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フランクな戦いさて、このY丸本舗において、よく出てくることで有名な酷道…… もとい、国道152号線。特に茅野から分杭峠、地蔵峠、兵越峠と3つの峠を、一部迂回林道も利用して縦断するこの道は、東日本や東海地区の3ケタ愛好家にはつとに有名で、ただこの道を走破するためだけにここを走る、言わば の方々にバカウケな路線なのである。というかワタクシめもその一人であるが。 ![]() その真性アフォが愛する区間の一番南の峠が今日の本題です。 そんな真性のアフォではあるが、予てからずっと気になっていたことがある。それは、長野県と静岡県の県境、兵越峠にある、こいつである。 ![]() 国境ってあるが……? その横に看板が建っていて、そこには、まあ、簡単に言うと、この国境は行政の境ではない、と。ハテ、なんじゃそりゃ? そんな疑問を抱きながらすっかり時は流れ、ここ最近になって、ようやくその真相が明らかになったのである。ただ、ここでとやかく書いたところで、本家本元の方でわかりやすく丁寧な解説がなされているので、詳しくはそっちを参照してほしい。
要するに祭である。うん、実に楽しそうだ。 ……なんてもんで、一度は行ってみたいなぁ、と思いながらかれこれ時はさらに流れ、ようやく今年の祭ならば見に行けそうな目途が立ったのである。 ![]() 10年前の話(まだジ郎も新車)だが、この頃には国境の表示があった。10年越しの来訪である。 エルコスさん現る。さて、親父殿の見舞いを済ませた後、どうせ明日の朝に着いてりゃいいんだろ、とひたすらR20を西に進み、双葉スマートインターから中央道に乗って南信方面へ進軍。もっと体力的に余裕があれば、茅野から杖突、分杭、地蔵峠を経て遠山郷へと向かえばよいのだが、さすがに双葉で高速に乗った時点で21時過ぎ。こりゃ毎度お馴染み152ツアーやったら本気で死ねるな、と(事故的な意味も含む)。 よって、合理的な方法で遠山郷を目指した。 ![]() 飯田からトンネル経由で。 矢筈トンネルを抜けて程野インターまで来てしまえば、すっかり線形の良くなったR152を南下し、30分もかからずに和田の宿場町まで着く。本日のお宿は道の駅遠山郷である。 ![]() 秘境に相応しいガスっぽさ。 んで一夜明けて、微妙にガスってる上にえらく寒い中、とりあえずあったかいものを食う。ただ、サラスパにコンビーフ混ぜたやつは正直失敗した。……か、茹ですぎたのがいけなかったか。 ![]() 悪魔の食べ物を生成中。 道の駅遠山郷は、信州側のシャトルバス発着場も兼ねており、そういった案内看板が出ていた。水窪側からだとシャトルバス乗車賃として往復500円が必要というアナウンスが出ていたが、遠山郷側からだと無料で乗車できるようだ。 ![]() だけど便数が…… ただ、シャトルバスのダイヤが問題で、遠山郷側からだと9:00と9:30の2本、帰りは12:45の1本しかない。そのため、シャトルバスだと行動が制限されてしまう(たとえば途中で一旦離脱、とか)。 んで、そういった情報を事前に掴んでいたのと、開催中は峠周辺にバイクを含む自家用車の類の駐車ができない、ということもあったので、こちらとしては奥の手を投入することとなった。それは…… ![]() ユートピア学園からコンニチワ〜 ごくたまに起こる、ただ闇雲にヒルクライムしたい、というのも合致した。というかむしろヒルクライムのほうがメイン。綱引きはついで(……か50:50くらい)。もはや日本ファルコムのノリである。 ![]() つまりこういうことである(公式が病気、的なノリ) 発作的なヒルクライムそんな訳で、ちょびっと(いや、かなり)寒い中、早速兵越峠への上り区間に突入する。道の駅遠山郷をスタートしてすぐに、キング・オブ・3ケタことR418との交点があるが、これを左折する。するといきなり登りが始まる。 ![]() 所々で、木々に陽の光が遮られるような箇所も。 地図で見る限り、遠山郷から兵越峠までは、ざっくり10キロくらいじゃないかな、と。それなら以前、コルナゴ率調査で登った碓氷峠が同じくらいの距離なので、まあ楽勝だなこりゃ、なんて思っていて、 登り坂にもうメロメロですよ。 ![]() 2キロほど行ったところ。最後の補給基地。 最初の2キロほどをもがくと、益田屋さんに到達する。ここには公衆トイレと自販機があり、兵越峠までの区間では、最後の補給場所となる。ここからが本格的な登り区間になるが、いきなりドギャァァァン坂に匹敵するほどの 登り区間に突入する。どうもさっき食ったコンビーフパスタが胃の中で悪さしているようで、微妙な吐き気とともに登ること20分少々、麓から4キロ地点のところに、兵越林道との交点がある。本来であればR152は右折であるが、青崩峠周辺は国道が開通していないため、兵越峠で迂回する、という算段である。 ![]() ここからが残りのもがき区間。 