見ると佐和田の海岸線と棚田のコラボレーションが映える絶景ポイントなのだが、いかんせん道幅が狭く、頻繁に渋滞が発生するポイントでもある。脚に余裕があるなら、一気に駆け抜けたい。下り勾配になり、海辺まで降りれば200キロ地点。ここからは嘘偽りなく、平坦な区間となる。






最後の難関前。呆然と立ち尽くす人もいたりして。








【11】尾畑酒造


ゴール直前、右手にある真野鶴の尾畑酒蔵は、以前から立ち寄りたいと思っていた。今回は帰り際に運搬車で訪れたが、これが大当り。同行のrenas先生とKNIも大絶賛であった。飛び入りでの見学を受け付けているほか、直売所も完備していて、ここから直送することもできる。しかし、個人的イチオシなのは、こういう見解をしているというところ。純米酒にドはまりの身としては、このアル添についての考えは実に潔く、ますます純米酒が好きになりそうな予感がする。さすがに大会中に立ち寄るのは困難だが、終了後、余裕があれば是非オススメしたい。






店の奥に直売所がある。試飲したいが運転手。








【12】フィニッシュ直前の攻防


佐渡ロングライドは、フィニッシュ時に名前をコールしてくれる。ぶっちゃけた話、車体のトランスポンダはそれだけのため?  と思わせられたり(実際には実出走チェック)。そんなもんなので、フィニッシュ直前での集団ゴールとなると、最悪名前がコールされないという事態になりかねない。よって、前後感覚を調整しながらフィニッシュすることになるのだが、たいていは、国道を左折したエネオスのちょい先くらいでタイミング待ちが発生するため、直前の道中で感覚を調整してもあまり意味はなかった。






道中ですら200キロ地点を超えれば間隔調整が入る。



そしてフィニッシュ。前後感覚の調整て、それなんて朝の京急?  状態である。しかし、なかなか気持ちが良いもんである。






ごーる!






y-maruさんの憂鬱


おかしい、こんな筈じゃなかったのだが。

痛む左足を騙し騙し宥めすかせながら、たぶんそのうち終わるだろう登り勾配と格闘していた。エルコスさんも愛想を尽かしかねないほどの弱体っぷりだが、それでも、少しずつだがジリジリと前に進む。

ぐっ、と顔を上げた。そこにあったのは、どこまでも続く登り坂。下を見れば赤茶けた舗装路、前を見れば登り坂。そして空は、ひたすら青かった――――






スタート前。無性にションベンしたかったがトイレは激混み。





前回のビワイチで左足を負傷し、治ったかな、と思って調子に乗ったら再度痛みだし、結局それは治らないまま佐渡に来てしまった。これほど、完走できる自信がないイベントは久しぶりである。その前は、富士見の50キロだったっけか。

それでも時間が来れば出走準備しなければならない。覚悟を決めて、スタートラインに立った。

今回はrenas先生だけでなく、職場の後輩でプロのアマチュアトライアスリートであるKNIが一緒に走る。KNIにはどうやったって勝ち目はないし、場合によってはrenas先生にも勝てないだろう。でも、ここまで来た以上、走り切らなければいけない。そのために、我々は戦装束を着ているのだ。そう、






ちなみにバージョン違いで2枚持ってるらしい。









閣下。






そして、






マコ岩松とか知ってる人どんだけいんだろ?









マコ・岩松。






この、明らかにすきやきの具である両名をゴールまで連れて行かなければいけない。そして、一瞬だけど煌めくような走りをしなければならない。……今から気が重いが。

今年もフロントローでのスタート。横ではrenas先生が「良い撮れ高だ」と喜び、さらに向こう側では、KNIがクリートが嵌らずに四苦八苦。そんな彼に、先輩の強権発動で、彼は今回、ずん子で出場してもらった。まったく、ひどい先輩だ、我ながらに思う。






ずん子とひどい先輩。



そのずん子KNIはスタートしてすぐに視界から消えた。追い付けねえよ。そしてrenas先生も先行。ウデを上げたな。






そしてずん子は姿を消した(というかチギられた)。



七浦沿いの海岸線が最初のアップダウン。脚は相変わらず痛い。膝上あたりがズシンズシンと痛む感じ。ビワイチもあるが、練習に固定ギアのシングル車で無茶をし過ぎたのも原因だろうか。いずれにしても、踏み込めば鈍痛、ストレッチしたって鈍痛。ああ、これがあと180キロも続くのか。






佐渡太鼓の応援でも、脚は極めて不調。



相川でrenas先生に追いつく。あまりにも足が痛いので、ここでロキソニンをべたべた貼り付ける。痛みがこれで引けば世話ないが、まあ気休めということで。ここから入先までは平坦区間なので、たぶん脚は持つだろう。調子に乗ってガリガリ引いていき、この区間の巡航速度はだいたい30キロを超える程度。なんとなく、痛くならない漕ぎ方が見えてきた。






