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195:北アルプス山麓グランフォンドに参加してきた。



text&photo  by  ymr20xx@y-maru.com。同行者はrenas先生。






本日のルート (powered by ルートラボ)




本編です。


木崎湖といえば、自転車界隈の皆さんならもうお馴染みのアレだが、その木崎湖擁する仁科三湖から白馬を経て、美麻の山岳地帯を抜け大町温泉に至るサイクリングイベントかある。ただしAACRではないが。






イベントではおなじみのゲート。



今年が3回目の開催となる、まだ比較的新しい大会。それが北アルプス山麓グランフォンドである。今回は、renas先生曰く、「淡路の前哨戦」なのだそうだが、よく大会名を見てほしい。グランフォンドって書いてあるんだぜ。そして、場所が場所名だけに……






そう、このジャージなのだよ。



フォルトゥーナ祭なのである(ここはネタですが後述)。そんな愉快な祭に、いつもの自転車沼人2名、いそいそと出かけてきた。






主任、という名のライトバンが活躍するぜ。



さて、もはや高低差リミッターて何ですか? なrenas先生は、「買った痛いジャージを消費する」という、明らかに何かが間違っているであろう理由で、夜な夜なイベントのエントリー峠に挑み、ゴーストハックされてはポチる、という清く正しい生活を送っていたが、本来であれば本命のはずの淡路島ロングライドの、よりにもよって前週に、またもやブッ込んできた(ちなみに前回は佐渡の時)。しかも、またグランフォンドである。先生、どんだけですか?

そして、参加が前提での打診がこちらに来た。まあ、沼に引きずりこんだこと、若い頃には随分無茶振りをしたこと、そんな大人の事情もあり、じゃあ参加するかー、と決め、準備をしていた矢先、アレが起きたのである。8月6日の話である。

それがきっかけとなり、実はほとんどエルコスさんには乗ることができず、しかも家からも出られなかったので、結果飲めや食えやの乱痴気騒ぎ。気がつくと体重は三年前の水準に逆戻り。おまけにまともな練習などする余裕すらなく、遂に当日を迎えてしまった。






お馴染みの縁川。



仏壇をインストールして、renas先生をピックアップしたのが10時半くらい。そこから、我ながら珍しく無駄に金を使って関越道。一路白馬を目指す。高校の同期、ということで、お互いに遠慮がない二人だが、とくに面白い話などはなく、出てきた話題は、明日の勝負着をどうするか、ということ。先生は、木崎湖といえばアレ、というチョイスらしい。楽しみにしつつ、高速を降りて、R19から県道31へ。有料をパスするのは最優先事項である。その時点で14時を回っていたので、先に昼飯でも食べることにした。







縁川で。






ざるそば2倍900円を所望し、まったり時間を潰していると、そこに現れたるはご存知ろんぐらいだぁす! のフォルトゥーナジャージ。この界隈ではもはや公式ウェアだ。それを見たrenas先生、







「もうネタバレですが」






それを聞いたワタクシめ、







「明日どんだけいるのよ?」






明日は楽しいフォルトゥーナ祭である。






明日、このジャージをたんまり見ます。



そのあと、受付がある鹿島槍のセンターハウスに向かうのだが、せっかくなので木崎湖キャンプ場側から小熊山ルートで行くことに。さすが聖地巡礼ルートらしく、途中で何台か自転車とすれ違う。こんな道を好んで通るのは、余程の物好きかパラグライダー関係の方々くらいなので、交通量が少ないという意味では、ルートとしては秀逸。しかし、時々叢のほうかガサガサ音がしたり(クマー)、そこかしこに落石があったり、ただの楽チンコースという訳にはいかない。比較的、キャンプ場側の方が荒れている感じがするので、やはり登りも下りも鹿島槍側からなの方が良いだろう。






サービスカット。



受付は無事終了。しばしまったり過ごすが、冬場は鹿島槍ゲレンデの中腹にあるレストハウスに変わるこの建物。宿泊施設とか併設されている他、マヴィックのホイールをレンタルさせてくれたりするので、興味があれば遊んでみても良いかも。適当に時間を潰したあと、一度ロケハンしてみたかった、五竜ドライブステーションへ。本日はこちらがお宿だが、一泊素泊まり2500円と安価で、しかも徒歩圏内にコンビニと道の駅がある。食品の持ち込みも可なので、一人で来たときは積極的に利用したい。