この区間は、地盤が緩すぎて日本の土木技術が敗退した、とも言われているほどに崩落が多いところなのだが、迂回している兵越峠側も同じくらい地盤が緩いらしく、仕方ないのでもっかい掘り直して、ってんで、三遠南信道の開通に向けて工事してる真っ最中である。 このあたりも勾配がきついが、インナーローでじんわり登っていけばよい。どんなに辛くたって、回していればいずれ峠に辿り着く。ただ、あまりにもパンチが効いてて、 のギアが本気で欲しくなったのは言うまでもない。 ![]() たぶん軽く10%はある。そして交通量もある。 んで、コンビーフパスタが登り勾配に匹敵するほどのファンキーさで、途中あまりにもキモくなって軽くリバースしたりしながら、よたよたと登っていく。これからは朝飯は軽めにしようと素で思った。 んで、一時間も登り、いくつかの九十九折れを攻略すると、突然視界が開ける。 ![]() いい景色ですな。 今回の祭は10月の第四週に実施されるという。このあたりの標高は1000mをゆうに超えるので、紅葉が素晴らしい。しかも、前日にちょうど台風が抜け、空は文字通りの青空。空の蒼と山々の紅が、とてもよいコントラストを醸し出している。 ![]() ヒルクライムには良いカメラが必要だと思う(重量が増えるが)。 そこからさらに登ると、きつかった勾配が緩む。とはいえまだまだ登りは続き、しかも、狭い林道に交通量がそこそこある。考えてみれば、遠山郷と水窪を結ぶのはこの道しかないのだ。 そんなことを考えると、路肩にちらほらと綱引きの看板が現れ出した。 ![]() これが見えてくるとゴールは近い。 さらに進む。峠周辺はシャトルバスや関係車両の駐車場となっていて、一般車の駐車は出来ない。峠自体が小さいので、駐車の制限なしにしたらたちまち大渋滞が起きる。 すると、遠くの方でやたらと賑やかなお囃子、……というかやけに黄色い声が。そして、見えてきたのはちょっとしたイベントでよく見かける白テント。 ![]() イベントやってますよ、を髣髴させる白テント ようやく兵越峠に到着。麓からは11キロちょいで、かかった時間はおおむね80分程度。やはり兵越の坂はパンチが効いていた。 ![]() おかげでだいぶクタクタですよ。 峠の国盗り綱引き合戦(正式名称)で、お囃子…… というか、H&Aの「浜松においで」が流れている兵越峠に到着。案の定、自転車は停められるようで、手頃なところに駐輪である。 そのあとはひたすら観戦、……なのだが、思いのほか兵越峠の攻略に時間を 結果、驚くほどに時間が余り、祭の開始までの間、ひたすらうなぎと楽器を推奨するご当地ソングを堪能する。あまりにも寒いので、暖を取るために青年会さんの出店できのこ汁を戴く。200円。 ![]() 寒いときの汁物は偉大。そして味噌は神。 そんな寒さの中待つことしばし、遠山郷からのシャトルバスが到着し始めると、ようやく動きがあり、10:30、祭りが開催された。
んで、結論から言ってしまえば信州の勝ち。しかも2本先取で、ストレート勝ちである。 最初の2戦は、制限時間2分での戦いなのだが、信州軍は最初の1分半を使って接戦に持ち込み、残り30秒で一気にたたみかけるという、えげつない上に戦略性豊かな勝ち試合を演じた。残念なことに信州軍3連勝で、国境は3メートルほど遠州側に移動した。 このまま行くといつか本当に長野県浜松市が出来上がるんじゃないかと心配である。……まあその頃には間違いなく ![]() 最後はノーサイドの精神で。 152ツアー祭は午前中にすべてのスケジュールが終わる。シャトルバス待ちで混雑する中、悠々とエルコスさんに乗って下山する。 といっても、何せ道幅狭い、勾配きつい、挙句にゃガードレールがない道なので、シャトルバスの後方について下山する。道の駅遠山郷まで、往復22キロであった。 ![]() 片道11キロなので、登り練習にはちょうど良いかも。 この区間、ひたすら下りなので下ハン必須である。そうでないとブレーキが間に合わない。対向車も多いのでこれは必須だと思う。こんなの今までに経験したことがない。 所々急な下り勾配をクリアしつつ、崖からダイブ! することなく麓まで降り切った。道の駅遠山郷には、日帰り温泉<かぐらの湯があり、そちらで汗を流すのもよい。600円。 ![]() そのかぐらの湯は、こんなロケーションのところにあります。 さて、することも済んだので、帰還することに。このまま兵越林道経由で浜松から東名、でもよいのだが、せっかくなので茅野まで北上し、R152を存分に楽しもうと思う。ここは御存知初心者泣かせの高難易度ルートであり、運転技術を磨くにはもってこいのナイスロードである。 一部区間で路線改良が行われていたが、20代の頃に夢中になった、あの152の雰囲気は今も健在であった。 ![]() 離合のできなさっぷりもご覧のとおり。 それが嬉しくて、結局そのままR20を東に進み、渋滞していたこともあってか、高速に乗ったのはなんと八王子ICであった。 |