徐々に雲が切れ、暖かくなってきた。



入崎エイドに立ち寄り、Z坂に備える。ゴミが吹っ飛ぶほどの強風の中で、サドルバッグからタイヤレバーがポロリと落ちる。サドルバッグに穴が開いてたので、ガムテープもらって補修。そしてZ坂へ。






ひどい補修。



Z坂の折り返しふたつめでrenas先生と合流。決して休憩ではなく、撮影のためである。こう理由付けする人がどれくらいいるのだろうか。そこからは登った後に下って、そして大野亀。ここでrenas先生をチギったが、お陰で足は絶好調に痛い。昨年の大会でrenas先生が立ち寄った、大野亀ロッジでソフトクリームを食べて小休止。我々以外にもここで不時着する参加者多数で、まるでAACRのよう。しかし、すぐ目と鼻の先にはじき野のエイドがあるのだが。






言っておくがここ(大野亀)はエイドではない。



はじき野エイドでは、今年からのニューアイテム、焼きおにぎりが提供されていた。しかし、胃の調子が良くないのか、そちらには手を伸ばさず、もっぱら果物でクエン酸を補給。すると、ある参加者から、「写真撮らせてください!」







おっさんだぞ?






一緒に撮られたrenas先生曰く、「痛ジャージは市民権を得たのに、まだこういうのがあるんだ」。きっとどこかのブログに載せられるのだろう。そうなると、無理やり着させたずん子の方も気になるところだ。






このあたりは30キロ巡航が可能。ただし脚は痛いまま。



コースは3年ともに大きな変化はない。とすれば、ここからが向かい風の洗礼を受ける区間になるのか。ひたすら前走者に食らいついていると、ゼッケンの中にちらほらと4000番台、それどころか5000番台、7000番台のゼッケンまでもが現れた。時刻を見ると、おやおや、昨年は既に両津にいる時間ではないか。






100キロ通過。



相川、入崎に寄った上にロッジでソフトクリームなんぞをパクついていた所為だろうか。まあ、今回は脚が痛いのでゆっくり楽しもう、と決めたので、それはもう気にしないことにする。だけどそう思っていても心のどこかでは、『もっと速く!』と思ってしまう。その結果、足が痛いのに30キロ巡航。我ながら、アホだな、と。

両津BSに到着したのは10:20。できるだけ早く出発して遅れを取り戻そう、という気持ちもあれば、足が痛くてちょっと休みたい、という気持ちもあって、そのあたりが交錯しながら、ようやく胃の調子が良くなってきて、おにぎりを口にした。そして味噌汁、どちらかというと、味噌汁のほうが有難い気がする。隣でrenas先生は、







卵焼きが復活したぜ!






……嬉しそうだった。






卵焼きが復活。



10:55、両津を出発。そしてBコースとの分岐を経て、いよいよ小佐渡に入る。この区間、多田までの40キロは、過去に遡っても良い思い出がない。とにかくきっつい思い出しかない。9%坂よりも、140アップよりも、国道坂よりも、この40キロが一番苦痛だ。絶景は期待できるが、なぜか毎年、向かい風なのだ。佐渡の大会運営は、巨大な扇風機でも山に据え付けて回してるんじゃないか、というくらいのしんどさが、40キロほど続くのだ。

「なぜだ!?  俺が一体何をした!?」






なので、renas先生のようにツキイチになってるのが正しいと思う。



しかし帰ってくる答えは向かい風。結果、多田エイド手前で力尽き、昨年通行止めに泣かされた橋のチョイ先で、renas先生の自転車が見えたので不時着。ゴロ寝しつつストレッチしてたらrenas先生がひょっこり現れ、思わず「イヤ〜ン」と。何をやってるんだ俺。






多田エイド。



多田エイドで小休止。絶好調の胃袋に、塩まみれのおにぎりがどんどん沈む。再スタートしてトンネルを越えると、これは昨年もあった片側交互通行区間。信号待ちの間に脹脛を丁寧に伸ばし、未改良区間の道をひたすら南下する。このあたりになると、ワタクシめに限らず参加者の体力ゲージは大きくエグれ、全体的なペースはガクンと落ちる。薄い登りのトンネル区間なんかは顕著に落ちるようで、そのあたりを狙って抜きにかかる。今日の調子では、どうせインナーローに入れるほどの激坂でバシバシ抜かれてしまうので、ここらでできるだけ稼いでいかないといけないか。

途中のトイレ休憩中にrenas先生に抜かれ、追いつけるか、と頑張ったものの結局追いつけず。小木のエイドに着いた時にはrenas先生は芝生という名の涅槃にもってかれ、すっかり昇天していた。






