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197:ダムツアーphantasm



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。






本日のルート (powered by ルートラボ)




秋の黒部ダムは初めてだね。


タイトル通りなので詳しい話は割愛。さて、9月末から10月にかけては、あちこちに先駆けて紅葉が始まるアルペンルートである。マニアな方には、日電歩道と水平歩道が開通するハイシーズン、という認識が強いこの時期に、どうしても行きたくなったので行ってきてしまった。






もはや発作。



過去に一度、この区間は通り抜けているどころか日帰りで一周しているので、ある程度は勝手知ったる道だ。とはいえ、スタートは早いほうがよい。なぜなら、今回は通り抜けた後に少々走りたくて、エルコスさんを先行させているのだ。サイクリングヤマト便で。

できるだけ、信濃大町発の早い便に乗るため、前日のうちにできるだけ信濃大町に近づいておきたかった。そこで、仕事終わり(この日は多摩地区に出張だった)に新宿へ向かい、そこからバスで松本に向かうという作戦を取った。昼行の路線バスなんて初めての経験だが、新規開拓という意味で楽しんでみよう。






ヨドバシ前は、旅の始まりを予感させる。



で、新宿発18:50、アルピコの松本行を捕縛。どうせ空いてんだろ、とか思ったら、2便あるうちひとつは満席、もうひとつも空席僅か、ということで、慌てて切符をゲットした。






1便は満席で、一瞬焦った。



しかし、夜行便ってやっぱり旅してるなぁ、って気分にさせてくれるのが良いなぁ。そんなことを新宿のバスターミナルで、ふと感じながら、しかしまだまだ時間があるので……






鰻といえばココ。



例によってカブトで時間をつぶす。キンミヤは定石だが、瓶ビールのほうが安くて長く呑める。すっかりいい気分になったところで、バスの乗客となる。






大荷物はセルフで荷室に突っ込む。



ちなみに、松本へと向かう場合、バスであれば18:50発の22:02着で片道3500円。鉄道利用だと、19:00のあずさが21:52松本着で6380円となる。輪行できない、というデメリットはあるが、行先によってはバスという手段も悪くないものである。






バスは満席。仕方なくウトウトして時間を進める。



ただし、交通事情によって遅延が頻発するのがバスの欠点でもある。この日は双葉SAでの調整があったものの、首都高の事故渋滞が原因で10分遅れた。とはいえ、松本ですべきことはぐっすり眠って朝飯喰って大糸線に飛び乗るだけなのだ。






いざ、信濃大町へ。



んで、明けて翌日、朝飯をかっ喰らって、7:15発の大糸線に飛び乗る。そして、8:13に信濃大町着。いよいよアルペンルートに突入である。

8:30発扇沢行のバスは、途中の大町温泉郷で客を呑みこみ、のんびりと扇沢へ登っていく。そういえば温泉郷のバス停は、北アルプスのときにおざんざ大量摂取した場所だっけか。






大町温泉郷のバス停。ここから乗車する客は比較的多い。



天気はすぐれないものの、それでもバスは扇沢を目指す。どうも上のほうはガスがひどいらしい。うーむ、雨とか降らないでくれるといいなぁ、とか思っているうちに、扇沢に到着する。早い便を狙ったにもかかわらず、既に扇沢は混雑の模様で、ツアー客が多いように感じた。






若干だが、色づき始めている扇沢。



ここから先は、時間が流動的になるので詳しくは割愛するが、とりあえず富山側まで抜ける。いつもどおり名物ヒラ社員の叩き売りを鑑賞してから、






鱒の寿司とチョロQ推し。これだけ目当てでもいいくらいだ。



トロリーバスの住人になる。今回こそは破砕帯の入口を写真に収めたいところだが、18-125のレンズがどこまで役に立つかどうか。






役に立つ、どころか完璧な仕事っぷり。



……と思ったら、意外とよく写ってる。前回は55-300を使っていたが、どうやらこっちのほうがよい仕事をしてくれるらしい。なんとか収めたところで、バスは黒部ダム駅へ。