ドミトリー。我々的には、「赤倉風」。



夜半に雨が降ったらしい。本番の時に影響が出ないとよいのだが、と考えながら外を見ると、路面はしっとりしているが、空は切れ間から青空が見える。何とか持ちこたえてくれそうだと期待して、ウェアをスタンバイ。ここ一番でかぶらない、安定のペダルたんで行く。






カブらないことで定評のあるペダルたん。



会場入りは6時半過ぎ。実は簗場側の道は、6:50頃を目途に車両通行止めとなってしまう(2014年当時)ので、少々早めに会場入りを強いられるのだ。とっとと準備を済ませて出発するのだが、こちらはペダルたんにひと手間施す。






まあ時期が時期なので。



グーグル先生で「ペダルたん 喪章」とかやると百発百中だろうな、って恰好のまま、多くの参加者を追いかけるように現地入り。早速、エルコスさんとあんちょるタソを組む。組みながら見渡すと、






ちなみに左のほうがrenas先生。









あちこちにフォルトゥーナ。











ホイールのほうも手が入っています。









そこかしこにフォル(ry






そんなキザキストに囲まれながら、いつも通りカメラ類のスタンバイをして、スタートラインに立つ。雨はぽつりぽつり降っているが、空は霧が晴れてきて、何とか持ちこたえてくれそうだ。 セレモニーのあと、7:10ゲートイン。実質は、3キロほど簗場の麓まで下りた所が本当の意味でのスタートである(ちゃんと漕げるので)。






青木湖のほとりを走る。



先述の理由で一月近く乗ってなかった割には走り出しは好調で、30キロ巡行で白馬方面へ。沿線のあちこちに稲穂がたわわに実り、風もなくルンルン気分のサイクリングである。……後ろから聞こえるシャマル音がプレッシャーを与えてくるが。

さて、この大会であるが、グランフォンドと冠されるだけあり、獲得標高が1700mほどある。軽井沢の2300と比べると数値は下だが、何せ相手は北アルプスの末端である。一筋縄ではいかない。






にも関わらずネコバスのコスプレイヤーも(ガチ早かった)。



しかし、レギュレーションは極めて緩く、例えば、途中で下位カテゴリーへの変更自由、コースショートカット自由、揚げ句には閉会式なしで自由解散というフリーダム具合なのだ。逆に考えると、ファンライドは参加者の嗜好で成立しているものと見れば、限りなく無駄を省いた合理的な作戦ではないか。無駄がないぶん、エイドでのもてなしは中々のものだ。






白馬エイド。このジャンプ台はAACRでもお馴染み。



最初のエイド、白馬ジャンプ台でブルーベリーを貪り、水分を補給してから、次の栂池エイドへ。ここで初めて、登りらしい登りに差し掛かる。先は長いので、無理せずローまで落としてじんわり登っていく。ここで少しずつ身体がなれて来はじめ、ペースを上げていく。村境手前のS字登りをクリアして栂池エイドに到着すると、朝4時から打ったという手打ち蕎麦のもてなしが。






そばウマー、な訳ですよ。



おいしゅういただきました。

ずるずる食べていると、続々とやってくるチーム・フォルトゥーナさん一向。ここまで沢山いると、親近感を通り越して清々しい。とりあえずフォルトゥーナ6号さんまでカウント(1号はrenas先生)したところで出発。






栂池エイドにて佇むフォルトゥーナ1号さん。



……余談だが、白馬エイドにおいてフォルトゥーナさんがコミュニティを形成している傍ら、ブルーベリー貪り中のrenas先生を激写していたら、






なん.....だと......!?






チーム・ペダルたんwww






よくカブったなwww






天気も良くなって、だいぶ気持ちがよくなった。



その後、国道を横断し、旧道脇から裏ルートに入る。ここが適度なアップと交通量の少ない秀逸な道で、カメラを振り回しながら走る。遠くには八方尾根の斜面、左右は田園地帯、そうそうこういうところをサイクリングしたかったのだよ!