もちろん呼んだって起きやしない。



小木機関区では、瞬間的なエネルギーになる糖質とクエン酸を補給すべく、オレンジをガン食い。塩分が抜けていたので塩をダイレクトイン。それでも足りなくてさらにレモンに手を出してクエン酸をたっぷり補給。そしてクローズ30分前に、涅槃にイッてたrenas先生を叩き起こす。いよいよクライマックス近し。頑張っていこーぜ、と出発すれば、すぐにやって来る登り坂。そして千切られる俺。






昨年の宿題でもあった深浦大橋まで来た。



深浦大橋まで来る。ここで停まることはrenas先生に宣言していたので、紳士協定で停まってもらう。昨年の申し送り事項であったこの橋からの絶景は素晴らしいが、見下ろす形になる深浦集落の小ぢんまり感もグッと来る。そして写メを撮りながら走り抜ける参加者。確かにここの景色は最高だが、よく見たら橋の向こうに駐車場があったな、と。

海沿いの道に降り、右折してからの9%、解き放たれたrenas先生にチギられ、34×25Tで四苦八苦しながら登る。今年は降りて押してる人が多いな、という印象だが、どうにもこうにも速度が上がらない。そして脚は痛い。ふとお試しで、引き足オンリーという漕ぎ方をしてみると、果たして面白いように速度が上がる。ただし10秒で力尽きる。踏んで、引いて、10秒で力尽く。それをn回繰り返したら、太鼓の音が聞こえるようになる。






n回っていくつだ。ってぇくらい、終わりが見えない。



佐渡太鼓の交流館が登り終わりの位置にあるが、今年は路上に出ての鼓舞だった。精一杯のサムアップで返し、ヒトヤマ越えた安堵感とともに肩甲骨を伸ばしていたら、うっかりケムンパスを轢いた。踏んだり蹴ったりで下り基調の道をすっ飛んで行ったら、素浜の手前でrenas先生を追い抜く。今回はこんなデッドヒートが繰り返されるが、たいていチギられるのはインナーに入るような激坂のとき。なもんで、140アップ手前には、思わず先行逃げ切りを図ってしまった。






素浜エイドには、昨年比で30分以上遅れでの到着。



国道坂を超えて、後方を振り返ると、そこにrenas先生の姿はない。一瞬聞こえる、あのシャマル音、振り返ると違う人。おっかしいなぁ、とか思いつつのんびり走り、追いついてこないのでこのまま仏契していいのか思案していると、ようやく現れた200キロのサイン。ここでrenas先生が、思いのほか早く追いつき、残り10キロはランデブー走行となった。






200キロ地点通過。



「あー、もう終わっちゃうんだ……」ヒトは現金な生き物だ。あんだけ足が痛いと悲鳴を上げていたのに、終了間際にはこれである。残り10キロをチギってやろうか、とも思ったが、ここにきてrenas先生が間隔調整。ゴール時のコールに期待する流れになった。うまいこと感覚の開いたところに潜り込み、エネオスを左折していよいよフィニッシュ、……と思ったら、おんなじことを考えてた集団によって、スキマはあっという間に埋まってしまった。

「まるで朝の京急みてえだ」とrenas先生。それくらい前後の間隔を気にしながらのゴールだった。フィニッシュタイムは17:10で、昨年よりも、およそ







1時間遅れ






のゴールとなった。でも、楽しめたかな、足は痛かったけど、それも込みで楽しめたのかな。だから、まあ、よかったのかな、……と。






renas先生も余裕のゴール。



ちなみに、KNIは、クリートが嵌らないという致命的なトラブルを抱えながら、







3時30分ゴール






とかマジ何者!?  という鉄人っぷりであった。まあ、いずれにしても三人とも無事に完走である。まずはそのことを称えようではないか、と。






鉄人。



宿に戻って、一気に飲み干したビールは、とびっきりの美味しさだった。ただ、何か物足りなさはあったが。






今年も宿は敷島荘。そして帰ってきたあとのもてなしが泣けるぜ。



余談だが、スタート直後に仏契し、そのまま独走ゴールを決めたKNI。ゴール後にこう申しておった。







アイアンマンとか無理だ!






ちなみに彼が出ようとしていた佐渡国際トライアスロンのAカテゴリは、スイム3.8km、バイク190km、ラン42.2km(すなわち一般的なアイアンマンの距離よりちょっぴり長い)。このあとフルマラソン1本分走る計算になる。そりゃあ無理と嘆くのも判る気がする。

まあ、オノレを鍛えるのも良いが、時には楽しむくらいの力加減でやってみるのも良いのではないか、と。そんなKNI、敷島荘の前で野良のネコと戯れてたところ、偶然にも






にゃんこがprprですよ。









卑猥なのが撮れたwww















TITLE:超gdgd
UPDATE:2015/05/23
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/210_sado2015/sado2015.html