まず改札の出るのに一苦労。



左に曲がると出口だが、進行方向に進むと日電歩道へと至る。しかし、閉鎖しているらしく、この時期で開通していないところを見ると、今年は開通しないのだろうか。まあ、こちらはダム堰堤に出られれば良いので、直進せずに左折だが。ダム堰堤には二種類の道があるが、今回は階段を上ってみる。






右折で登山ルート。途中で破砕帯の水が飲める。



ゆっくり登ればなんてことない展望台への登り。上がってみれば、イイ感じに紅葉が始まっていた。観光放水もあって、絵的にはかなりよい。ちょうど、雲の切れ間から陽の光も注いできた。やや汗ばむ陽気になってきた。






高いところから、黒部ダム。



売店で、黒部の太陽の原作を購入した。都内じゃなかなか手に入らない逸品だし、とか思ったら、今日びamazonあたりで簡単に手に入るんじゃねえの、と思い返し、文明ってすげぇな、なんて思いながら、ダムの堰堤を渡る。






堰堤から300mmで、ズドン!



ダムのはるか下にある、日電歩道ルートには、やはり人影は見えなかった。時期的に、今がシーズンのはずなのだがね。






ナナカマドがいい感じに成っていたりして。



さて、この日は紅葉シーズンの最中。ツアー客がわんさと訪れるほどに混雑している。あちこちのルートでは臨時便を出すほどに盛況だ。






ケーブルカーは定員が少ないので、とにかく混雑する。



黒部湖から黒部平へと結ぶケーブルカー。こちらも臨時便だが、うまいこと撮影スポットを確保した。全区間トンネルのこのルートを、コトコト揺られて登っていくうちに、なんとなくRPGっぽいなぁ、とか感じるようになった。






ちょっとしたダンジョンの入り口。



ドラクエでいえばロンダルキアの洞窟か、もしくはネクロゴンドの洞窟か。テイルズならモーリア坑道か(古い人間でごめんよぅ)。洞窟ってワクワクするよねー、なんて思いつつ、アルペンルートみたいにいくつかのギミックを乗り継いでいくダンジョンとかあると、面白いんだろうなぁ、とか思ってるうちに、黒部平に到着。






全線地下のケーブルカーで、唯一陽の光が入る場所。



ここからロープウェイだが、混雑を避けるために時間調整するのはお約束。白海老のかき揚げ蕎麦を食べつつ、少々のんびりとする。天気も良くなってきたので、これなら名物ヒラ社員から鱒の寿司でも買って、ゴロゴロしながらお弁当してもよかったかなぁ、とか思いつつ。






でもやっぱり蕎麦はうまい。気温低かったしね。



適当な時間になったので、ロープウェイへ。朝のライブカメラではガスってて展望がなかったが、タイミングがずれたおかげでガスが抜けた。良くも悪くも、山の天気は変わりやすいのだ。






霧が晴れてよかった……



大観峰からは再びトロリーバス。そして室堂へ。長野側からの観光客は、たいていここで折り返す場所だ。






大観峰から室堂へ。



春の時期は雪の回廊ができることでお馴染み室堂だが、雪のない時期は周辺を散策することができる。周辺をぐるりと歩けるルートがあり、これから向かうルートを一望出来たりもするが、ハイヒールとかはやめたほうがよいと思う。高確率で足を挫く






周囲は硫黄の匂いがする。これは地獄谷からのものだ。



うまいことタイミングを計って、最前列の席をゲットできた。おかげで前回見逃した立山道路の全貌がわかった。しばらくは背丈の低い木々の中を下っていくが、ちょうどこの時期、紅葉が綺麗だ。あと、道路自体の線形もおもしろい。過去にはこのルートでヒルクライムの大会が開かれたらしいが、ここならさぞ面白いだろう。






室堂駅から。これから奥の道を下っていく。



ところどころでバスを待つ登山客をスルーしつつ(このバスは臨時で直行便なのだ)、時速30キロを維持しながらゆっくり降りていくと、追分の料金所を通過する。ここから先は一般道扱い(室堂と追分の間は有料道路)となるが、そもそもこの区間は一般車両通行禁止になっているので、無料といいながら実質通行できない。それは自転車も同様らしい。