どうだどうだいいだろーぅ?  な風景。



やがて県道33号に入り、ここから徐々に標高を上げて美麻へと向かう。長野オリンピック時に白馬へのアクセス向上を目的として整備された路線だけあり、整備状況はよく走りやすい。こういった整備された薄い登りでは、エルコスさんの本領発揮とばかりにグイグイ登る。工事中の交互通行区間も皆さん仲良く通過。その先の美麻トンネルは旧道に迂回して少々上る。ここでもローまで落としてじわじわ攻めたてる。






大町市に入る。この先のトンネルを旧道で回避する。



んで、今回はやたらローに落としているのだが、実はフロントはアウターのままだったりする。実は前回の出撃(ジェラート・ラン2)の時点で、チェーンリングのアウターギアを、CX-70の46Tに換装していたのだ。ギア比を落とすのは言わばデチューンであるが、お陰でアウター全体でのギア比が下がったので、使えるギアが増えたことと、フロントの変速回数が減って無用なトラブルの可能性が減ったのは大きな意義だ。






renas先生を前に出す。お互いデジカメで撮影三昧。



あとは、ハブのベアリングを鋼球(ただしG3相当)に交換したり、目に見えない小ネタは仕込んでいたり。お陰で良い走りをしてくれている。……ここまでは






美麻エイド。ここからが地獄の一丁目。



美麻の給水所で水を補給。ここから県道497、県道393、県道468と、うんざりするほどのアップダウンが続く。特に、登り始めの区間では、さすがにインナーにご登場願い、修行僧のような地味な走りに徹することに。






しばらくこの斜度が続く。延々と続く。



renas先生は(撮影中ということもあって)ここぞとばかりにガンダッシュ開始。早々にワタクシめを仏契にかかった。このアタックは綺麗に決まり、次に合流したのは美麻公民館エイドであった。ここで漬物を補給。






あづみの名物漬物エイド。胡瓜の芥子漬けがうまかった。



登りで胸キュンが腰痛がとまらないワタクシめは、ペースの維持とハンドルの持つ位置とサドルに座る位置を工夫して、できるだけ腰を伸ばす姿勢を心がけた。これが功を奏し、今回は全体を通して腰痛セルフエイドになることはなかった。今後に活かしたいのだが、登りの速度はヒトケタ台になってしまうが。それでも諦めずに漕ぎ続けていくと、やがて鷹狩高原周辺を抜けて、県道55号と合流する。






途中で林道に入り込む。おまけに斜度も増す。



この道を行けば大町の市街地に着くが、当然そんな簡単には下山させてくれず、このあと大峰牧場へと標高を上げていく林道に入る。ここが中盤のハイライトで、このあたりでようやく半分を超えたくらい。






大峰牧場に向かって標高を稼いでいく。時速はヒトケタ台。



大峰牧場エイドでは、お手製味噌を銀シャリむすびに好きなだけ付けて召し上がるというステキ仕様なおもてなしが。






このミソがねぇ、うめぇのよ。



思わず「我に味噌汁を!」という気分にさせてくれた。






そしておにぎりに皆が群がった。



ハラを満たし、しばし他の参加者を観察。実に色々な参加者がいる。






タンデム車で参加。



ケルビムのタンデム車は、後ろの方(ストーカー)を前の方(パイロット)がサポートしての参加だ。そうか、タンデム車はこうやって使うのか、と納得。ちなみに、長野県は一般公道のタンデム車走行は法的に認められている(軽井沢とか見れば明らかだね)。






ここから松川まではひたすら下り。慣性を使って一気にいくぜ。



さて、この先のルートであるが、renas先生のガーミンによると、あとはずっと下りらしい。先の展開が読めるのは大変便利だが、先生曰く「感動が薄れる」とのこと。まあ身も蓋もない話だが。そして下りとなれば、打ち替えたベアリング、……よりも前に質量の関係でガンガン加速し、気が付くと松川の市街地へ。






途中のイイ感じの景色にて。



良さげなポイントで撮影なんかしたりしてまったりライド。程なくして松川エイドに到着し、ここでひたすら涼を取る。あれだけ曇りだ雨だといっていた天気も、気が付けば秋晴れ素晴らしい好天。ついついそこにあった芝生に寝転んで、そのまま涅槃に持ってかれるところだった。