追分料金所。



しかし、歩行者はいいらしい。だが、美女平まで23キロほどあるので、うっかりしているとリアル陽が暮れる






ちなみに、道路脇にはれっきとしたトレッキングコースも完備されていた。



追分から下っていくと、木々の高さが増して、道は森林の中を進むようになる。遠くに称名滝が見えたりするポイントがあったり、視界が悪い中でも見どころはある。さらに下っていけば美女平に到着する。ここがアルペンルートの最後のポイントである。






美女平駅。



このあたりで、天候は徐々に下り坂になる。なんとか富山までは持ちそうだが、それでも時折ポツリポツリと滴を感じる。どうか持ち堪えてほしいなぁ。






展望台から下界を望む。天気は五分五分、といったところか。



立山に到着したのは14:00きっかり。速足だったが、秋のアルペンルートもなかなか見どころがあってよろしいではないかい。






ようやくゴールである。



……んで、エルコスさんを預けている富山の二口センターへと向かうべく、富山地鉄へ。連絡が悪く、ここで50分ほど待つ。






ちなみに特急だと別料金が発生し、乗り換えの岩峅寺に停まらないらしい。



待っている間に、アルペンルートの窓口でちょいと情報収集。議題は







輪行できるか?






……である。窓口のお姉さんに聞いてみたところ、




「ピッケルとかハミ出てると引っかかりますねー」




引っかかる、というと、やっぱりダメなのか?




「いえ、有料になりますね。基本的に乗せることは問題ないですよ」




……ほほう。乗せられると。しかし、いくら何でも輪行袋とかはナイよなぁ。




「ああ、過去にやった方がいましたよー」







なんだと! ( Д)゚゚






どうやら輪行は問題ないらしい。余談だが、富山地鉄は土休日に自転車をそのまま載せられるサービスをやっていて、それを利用すれば、立山で袋に詰めて、扇沢からダウンヒルを楽しめるというステキルートが可能ではないか。






岩峅寺で乗り換え。自転車は車内持ち込みが可能。



来年(2015年春頃)に北陸新幹線が開通したら、試しにやってみようと思う。






富山南駅に到着。






エルコスさん回収。


さて、南富山で下車して、若干迷いつつも徒歩15分くらいでヤマトの営業所に。






立地的にも奥まったところにあって人通りは少なめ。



ここでエルコスさんを復元し、返す刀で荷物を自宅へ強制送還。ようやく身軽になったところで、本日の宿とする北陸健康センターへ。しかし、風は強くなってきて、心なしかポツポツ来てるような……






このとき若干ミスコースして、無駄に5キロほど迷走。



さて、富山から高岡に向かうルートであるが、交通量のハンパなく、夕方には大渋滞するR8を回避するルートを考えてみた。




富山to高岡@  〜わくわくどきどきマニアックコース〜


R359を右折して、しばらくは二車線の流れの良い道を走る。婦中大橋を渡り、しばらくは大型商店や飲食店が連なるので、補給などはしやすい。

羽根の交差点を過ぎると、片側1車線になって、少しずつ勾配がついてくる。まだまだ緩い勾配だが、意外と交通量がある。






そして現れる登坂車線。



やがて、登坂車線がつく登りになって、その上雨まで降ってきた。






突然現れた分岐点。右折するとR472。



んで、ここを右折。ちなみに、れっきとしたR472だ。






通行制限が入るほどのトンデモ道だったりする。



そう、こんなんでも国道なのだ。

ちなみに、一気に人気がなくなり、途中の高塚トンネルは、時間帯を誤れば明らかに肝試し状態である。ただ、この区間を迂回する、県道31号線の存在もあってか、とにかく交通量が皆無。走りやすいといっちゃあ走りやすいのだが。






しかし人気がない上にこのトンネルである。



基本、下り基調で射水市へと向かう。時折雨脚が強くなるので、見知らぬ軒先を借りて雨宿りをしながら、少しずつ北上する。






まだまだ街の気配は遠い……



北陸道小杉インターを越えると、道幅が広くなる。だが、その直後の五歩交差点を左折し、県道58号を西に走る。

そのどん詰りがR156、ここを左折してすぐのところに、北陸健康センターがある。






一泊2500円から。



このルートのハイライトは、ずばり高塚トンネルである。ただし、面白がって途中でトラブると、補給できる箇所が(自販機も含めて)ないので、やや上級者向けといえる。マニアじゃない方は、次のルートをオススメしたい。




富山to高岡A  〜堅実にコツコツ走るルート〜


高岡市の広小路交差点から東に進路を取ると、県道44号線となって富山駅の前まで至る。






高岡大橋の西側。渡ると射水市。



このルートはかつてのR8で、富山高岡バイパスの旧道である。そのため、地方の幹線国道と遜色ないつくりになっている。






呉羽のあたりで軽い丘越えがある以外は、ほぼ平坦。



このルートの特徴としては、県道降格とはいえもとは国道であることから、補給できる商店が豊富なことと、ほとんど勾配がないことである。ただし、高岡と富山を、射水の中心部を貫いて走るので、とにかく交通量がパネェということだ。その代り、北陸本線が並走しているので、トラブル時に輪行はしやすい。




無駄足。


さて、高岡で一泊した理由は、紛れもなく清都酒造の勝駒なのだが、10月くらいに店頭に出回るということで馳せ参じたものの、






いつ行ってもオマエにゃ会えないぜ……









こういうオチだ。






ちなみに、酒造場のほうも日曜は閉まってるらしく、結局手に入らず。まさに幻の酒である。

酒造場が閉まっていると判断したのが10:00の時点。北陸健康センターを出たのが7:00で、3時間もいつ雨が降るかもわからない状態で待つのもイヤだったので、時間潰しもかねて、氷見まで往復してみた。




高岡to氷見@  〜迷う要素がないルート〜


清都酒造場の前をR156が通っていて、そのまま北上すると、R8を通り越して、やがてR160に出る。あとはざっと10キロほど走れば氷見市になる。






ここは直進する。



このルートは、片側二車線で走りやすいが、氷見市との街境のところがちょっとした丘陵地帯となっているほか、交通量が多くてスピードが速い。






登り勾配と向かい風のコンボはきっつい。



あと、途中で脇道に逸れて、氷見の市街地に行くことになるが、そのまま直進すると市街地をスルーする。道の駅や漁港、フィッシャーマンズワーフに御用なら、とりあえず駅の方向を目指そう。






氷見市街。



ちなみに、たかだか15キロ程度しか走っていないので、当然ながら氷見の街は軒並み準備中で、当然といっちゃあ当然だが、







朝飯喰いっぱぐれた。











道の駅の朝市は早くからやっているが、回転寿司は10時から。






高岡to氷見A  〜海沿いの裏街道ルート〜


ちなみに、氷見へと向かうルートはもう一本あり、県道24とR415を乗り継ぐ海沿いルートである。






氷見駅をスタート。



こちらのほうが勾配は少なめで、比較的速いスピードを維持できる。ただし、海沿いを走るので、向かい風が吹くとかなりしんどい。






すぐに高岡市に入る。



雨晴トンネルには旧道があって、そっちのほうを通ったのだが、一見するとどうやったって面白物件である。






トンネルの入口がテーマパークっぽい。



国道から外れて、伏木港を経由するルートが、交通量少なめで、かつのんびりした景観でオススメである。また、途中には富山湾岸サイクリングコースの案内看板が立っていて、これを経ると、朝日町まで至る。ただし約75キロ先の話だが。






朝日は遥か向こうの方。






ごめんエルコスさん。


このあと、富山のきときと寿司でたんまり胃を膨らませ、ほくほく線経由で帰京。






いつも通りきときとで。



今回の走行距離は、二日併せてたったの100キロであった。しかも、台風が近づく中、雨に追われながらの行軍で、お陰でエルコスさんは泥だらけ。これならカラダ一つで来てもよかったなぁ、とか思ってしまった。






エルコスさんが写ってる写真がこれ一枚だってのもなぁ。



ここのところ、北陸に自転車、というといつも雨に当たるような気がする。次こそは晴れた北陸路を旅したいものである。

そんな思いを抱きながら、富山から輪行するのだった。……改札からホームまでえらく歩かされ、危うく乗り遅れそうになったが。






北陸新幹線駅工事中の富山で。描いたのはもちろん富山の優良企業のアレ。












TITLE:秋の黒部ダム
UPDATE:2014/10/09
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