涅槃に持ってかれそうなossan二名。



ここからは田園地帯を抜け、国道と並走する県道306を北上し、大町の温泉郷に向かう。緩やかに標高が上がっていく区間だが、アウター×24T、だいたい20キロあたりで巡航する。登り区間、ということを言い訳にするのだが、実はこの時点であまり足が残っていなかった。それでも走れるもので、それを維持し続けたのはワタクシめが進化したのか、それともエルコスさんの魔法……  だよなきっと。






雲が出てきたが、お陰で過ごしやすい。



最後の大町エイド。ここからゴールまではたったの10キロ登り区間となる。最後の補給、とばかりに、名物のおざんざをひたすら食らう。隣にはパリ・ブレストでおなじみコンディトライ・アン・マリーレさんがいるのに、だ。






大町エイド。アルペンルートのバスが停まる場所でもある。



なかなか楽しめたこのイベントだが、一つだけ死角があった。それは、塩分の補給があまりできない、という点だ。残暑厳しい時期で、特に快晴だとミネラル分が失われる。それを補う塩分の補給があると尚良し!  と思う。とりあえず次から補給食に塩飴を忍ばせておこうと思った。たぶんおざんざに目が眩んだのはそういう理由だからだと思う(主にダシの方で)。






おざんざ。思わずスーパーで買って帰る始末。



といった感じでハラと塩分を満たしたあとは、最後の登り区間に突入する。県道325を北上し、徐々に標高を稼いでいくと、爺ヶ岳のスキー場を通過する。






スキー場とは関係ないが、よく猿が出てきた。



スキー場手前あたりは、田園地帯をほのぼのサイクリング、な雰囲気だが、スキー場から先は、木々に囲まれた鬱蒼とした区間。何となくクマーが出てきそうな雰囲気がある。






勾配自体は緩めな県道325。鹿島槍へのもう一つのアクセス路だ。



時々、思い出したように開けた場所が出てくるが、小熊山林道から見下ろした場所だと思う。ということは、ゴールは近いのか。






ようやくゴールが近いと実感する。



そう思っていると、鹿島槍の案内看板が。サイコンを見ると、残りの距離はおよそ2キロかそんなもん。もう楽勝だね、と鹿島川を渡り、そして






ちょっと登って、振り返ったところ。









テンション下がるwww






当然ながらここでrenas先生に仏契。こちらは勝負処を模索しつつ、ひたすら我慢の走り。爺が岳からの登りは、既にいくぶんか標高を確保していることもあって、簗場側からのようなひたすらしんどい長さはなく、やがて駐車場が見えてくる。






これが見えてくれば、ゴールは目前。斜度も一気に穏やかになる。



ここが勝負処と踏んで、一気にペースを上げる。先行するフォルトゥーナさん(注:renas先生)の姿がグングン大きくなる。そして、トンネル前の分岐で、一気にスパート!

びきぃっ!







〜〜〜〜っ!!(ドンドンドン)






右の脚が攣った。そして悶絶し、renas先生から、







やるならカメラ前でやれ!






……って怒られた(泣)。






ともあれ、ゴールです。



とりあえず無事完走し、参加賞という名のぴらぴらをゲット。最後にガッチリ握手を交わし、思わず







楽しかったです!






なんて言ってみたり。どうしてこうなった?






これがまた次回も参加しようかって気にさせてくれるのだ。






このあと、ブルーベリー売ってるところを探して白馬を徘徊したりしながら、渋滞に揉まれて帰京した。ブランクがあったとはいえ、比較的よく走れたものだと思うし、登りで顕著になる腰痛も思ったほど現れず、イロイロ勉強になったし、それこそ楽しかった。

無茶振りとはいえ、イベントに引きずり込んでくれやがったrenas先生に感謝するとともに、もっと修行せねば、と思う今日この頃であった。






さらばだ。












TITLE:フォルトゥーナ祭
UPDATE:2014/09/11
URL:http://y-maru.sakura.ne.jp/195_alps2014/alps2014.html